うつ病で転職する時に気になるのはやはり、うつ病だった過去を隠しも良いかどうかですよね。
「うつ病は隠していてバレないのか?」
「バレたらどう対応されるのか?」
「休職中に転職活動や面接するときはどうしたら良いのか?」
上記のように気になる事は多いです。
そこで今回は、転職の時にうつ病は隠してもいいのか、うつで休職中に転職活動や面接はしてもいいのかなどの疑問を解説していきます。
転職の時にうつ病を隠してもいい?
転職の時にうつ病を隠しても良いのでしょうか?
隠すことで転職活動は有利になるのでしょうか?
正直、隠して良いなら隠してしまいたいですよね。
しかし、隠していて後でバレた時のことを考えると不安になります。
果たしてどっちがより良い選択なのか、解説していきます。
早い段階で伝えておくのがベター
結論から言うと、うつのことは早い段階で伝えておく方がベターです。
しかし、必ずしも伝えなくてはいけない、と言うわけではありません。
そのためうつを隠して転職すると言う方もいるでしょう。
しかし、うつで休職していた場合、スキルに対して誤解を生んでしまうことがあります。
2年働いていたとしても、そのうち1年を休職していた場合、持ち合わせているのは1年分のスキルですよね?
採用者側は2年分のスキルを持っていると思って採用するので、想定以上に仕事ができないと思われ、結果として自分の肩身が狭くなってしまいます。
隠してもあまりメリットはない
バレなければ、隠していても問題はありません。
実際にうつ病だったことを隠して転職活動を行う人もいます。
しかし、うつ病を隠していてもあまりメリットはありません。
入社後には源泉徴収票を提出しますが、その際に記載金額を見られて求職していたことがバレたりします。
隠していたことがバレてしまうと、やはり印象は良いものではありません。
むしろ自分で自分の肩身を狭くしてしまうこととなります。
あらかじめ休職していたことや、うつ病であったことは伝えていたほうがベターのようですね。
転職活動でうつ病を隠したい場合は?
うつ病は必ず面接の際に言わなくてはいけないことではありません。
転職活動においてうつ病を隠したい人もいるでしょう。
その際、どうすればバレることなく転職活動を遂行できるでしょうか。
ここでは具体的な方法を紹介していきます。
是非参考にしてみてください。
退職理由を前向きな理由に置き換える
やはり転職をする際に聞かれるのは退職理由ですよね。
退職理由を聞かれた時、うつ病ではなく前向きな理由に変えてみましょう。
自分のステップアップのためのジョブチェンジを理由にしてみましょう。
自然な回答をすることができます。
例えば、「残業が多いため、より効率よく仕事ができる職場に変えたい」「ノルマに追われるのではなく、顧客と長く取引をし、信頼関係を築けるような仕事がしたい」など、現在の職場から考えつく理由を探してみましょう。
「体調を崩して休職していた」と言う
面接で休職していたことがあるか、と聞かれることが稀にあります。
病名を言う必要はありません。
しかし、嘘をつくのもよくありません。
のちに休職していたことがバレてしまったら、印象が悪くなってしまいますよね。
もし休職の有無を聞かれた場合、「体調を崩して休職していた」と伝えましょう。
事実を伝えているので問題ありません。
うつ病での休職が前職調査によってばれることはない
うつ病を隠した場合、やはり怖いのはバレてしまうことです。
前職調査をされた場合、うつ病がバレてしまうのではないかというのが気になるところですよね。
最近は個人情報保護法によって、個人情報を漏らすことができません。
そのため、前職調査を行う企業がほとんどありません。
なので、うつ病が理由で休職していたと前職調査でバレてしまうことはありません。
転職後にうつ病で休職するとばれる可能性はある
「うつ病を隠して転職ができて一安心」と言うわけではありません。
前述したように、転職後には源泉徴収票や離職票を提出しなくてはなりません。
どちらも1年間の給与額が記載されます。
もちろん休職していれば、記載される給与額もガクッと下がっていますよね。
転職後もうつ病だったことがバレる可能性が付き纏います。
やはり隠していてもメリットはあまり得られませんね。
うつ病と伝えると採用されなくなる?
隠すことにメリットがないのなら、やはりうつ病だったことを伝えたほうがいいです。
しかし、「正直に伝えると採用されないのでは?」という疑問が出てきますよね。
実際に採用されなくなってしまうのでしょうか?
伝える際、どう言った説明をすれば良いのでしょうか。
詳しくみてみましょう。
やはり不利になることは事実
うつ病を伝えると、やはり不利になることは間違いないでしょう。
健康な応募者とうつ病になったことのある応募者、同じくらいの能力を持っていれば、採用側は健康な応募者を選ぶことでしょう。
また、うつ病の再発への可能性も危惧されます。
「うつ病を伝えると不利になる」となればうつ病になった事実を隠したいと思いますよね。
しかし、うつ病になったことをふまえた上で採用されると、入社後も隠し続けなくてはいけないプレッシャーがありません。
むしろ、より理解を得られる環境で働けるますよね。
うつ病になった理由の方をメインに説明すべき
うつ病になってしまったことを悪いことと捉えなくて大丈夫です。
病気になってしまったのには、「理由」があったはずです。
その理由をメインに説明してみましょう。
「なぜうつ病になってしまったのか」を知ってもらうことで、「うちの会社ではそのような働き方はさせない」「うちの会社であれば、入社後に同じような理由でうつ病になることはないのではないか」そう判断してもらえる材料になります。
うつ病になった理由の方をメインに説明することで、こちらの状態を知ってもらい、うちの会社ではうつ病になるリスクはないという安心感を与えるチャンスです。
うつ病で休職中に隠れて転職活動をしてもいい?
うつ病で休職中、「復帰の前に次の職場を見つけて安心したい」
そんな気持ちにもなりますよね。
しかし、休職中に隠れて転職活動を始めてしまっても良いのでしょうか。
休んでいる間に動き始めてしまうのは、少し後ろめたくなりますよね。
うつ病で休職中に隠れて転職活動をしてもいいのか、早速確認してみましょう。
休職中の転職活動は可能
休職中に転職活動をすることは、可能です。
また休職中に転職となれば、働きながらの転職に比べて時間も作りやすいですよね。
応募書類に時間をかけて準備することができます。
また、面接の日程も調整しやすいですよね。
もし、転職活動が不発に終わったとしても、復職するという道も残っています。
休職中に転職活動をすると、時間をかけて転職活動に向き合える、うまくいかなくても復職という道もある、安心感がありますね。
現在の職場でトラブルに発展する恐れもある
休職しているのにもかかわらずコッソリ転職活動をしていた場合、現在の職場でトラブルに発展する恐れもあります。
体調や精神面で休んでいるのにも関わらず、人知れず転職活動をするのは、現在の職場からすると「勝手な行為」ですよね。
トラブルになるリスクは高いです。
最悪の場合、解雇に至るまでの可能性もあります。
面接で休職中だと伝えるべき?
うつ病については「伝えなくても良い」です。
では、現在休職していることに関しては伝えたほうがいいのでしょうか?
「休んでいること自体も知られたくない」
「面接で不利になるのでは?」
と思う方も多いのではないでしょうか?
伝えなかった場合どうなるのかチェックしてみましょう。
うつ病での休職を隠すと内定取り消しのリスクあり
うつ病での休職の事実を隠していた場合、内定を取り消されるリスクがります。
前述したように、スキルに対して誤解を生んでしまいます。
休職を隠して職歴を提示しても、実際にはその半分も働いていなかった、なんてことになれば、雇う側とのミスマッチが起きてしまいます。
欲しかった戦力未満の人物を雇ってしまうことになるからです。
もし、入社前にバレてしまうと、内定取り消しになってしまう可能性はとても高いでしょう。
うつ病での休職がばれる場面
うつ病での給食がバレる場面は思っているより多いです。
「源泉徴収票」で収入の記載に対して違和感をもたれ、バレる可能性があります。
しかし、源泉徴収票だけではありません。
住民税額の決定通知書・健康診断結果・団体生命保険…。
入社後にも提出しなければならない書類は多く、うつ病で休職している事実が見つかるかもしれません。
うつ病で休職中に転職活動するメリット・デメリット
うつ病での休職中に転職活動をするには次のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- 転職活動を真摯に向き合える
- 応募書類や面接練習に時間をかけられる
- 復職の道が残っている
デメリット
- 休職の事実がバレてしまった場合、内定取り消し・解雇の可能性がある
上記のようなメリットとデメリットを検討した上で、求職中に転職活動を行うか考えてみましょう。
復帰後に転職活動するメリット・デメリット
では、復職後に転職活動をするメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット
- 金銭面での不安感がないまま転職活動をすることができる
- 働きながらの転職なので、通常と同じ転職活動をすることができる
デメリット
- 転職活動に対する時間を確保しにくい
- 仕事と転職活動の両方をこなさなくてはいけないため、ストレスの原因になる
復職後は後ろめたさを感じることなく堂々と転職活動を行うことができます。
しかし、復帰後の慣れない仕事の中、転職活動を行わなければならないので、ストレスへとつながることもあります。
うつ病が理由で転職した人の例
うつ病が理由で転職をしようと決意したものの、やはりうつ病であったこと・休職していることを伝えるかどうかは悩んでしまいますよね。
そこで、最後にうつ病が理由で転職した人の例をいくつか紹介します。
経験者たちはどうやって転職活動をしていたのか、参考にしてみてください。
転職活動を始めたタイミングは退職してからが多い
転職活動を始めたタイミングは退職してからが多いのです。
やはり、一番の理由は「転職活動に集中しやすい」ですよね。
応募書類や面接に対する念入りな準備を行うことができます。
また面接の日程も組みやすいですよね。
そして何より「休職中ということが、バレないか?」という不安に悩まされません。
9割近くの人が「うつ病を隠して転職活動をした」
「うつ病を隠しての転職、果たしてうまくいくのだろうか…」と不安になりますよね。
しかし、9割近くの人がうつ病を隠して転職活動をしています。
完治したと判断して伝えなかった人もいます。
しかし、多くの理由としては、「うつ病と知られてしまうと雇ってもらえない」と思った人がほとんどです。
うつ病をオープンにすることで、入社後もうつ病だったレッテルが貼られ、働きづらくなると懸念する人もいました。
入社後にうつ病のことがばれることはなかった
「入社後にうつ病のことがバレることはなかった」という意見は多いです。
傷病手当などをもらっていたものの、転職後の職場にうつがばれることはほとんどありません。
また、上司のみに打ち明けて、他の同僚たちにはバレていないというケースもあります。
状況によっては、信頼できると判断した人にのみ打ち明けるのも手段の一つですね。
うつ病を申告するとメリットもある
うつ病を隠したほうがいいのでは、という判断になりやすいかもしれません。
しかし、うつ病を申告するとメリットもあります。
うつ病を申告した上で採用された場合、現在の症状を詳しく知ってもらうことができます。
その上で具体的にどう対策すればいいのか、配慮をしてもらうことができます。
働いていく上で、うつ病だったことへの理解を得られることはありがたいですね。
まとめ
うつ病を転職する際に隠す場合、円滑な転職活動をすることができるかもしれません。
しかし、バレた場合のリスクは大きいものです。
最悪の場合、次の職場への内定取り消し・今の職場での解雇処分が待ち受けています。
ですが、うつ病を隠して転職する人は多く、バレていない人がほとんどです。
うつ病を隠して転職活動を行うかどうかは大きな悩みですが、自分にとってストレスの少ない方法での転職活動をしていきましょう。