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【就活対策インタビュー】sotonaka 渕本 真紀氏

今回はsotonaka、代表取締役 渕本 真紀氏にお話を伺ってきました。

「シュウカツ部!」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

会社名称 sotonaka
代表者 渕本 真紀
設立 2019年5月6日
主な事業 ・広報PR代行サポート

・プレスリリース作成

・SNS・Web戦略

・企画・プロモーション

社員数 1名(取材時)
会社所在地 大阪府吹田市
会社HP https://sotonaka.com/

 

①現在の御社の事業内容についてお伺いします。

現在はフリーランスとして働いており、今年で5年目になります。メインの事業は『広報』『メディアPR代行』で、クライアント企業の強みを世に発信する役割を担っています。それに加えてWEB業界14年の経験を活かしたWebやSNS全般の戦略立案も行っています。
元々お節介気質という事もあってか、地域のお店や小さい企業さんなど頑張っている人を見ると、(こういう伝え方をすればもっと相手に良さが伝わるのになぁ)や(売る場所を変えれば買ってもらえそうなのになぁ)などと勝手に解決法を考えることをよくしていました。そうした日常的に行っていたことがそのまま、今の仕事に繋がっています。

私自身、企業やお店のことを客観的に見るのが得意だなと感じていた時、【PR】に出会いました。広告の部署で働いていた時には、多額の広告費を投入し、集客をおこなっていました。昔は広告をどんどん打つことでモノが売れる時代でしたが、今は広告を踏まないZ世代が中心になってきています。メディア戦略としては、基本的にお金をかけずに行っていくPRの手法が主流です。広告時代の経験を活かして働けそうだと考え、広報のお仕事をするようになりました。

 

②現在の事業に至るまでの経緯

大学卒業後はホテル運営の会社に入社し、2年目から広告の部署に入りました。その後、別の部署へ移動することになったのですがあまりの忙しさから体調を崩してしまいました。結果的に3年半程で退社し、地元大阪に戻って来ました。

当時結婚も決まっていたため正社員でまた忙しい仕事を選ぶのも難しいと思い、非正規雇用で広告やWebの仕事をすることに決めました。

教育アプリの開発や運用を行っている部署のアシスタントとして入ったのですが、リーダーには様々な仕事を任せていただきました。事務作業だけでなく、「アプリの文言を考える」「システム会社さんとの打ち合わせに同行」「アプリ利用者さんとのコミュニケーション」などのほか、Facebookの運用も経験させて貰い、Web開発やSNS運用などたくさんのことを学ばせていただいたのはよい経験です。

その後、子どもを授かったタイミングで退社し、専業主婦となりました。私自身働く事が好きだったので、何もしない状態がとても苦痛でした。出産後半年くらい経った頃にやはり働きたくなり、子連れで働ける環境がないかと転職サイトを探していたところ、社長やスタッフが全てママというスタートアップ企業を見つけ、一緒にお仕事をさせていただくことになりました。

その会社では2年ほど、業務委託契約を結んで働いていました。ママ同士、子育てと仕事を両立することを理解し合える環境がとても心強かったです。基本的には在宅勤務で、外での打ち合わせも子連れでランチミーティングが多かったのが私のライフスタイルに合っていました。その頃はまだ在宅勤務や子連れ出社の会社が多くなかった時代で、このような働き方があるのはとてもありがたく思っていました。

その後双子を授かったことがわかり、仕事を辞めることになりました。双子の出産後は子育てメインで家事育児に注力していたのですが、やはり元々働くことが好きな性格もあってか、再び子育てだけの生活では物足りなく感じるようになりました。

子育てが安定したタイミングで、子どもの教育のために参加していたオンラインサロンを運営する起業家さんに声をかけられ、お手伝いをすることになりました。ホームページを作ったり、オンラインサロンの運営や、秘書業務、オンライン講座の企画運営など様々な業務を経験しました。その後、業務委託からフリーランスとして2019年に開業し、複数の企業さんと仕事をさせていただきながら今に至ります。

 

③Web業界に向いている人の特徴は?

様々な制作会社やマーケター・専門家がいる中で、得意分野はそれぞれ違いますが、共通して言えることは、『世の中の動向や新しいものに苦手意識が無い方』ですね。新しいツールやアプリなどにも抵抗なく、まずはやってみようと思える人が向いていると思います。
他には『ネットに溢れている情報を鵜呑みにしない人』そして『リサーチが好きな人』にもピッタリの仕事です。例えば、新しいツールを使うのは好きじゃないなどといった『変化が苦手なタイプの人』はあまり向いていないかもしれませんね。

 

④広報に向いている人の特徴は?

リサーチ能力が高く、広い目線で見れる人』が向いているかなと思います。後は新しいものをキャッチしていく力や考える力がある人、企画を出すのが得意な人、人と話すのが好きな人や、TwitterやInstagramなど『SNSで発信するのが得意な人』にも向いていると思います。

広報は企業の顔として取材を受ける立場のため、花形の仕事と見られることがありますが、会社のサポート業務が大半で実際には地味な業務がほとんどです(笑)。そのため、自分が表に出るより、裏方として会社を支えることにやりがいを感じられる人は広報パーソン向きです!

 

⑤就活生時代に行っていた対策があればお願いします。

私はアメリカの大学を卒業したので、日本とアメリカの両方で就活を行いました。(アメリカの大学を卒業する予定の大学生を採用したい)と考えている企業の人事担当者がアメリカまで会いに来てくれる『ボストンキャリアフォーラム』というイベントに参加していました。
勢いで参加したのは良いものの、当時は上手く自己分析が出来ていなかったため、フォーラムでの就活は失敗してしまいました。
その後、日本の就職活動が始まる大学4年の1月から5月の間、帰国して日本での就職活動を行いました。同時に大学のオンライン授業も1つ取っていたので、日中は就活をして夜中にクラスを受けるという生活を送っていました。英語力を活かしたいと外資系のホテルが第一希望だったため、ホテル業界を中心に興味のある会社を30社ほど受けました。
面接や選考段階が進むにつれて、自己分析もより精度高く行えるようになりました。その中で、1年目からでも自分で考えて行動できる環境がある企業の方が自分には向いてそうだなと思い、最終的にやりたいことができそうな2社の中から入社する会社を決めました。

 

⑥もし現在、就活生になるとしたら何をしますか?

・客観的な意見を聞く

・SNSで就活生と繋がる

・OB・OG訪問

少しでも印象に残るように、企業にアクションしてみると思います。他には友達や学部の仲間と業界研究をしたり、自己PRをお互いに言いあってフィードバックしたりなどの時間を取りたいです。

 

⑦外資系を志望していたとの事ですが、もし今就活生になるとしたらどう対策をしますか?

「英語を使う環境でインターンシップで実績を積んでおく」です。実際に、私は外資系企業で夏休みにインターンシップを3ヶ月行いました。結果的には日本の企業に就職したのですが、そこでの経験から自分がやりたいことが明確になり、ご縁をいただけたと思っています。

 

⑧今までの社会人人生で学んだこと。これだけは伝えて起きたいということがございましたらお願いします。

私の会社員としての期間は3年半と短かったのですが、そこは1年目から手を挙げれば色々とやらせてもらえるようなベンチャー気質な部分もある環境でした。
1年目からホテルの総支配人と一緒に顧客満足度向上のためのプロジェクトを立ち上げ他こともありました。「やって」と言われた仕事をやるだけでなく、自分から声を上げたからこそできた経験だったと思います。
『成功するかしないかは誰にも分からない まずは自分がやってみるのが大事』というのが社会人人生の中で学んだ事でしたね。これは『大企業』『ベンチャー企業』『フリーランス』『会社設立』どんな働き方でも当てはまることだと思います。
さまざまな困難がある中でも、何が出来るのかをまずは考えていく事が重要です。まずは自分が出来ることから探して対処していくのが大事ということも学びました。

 

⑨「就活うつ」から乗り越える方法は?

私の場合は就活生時代ではなく、社会人時代にうつを経験したので少し状況が違いますが、会社から物理的に距離をとるような工夫をしていました。退社を決めるまで数ヶ月あったのですが、普段通勤の為に使っていた電車など、会社を思い出すようなものからはとにかく距離を置いていましたね。頭を真っ白にした状態で、自分が本当にどうしたいのかを考えるようにしました。

「就活うつ」に苦しむ方も、適度に就活や周りの内定者と距離を上手に取ることで少し気持ちが落ち着くのではないかと思います。また、一斉入社を目指すのではなく、秋入社や休学後の就活など選択肢はたくさんあるので、フレキシブルに考えるのも一つの手なのではないかなと思います。

他には『自分の事を認めて貰える場所』を探してみる。ちょっとしんどいなと思う場所から身を引いて、自分自身が居心地の良い場所に行くことで、今の現状を乗り越えることが出来ると思いました。

 

⑩PR事項、就活生に向けたアドバイス

今は、フリーランスとしての働き方を選択していますが、これは紆余曲折あったから行きついた選択だと思っています。将来自分がフリーランスで働いているなんて、就活生の時は想定すらしていませんでした。でも、3人の子どもを育てながら働く母としては、今の働き方がフィットしています。ライフスタイルの変化に合わせた仕事選びや働き方をしてきました。様々な経験を積ませていただけたことに本当に感謝しています。
就活生の皆さんも、周りと比べてしまうと焦りや不安が出てくるとは思いますが、自分の事は自分にしか分かりません。情報に流されず、悔いのない選択をしていく事が、自分らしく働くことにつながる近道なのではないかと思います。
自分自身がワクワクする、そんな仕事や会社に出会ってくださいね。