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フルコミッション営業の仕事内容を解説!歩合制との違いやメリット・デメリットは?

「フルコミッション営業」という言葉をご存知ですか?

働き方が多様化する中、一度は耳にしたことがある人もいるかも知れません。

フルコミッションとは、「完全歩合制」を意味しており、自分の働き方次第で得られる利益が変わります。

この記事と一緒に、フルコミッション営業の特徴や、メリット・デメリットなどについて詳しく見ていきましょう!

フルコミッション営業とは?

最近よく聞く「フルコミッション営業」ですが、具体的にどのような働き方のことを指すのでしょうか?

ここからは、フルコミッション営業の仕組みについて解説していきます。

自分にあった働き方かどうかを見定めるために、まずは基本情報を知っておきましょう!

完全歩合制の営業

まず、フルコミッションの意味から抑えておきましょう。

フルコミッションは、和訳すると「完全歩合制」となり、自分の実力に報酬がはっきり左右される働き方を意味します。

よく聞く「歩合制」と異なるのは、フルコミッションには基本給がないという点です。

成果を収めなければ、全く給料が支払われないことになります。

フルコミッションとは、完全実力主義な働き方なのです。

自分の裁量で働くことができる

フルコミッション営業の最大のポイントは、「自分の裁量で働くことができる」ということでしょう。

一般的なサラリーマンと比べると、時間の使い方を自由に決めることができ、フレキシブルに行動することができます。

また、特別なミーティング等がある場合を除き、勤務時間が定まっていないことも多いのです。

「1日のスケジュールは自分で決めたい」という人には、ぴったりの働き方だと言えます。

フルコミッション営業は仕事に相当自信が無いと難しい

一方で、前述したように、成功を収めなければ、報酬が全く入ってこない場合もあるのがフルコミッション営業です。

自分のスキルに相当の自信がなければ、続けることが難しいワークスタイルだと言えます。

「バリバリ働いて、新規顧客を開拓したい!契約もいっぱい取りたい!」と熱く燃えている人は、ぜひトライしてみてください。

どれだけ自分の実力を信じられるか、ということが重要なのです。

フルコミッション営業と歩合制の違い

「歩合制」という言葉は、よく聞く人も多いでしょう。

出来高制という意味を持っているため、フルコミッションと同じだと思っている人も、多いのではないでしょうか?

でも実は、両者の間には明確な違いがあるのです。

ここからは、フルコミッションと歩合制の違いを解説していきます。

基本的な雇用形態が違う

大きな違いの1つは雇用形態です。

一般的に知られる「歩合制」は、企業に雇用されて働く形態を指しています。

一方で、「完全歩合制」を意味するフルコミッションの契約形態は、業務委託業務となります。

特定の企業に属さないため、正社員やアルバイトの扱いにはならないのです。

そのため、会社のルール等に縛られず、自由に動くことができる点が、大きな特徴です。

フルコミッション契約は基本給がない

また、正社員ではないため「基本給が支払われない」という点も大きな特徴です。

会社に属していないため、フルコミッション契約者には、労働基準法が適応されません。

基本給という概念がそもそも存在しないのです。

結果を出すことが報酬に直結しているため、フルコミッション契約を結ぶ際には、十分な思慮が必要です。

フルコミッション営業の仕事一覧

ここからは、具体的な「フルコミッション営業の一覧」をご紹介していきます。

どんな種類の営業があるのか、一緒に見ていきましょう。

  • 不動産営業
  • 金融商品関連営業
  • 生命保険営業
  • 自動車販売営業

一般的に、上記のフルコミッション営業で働く人が多いとされています。

不動産営業は、一本契約をとるだけで高額の報酬が得られるため、フルコミッション営業の王道です。

しかし、同時に高い専門性とコミュニケーションスキルが求められるという点も、しっかり抑えておきましょう。

金融商品関連の営業も、同様に1つの契約で大きなリターンを得ることができます。

フルコミッションとして働く人が多い業界です。

生命保険営業は、高い専門性を求められますが、一度契約を結んでもらうと、継続的に収入が入ってくるというメリットがあります。

優秀な人ほど、フルコミッション契約で選びたがる業界です。

扱う車種によって差はあるものの、自動車販売も高い報酬が期待できます。

様々な車に関しての知識が必要ですが、魅力的な業界の1つです。

フルコミッション営業のメリットとデメリット

頑張れば頑張るほど報酬が得られるフルコミッション営業は、とても魅力的ですね。

しかし、この働き方を選ぶ前に重要なのは、メリットとデメリットを理解しておくことです。

「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないように、フルコミッション営業について、さらに深掘りしていきましょう。

フルコミッション営業のメリット

まず、最大のメリットは、報酬が高いという点です。

契約を取った分だけ、その結果が自分に返ってくるため、自分の力でガンガン稼ぎたい人にはピッタリ。

契約をとるまでは、キツい部分も多いですが、一本勝ち取ることで努力が報われることも魅力的です。

また、サラーリマンと違って雇用されている立場にないため、自由に働くことができます。

出社時間なども決まっていないため、家族と過ごすためにたっぷり時間を割くこともできるでしょう。

ルールや人間関係に縛られることなく、仕事だけに集中できるフルコミッション営業は、自由度を重要視する人に最適です。

さらに、副業でもできるという点も、大きなメリットの1つ。

好きな時間に働くことができるフルコミッション営業は、「転職までするのはちょっと…」と思っている人にとっても、選択肢に入れることが可能です。

「自分の可能性を試したい!どんどん結果を残したい!」と、主体性を持って仕事に取り組める人は、ぜひ挑戦してみてください!

フルコミッション営業のデメリット

一方で、フルコミッションの最大のデメリットは「結果が出せなければ稼げない」ということです。

単純なようですが、フルコミッション営業は、かなりリスキーな働き方であることを知っておきましょう。

成果が出せなければ、報酬もゼロです。

正社員であれば、成果の有無に関係なく基本給がもらえますが、労働基準法が適用されないフルコミッションは、対価が全く得られないこともあり得るのです。

また、個人事業として契約を結ぶため、様々な業務内容を1人でこなさなくてはいけません。

選ぶ契約先も仕事内容も、自分で決める必要があり、その全責任も自分で追わなければならない点は、デメリットと言うこともできます。

誰も頼ることができないため、孤独感に苦しむ人もいることが事実です。

フルコミッション契約を検討する場合は、「本当に仕事の責任を自分で負えるか」「自分1人の力で、新規開拓する勇気はあるか」を、自問することが大切なのです。

フルコミッション営業は副業でもできる

前にも少し触れたように、フルコミッション営業は副業としても始めることができます。

「いきなり、フルコミッション一本でやっていく勇気はないな…」と感じている人は必見です。

今の仕事を今は辞めたくないけれど、ゆくゆくは独立したい人や、歩合制に憧れている人は、まず副業としてスタートすることが多いのです。

また、フルコミッションは、個人事業主として働くため、いくつ掛け持ちして働いてもルールに反することはありません。

働き方改革の流れを受け、副業を解禁する企業も多いこのご時世。

自分の得意分野で稼ぐことに、トライしてみるのはいかがでしょうか?

フルコミッション営業にはどんな人が向いている?

「フルコミッション営業、魅力的だな…」と感じても、実際に自分が向いているかどうか、判断しづらいですよね。

ここからは、完全歩合制という働き方が適している人の特徴を紹介していきます。

向き不向きを見極め、自分にピッタリのワークスタイルを探してみましょう。

成果を上げることにやりがいを感じる人

まずは、「成果をあげることにやりがいを感じる人」を挙げることができます。

フルコミッション営業は、頑張れば頑張るほど、それに見合った報酬が得られる仕事です。

自分から仕事を見つけ、顧客の新規開拓を主体的に行う必要があります。

そのため、「バリバリと働いて、結果を残したい!」と望んでいる人にピッタリです。

自分の考えを持って行動できる人

また、「自分の考えを持って行動できる」という人も、フルコミッション営業に向いています。

契約社員ではなく、個人事業主として見なされるため、仕事のプランもルールも、自分で決めることができます。

そのため、「こうしたい!」という強い意見を持つことが、フルコミッションで成功する鍵となるのです。

精神的に強い人

「精神的に強い」ということも、必要条件です。

完全実力主義の営業職、ということは、自分の力で顧客の元に飛び込み、売り込みをしなければなりません。

失敗を恐れて立ち止まっていると、報酬が得られないこともあるのです。

そのため、打たれ強さや、負けん気が人一倍必要です。

強いメンタルを持っている人、作りたいと思っている人は、ぜひチャレンジしてみてください。

コミュニケーション能力が高い人

営業という仕事では「コミュニケーション能力」の有無が、結果に直結します。

お客様に「この人が勧めるものを買いたい」と思ってもらうことで、初めて契約が成立し、報酬が得られます。

そのため、細かい心遣いや、相手のことを想う気持ちを持つことが大切です。

「人と会話をすることが好き」「相手を喜ばせたい」という思いがある人には、最適の仕事になるでしょう。

フルコミッション営業で契約を取るコツ

どうしたらフルコミッション営業で契約を取れるのでしょうか?

最大のコツは、「顧客を選ばずに飛び込む」ということです。

最初は、尻込みをしてしまい、契約を受けてくれそうな顧客のところばかりに足を運びがちになりますが、場数を踏むことがポイント。

「断られて当然」という心持で、様々な顧客に当たってみることが大切です。

フルコミッション営業は違法になる場合もある?

一方で、「フルコミッション営業は違法になる可能性もある」ということを知っておきましょう。

フルコミッション営業は業務委託契約を結ぶ場合のみ適用されます。

正社員やアルバイトとして契約した場合、フルコミッションで働かせてはいけません。

雇用する場合は、「基本給」と「一部歩合制」で働かなければならないのです。

まとめ

この記事では、「フルコミッション営業」の特色や、メリット・デメリットなどについて解説しました。

自分の頑張り次第で、高額な報酬がもらえる一方で、大きなリスクを背負うことも、しっかり理解することが大切です。

「このスタイルが私に合ってるな!」と思える働き方を、皆さんが見つけられることを願っています!