今回は、コクー株式会社代表取締役CEO、入江雄介氏にお話を伺ってきました。
「シュウカツ部!」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | コクー株式会社 |
代表者 | 代表取締役CEO 入江雄介 |
設立 | 2019年2月6日 |
主な事業 | 人財×デジタル事業
・ITインフラ事業 ・EXCEL女子事業 ・デジタルマーケティング事業 ・RPA事業 ・REALVOICE事業 |
社員数 | 470名(取材時) |
会社所在地 | 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-29帝国書院ビル5階 |
会社HP | https://cocoo.co.jp/ |
①今、推している事業を一つ教えてください。
私たちは、「人財×デジタル」の事業を行っています。少子高齢化により先細りする日本に対して私たちができることは、一人当たりの生産性をあげることと、既存の人材を活用することの二つだと考えます。
自社開発の「マクロマン」はツール利用料が完全無料のRPAです。RPAツールは非常に便利ですが、導入コストが高く、導入後はRPAを活用できる人材がいないという課題がありました。
当社はこの課題を解決するために、「マクロマン」を無料で提供し、導入後の開発から運用までをサポートする「RPA女子」のサービスで収益を生み出すビジネスモデルを創りました。
私たちは未経験者を正社員で採用して、IT人財に育てる教育ノウハウを強みとする会社なので、このノウハウを生かして、IT人財を創出しています。
「マクロマン」は無料で学生でもすぐに扱うことができる唯一のツールです。今後高校生や大学生も「マクロマン」を使いこなせるようになって、全体のITリテラシーが高まり、日本の生産性向上に繋がっていくことを目標にしています。
②19歳の時に初めて起業したきっかけは何でしたか?また、一度就職した後に再度起業したのはなぜですか?
きっかけは学生時代で、一度きりの人生で何かかっこいいことをやってみたいと思ったからです。
私の人生の中の行動の基準は「かっこいい」か「かっこ悪いか」で、当時の私の「かっこいい」が起業することでした。ちょうどその時代に株式会社が1円から作れるようになったのと、周囲でも起業する人がいたので、まずはやってみようと思いましたね。
一度目の起業の後、当時はインターネットバブルの時代でITの知識が必要になると思い、最初の会社は潔くたたみ勉強のために就職することを決めました。多くの会社のシステムを学べて様々な優秀な人に出会えると思い、Slerにエンジニアとして入社。その時にこの業界の課題は帰属意識が希薄である点だと感じたので、一人ひとりが当事者意識を持って体温のあるコミュニケーションができるような会社を作ろうと思い、今のコクー株式会社を設立しました。
③起業する前に就職をしてよかったですか?
私は良かったと思います。エンジニアや常駐する方の現場の思いをそこで体験し、現場の課題を生で発見できたのは今でも活かされています。
現在もその現場感を忘れたくないので、会社の部活動や飲み会等にはほとんど出るようにしていて、社員が考える課題や「こんなことあったらいいな」を聞くようにしています。現場感は経営には重要だと思っています。
ただ、もし起業して何かやりたいという思いが明確にあるなら、就職しないで起業してもいいと思います。
失敗したとしても、その行動から必ず成長できるので、絶対にどっちが正しいということはないですね。
④コクー株式会社にはどんな社員が多いのですか?
多才で多彩。
そして、当社は未経験者も採用しているので、前職がバラバラで様々なバックグラウンドをもつ社員が多いです。多様性を重視していて、たどり着く手段や方法は違ったとしても目指す目的が一緒なら良い。その目指す目的というのがコクーのパーパス※1で、そこに共感してくれている社員がほとんどです。
今もこれからも理念共感型企業で超多様性社会を作っていこうと思っています。
※1コクー株式会社のパーパス:「デジタルの力でダイバーシティ&インクルージョンがあたりまえの社会を創る」
⑤ご自身が今学生に戻ったらどのような企業に入りたいですか?
やはりコクーと同じような理念をもつ企業がよいです。
例えば、株式会社リクルートの社訓である「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」は、まさに圧倒的当事者意識をもっていて、コクーの理念に近いものを感じますし、社員が次々と起業し、またその社訓が受け継がれていくという文化は魅力的だと感じます。
あとは、今伸びている ベンチャー企業も興味があります。ベンチャー企業だからこそ、近くで経営を勉強できるので、学生に戻るならそこで早くから経営について学びたいとも思います。
⑥学生生活の内にやった方がいいことは何ですか?
長期のインターンは良いと思います。
学生のときでしかインターンのような幅広い経験はできないと思いますし、ビジネスの現場をどんどん経験すると、将来の視野が広がると思います。
もし、私が学生生活の残りの時間を使うとなったら、ひたすら旅行に行きます。長期的な時間は学生の方が取りやすいので、長期の海外旅行とか、キャンピングカーで日本一周とかも面白そうです。
⑦魅力的な学生はどんな人ですか。
私が思う魅力的な学生は、会社の理念やカルチャーに共感してくれる人ですね。
例えば、当社の行動指針の一つにもある「自責でポジティブ」のように、転んでも起き上がって歩き出すことができれば、それは失敗ではなく成長です。そういった常に前向きなマインドでいてくれる方に来てほしいと思います。
⑧今後成し遂げたいことは何ですか?
目先では2025年くらいにIPOも視野に入れているので、DX人財の支援サービス事業とRPA事業を成長させていきたいです。長期的にみると、私たちが目指すのはすべての人財がITスキルを身に付けて各ライフステージで生き生き働くことです。
現在はステップ1として女性からスタートしていますが、私たちは1からIT人財を育てることができる教育のノウハウを持っているので、いずれは地方のシニアの方や外国人の方も含めた全ての人財が手に職をもって働ける「ダイバーシティ&インクルージョン※2」を目指しています。
※2ダイバーシティ&インクルージョンとは、性別、年齢、障がい、国籍などの外面の属性や、ライフスタイル、職歴、価値観などの内面の属性にかかわらず、それぞれの個を尊重し、認め合い、良いところを活かすこと。
⑨最後に、学生に向けて一言お願いいたします。
私は人生には3つの真実があると思っています。
①.人は必ず死ぬ
②.いつ死ぬかわからない
③.人生は一度きり
一度きりの人生の中で後悔しない人生を送りハッピーだったと思えることが人生の目的だと思っています。
仕事や組織は目的ではなく手段ですが、仕事をしている時間は人生で起きている時間の約38%なので、どんな人とどんな思いで仕事するかは人生の目的に直結すると思います。
学生の方には、 ともに働く人や働く会社の理念に共感できるかを考えて就活をしてほしいと思います。