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【就活対策インタビュー】株式会社さくらぎさくら 立石有香莉氏 

今回は株式会社さくらぎさくら代表、立石有香莉氏にお話を伺ってきました。

Amazonランキングで五冠を達成した《ゆかぴょん》の制作者様です!

「シュウカツ部!」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 株式会社さくらぎさくら
代表者 立石有香莉
設立 2022年2月
主な事業 クッション型トランポリン『ゆかぴょん』の製造、及び販売
社員数 1名(取材時)
会社所在地 神奈川県川崎市幸区中幸町3丁目31番地2
会社HP https://yukapyon.top/

 

①御社の現在の事業内容についてお伺いします。

 

クッション型トランポリン『ゆかぴょん』の製造、及び販売が主な事業内容になります。

現在は主にInstagramやTiktokといったSNSのショート動画を活用して、認知・販売を行っています。

②今のお仕事に至るまでの経緯を教えて下さい。

 

大学卒業後、某大手のメーカーに就職しました。
有難いことに第一志望の会社でしたし、その当時は自分でビジネスを起こそうとは思っていませんでした。

ただ、就職してすぐに望んだとおりの仕事ができるわけもなく‥加えてかなり体育会系の社風だったこともあり、ストレスから暴食してしまい、10キロ太ってしまいました。

当時は痩せないと‥と思いつつも、私は運動が苦手だったので、ジムに行くのも億劫でした。

↑太ってしまった時の写真

 

そんな時に、トランポリンは全身運動なのでダイエットに効果的で痩せやすいという話を聞き、これなら続けられるかなと思い、始めてみると、自分に合っていたようで継続できたんです。それをきっかけに食事にも気を付け始め、身体づくりに成功してリバウンドを起こすことなくダイエットに成功できました。

さらにコロナ禍になり、在宅時間が増え、友人たちと会話した際に「トランポリンにはまっている」という話をすると多くの人が興味を持ってくれました。そこで、自身のトランポリンの経験をもっと多くの人に知ってもらいたい!と考え、お家でできるトランポリンを作ろうと決意しました。

工場を探し、試作品を作り、いよいよ販売開始のタイミング。そこで、よりトランポリンの販売に注力したいと思い、会社を辞めて自分で会社を興すことを決め、現在に至っています。

↑部屋がトランポリンだらけになった事も

 

③本業を辞めて起業したということですが、不安はありませんでしたか?

 

もちろん不安はありました。最初はつらかった本業も、退職を考えた4年目のタイミングでは、楽しめるようになっていましたので、仕事に不満があったわけでもなかったです。

そんな私が最終的に決め手になったのは「タイミング」です。今は28歳独身で幸い両親も元気。自分の面倒さえ見ておけばよい大変身軽な状態だと思うんです。

でも、今後もしかしたら、結婚したり出産したりするかもしれないし、ライフスタイルに何かしら変化があるかもしれない。そうなると一生やらない言い訳をし続けると思ったので、「辞めるなら今しかない!」と踏み切れましたね。

 

④立石社長は就活生時代、どのように業界研究を行っていましたか?

 

どの業界も楽しそうだな、と感じたのですが、”最終的に目に見える商材”を販売していくメーカーは、自分がすごく誇りをもって働けそうだと思い、メーカーに絞りました。

さらに、お客様の要望に合わせて商品をカスタマイズできるような提案営業にあこがれていたので、BtoBのメーカーに焦点を絞りました。あらゆる業界の話を聞いて、そこで軸を決めてから業界を絞っていくといった感じです。

いきなり絞っていくのは難しいと思うのでこういうやり方もあるという事が伝わればと思います。

↑オリジナルの手書きTシャツを着て活動

 

⑤どういった工夫を行って知名度を上げることが出来ましたか?

 

主に「SNS」です。資金力が乏しい個人起業家にとって、無料で投稿ができて、拡散される可能性もあるSNSはメリットしかありませんでした。

でも、始めたころはうまく活用ができていませんでした。商品の特長をメインに発信したり広告を出したりしていたのですが、類似品のトランポリンがだんだんと増えたことで、差別化が難しくなり、ほぼ誰も見向きをしてくれませんでした。

なんとかして、興味を持ってもらう方法はないかと考えていた時に
「28歳の元OLが会社を辞めて全く違う業界に飛び込んで起業している。」という自分の経歴を何か使えないだろうかと思い始めました。

このような人は珍しいとオフラインで言われることが多かったのですが、この特殊な経歴を発信していくのはどうだろうと思い、”リアル販売奮闘記”の発信を始めました。

すると珍しさもあってか、3本目の動画で200万回も再生されたのです。SNSをきっかけに、有難いことにテレビ、ラジオなどに出させて頂き、多くの方に知ってもらえる機会になっています。

自身のリアルな現状を発信する事で、他社とは全く違うアプローチができたんです。

 

⑥起業を考えている学生にアドバイスがあればお願いします。

 

命があればなんとかなります!
例えば、行っている事業の結果が出ず、上手くいかないといった経験は今後、必ずあると思うんですけど、そのような上手くいかない時にこそ、成長や変革のタイミングなのだと思います。

私もそうでした。これまで話してきたSNSに自身のストーリーを発信するという行為は、うまくいっていたら絶対にしていなかったです。自分の顔を出すことはもともと批判が来たら傷つくし、嫌だったんです。

でも、競合が増え、商品のことを話しても誰にも振り向いてもらえない。でも退職したのでお給料は入ってこないし、在庫は1500個ある‥どうしよう。ピンチになったからこそ、通常の状態ではしていなかった決断ができたのです。

↑1500個のトランポリンは倉庫に保管

 

あの時の決断がなければ、今こうしてご取材頂いていることも決してないです。うまくいかない期間にもがいたからこそ、今の自分があります。

 

⑦立石社長が今までの社会人人生の中で学んだ事があれば、教えてください。

 

「新しいことをやることが必要」ということです。
大きな会社に入社すると、制度などが整っているので、同じ事の繰り返しをしていても、なんとなく仕事が回るとは思うんです。

勿論、そのような体制がしっかり整っているのは素晴らしい事なのですが、いきなり何もスキルが無い中、入社してそのマス目に自分がハマってしまうと、もしその会社が無くなってしまったら、何も出来ない人になってしまいます。

ですので、会社内に居ても積極的に、新しいことを始めたり、提案したりすると必ず気づきや発見があり、自身のスキルにもなります。会社に所属していてもしていなくても、新しいことへ挑戦し続けることは大事だなと感じますね。

 

⑧最後にPR事項、就活生にアドバイスがありましたらお願いします。

Instagramとホームページを是非見てください!

ゆかぴょん Instagram

https://www.instagram.com/yukapyon_newtrampoline/⠀】

ゆかぴょん ホームページ

https://yukapyon.top/

 

就活生に向けたアドバイスは

「仕事は楽しい」ということです。

私自身、社会人になって辛いことは何回もありました。

そんな中で相談する度に親、先輩、友達から「仕事は辛くて楽しくないもの」と言われていましたが、私は仕事自体を楽しくないと感じることはありませんでした。

自分が次のステップに着々と成長していく感覚があったからです。

ですのでお金を稼ぐんだから辛くて、楽しくないのは当たり前という考え方は古いものだと思っています。

私の周りにも、楽しく働いている方は山程いますので。

仕事が辛くて、土日が楽しみになるような仕事だったら他の仕事を探した方が良いのではないかなというのが正直な感想です。

積極的に成長していこうと思えば、仕事は自分次第で楽しくすることができます!