「コロナの影響がまだ続きそうだから、2023年卒の就活は厳しいものになるかもしれない」
「これから就活だけれど、一体どのように進めていけばいいのかわからない」
就活に対してこのような不安を持っている人も多いでしょう。
この記事では、2023年卒の就活について
- 2023年卒の就活は厳しくなるのか?
- 22023年卒の就活における特徴と就活スケジュール
- 就活する上でのコツ
を解説します。
この記事を読めば、2023年卒の就活の状況や就活のコツが分かり、実際に就活をしていく上での参考になるでしょう。
2023年卒の就活は厳しくなるのか?
2023年卒の就活がこれまでより厳しくなるかどうかは、2023年卒業の就活生全員が気になっているところですよね。
コロナ禍によって就活の状況がどのようになるのか、企業からの求人の数はどうなるのかを詳しく見ていきましょう。
実はコロナ禍の就活は言われるほど厳しくなかった
コロナ禍の影響を受けた21年卒と22年卒の就活は、厳しくなるだろうとの見方がありました。
しかし、就活が佳境に入るときに緊急事態宣言が発出された21年卒の内定率は前年より低下したものの、22年卒の有効求人倍率は21年卒と比べわずかに下がっただけでした。
企業はコロナ禍であろうとも、学生を継続的に採用していこうという方向性を持っています。
そのため、23年卒の有効求人倍率が大きく下がることは考えにくいでしょう。
「コロナだから就活が厳しくなる」というようなイメージに惑わされず、現状を冷静に見据えてあなたのできることをしっかりと着実に行ってください。
冷静に対応できれば根拠のないことに焦って空回りすることもなくなり、良い結果が期待できるでしょう。
コロナ禍でも若い人材はさらに貴重なものへ
総務省統計局が発表した労働力調査によると、労働力人口(15歳以上で、就業者と完全失業者を合わせた人口)の2021年平均は前年に比べ8万人の減少となっています。
この労働力人口は2年連続の減少です。
さらに15歳から64歳の人口の総人口に占める割合は、2017年は60%、2040年には約54%になると推計されています。
そのため今後は労働力が減少し、人手が足りないという状況になる可能性が高いでしょう。
そのような中で、若い人材というのはとても貴重です。
今回のようなコロナの影響や景気の好不調により求人の増減はあるものの、基本的には企業側は若い人材を採用し企業を発展させていきたいと考えています。
今までは企業が学生を選んでいた状態でしたが、これからは学生が企業を選ぶスタイルに変わっていくでしょう。
2023年卒の就活における特徴
2023年卒の就活は、今までと比べてどのような特徴があるのでしょうか。
その特徴を知り対策を行うことが、就活を成功に導くでしょう。
- これまでよりもオンライン化する
- 自己分析の重要性が以前よりも低くなる
- 内定が早期化する
の3点を詳しく解説します。
これまでよりもオンライン化する
これまでの就活よりも、さらにオンライン化が進むのは間違いないでしょう。
オンラインで就活するのはメリットもありますが、同時にデメリットもあります。
オンラインだとインターンシップや面接に、わざわざその企業まで行かなくて済むのは時間と交通費が節約できますね。
しかし、企業の雰囲気などはオンラインでは伝わりません。
また、オンラインだと相手の表情などが伝わりにくいことがあるため、普通の面接のときよりも少々大げさにリアクションを取るようにしてください。
オンラインで就活をするために、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
そのポイントを事前に知っておき、余裕を持って就活ができるようにしましょう。
(参考記事:「就活生必見! 就活のオンライン化における対応はどうすれば良い?」)
自己分析の重要性が以前よりも低くなる
自己分析は大切です。
就活では「自分がどのような人物で、どのような長所があり、〇〇という将来の目標がある」などの自己アピールをしなくてはいけません。
その自己分析に基づき、志望動機を企業に伝えることも重要です。
自己分析がしっかりできていないと企業にあなたをアピールすることもできませんし、採用担当者の印象に残る志望動機を伝えることもできません。
しかし今後は、自己分析をしてあなたをアピールしていくことよりも、どんな企業があなたに合っているのかを分析できる力のほうがより重要になるでしょう。
内定が取れた企業であればどんな企業でも入社するというのではなく、その会社が本当にあなたに合っているのかを周りの人の意見も聞きながら判断してください。
内定が早期化する
2023年卒の就活スケジュールは、22年卒と変わりません。
しかし、このスケジュールは目安に過ぎません。
実際にこのスケジュールに沿わずに、採用活動をしている企業が多数あります。
最近は企業の採用活動が早期化傾向にあり、さらに2022年卒の就活から就活ルール策定の主体が経団連から政府に変わりました。
そのため、早期選考を行う企業がいっそう増える見込みです。
このような採用活動の早期化、内定の早期化に対応するためには学生自身も早めの情報収集をする必要があります。
また、就活のスケジュールに関係なく、応募したい企業があるのなら、こまめにホームページなどをチェックしておきましょう。
特に行きたい企業が見つからない就活生も、自己分析などに早めに取り組みましょう。
2023年卒の就活スケジュール
2023年卒就活生のスケジュールを説明します。
22年卒のスケジュールと同じで、
- 3月からエントリー&会社説明会
- 6月から本格的な選考開始
- 内定式は10月
となっています。
まず就活スケジュールの全体像を把握して、大体のイメージを掴んでください。
3月からエントリー&会社説明会
学部4年生/修士2年生になる年の3月から、企業へのエントリーと会社説明会が始まります。
いよいよ就活が始まりますが、就活はここからがスタートではありません。
3月がスタートのため、3月から自己分析を始めようと考えていると時間が足りなくてどうしようもなくなるでしょう。
というのは、3月からは企業へのエントリーを行ったり、就職説明会の申し込みをしたり、エントリーシートの提出をしたりと、とても忙しくなるからです。
そのため、3月前にできるような自己分析や企業分析などは事前に済ませておくのがポイントです。
エントリーする企業は、第一志望のところだけではなく、幅広くエントリーしておきましょう。
もしも就活があなたの理想通りに進まなかった場合、持ち駒があると安心できます。
本格的な選考は6月から
6月に入ると書類選考や適性検査などが行われます。
それに通過すると面接試験や最終選考になるでしょう。
無事に合格できれば、内々定の連絡が入ります。
あなたの友だちの中にも、早い人なら6月にすぐ内々定をもらう人などもいるでしょう。
そんな話を聞くと焦ってしまいますが、友だちは友だち、あなたはあなたです。
周りの人の、誰がどうしたなどの動向に左右されず、自分のことに集中しましょう。
就活はそれぞれのペースがあり、早く決まるほうがいいということではありません。
あなたが就活の結果に納得できるように、じっくりと自分のペースで取組んでください。
内定式は10月
内定式というのは、内々定を出している学生を一同に集めて正式に内定を出す式典です。
その内定式で内定通知書をもらい、あなたは企業に入社承諾書を提出します。
これで、あなたと企業との間で労働契約成立です。
内定式を行う目的は、
- 内定者に企業のことを知ってもらうため
- 内定者同士のコミュニケーション促進
- 入社の意思確認
などでしょう。
多くの内定式では社長や役員の挨拶、内定者の自己紹介、社員と内定者の懇談会などがあります。
内定者の研修を行うこともあります。
身だしなみはきちんとし、服装の指定がなくてもスーツで参加してください。
就活する上でのコツは?
就活はできることならスムーズに進めて、早めに内定を取りたいですよね。
就活をするにも、コツがあります。
そのコツを知っているのと知らないのとでは、結果に違いが出るかもしれません。
以下では、就活を有利にすすめるコツを紹介します。
自己分析を早めに終わらせる
自己分析は早めに手を付けておきましょう。
自分一人で進められるため、就活が本格的に始まる前には終わらせておきます。
しかし、自分一人でするものはいつでもできると思ってしまい、逆にズルズルと手を付けないまま時間がたってしまう危険性もあります。
それを防ぐためには、手帳に「自己分析の日」と書き込み、先に時間を確保するのがおすすめです。
早くしておいたほうが、じっくりと時間をかけて自己分析ができるため、分析がより深いものになるでしょう。
説明会は積極的に参加するのがおすすめ
いろいろな説明会があり、それに全部参加しようと思うと、かなり忙しいでしょう。
「説明会に行く意味があるのかなあ」などと思うことがあるかもしれません。
しかし、説明会には参加するのがおすすめです。
説明会では企業側が学生に向けて、その企業のアピールポイントを説明してくれます。
志望動機を書くときに、その企業のアピールポイントにマッチしたことを書けば効果的です。
また、説明会に参加することで早期選考につながることがあるため、その機会を逃さないようにしましょう。
さまざまな就活サービスを利用する
学生が無料で使えるさまざまな就活サービスがあります。
例えば、アドバイザーがサポートをしてくれる就活エージェントや企業からオファーが届くタイプのスカウトアプリ。
選考を通過したエントリーシートが見られるサービス、OB/OG訪問できる社会人を検索できるサービスなどがあります。
他にも自己分析診断ツールやインターンシップを探せるサイト、就活の情報が届くメルマガなどもあります。
いろいろありどれを使ったらいいか迷うかもしれませんが、ぜひあなたにあったサービスを探して利用してみてください。
このような就活サービスを上手に利用すると、時間の節約になったり、成功した人を参考にできたりしてあなたの就活を有利にすすめられるでしょう。
気になる企業の求人がないか調べる
気になる企業がある場合は、求人がないかをチェックしておきましょう。
企業によっては、通年採用をしている可能性があるからです。
通年採用とは年間を通じて採用活動を行うことで、リクルートやソニー、日立製作所など、この方式を取っている有名企業が多数あります。
また、業界によっては一般的なスケジュールよりも早く選考が始まることがあります。
そのような情報を知らずに、気づいたらすでにエントリーの時期が終わっていたとならないようにしましょう。
できればESの手書きが必須でないところを選ぶ
エントリーシートを手書きで書くのか、パソコンで作成するのか、どちらがいいかと迷うこともあるでしょう。
かつては、手書きのほうが熱意が伝わるからという理由で、手書きが主流でした。
しかし昨今はWebエントリーが増えているため、手書きにこだわらない企業もとても多いのが現状です。
エントリーシートを手書きで一枚一枚記入するのは、時間がかかります。
そのため、できればエントリーシートをパソコンで作成しても大丈夫な企業を選んだほうが、時間を節約できるでしょう。
闇雲にエントリーしない
企業にエントリーをする際には、幅広い企業にエントリーすることをおすすめします。
しかし、闇雲にエントリーするのは避けましょう。
エントリーした企業が多ければ多いほど、就活スケジュールの管理が大変です。
とりあえず持ち駒を確保しようと、まったく興味のない企業にエントリーする就活生もいるようですが、まったく興味がない企業の就活は頑張ることが難しいでしょう。
興味のない企業に対しては、どんなに考えても志望動機を書くことが難しいですよね。
しかも、周りはその企業に興味がある就活生ばかりだと、あなたが選ばれる可能性はとても低いです。
選ばれても興味がないのですから嬉しくもありません。
それよりも、少しでも興味のある企業を探し、そこにエントリーしましょう。
オンラインの場合はネット環境を整備しておく
2023年卒の就活はさらにオンライン化が進むという話をしました。
そのため、ネット環境は整備しておきましょう。
面接の途中で通信の状態が悪くなったら、焦りますし、印象が悪くなるかもと心配しますよね。
同じ部屋の中でも、場所により通信の安定に差があります。
事前に、一番安定するところを探しておきましょう。
もしくは、途中で通信の状態が悪くならないように、就活のときだけは有線LANにすることもおすすめです。
あなたの顔の映り方や、背景に何が映り込むかも事前に確認しておきます。
あなたの顔が影になるような場所だと暗い印象になってしまうため、部屋をできるだけ明るくするか、ライトなどの小物を使ってもいいでしょう。
面接を受けている本人の背景が、雑然としているといい印象を持たれません。
背景はスッキリとさせましょう。
悩みは学校のキャリアセンターに相談してみる
スムーズに就活が進めばいいのですが、書類選考で落ちたり、面接までは行くのにそこから先に進めなかったりすることもあるでしょう。
そんなときは落ち込んだり、悩んだりしますよね。
しかし、一人で悩まずに、学校のキャリアセンターに相談してみてください。
キャリアセンターでは、キャリアカウンセラーによる面談を受けられます。
どのように就活に臨めばいいのか、あなたの就活のどこを改善すればいいのかなど、親身になってアドバイスしてくれるでしょう。
【まとめ】2023年の就活は早めに取り組むことがおすすめ
この記事では、2023年卒の就活が厳しいかどうか、就活のスケジュールやコツなどを紹介しました。
コロナ禍ではありますが、そのために2023年卒の就活が特に厳しくなるということはありません。
早めに就活に取り組んでおけば、他の就活生よりも先にお得な情報を得られるかもしれません。
もし、途中でうまく行かなくなっても、リカバリーする時間があります。
就活を成功させ、希望の職業につくためには、早めに就活に取り組むことが大切です。