社会人になれば、生活のために働きに出て自分の力でお金を稼がなければなりません。
しかし、無事に就職したまではよかったものの、いざ働きだしてみれば会社での人間関係の悩みというものが必ず付き纏ってきます。
「同じ年の同期よりも仕事ができないせいで、いつも上司から怒られてばかりいる」
「仕事ができないことを部下から馬鹿にされて辛い」
「いつまで経っても仕事の覚えが悪く上司や同僚から嫌われている」
酷い場合は、無視や悪口といった精神的苦痛を受けて退職を余儀なくされるケースも多いです。
では、どのようにすればこの現状を変えることができるのでしょうか?
仕事ができない人の原因や対策、また、会社での人間関係にどのように対処していけばいいのかをご紹介していきます。
仕事ができない原因は?対策方法を実践しよう!
仕事ができないと悩む多くの方は、同じミスを繰り返したり、指示通りに仕事をこなすことができないという傾向にあります。
どうにか今の状態を変えていきたいと思っていても「 結局、何をどのように改善していいのか分からない」と悩まれる方も多いです。
しかし、ほとんどの方は頭の中でばかり考えているだけで、実際の行動には移せていません。
まずは「 自分は何ができていないのか?」 「 自分の失敗しやすいパターンは何か?」という点を、一旦整理して対策する必要があります。
メモの取り方が下手
仕事ができない人の多くはメモの取り方が悪いです。
そもそもメモ事体をされていない方は、まずメモ取ることからはじめましょう。
話の内容を全部書こうとする
まず「日付」 と「 何についての話なのか」 を一番上に書きましょう。
いつ言われたのかが記録に残るだけでなく、相手が今、何の話をしているのか内容を意識しやすくなります。
次に「どこで」「何を」「どのように行うのか」自分の言葉で分かりやすく書くようにし、既に知っている情報などは除いて書くと無駄な手間が省けます。
余白がなく文字がごちゃごちゃしている
メモ帳が小さかったり、文字と文字の間が近すぎるととても読みにくいです。
もったいないと思わずに余白をしっかり使い、話の内容が変わった場合は新たにページを
変えて書き直すように意識しましょう。
理解せずに書いている
メモを書く事ばかりに必死になって「結局なんのこと?」となるのであれば、話の内容を理解することから優先しましょう。
分からなければその場で確認する、直ぐに質問できなければメモに「?」などを付けて
おくと話が終わった後でも確認しやすくなり混乱を避けられます。
自分の字が読めない
せっかく書いたものが読み返せないのは致命的です。
丁寧に書けなくても読めるように意識して書きましょう。
漢字はカタカナにして書くことも時間を省略できます。
どこに何が書いてあるのか見つけられない
しっかりと余白を作って書くことやペンの色を使い分けてみましょう。
色分けしすぎて分からないということがないように、大事なものだけ必ず赤ペンで書くなど決まり事を作っておくことが大切です。
また、作業用やマニュアル用といったようにメモするノートを使い分けることもお勧めです。
こまめに見返す
メモをしただけで見返す作業が疎かな方も多いです。
その日に取ったメモは、その日の内に見返す癖をつけるとミスを防ぎやすくなります。
締め切りや納期が守れない
締め切りや納期が守れないと、会社だけでなく取引先全体にまで多大な影響を及ぼしかねません。
また、責任感を問われるだけでなく社会的な信用も失ってしまいます。
スケジュール管理ができていない
スケジュールにきちんと予定を書き込めていない、大雑把に書いてある方は見直しが必要です。
「何時」「どこで」「何があるのか」など、その時までに用意するものや、やるべきことを書いておきましょう。
優先順位がつけられない
このタイプの方はまずやるべきことを書き出しましょう。
そして「今すぐやらなければならない業務」「後回しにしていい業務」「時間をかける必要性がある 「業務」の三つに分類し緊急性の高いものからはじめます。
時間の見積もりを把握する
時間を意識できていないことも仕事ができない原因の一つになります。
自分の作業にかかる時間を把握しておくことや、何時までに終わらせるなどを意識的に行うだけでも作業スピードは変わっていきます。
断れずに引き受けてしまう
人の頼みを断るのが苦手な方は、自分のキャパシティを超えた仕事量を引き受けてしまいがちです。
断ったことにより嫌味を言われてしまう場合もあるかもしれませんが、無理に引き受けた結果、周囲に多大な迷惑をかけてしまう恐れもあります。
言いづらい時は、なるべく角が立たないように自分の抱えている業務量を伝え引き受けることが難しいということを説明しましょう。
余裕ができるのなら「この部分の仕事だけなら手伝えます」「この日になれば手が空くので、その日からでも大丈夫ですか」と対応案を出すのも効果的です。
デスクの整理ができていない
自分の使うデスクが整理できていないと、何がどこに置いてあるのか把握しきれず無駄な作業が増えてしまいます。
必要なもの、不必要なものを分ける
とにかく不必要なものはデスクの上に置かないようにしましょう。
悩む場合は、空箱などを用意していれるなどすると整理しやすいです。
文房具類などは定位置を決めておく
特に引き出しの中はごちゃごちゃと散らかりやすいです。
付箋、クリップなどの細かいものは敷居や小さな箱に分別して入れるなどの工夫をしましょう。
使ったものは元に戻す
いくらデスクを使いやすく整理しようと定位置を決めても、元に戻さなければ意味がありません。
少しのめんどくさいという思いが、後々自分の首を絞める事につながります。
周囲とのコミュニケーションがとれていない
会社で仕事をしていく上で、コミュニケーションは必須になってきます。
特にチームで行わなければならない仕事でコミュニケーションが不足してしまうと、お互いのやっていることが全く違っていたなどという致命的なミスに繋がりかねません。
気を使いすぎている
今は忙しそうだから後で声をかけようとしていることはないでしょうか?
忙しい方は常に忙しく、タイミングを計っているとギリギリになるまで確認できないことも多いです。
緊急性の高い仕事であれば「〇〇〇について急ぎ確認したいことがあるのですが、今お時間大丈夫でしょうか?」などというように確認をしていきましょう。
怒られることを恐れ自分の力だけで解決しようとする
普段からミスが多いため、また同じような質問をしてしまったら怒られるのではという
気持ちからコミュニケーションが不足しがいがちです。
怖いという感情は仕方ありませんが、注意を恐れてミスを犯し会社の利益を損失してしまうことの方が重大です。
気持ちを割り切って確認しにいきましょう。
指示がないと動けない
仕事の流れが頭に入っているのであれば、人手が必要そうなところ、まだできていない作業などを考えていくと必要なことが見つけやすくなります。
しかし、自分が良かれと思ってした行動が裏目に出てしまった経験から率先して動けないという方もいると思います。
そのような場合、自分が次に何をしようと考えているか、作業を行っても大丈夫かという内容を上司や先輩に伝えてみましょう。
自分の考えていた行動で良かったり、違かったりというのを繰り返すうちにパターンを覚え、指示がなくても動けるようになっていきます。
仕事ができないという強い思い込み
失敗を繰り返し続けていくと自信を失い、自分は仕事ができない人間なのだと思い込むようになります。
心理的に追い込まれることによって、焦りや不安、どうせ自分はダメなのだという負の感情からさらにミスを生むと言う悪循環に陥ってしまいがちです。
このような場合は勇気を出して上司や先輩に相談しましょう。
客観的に見ている人の方が、その人に何ができて何が足りていないのか気づきやすいです。
適切なアドバイスや自分の知らなかった長所に気づき自信に繋がるきっかけにもなります。
嫌われているから何を言われても仕方ない?
あまりに仕事ができないと、周囲の負担だけでなく会社の利益損失にも繋がるため嫌われてしまうことは大いにあり得ます。
しかしながら、嫌われているからといって暴言を吐いたり悪口を言っていいと言うことではありません。
暴力や暴言、無視や仲間はずれ、仕事を教えないなどの行為は立派なパワハラ行為に該当します。
自分はみんなに迷惑をかけているから悪く言われるのは仕方がないと無理をしていませんか?
どうか自分の心の声に蓋をせず、悲しい、辛いといった感情を押し込まないでください。
あなたを傷つける権利は誰にもありません。
あまりに周囲の対応が酷い場合は、信頼できる第三者、会社の窓口や人事担当、労働局の相談窓口などに相談しましょう。
孤独にならないことが自分を守ることに繋がります。
向き不向きは誰にでもある
人間には、誰でも得意なことや不得意なことが存在します。
もしかしたら、仕事ができないと悩んでいるあなたは今の仕事自体が自分に合っていないのかもしれません。
できないことばかりにとらわれず、自分の特性を理解し自分に合った仕事を探すことも一つの手です。
下記の記事では年代別に転職成功のポイントを解説しています。
きっとためになるので、ぜひご覧ください。
もう耐えられない、仕事が辛くて辞めたいと思った場合
「自分なりに仕事ができない原因を見つけて対策もやれることは出来る限り試して見たけれど、色々言われるとパニックになってしまい結局できない」
「上司や同僚からの冷たい態度や言葉に、心も身体も限界でもう仕事を辞めたい」
一生懸命行った結果、自分自身の身体も心も限界だと感じているのであれば、仕事を辞めるという選択肢は決して悪いものではありません。
しかし、仕事を辞める場合も労力がいるものです。
まずは上司に退職の意思を伝えなければなりませんが、自分を疎ましく思っている相手に何を言われるのかと想像しただけでも苦痛になります。
なんとか無事に上司の了承を経て退職届を出せたとしても、次に待ち構えているのは業務の引き継ぎや社内外への挨拶です。
そこまで乗り越えらたら後は辞める日まで頑張るだけですが、この過程までの道のりを考えただけでも気が遠くなる作業に感じられることでしょう。
もしも、辞めたいけれどどうしても上司や会社に伝える勇気が出ずにいるのであれば「退職代行サービス」を視野に入れて検討することも一つの手です。
「退職代行サービス」とは、その名の通り依頼者に変わって退職までの手続きを引き受けてくれる業者です。
退職することを業者に依頼したら、周りからもっと嫌味を言われるのではと心配になるかもしれません。
もちろん自分の言葉で退職希望を伝えるに越したことはありませんが、自分一人の力だけでできることにも限界があります。
第三者への力を借りることも時には必要です。
退職代行「NEXT」については下記の記事で詳しく解説しているので、興味ある方はぜひご覧ください。
まとめ
仕事ができないと自分を卑下したり、周りと自分を比べても何も始まりません。
むしろ、現状を変えたいと悩んでいるのであれば、あなたはとても一生懸命で真面目な人です。
できない自分ではなく、できるようになった事にも目を向けてあげましょう。
大切なことは行動を起こし少しずつでもいいので継続していくこと、そして、一人で悩まず誰かに相談することです。
ですが、自分の体や心が壊れるまで頑張りすぎないでください。
会社は個人を守ってはくれません。
自分を大切にできるのは自分だけなのですから、迷った場合は心の声に耳を傾けて自分がどうなりたいのかを明確にしていきましょう。