いざ「就活を始めよう!」
と思っても、何から手を付ければいいのかわからない就活生は多いでしょう。
新型コロナウイルスの影響がどのように就活に関わってくるかもわかりませんし、どんな準備をすればいいかもわかりません。
何をどう始めればいいかわからないと思っている就活生のために、この記事では
- 2023年卒の就活はどうなるのか
- 2023年卒の就活スケジュール
- 内定をもらうためのコツ
を解説します。
この記事を読むと2023年卒のスケジュールや、まずしておくべきことがわかります。
ぜひ今後の就活の参考にしてください。
2023年卒の就活はどうなるのか?
2023年卒の就活がどうなっていくのかについて
- インターンシップがこれまでよりも重要に
- オンライン活用が当たり前
- 就活も内定も早まる可能性あり
この3点を、一つひとつ詳しく見ていきます。
傾向を知ることにより、対策を立てられるでしょう。
インターンシップがこれまでよりも重要に
インターンシップは就活前年の4月以降から情報が公開され、受付が始まります。
就活はまだ先だからと悠長に構えていると、インターンシップの機会を逃すかもしれないため、意識的に情報を集めてください。
インターンシップに参加すると企業理解が深まり、あなたが将来その企業で働く未来の想像がしやすくなるでしょう。
その企業や業界で働く適性があるかどうかも、見定められるでしょう。
また、企業側がインターンシップに参加した学生に、優先的に情報を提供したり、インターンシップ参加者に対してそのまま採用選考を行なう会社もあります。
このようにインターンシップの重要性はさらに高まっています。
就活生にとって貴重な機会となるため、狙っている企業があれば、早めに採用関係の情報をチェックしましょう。
オンライン活用が当たり前
就活において、オンライン活用は当たり前です。
インターンシップや就職説明会、そして面接などもオンラインで行われていますが、その状況は変わらないでしょう。
オンラインだと、その企業に出向かなくていいため時間や交通費などが節約できます。
しかし、オフィスや働いている人の雰囲気がつかみにくいというデメリットもあります。
オンラインを活用する際には、通信回線をできるだけ安定させましょう。
オンライン中に通信がブツブツ切れたりするのを防ぐために、就活のときには有線LANを使用するのをおすすめします。
オンラインをする場所は、周りに誰もいない部屋がいいでしょう。
画面に映る背景やあなたの顔映りにも、気を配ってください。
就活も内定も早まる可能性あり
就活のスケジュールは2022年卒と変わりありません。
3月に情報解禁となり、6月に面接解禁です。
しかし、このルールをすべての企業が守っているわけではありません。
特に最近は企業の採用活動が早期化しており、しかも就活スケジュールの策定主体が経団連から政府になったことにより、早期選考をする企業が増えるでしょう。
また、通年採用という形で、企業が季節や時期を問わずに採用活動をすることもあります。
この通年採用はルールとして適用されてはいませんが、大手企業を筆頭に通年採用をしている企業は多数あります。
他にも、外資系企業やマスコミなどは独自に採用活動を行うこともあるため注意しましょう。
つまり、早めに情報収集をして就活を始めていないと、気づいたときには出遅れていたという可能性がでてきます。
適切な時期に情報をキャッチアップできないと、十分な準備ができないばかりかエントリーに間に合わないこともあるかもしれません。
就活の準備や情報収集は早めに行い、余裕を持って就活に取り組めるようにしましょう。
2023年卒の就活スケジュール
就活は、インターンシップの参加やOB・OG訪問などを考えると、就活前年から始まると考えていいでしょう。
ここでは、
- 就活前年から始めておきたいこと
- 3月のスケジュール
- ES提出
- 企業の専攻や面接は6月から
について説明します。
就活前年から始めておきたいこと
本格的な就活に向けて、就活前年から手を付けておいたほうがいいことを紹介します。
それが、
- 自己分析
- 企業・業界分析
- OB・OG訪問
- インターンシップ参加
です。
特にインターンシップは参加できる期間が決まっているため、情報の収集だけでも早めに始めましょう。
自己分析
就活の準備として、早めに自己分析をしてみましょう。
自己分析がきちんとできれば、就活の軸がブレることなく就活をすすめられますし、あなたのことをわかりやすく採用担当者に伝えられます。
自分で自己分析ができる就活生用の書籍もたくさんあり、就活サイトでできるものもあります。
あなたの性格や適正、強みや特徴を把握することで、今後どのような職業につくのが望ましいかがわかるでしょう。
もしも自己分析が表面的にしかできていない場合、エントリーシートや面接でも、企業側にあなたを雇うメリットを伝えることは難しいです。
ミスマッチで入社してしまった場合は、あなたにとって仕事が苦しいものになるでしょう。
そのようなことがないように、しっかりと自己分析を行います。
企業・業界分析
自己分析により、あなたの価値観や就活の軸が決まれば、それに沿って応募する業界や企業を絞り込みましょう。
業界分析、企業分析を行う理由は、絞り込んだ業界や企業が本当にあなたの志向に合うのかというのを調べるためです。
企業・業界分析をするメリットは他にもあります。
それは企業を深く知ることにより、志望動機が明確になることです。
どのように企業・業界分析をしていくのかというと、ホームページや企業情報が掲載された書籍などから、その企業の基本的な情報や特徴を調べます。
例えば、設立年度や、企業理念、どのような商材を取り扱っているのか、人事制度や休暇制度、福利厚生などをチェックします。
次に同業他社の情報も調べ、あなたの希望する企業との違いをはっきりさせましょう。
例えば、取引先や事業規模などの違いがあるかもしれません。
この各企業の違いをはっきりさせておくことは重要です。
ここをしっかり調べておかないと、「なぜこの企業に入りたいのか」という動機が弱くなるでしょう。
OB・OG訪問
OB・OG訪問は積極的に行いましょう。
その企業で働いている先輩の生の声を聞ける貴重な機会です。
企業のホームページなどに載っていない情報も聞けるかもしれません。
その企業に出向くことにより、企業の雰囲気も実際に感じられるでしょう。
このOB・OG訪問は行う時期が決まっているわけではありません。
そのため、就活が本格化する前にしておくことをおすすめします。
まず学校のキャリアセンターや、ゼミ、サークルなどのつてを頼りOB・OGを探しましょう。
OB・OGの連絡先がわかったら、電話かメールでアポイントを取ります。
先輩も忙しい時間をやりくりして会ってくれているため、訪問した際に聞くことは事前にまとめておきます。
訪問を終えたら、先輩にお礼のメールや手紙を必ず送りましょう。
インターンシップ参加
インターンシップ参加も、就活前年から始めておきましょう。
興味ある企業、もしくはスケジュール的に余裕があればまったく知らない分野の企業なども申し込んでみてください。
インターンシップに参加すると仕事を実際に体験できるため、その企業に対する理解度が深まります。
その仕事があなたに合っているかどうかの判断材料になるため、正式に入社してから「こんなはずではなかった」というパターンを防げるでしょう。
また、インターンシップに参加するということ自体、就活に積極的に取り組んでいるということになり、採用担当者へ与える印象が良くなります。
参加申込みの時期や、参加の時期が限られているため、情報を見落とさないように注意しましょう。
3月のスケジュール
3月になると、いよいよ情報解禁です。
採用情報が公開され、各企業も採用活動に向けて本格的に動き出します。
企業説明会に参加したり、企業エントリーしたりと忙しくなるため、3月の前にできる準備は全て終わらせておきましょう。
企業説明会への参加
今まですすめてきた企業・業界分析をもとにして、興味のある企業の説明会に参加します。
ただ、「説明を聞きに行く」つもりで参加するのではなく、その企業とマッチする自己PRや志望動機の材料を見つけに行きましょう。
説明会の時間も限られているため、その企業を深く知るための質問は事前に準備しておきます。
質問の仕方により、ホームページ等には載っていないレアな情報が聞けることもあるでしょう。
企業説明会に行くあなたなりの目的をしっかりと持ち、説明会に参加してください。
企業エントリー
就活を本格的に始めるためには、まず企業にエントリーをしなくてはいけません。
エントリーすると、必ず選考に応募しなければいけないというわけではありません。
他の企業の選考状況を見ながら、選考をすすめるかどうかを判断できます。
興味ある企業ならば、とりあえずエントリーしておきましょう。
もしも、本選考が始まり、思うような結果が得られない場合は、持ち駒が多いほうが安心です。
30社前後は本エントリーをするようにしましょう。
エントリーすることにより、選考の情報が得られます。
ES提出
エントリーシートの提出時期は企業によって異なりますが、一般的には4月~5月です。
ただし、マスコミや外資系、IT企業、ベンチャー企業など、エントリーシートの提出が早い業界もあるので注意が必要です。
エントリーシートは、提出できる時期になれば早めに提出するようにしましょう。
選考はエントリーシートの提出順に行われます。
そのため、希望者が多く定員に達した場合には、選考を受けられなくなる可能性があります。
選考を受けられたとしても、期限ギリギリに出したエントリーシートは読まれない可能性もあるでしょう。
企業の選考や面接は6月から
企業の選考や面接は6月から始まります。
面接は、主に以下の4つの形式があります。
- グループディスカッション形式
- プレゼンテーション形式
- 集団面接
- 個人面接
グループディスカッション形式では、何かのテーマが提示され、他の就活生とともにそれについてディスカッションします。
協調性や、リーダーシップ、話す内容の論理性などがチェックされます。
プレゼンテーション形式では、企業側から伝えられたテーマについてプレゼンを行います。
プレゼン内容や、発表の際の立ち居振る舞いもチェック対象です。
どのような面接方法であっても、身だしなみ、姿勢、声の大きさと表情に気をつけましょう。
内定をもらうためのコツ
内定をもらうためにもコツがあります。
- 余裕を持って就活をする
- 内定がもらえないときは振り返りをする
- なんとなくで企業に応募しない
- 狙っている企業は早めにチェック
- すでに内定した人からアドバイスしてもらう
以下で詳しく解説していきます。
あらかじめ余裕を持って就活に取り組む
就活を早めに始めると、就活全体に余裕を持って取り組めます。
就活が上手くいかないことがあっても、「まだ時間がある」と思うだけで、かなり心にゆとりができます。
上手くいかない原因をじっくり分析する時間もあるでしょう。
もし、就活も上手くいかない、時間もないとなると精神的なストレスがかなりかかります。
就活を早く始めるのに、デメリットはほぼありません。
余裕を持って就活に取り組むことが、内定をもらうコツの一つです。
なぜ内定がもらえなかったのか振り返る
最初からトントン拍子に内定をもらえる就活生は少ないでしょう。
多くの学生が、たくさんエントリーをし、何社も落ちるという経験をします。
しかし、内定がもらえなかったのなら、なぜ内定がもらえなかったのか、振り返りをすることがとても重要です。
振り返りをしなければ、内定をもらえなかった原因を探せません。
内定がもらえない同じ問題を繰り返し、ずっと就職が決まらずにいるのは時間がもったいないでしょう。
自己分析が表面的なことしかできていないのか、企業研究が十分でないのか、面接の受け答えに問題があるのか、自分で原因となる可能性のあるものをピックアップしてください。
それを一つずつ改善していくことにより、就活成功へのゴールに近づいていくでしょう。
なんとなくでさまざまな企業に応募しない
たくさんの企業にエントリーすることは大切です。
企業を数社に絞り、その数社のみで内定を狙うというのは、至難の業であるためです。
しかし、多ければいいという考えでやみくもにエントリーをしても、就活は成功しないでしょう。
なぜならば、「なんとなく」で応募すると、その企業に就職したい志望動機が明確にならないからです。
企業の採用担当者は、かなりの数の応募者を見ているため、「なんとなく」で応募しているかどうかというのはすぐ見抜かれるでしょう。
狙っている企業は2月以前からチェック
狙っている企業があるのなら、就活のスケジュールなど関係なく、常に情報をチェックしておきましょう。
独自の選考スケジュールで動いている業界もあります。
例えば外資系企業だと大学3年生の7月から12月がエントリーシートの提出時期です。
マスコミだと大学3年生の11月から2月にエントリーシートを提出します。
あなたが興味のある業界の中で狙っている企業があるのならば、採用情報をチェックし早めの準備を始めましょう。
すでに内定した人からアドバイスしてもらう
すでに内定をもらっている人がいれば、その人からアドバイスをしてもらいましょう。
自分自身では気が付かないところも、他人から見るとすぐに改善点がわかるかもしれません。
その人の上手くいった点や、失敗した点なども聞いて、あなたの就活に生かしましょう。
2023年卒の就活は厳しいからこそ早めに行動しよう!
2023年卒の就活もコロナの影響などがあり、今後の採用動向がどうなるのか気になりますよね。
まだコロナウイルス感染の勢いがどうなるのかわからず、コロナ前の経済状況にまで回復する兆しは見えないため、厳しい就活状況が続くことが見込まれます。
採用人数の縮小や、採用取りやめをしている大手企業もあります。
しかし、厳しい中でこそ早めに行動し、準備を万端にしておくことが大切です。
準備をしっかりして、余裕を持って就活に臨めば、必要以上に不安にならなくてすむでしょう。