「これ以上就活を続けるのは精神的にきつい!」
「就活を続けていると、心が削られるからやめたい」
そんな悩みを抱えた就活生は、実はたくさんいます。
周りからは就活を精力的に頑張っているように見えても、その人の心の中ではもうやめたいと思っているかもしれません。
この記事は、そんな悩みを抱えた就活生に
- 就活を辞めたいと思う原因と対処法
- 就活は絶対しなければならないというものではない
などを解説します。
多くの就活生が直面する就活の悩みや対処法を知って、今後の就活に役立ててください!
なぜ就活を辞めたいと思うのか
就活をしていたのに、それを途中でやめたくなる。それには必ず原因があります。
その原因も一つだけではありません。
ここでは就活を辞めたいと思う代表的な原因を見ていきます。
きっと「ある、ある」と思うことでしょう。
原因1. 内定がなかなかもらえないため
書類選考で落ちたり面接で落ちることが続き、内定がなかなかもらえないと就活を続けるのが辛いですよね。
面接で「失敗した」と思うのも、「上手くいったと思ったのに、どうして落ちたのだろう?」と思うのも、心が苦しいです。
そうなると、つい悪い方に考えてしまい「自分は社会に必要とされていない人間なのだろうか・・・」とまで思い詰めることもあるかもしれません。
内定が一つももらえない状態で就活を続けるのは心が疲れるため、就活をやめたいと思う原因になるでしょう。
原因2. 将来何をしたいのかハッキリしていないため
将来何をしたいのかハッキリしていない場合は、企業に対する志望動機も弱く、内定も取りにくくなるかもしれません。
将来の目標があり、そのため〇〇企業に就職したいと思っている就活生は情熱があるため就活を頑張れるでしょう。
ところが、将来への希望や目標がぼやっとしていると、頑張ろうという気持ちも湧きにくいですよね。
頑張れないから就活に身が入らない、就活に身が入らないから内定も取れないというループになってしまうと、就活をやめたいという気持ちになりやすくなるでしょう。
原因3. 圧迫面接があったため
目の前に会社の役員がズラッと並んで、厳しい質問を浴びせられたり、人格を否定するような言い方の圧迫面接をされると、就活自体が嫌になってきますよね。
圧迫面接をする企業は少ないものの、まったくないとは言い切れません。
「就活生がクレーム対応などに耐性があるか」を見るために行っているところもあります。
また企業側が圧迫面接を意図して行ったわけではなくても、採用担当者の態度で就活生が圧迫面接だと受け取ることもあるようです。
どちらにしても、圧迫面接と感じるような面接を受けると、今後就活を続けていくのが億劫になってしまいますよね。
原因4. 志望動機がなかなか浮かばないため
「特にしたい仕事もない」
「どこでもいいから内定をもらいたい」
そう思って就活をしている学生は多いでしょう。
そんな就活生にとって、エントリーする企業の「志望動機」を考えるのは難しいですよね。
しかし正直に「就職できればどこでもいい」と書くわけにもいきません。
すると、時には思ってもいないことを書くこともあるかもしれず、そのようなことが続くと疲労感がたまってくるでしょう。
志望動機が思い浮かばず、ずっと考え続けていると就活自体が嫌になってくるかもしれません。
原因5. 周囲の人たちが内定を取っているため
周りの友だちや知り合いが次々と内定を取っていき、自分だけがまだ内定をもらっていない状態になると、就活のやる気が失せるでしょう。
「どうして自分だけ内定が取れないのか」と落ち込み、自分自身が嫌になり、「これ以上就活を続けても無駄ではないか」と思うかもしれません。
また、「内定を取れない自分は、友だちよりも劣っているからかもしれない」と、ネガティブな考えを持ちやすくなるでしょう。
このように、周りと比べて落ち込んでしまうというのも就活をやめたいと思う原因の一つです。
就活の不安を解消するための対処法
「このまま内定が一つも取れなければ、一体どうなるのだろう」
「将来のことがとにかく不安」
などと、将来に何の確定事項もないときは余計に不安が増すことでしょう。
そんなときに、どのようにして乗り切ればいいかの対処法を解説します。
紙に不安なことを書き出す
ノートなどを用意して、そこに今不安に思っていることすべてを書き出します。
それは誰に見せるわけでもないため、きれいな文章にしなくていいですし、誤字脱字なども気にせず思いつくまま書きましょう。
就活のことに限らず、人間関係のこと、学業のことなど、とにかく今不安に思っていることを紙に書きます。
この方法の何がいいかというと、自分の思っていることを可視化できることです。
頭の中でぐるぐる考えているだけだと、想像力も加わり、不安が増大しがちです。
紙に書き出すと、想像していたよりも不安の数が少ないことに気がつくかもしれません。
また、ごちゃごちゃしていた不安がいくつかのグループに分けられることがわかり、頭が整理されることもあります。
一旦就活をやめてみる
心が疲れてしまって、どうしても就活を続けることが無理だと感じたら、一旦就活を休止してみるのも良いでしょう。
絶対に就活して、どこかの企業に就職しなければいけないということはありません。
一度就活をやめて、ゆっくり将来について再考してみてもいいでしょう。
キャリアセンターや就活エージェントに相談してみる
自分一人で就活を行っている場合、改善すべき点に気づかず、同じ失敗を何度も繰り返すかもしれません。
しかし、自分で自分の足りない点に気づくのは、難しいでしょう。
そんなときは、キャリアセンターや就活エージェントに相談してみてください。
就活のプロの目線からアドバイスがもらえるため、改善点がはっきりし、今後何をすべきかが明確になるでしょう。
人に相談すると、気持ちの整理もつきやすいでしょう。
また、自分に適した企業を紹介してくれる可能性も高いと言えます。
他の人と比べないようにする
友だちは友だち、自分は自分です。
大企業から内定をもらった友だちや、内定をたくさんもらっている友だちなどと比べても意味がありません。
あなたの心が疲れるだけです。
ましてや、SNSでしか知らないような他人と比べる必要もありません。
面接で落ちた=自分を否定されたと考えない
面接で落ちることはとても残念ですが、「面接で落ちた=あなた自身がダメ」ということではありません。
ここをしっかり認識していないと、面接で落ちるたびに激しく落ち込んでしまう危険性があります。
どんなにその企業を希望していても、どんなに事前準備をしていても、必ず受かるという面接はありません。
就活生のほとんどが「面接に落ちた経験」をしているでしょう。
面接は、その企業との相性やタイミング、採用人数、運などに左右されます。
就活のことではなく就活後の未来を想像してみる
就活が苦しくなったら、就活後の未来を想像してみましょう。
あなたはどんな企業で、どのように働いているでしょうか。
どの街に住み、どんな部屋に住み、休日は何をしているでしょうか。
すると、その想像通りの未来を引き寄せるためには、今もう少し頑張ろうという気力が湧いてくるでしょう。
ゲーム感覚で取り組んでみる
就職説明会に出席したり、エントリーシートを書いたり、就活には面倒なことがいろいろあります。
そのような面倒なことを、少しでも面白くするために、就活をゲームになぞらえてみるのはいかがでしょうか。
例えば、エントリーシートを1枚書けば10ポイント手に入り、100ポイントたまれば何かのアイテムが手に入るなどと、楽しくなるように自分で設定してみましょう。
面接は将来の職場が決まる場だと考えてガチガチになるより、「面接官攻略ゲーム」と考えてみてもいいですね。
どのように返答すれば面接官に好印象を持ってもらえるのか、どのように振る舞えばあなたのポイントが上がるのかと考えると、少しは気楽に面接を受けられるのではないでしょうか。
さまざまな就活サービスを利用してみる
就活サービスを利用するメリットはたくさんあります。
さまざまな企業の情報が集まっているため、企業を一つひとつ探す手間が省けます。
企業説明会などの情報も手に入るでしょう。
就活アドバイザーによるサポートがついているタイプもあるため、一人で就活を進めるのが不安という就活生は、サポートつきの就活サービスを利用してもいいですね。
就活の進め方や自己分析の仕方、エントリーシートの書き方などを教えてくれ、就活アドバイザーと二人三脚で就活できるでしょう。
就活サービス以外の方法で就活してみる
通常の就活サービス以外のサービス、例えば逆求人サイトや転職サイトなどを利用することもできます。
逆求人サイトとは、就活をする人が自分のプロフィールなどを登録しておくと、そのプロフィールを見た企業からオファーが来るという仕組みです。
あなたの思ってもみなかったような企業からオファーが来るかもしれません。
また、新卒でも転職サイトを利用できます。
少数ですが新卒を対象としている企業があるからです。
求めている人物像など、就活サイトには記載されていない情報が転職サイトに記載している可能性があるため、就活のサブとして上手に利用してみましょう。
就活は絶対しなければならないというものではない
「どうしてもこれ以上就活をする気になれない」という就活生には、どんな道があるのでしょうか。
大学院に進学したり、就活留年をするという選択もあります。
まずはフリーターから始める人もいるでしょうし、起業するというのも一つの方法です。
さらに勉強したいなら大学院や専門学校に進学する
就職をせずに、大学院や専門学校に進学する方法があります。
もしあなたが、何かの専門分野をもっと勉強したいというのであれば、進学を考えることに問題はありません。
大学院を修了しないと、就職することが難しい職業もあります。
つまり、目的がはっきりしていて、学力や経済的な条件などがクリアできるのであれば、進学という選択肢があると言えます。
しかし、進学するとなると学費はかかりますし、結局何年後かには就活をしなくてはいけません。
もし、就活をしたくないためにとりあえず進学するという理由ならば、結局するべきことを先延ばしにしているだけですので進学はおすすめできません。
就活留年して次の年に頑張る
もし、今回の就活が上手くいかなければ、就活留年を選択しようと思っている就活生もいるでしょう。
就活留年をするメリットは、次の年に既卒者として就活するのではなく、「学生」として就活できることです。
一度就活を経験しているため、初めて経験する就活生よりも場馴れしていて、受け答えもハキハキとできるかもしれません。
今回、応募が間に合わなかった企業にも、次回は応募できるでしょう。
しかし、安易に就活留年を選ばないほうがいいという意見もあります。
留年した場合、面接官から「なぜ留年したのか」という理由を聞かれます。
その際に、「就職活動がうまくいかなかったから」などの理由だと、ネガティブに捉えられてしまうでしょう。
就職留年を選択するのならば、誰もが納得するような留年の理由が必要です。
フリーターからの正社員を目指す
どこにも就職できずに大学を卒業した場合、生活費を稼ぐためにフリーターになるという選択があります。
フリーターで頑張れば、もしかすると正社員の道がひらけるかもしれません。
フリーターはバイトの掛け持ちができたり、勤務時間が比較的柔軟に設定できたりします。
正社員よりも責任が少なく、プレッシャーもあまり感じなくてすみます。
ただし、ずっとフリーターのままだと給料も上がらないでしょうし、雇用も安定しないでしょう。
覚悟があるなら起業・フリーランスになる方法もある
どこかの企業に就職しなくても、起業したり、フリーランスで働いたりすることができます。
しかし起業するのならばそれなりの金銭的な準備も必要でしょうし、起業のアイデアも必要でしょう。
フリーランスで働く場合は、フリーランスで働ける何かしらのスキルが必要です。
そのスキルがあるのならば、自由な働き方ができますし、あなたのやり方次第で収入アップも目指せます。
ただ、経費の管理や確定申告など、会社勤めならしなくていいことも自分でしないといけないでしょう。
就活を楽しいものと考えるためのコツ
就活が、辛い、苦しいばかりだと、就活をすればするほど嫌になってきます。
しかし、就活を楽しいものと考えると、モチベーションも維持されるでしょう。
就活を楽しいものと考えるコツを紹介します。
取り入れられるものは取り入れて、少しでも就活を楽しいものにしてみませんか。
日々の小さな楽しみを用意しておく
就活中は思うように成果が出なかったり、焦ったり、イライラすることもあるでしょう。
日々の小さな楽しみを見つけておくことが、就活を楽しくするコツです。
例えばお笑いが好きなら、好きな芸人のお笑いを見て気分を上げてから眠りにつくのもいいですね。その日嫌なことがあったとしても、笑いで中和されるでしょう。
コーヒーが好きなら、毎朝活力を入れるためにちょっと贅沢なコーヒーを丁寧にいれてみるのはいかがでしょうか。
そのコーヒーで、「よし、今日も頑張るぞ!」と自分にパワーを入れられるでしょう。
就活を通じてさまざまな人と交流してみる
就活を通じてさまざまな出会いがあるでしょう。
その相手は同じ就活生だったり、企業の担当者だったりするかもしれません。
「この人に出会って、自分の人生が変わった」というような出会いが待っている可能性もあります。
そこまでの出会いがない人でも、同じ企業説明会に来ていた違う大学の学生と仲良くなり、情報交換をし合うようになったなどはよくある話です。
就職した後もずっと連絡を取っているという仲にまでなることもあるでしょう。
就活で、今まで出会わなかった人と交流する機会が増えることも楽しみの一つです。
友だちと協力して取り組む
友だちと協力して就活に取り組むことは、モチベーションの維持に効果的です。
情報を共有できますし、就活に疲れてやる気が出なくなったときにも、友だちが頑張っているのだからと自分を奮い立たせられるでしょう。
就活は自分一人で孤独な戦いになることがありますが、友だちと協力できれば仲間がいて心強く、安心もできます。
エントリーシートの書き方をお互いに考えたり、チェックし合ったり、面接の練習なども一緒にしたりできるでしょう。
【まとめ】就活はやめたくなるものだが、打開策もある
この記事では就活を辞めたいと思う5つの原因と対処法をお伝えしました。
なかなか内定がもらえないときには、就活は苦しいものになり、もう就活を辞めたいと思うことでしょう。
しかし、今回説明したような打開策を取り、就活を少しでも楽しめるように工夫してみませんか。
それでも無理なら、就活をしないという選択肢もあります。
必ず就職をしなければいけないということではないと思えれば、少しは気が楽になるのではないでしょうか。