3月も中ごろになり、卒業シーズンと共に新社会人となる方も非常に多いでしょう。
新たなスタートが切れる喜びもさることながら、新社会人の離職率は増加傾向にあります。
なかでも、職場内での新人いじめが理由で離職する方が多いようです。
そこで今回は、職場での新人いじめについてご紹介いたします。
新人いじめはいつから起こるのか?
新人いじめはいつごろから起きてしまうのでしょうか?
時期や理由について詳しく解説いたします。
入社してから1ヶ月が新人いじめの目安
入社してから1ヶ月ほどで、職場での新人いじめに合う方が非常に多いようです。
入社したてで教わってもうまく仕事ができない中、1ヶ月経つと上司のストレスも大きなものになるのではないでしょうか。
よくある例として、同じことを何回も聞いてきたり、同じミスを何回も繰り返してしまうといったことでストレスが溜まっていくのでしょう。
まだ新人だし仕方ないよ、と思える上司なら良いのですが、日頃から仕事でたくさんストレスが溜まっている上司には、そういった考えに至る余裕はないのかもしれません。
よって、仕事が慣れずに上司のストレスが溜まってしまう入社から1ヶ月ほどで新人いじめに合う方が非常に多いようです。
新人いじめはなぜ起こる?
では、新人いじめはどのような人に、なぜ起こってしまうのでしょうか?
よくある例を元に3つほどご紹介いたします。
仕事がスムーズではない
仕事がスムーズでない方は、新人いじめの対象になりやすいようです。
その仕事が普通にこなせてしまう上司は、仕事がスムーズでない新人に対して「なんでそんなことも出来ないんだ」とストレスを感じてしまうのでしょう。
PC作業であれば打ち込みが遅かったり、接客業であればひとりひとりの対応に手こずってしまったりということです。
ただ、仕事がスムーズにいかないということは、決して悪いことではなく新人であれば当たり前のことです。
しかし、普通にこなせてしまう上司からすれば、新人の立場にたって考えることが出来ずにいじめへと発展してしまうのでしょう。
よって、仕事がスムーズ出ない方は、新人いじめの対象になりやすいようです。
協調性がなくおとなしい性格
協調性がなくおとなしい性格をしていると、孤立してしまうのでいじめのターゲットにしやすいようです。
上司からすると「新人のくせにボサッとしてつまらないやつだな」と思われてしまうのかもしれません。
例えば、休憩中などでも常にひとりで居たり、仕事でも覇気がなくダラっとした印象を与えてしまうような方は気に食わないのでしょう。
本来なら、それも個性なので、上司含め社内のみんなが受け入れてあげる体制を作ってあげるべきです。
ただ、そうそううまくいかないのも社会の厳しいところかもしれないです。
なので、協調性がなくおとなしい性格をしている新人はターゲットになりやすいようです。
気が弱く謝ってばかりいる
気が弱く謝ってばかりいても、新人いじめの対象になるようです。
やはり、気が弱くて謝ってばかりいると、常に下手にでているということなので、上司も上からものが言いやすくなってしまうのでしょう。
ちょっとしたミスでもものすごく謝ったり、いつも何かと仕事に対して怯えたりするといじめの標的となる可能性が高いです。
謝ることは大切なことですし、気が弱いというのも仕事に対して誠実だと捉えることができるので、悪いものと考える必要はないです。
しかし、上司からすると立場が弱くいじめやすく見えてしまうのでしょう。
なので、気が弱く謝ってばかりいる新人は、いじめられやすいようです。
新人をいじめる上司の心理とは?
つづいて、職場で新人をいじめる上司の心理について深掘りしていきます。
一体、どのような心理で新人いじめをするのでしょうか?
仕事ができない
新人いじめをする上司は、基本的に仕事が出来ない方が多いようです。
仕事が出来ずに、社内から評価をもらえないモヤモヤを、新人いじめによって満たされようとしているのでしょう。
その上司も普段から怒られているような方で、自分がされたことを新人にそのまますることで自分を保っているのではないでしょうか。
しかし普通は、自分が仕事が出来ないからといって、新人をいじめるのはおかしいと思いますよね。
ただ、その上司も評価されないことでのモヤモヤで、どうしたら良いのか分からなくなっているのでしょう。
ストレスが溜まりすぎている
ストレスが溜まりすぎている上司も新人いじめをしやすいそうです。
自分が抱えているストレスを立場の弱い新人に向けて発散したくなるのでしょう。
例えば、その上司が上から怒られたり、抱える仕事が多くてストレスが溜まっているようなときに新人にあたってしまうのではないでしょうか。
そんなことをしても、何の解決にもならないですしお互いいい気持ちにはならないですよね。
しかし、上司が職場で抱えてしまったストレスは、新人いじめでもして発散しないと気が済まなくなってしまっているのでしょう。
精神的な余裕がない
上司に精神的に余裕がない場合も、新人いじめをしてしまう心理です。
精神的に余裕がなくなることで、相手の立場になって物事が考えられなくなってしまい新人いじめに繋がるのではないでしょうか。
例えば、職場で抱えている仕事が多かったり、プライベートでも余裕のある生活ができていないなどです。
ただ、いくら精神的に余裕がないからといって、新人をいじめていい理由には当然なるはずがありません。
しかし、精神的に余裕がない上司はそこまで頭が回らないので結果として新人いじめに発展してしまうのでしょう。
新人いじめの例
職場での新人いじめには、想像以上に数多くの種類が存在します。
その中で、特に新人いじめに代表される例をいくつかご紹介いたします。
無視をされる
職場内で、複数の上司から理由もなく無視されてしまうといういじめです。
上司からすると、その新人の存在が鬱陶しく感じてしまい、結果として無視に繋がるのかもしれません。
与えられた仕事に関して、分からないことや質問があっても、何も答えてくれずに不快な気持ちになります。
無視なんて大人のやることではないですし、みっともないですよね。
しかし、悪質な新人いじめをしてくる上司は平気でそういうことをしてきます。
新人いじめの中でも、無視されるというのはよくあるいじめのようです。
仕事を与えてもらえず放置される
新人なのに、何も仕事が与えられず放置されてしまういじめもあります。
新人なので、仕事が遅いというのは当たり前なのですが、それにストレスが溜まってしまい、結果として仕事を与えず放置されてしまうのかもしれません。
例えば、出社してから何か仕事を与えてもらおうと話しかけますが、何もしなくていいよと言われ、放置されてしまうような感じでしょう。
新人なので、これからたくさん仕事を覚えてスキルアップしなくてはいけないの
に、このような上司がいるとスキルアップどころではないですよね。
しかし、そのような上司は新人が仕事をすること自体がストレスに感じているので、スキルアップなどは全く考えていないでしょう。
このように、上司から仕事を与えてもらえず放置されてしまうというパターンもあります。
暴言を吐かれる
精神的に参ってしまうような暴言を吐かれてしまうといういじめもあるようです。
その上司が仕事やプライベートなどで溜まったストレスを、新人に暴言を吐くことで発散しているのでしょう。
例えば、その上司がさらに上の立場の人間から怒られ、ストレスの発散のしようがない時に、1番立場の弱い新人に暴言を吐くというようなことでしょう。
暴言なんて、吐いている側も、吐かれる側もいい気がしませんし。
余計にストレスが溜まるだけです。
ただ、ストレスが溜まってしまうと、そういったことが冷静に考えられなくなって新人に暴言を吐いてしまうのでしょう。
このように、暴言を吐かれるという攻撃的な新人いじめもあるようです。
職場での新人いじめの対策と最終手段
さいごに、これらの職場での新人いじめについての対策や最終手段についてご紹介いたします。
新人いじめが酷すぎてもう耐えられないという方や、どうすれば新人いじめがなくなるか知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
あえてメモを取る
あえていじめられていると感じたときに、その場でメモを取るのがひとつの対策です。
目の前で新人がいじめていることについてメモを取り始めると、上司も強気に出づらくなりいじめが減っていくということです。
例えば、暴言を吐かれている時に、その上司の目の前で分かりやすくメモを取ると、なにか企んでいるのではないかと上司に圧をかけられます。
ただ、そのメモが取り上げられてしまったらどうしようという不安もあると思います。
そういう場合は、小さいボイスレコーダーなどをバレないところに隠して入れておくと、暴言を吐かれた証拠も掴めるのでおすすめです。
まずは、目の前でメモを取ることで上司に圧を与えて、それがうまくいかない場合はボイスレコーダーを用意しましょう。
別部署の上司に相談する
別部署の上司に新人いじめを相談するのもひとつの手です。
同じ部署の上司だと、その上司も同じように新人いじめに加担している可能性もあるので、別部署の上司に相談するのが良いでしょう。
何か証拠となるようなものがあれば、別部署の上司にそれを確認してもらって然るべき対処をしてもらうというのがベストです。
ただ、その別部署の上司がこんな新人の話なんか聞いてくれるのかと不安に思ってしまうかもしれません。
しかし、いくら別部署の上司とはいえ、本気で悩んでいる会社の新人をほったらかすようなことはしないはずです。
同じ部署の上司でも話を聞いてくれそうなら良いですが、別部署の上司に相談する方が確実性は高いでしょう。
大人な対応で言い返す
新人いじめをされたら、きちんと言い返すということも大切です。
何も言い返してこないと、こいつには何をやってもやり返してこないんだなと余計にいじめがエスカレートしてしまうことがあるからです。
例えば、何か暴言を吐かれてしまった場合、その上司に対してあなたがやっていることはいじめですときちんと伝えるというような感じです。
ただ、注意していただきたいのが、言い返すとはいっても同じく暴言を吐いてしまっては、相手を逆上させてしまうことに繋がります。
きちんと大人な対応で、仕事が進まないので業務内容についてご説明お願いいたします、などと大人な対応をとりましょう。
言い返すといっても、くれぐれも暴言などを吐かないように注意しましょう。
最終的には退職も視野に入れる
これまでの対策が全て通用せずに、全く新人いじめが減らなかったりよりエスカレートするようなら、思い切って辞めてしまうのもおすすめです。
新人いじめがなくならない状態で会社に居続けてしまっても、あなたが精神的に参ってしまうというデメリットしかないからです。
仮に半年ほど新人いじめが続いていて、それをいつか変わるとグッと堪えていても、会社に行くことがストレスになり、仕事どころではありません。
たまに、新人いじめを我慢し続けたら、その上司が異動になって新人いじめがなくなったという声も耳にします。
しかし、半年も新人いじめが我慢出来る人間なんてほとんどいませんし、スパッと辞めて次に繋げる方がよっぽど精神的にも社会的にも良いです。
仕事を辞めてしまうと収入がなくなってしまうので、いろいろと不安はあるかもしれませんが、何よりもあなた自身の体が大切だということを忘れないでください。
新人いじめが減らず、エスカレートしていくようなら、思い切って仕事を辞めるということも視野に入れておきましょう。
下記の記事では、職場でいじめを受けている人が今すぐ転職する方法を解説しているので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、職場での新人いじめについてご紹介いたしました。
このような新人いじめが起きている職場は意外と少なくありません。
新人いじめにあってしまった場合は、これらの対策を行うと共に、減らずエスカレートするようなら思い切って辞めることも大切です。
下記の記事では第二新卒向けの転職サイトを紹介しています。
新人いじめで辛い方は、早めに登録していつでも転職できる体制を整えておきましょう。