労働環境

転職理由アンケート1位は『年収アップ』!収入増を目的とした転職で気を付けること

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一昔前までは「一度就職したら定年までその会社で勤めあげる」ことが当たり前でしたが、今や転職は珍しいことではなくなっています。

2019年の総務省の労働力調査によると、転職希望者は男女合わせて842万人にものぼるほど、転職を考えている人は多くいます。

今は特に、テレビや電車内の中刷り広告などで転職サイトやエージェントが多く宣伝されているため、その広告が「転職希望者の増加」という相乗効果をもたらせているのでしょう。

では、転職を考える人の理由として具体的にどういったものがあるのでしょうか。

また、転職理由を聞かれた時はどう答えれば、転職を成功させられるのでしょうか。

ここでは、転職typeが行なったアンケートを元にその理由の解説と、転職を叶えるために気を付けたいことをご紹介していきます。

転職の理由1位は「年収アップ」

転職typeが会員を対象に調査したアンケート結果によると、主な転職の理由は以下の表のようになります。

順位 理由 比率
1位 年収アップしたい 54.9%
2位 仕事内容の不満 36%
3位 人間関係をよくしたい 25.5%
4位 会社の将来が不安 22.8%
5位 正社員になりたい 21.8%

出典:https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-16/

転職typeが会員を対象に調査したアンケート結果によると、転職したいと思った理由で一番多かったのは『年収アップ』の54.9%でした。

次いで「仕事内容が不満」が36%、「人間関係をよくしたい」が25.5%となっています。

仕事内容にやりがいがなかったり、人間関係が上手くいかなかったりなどで転職を考える人が多いようです。

男女の平均年収ピークは男性50代、女性20代後半

令和2年9月に発表された国税庁の民間給与実態調査によると、10代~20代までは働き始めたばかりでまだまだですが、男性は20代後半ぐらいから徐々に上がり始めます。

そして、役職につくことが多い50代後半にピークを迎え、680万円以上になります。

逆に女性の平均年収のピークは20代後半と早くに訪れ、あとは300万円前後を行き来するような数値となっています。

年齢男性女性
10代 162万 114万 137万
20代前半 284万 249万 267万
20代後半 404万 326万 370万
30代前半 470万 315万 410万
30代後半 528万 314万 448万
40代前半 581万 319万 476万
40代後半 635万 313万 502万
50代前半 682万 322万 529万
50代後半 686万 298万 520万
60代前半 537万 242万 416万
60代後半 410万 211万 382万
70代以上 545万 293万 441万

※民間給与実態統計調査 + 賃金構造基本統計調査の概要から試算した数値です

女性の平均年収のピークが男性より早いのは、30代から結婚や出産などライフスタイルの変化が訪れることが多いためと考えられます。

お金があることは精神的支えにもなる

普段から「欲しいものが買えない」「貯金ができない」と感じていたり、暮らしていくのがやっとな生活をしていると、生きることが楽しくなくなり精神的に参ってしまいます。

生きる気力を失い、最悪の場合は自ら命を絶つことを考えてしまう人もいるくらいです。

年収を上げたい理由は『貯金』がダントツ

転職typeが行なったアンケートによると、約9割が「将来のために貯蓄をしたい」と答えています。

今は会社が安定していても、仕事が充実していても、次の日はどうなるかわかりません。

また、働く自分自身も、もしかしたら怪我や病気を患うかもしれません。

将来どうなったとしても、ある程度生活できるぐらいの蓄えを備えておきたいと考える人が多いようです。

転職して感じた利点・欠点も年収

転職typeが行なったアンケートによると転職して良かった点は年収アップできたことが1位で、転職する目的を達成した人たちが多いことが見て取れます。

次いでスキルアップが22.4%、やりがいアップが15.5%という結果になりました。

転職理由2位にあった「仕事内容に不満」を、スキルアップややりがいアップによってなくしたことが分かります。

その一方で、転職して悪くなった点の1位も年収で、21.9%という結果になりました。

次いで人間関係がよくないことが18.4%、評価に納得感がないことが16%となっています。

「評価に納得感がない」は、転職して感じた利点では最下位の2.7%でした。

自分が狙う会社はどんな評価制度になっているのかを事前にしっかり確認することが、転職が成功するか後悔するかが決まってくるようです。

年収アップが転職理由1位というアンケート結果からわかるように、年収を理由に転職した人が多いからこそ、転職して良くなった点も悪くなった点もトップは年収になったことが考えられます。

年収アップを転職理由としてストレートに言うのは危険

アンケート結果を見ると、転職理由でも、転職して良くなった点も悪くなった点も「年収」がトップを走っています。

しかし、年収を上げることが転職理由であると応募書類や面接の場などでただただ伝えるのは危険です。

その理由は、3つあります。

根拠がないと現実感がないと思われるから

年収アップが転職理由である応募者に対して、面接官は「じゃあ年収アップする為には、どうやって仕事の成果を出せばいいかをちゃんと説明できるのか」という部分を見ます。

もし説明できないのなら、会社のお金に対して現実感を持っていない・相手を説得する力がない・自分の実力を把握できていない、といった評価がついてしまいます。

例えば、単価の安い商材を扱う会社の面接に行ったとします。

そこで「年収を100万円アップしたい!」と伝えたとしても、その会社は単価が安い商材を扱っているのですから、100万円以上の売上や利益を出すにはかなり大変です。

普通なら、現実的ではないだろうと考えられるはずです。

ですがもし、そこまで考えが及ばないのであれば、会社が売上や利益を出すことにどれだけ労力が必要なのかを理解できていないと思われてしまうでしょう。

またすぐに辞めるのではないかと思われるから

年収を上げることだけが転職の目的なのであれば、もし入社したとしても「他にもっと年収が高い仕事があればそちらに行ってしまうのでは…」と思われてしまいます。

転職理由は必ず面接で聞かれますから、年収アップの根拠や入社後にしたいことも併せてしっかり伝えることで、転職成功への道が開けるでしょう。

コミュニケーションスキルが低いと思われるから

これまでお伝えしたような印象を持たれてしまうと派生的に「コミュニケーション能力が低いのかな?」とまで思われる可能性があります。

お金の話というのはとてもデリケートなものですから、相手に理解してもらう材料もないまま突然話をするのはスマートではありません。

どんな能力があるのか、どんな経験を積んできたのか、それを説明して相手に自分を採用することのメリットを感じさせてから、初めてお金の話ができるわけです。

これは何も面接だけではなく、顧客や取引先と商談する時でも同じことが言えるので、「入社後、相手と商談する時もこの調子なのだろうか」と不安要素を与えてしまうでしょう。

また、転職理由がキャリアアップの場合は下記の記事で詳しく解説しています。

こちらもぜひご覧ください。

年収をアップさせる方法

伝え方に気を付ければ、年収アップを理由に転職することも可能であることは分かっていただけたかと思います。

ここでは、年収アップが狙える転職の成功率を上げるためのポイントをご紹介しましょう。

同業他社を複数受ける

同じ業種の会社を複数受けることで、年収交渉の成功率を上げることができます。

前章でお伝えしたように、言い方にはかなり気を付けなければいけませんが、「他社では●●万円以上と提示されたので、●●万円以上は欲しい」と交渉しましょう。

例えば、年収500万円と言われたA社と、年収600万円と言われたB社の両方から内定をもらったとします。

この時、A社に「B社には年収600万円と言われたので迷っています」と伝えれば、B社が「ではうちは600万円以上出せます」となる可能性があります。

また、同じ業種の会社を複数受けることでいろんな会社の年収を知ることができ、自分自身の平均年収の相場を知ることができます。

年収アップしやすい業界を狙う

年収アップしやすい業界とは「金融」「医療」「不動産」が主に挙げられます。

なぜならどの業界も「利益率が高い」「基本給与が高い」ため、年収も高くなる傾向にあるからです。

未経験からいきなり高年収を狙うのは難しいですが、上記の業界を一度経験しておくことで、同業他社へ転職しやすくなるでしょう。

年収アップが想像できる会社を選ぶ

「ここなら年収アップが見込める」と思える会社の特徴として、インセンティブ制度があったり、給与水準が高かったりなどが挙げられます。

年収相場をしっかりチェックしておけば、アンケートにもあった「評価に納得感がない」と転職後に後悔することもないでしょう。

資格を取る

資格があると、応募先の企業に「知識がある人」「自ら学ぶことに意欲的な人」という好印象を与えることができます。

ただし注意すべきなのは、資格はあくまでも年収交渉の補助であることを理解しておくことです。

必ず転職できると断言できるものではないので、そのために勉強時間を多く取りすぎて転職活動がおろそかになってしまうのは避けましょう。

転職する業界にもよりますが、年収アップが狙える資格は次の通りです。

  • ファイナンシャルプランナー
  • 社会保険労務士
  • プログラミング・情報系
  • 簿記
  • 宅健(宅地建物取引士)

取得方法は独学でもいいですし、通信講座でも可能です。

キャリアアップを狙う方はもちろん、自分に少しでも自信をつけたいという方はぜひ取得にチャレンジしてみてください。

転職後にしっかり結果を出す

転職時に年収アップを狙う以外にも、入社後に自己成長を図って年収をアップさせるという方法もあります。

前に記述した通り、年収相場が高い会社に転職できれば良いですが、どうしても転職できる自信がない方は、上位の役職が用意されている会社を探してみてください。

そこへ入社し、しっかり仕事をして結果を出して評価を上げていけば、役職手当やキャリアアップにより年収アップが狙えます。

もっと言えば、自己成長することでさらに平均年収が高い企業へ転職できる可能性も出てくるでしょう。

転職エージェントへ相談する

転職エージェントとは、自分専属にアドバイザーがつき、転職活動を全面的にサポートしてくれるものです。

転職で年収アップをしたいなら、この転職エージェント使うことをお勧めします。

なぜなら、転職者が狙う会社に年収の交渉を代行してくれるからです。

転職エージェントは、転職者のこれまでの経歴や希望する職種などを丁寧にヒアリングすることで、その人のアピールできるポイントを分析するため、年収交渉がしやすいのです。

実際に転職エージェントを使う時は、最初の面談でしっかり年収アップが転職理由であることを伝えた上で、自分を分析してもらうようにしましょう。

そうすれば、年収アップが叶う仕事への転職が成功しやすくなります。

また、転職エージェントは年収交渉以外にも様々なサポートをしてくれます。

  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 企業の情報収集(年収相場)
  • 求人検索

面談で聞いた経歴やスキル、希望する条件と合う求人を探してくれるため、ミスマッチが起こりにくいです。

また、自分で求人を探していた時間を応募書類の作成に費やすなど、効率的に転職活動を進めることができます。

また、年代別の転職成功のポイントやおすすめの転職サイトは下記の記事で詳しく解説しています。

こちらもぜひご覧ください。

まとめ

生きていく上でお金は絶対に必要ですから、収入を増やしたいとは誰しもが思うことです。

もちろんお金さえあれば後はどうでもいい!というわけでありませんが、あって絶対に損はしません。

しかしお伝えしたように、面接で必ず聞かれる「転職理由は何ですか?」に「年収を上げたいからです」と答えるのはNGです。

年収アップを理由にすること自体が悪いわけではありません。

ただただ自分のメリットや叶えたいことを伝えるのではなく、年収アップさせたい根拠や、年収にどんな価値観を持っているかを説明できれば良いのです。

そうすれば説得力が増し、面接官の評価も上がります。

上手く説明できる自信がないといった人は、ぜひ一度立ち止まり、改めて自分が転職する理由を整理してみても良いでしょう。

【執筆・監修】弥山大生

1986年熊本県生まれ。別府大学文学部卒業。
商社や印刷業を経て、フリーランスのライター兼キャリアアドバイザーとして活動。マネジメントやビジネス経験を活かし、就職・ビジネスライターとして月に30本ほど執筆・監修を行う。このブログでは、転職やフリーランスで成功したい方を全力でサポートするため有益な情報を発信。

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