キャリアアップのために転職を考えている人は多いと思います。
しかし、転職理由としてそのまま伝えていいのか迷ってしまいますよね?
「どう伝えたらいいのか」、「悪い印象を持たれないか」などと考えてしまいます。
そこで、この記事では、キャリアアップで転職したいときの転職理由の例文をご紹介します。
転職理由を聞かれたら「キャリアアップのため」と答えて良い?
結論から言うと、OKです!
しかし、「キャリアアップのため」とそのまま伝えるのはあまりよくありません。
なぜなら、キャリアアップと一口に言っても、立場が上がること、新しいことを習得することなど多岐に渡るので、相手に意図が伝わらない可能性があるからです。
場合によっては、「良く考えずに言っている」などと悪い印象を与えてしまうこともあるかもしれません。
相手に考えを理解してもらい、良い印象を持ってもらうためにも、具体的に転職先で自分はどうなりたいのか、何をしたいのか、ということを伝える必要があります。
今の会社の不満を言うのはダメ!
職場の人間関係、会社の方針、給料など、今の会社への不満も転職理由に含まれているかもしれませんが、それを伝えるのはおすすめしません。
理由として、まず「転職理由自体がわかりにくくなってしまう」ということがあります。
キャリアアップのために転職するなら、それだけにフォーカスして伝えた方が相手にもわかりやすいです。
次に、相手に良くない印象を与えてしまうことも理由にあげられます。
自分が上手くいっていないことを会社や他の社員のせいにしてしまっている、または自己中心的だと思われてしまうかもしれません。
しかし、会社の制度などについて、客観的な事実を伝えるくらいなら上記のような問題はあまりないと思われます。
キャリアアップを理由に転職する際の4ステップ
キャリアアップを理由に転職する場合、どのようなステップを行えばよいのでしょうか?
キャリアアップを理由に転職を行うのであれば、以下の4ステップで伝えましょう。
- 今の会社ではキャリアアップができない理由(退職理由)
- 自分の実績(自己PR)
- 志望する企業でなければいけない理由(志望動機)
- 応募企業での将来の目標(長く働く印象を与える)
ここでは、それぞれのステップについて詳しく解説します。
今の会社ではキャリアアップができない理由(退職理由)
転職したいと考えたきっかけをはっきりと伝えましょう。
今の会社ではキャリアアップができない理由がしっかりしていないと、「別に今の会社でもいいのでは?」と言われてしまうことにもなりかねません。
上記でお伝えしたように、今の会社の不満を言ってしまわないように気を付けながら、はっきりと理由を述べましょう。
自分の実績(自己PR)
相手に自分の価値を売り込みましょう。
当たり前ですが、会社も自分たちにメリットのある人材を求めています。
また、実績のない人が「キャリアアップをしたい」と言っても「今の仕事から逃げているだけでは?」と思われてしまいます。
相手を納得させられる実績をしっかりと伝えましょう。
志望する企業でなければいけない理由(志望動機)
今の会社ではキャリアアップできない理由と同じように、今度は「別にうちの会社でなくてもいいのでは?」と言われないようにしなければなりません。
自分がその会社に惹かれた理由を伝えましょう。
間違ったことを言ってしまわないように、リサーチは入念にしておきたいものです。
志望企業のHPやクチコミなどでしっかりとリサーチをしておきましょう。
応募企業での将来の目標(長く働く印象を与える)
会社にとって、すぐ退職されてしまうことは好ましくありません。
自分は長くこの会社で働くつもりだ、ということをアピールして、相手を安心させましょう。
自分の目指す未来や、会社に長期的にどのような影響を及ぼしたいかなど、今後のことをイメージさせるような内容を伝えましょう。
転職理由がキャリアアップの場合の回答例
ここまで、転職理由の伝え方のステップを説明してきました。
しかし、説明だけではなかなかイメージが湧かないこともあるかと思います。
そこで、次は、どのようにキャリアアップしたいのかを4つの場合に分けて、場合ごとの転職理由の例文をご紹介します。
上流工程で働きたい場合
私はプログラマーとして様々なシステムのプログラミングに携わってきました。
その中で、仕様書に疑問を持ち、改善点などを提示したことがありますが、承認されたことはありませんでした。
そこで、設計の段階から関わりたいと思うようになりました。
御社ではシステムエンジニアがプログラミングまで行うことが多いとお聞きしました。
ですので、御社でシステムエンジニアとして働きながら、これまでのプログラミング経験も活かして、良いシステムを作り出していきたいです。
専門領域を追求したい場合
私は前の会社で企画課に在籍し、主にイベントの企画をしていました。
大きなイベントを任されることも多数あり、あるイベントに携わる中で、プロジェクションマッピングに強く惹かれました。
そこで、多くの作品を手がけている御社でプロジェクションマッピングを中心に学びたいと考えました。
前職で培った発想力と、プロジェクションマッピングの力で、より多くの人の心を動かしていきたいと思っています。
業務領域を広げたい場合
私は今まで、前の会社が運営するサイトの記事の校閲をしていました。
校閲のスピードも速く、誰よりも多くの記事を担当しました。
しかし、様々な文章を校正していく中で、自分でも文章を書いてみたいと思うようになりました。
前の会社では記事は完全に外部のライターに受注していましたが、御社では社員が記事も書いているということで応募しました。
質の良い記事をスピーディーに納品したいと考えています。
最新技術を学びたい場合
私はゲームの開発、特にハード面の開発に取り組んでいました。
前の会社で担当した商品は、会社史上最大の売上を達成しました。
しかし、会社の方針で予算が削減され、自分の思うように開発が出来なくなってきていました。
一方御社では、ハード開発には大きな予算が振り分けられると聞きました。
その予算で最新技術を駆使し、誰も体験したことのないようなゲームを作りたいと考えています。
キャリアアップでの転職理由をまとめられないときは転職エージェントへ
「そんなに説明されても、自分で考えるとなるとやっぱり不安だ」と思う人もいますよね。
実は、転職エージェントという転職のプロがいます。
転職エージェントに頼めば、あなたの状況に合わせて、応募する企業に向けた転職理由を考えてくれます。
また、面接練習をしてくれる転職エージェントもいます。
大人になると面接の練習を受ける機会なんてあまりないですよね。
姿勢や目の動き、声のトーンなど、自分ではなかなか気づけないところや、質問で突っ込まれそうなところなどを客観的に見て教えてくれます。
もちろん、様々なサポートを受けることにより内定率は高くなります。
必ず紹介された会社に応募しなければいけないわけではありません。
相談料はかからないので、まだ応募先が決まっていないなら、気軽に相談してみるのも良いと思います。
まとめ
最後に、キャリアアップのために転職する際の転職理由の伝え方についておさらいします。
- どのようなキャリアアップがしたいか具体的にする
- 不満にならないよう気を付けながら今の会社の退職理由を述べ、これまでの実績、志望理由、今後の目標を伝える
- 困ったら転職エージェントに相談するのもあり
この記事が転職の手助けになれば幸いです。