2024年卒生は、2022年の夏からサマーインターンシップが始まり、就活の準備に入ります。
就活を進めていく際に、
「求人倍率はどうなのだろうか」
「就活が厳しくなるのではないだろうか」
そんな不安が出てくるでしょう。
この記事では、不安に思っている2024年卒生にむけて、
- 2024年卒は氷河期?2024年卒の就活事情
- 2024年卒は氷河期ではないが気を付けるべきポイント
- 氷河期ではないが2024年卒が早めにしておきたいこと
を解説します。
この記事を読んで、就活で気をつけるポイントや、しておくことを知り、早めに準備をするようにしましょう。
2024年卒は氷河期?2024年卒の就活事情
2024年卒の学生は、2024年卒の就活がどのようになるのか知りたいことでしょう。
ここでは、
- 2024年卒は氷河期ではない
- 就活活動におけるルールは以前同様
- 従来のルールに従わない企業もある
- 就活全体の早期化
を詳しく解説します。
2024年卒は氷河期ではない
まだまだ続くコロナ過の中、2024年卒の就活状況が氷河期になるのかを心配している学生も多いでしょう。
結論からいうと、氷河期のレベルまで下がることはありません。
就職氷河期と呼ばれた2000年卒の場合、大卒の求人倍率は0.99倍でした。
これは、たとえ求人と求職者が全員マッチングしても、全員に仕事が行き渡らないという状況でした。
しかし、2020年卒の求人倍率は1.83倍、2021年卒は1.53倍です。
2021年卒の倍率が下がったとはいえ、就職氷河期のような数字ではありません。
また、就職氷河期のときに新卒採用を中止した企業は、社員の年齢構成がいびつになり失敗した経験があります。
そのため、新型コロナウイルスの影響があるとはいえ、企業が大幅に採用人数を減らすことはないと予想されます。
ただし新型コロナウイルスの影響を直接的に受ける業界によっては、採用人数が減るところもあるでしょう。
しかし、逆にIT、WEB関連などは採用意欲が旺盛です。
全体的にいえば、2024年卒は就職氷河期ではありません。
2024年卒の学生は、「氷河期になったらどうしよう」などといった余計なことは考えずに、就活に集中してください。
優秀な若い人材は、どの企業でも必要です。
あなたの魅力を採用担当者に伝えられたら、必ず採用される企業はあるでしょう。
就活活動におけるルールは以前同様
就活の、いつ情報が解禁になり、いつから本選考を始めるなどのルールは今までと同じです。
就活のスケジュール変更の議論は以前からありますが、コロナ禍での就職環境の混乱を防ぐために、以前と変わらないスケジュールのまま実施されています。
これからの就活のスケジュールを紹介します。
2022年(学部3年/大学院1年)の夏からインターンシップが始まります。
インターンシップの情報公開は、2022年4月以降です。
そのためすでに、エントリー受付を開始している企業もあります。
秋と冬にもインターンシップは実施されます。
大学のキャリアセンターや就職情報サイトなどで情報を集め、インターンシップに参加しましょう。
2023年3月になると、企業の採用情報や会社説明会の情報が次々と公開されます。
ここから、企業にエントリーしたり、会社説明会に参加したり、エントリーシートを提出したりする就活が本格化します。
2023年6月からは、本選考が始まり、選考を通過した学生には内々定が出されるでしょう。
従来のルールに従わない企業もある
2023年3月から情報解禁になると説明しましたが、このような一般的な就活のルールに沿って採用活動しない企業もあります。
例えば、マスコミや外資系、広告業界などは、このルールよりも早く採用活動を始めるため、2023年3月にはすでに採用活動が終わっているでしょう。
あなたの希望する業界があるのなら、その業界の採用活動がいつ頃なのかを確認しておいてください。
一部企業では、一般的なルールに従って新卒生を一括採用するのではなく、通年採用を実施しています。
通年採用とは年間を通じてエントリー受付や選考をすることです。
通年採用における学生側のメリットとしては、採用時期が限定されていないためスケジュールにゆとりが持てること、そのためにしっかり準備できることがあげられます。
しかし、企業側から求められるレベルが高くなること、その企業ごとに情報を収集しなくてはいけないことはデメリットです。
通年採用の場合、学部3年/大学院1年の4月からエントリーができるところもあるため、情報収集をしておきましょう。
就活全体の早期化
就活は早期化しており、2024年卒の就活も早期化するでしょう。
オンラインの活用が、浸透してきており、従来よりも就職活動、採用活動とともにしやすくなったのが早期化の理由の一つです。
就活生はコロナなどの不安があり、早めに内定をもらって安心したいと思っていますし、企業側も、優秀な学生がいれば他の企業に人材を取られないうちに早めの確保を考えます。
その就活生と企業の、お互いの思惑も就活の早期化の理由です。
そのため、企業はインターンシップに参加した学生へ早期選考の案内をしたり、最初から選考を目的とした選考直結型のインターンシップを実施したりしています。
通年採用を実施している大企業も増えてきました。
このように就活が全体的に早期化傾向にあるため、一般的な就活のスケジュールにはとらわれないほうがいいでしょう。
興味のある業界や企業があれば、こまめにその関連サイトをチェックするようにしてください。
例年のスケジュール感よりも、早め早めに動くことが肝心です。
2024年卒は氷河期ではないが気を付けるべきポイント
2024年卒は就活が氷河期ではないものの、しっかりと目標を持って就活をしないと、納得のいく結果につながらないでしょう。
では、満足できる就活にするためには、何に気を付ければよいのでしょうか?
まず、これまで同様にオンライン化が進むことは間違いありません。
オンラインでのツールの使い方、面接の受け方に慣れておいてください。
コロナの影響は、まだ残るでしょう。
ウクライナ情勢が今後世界経済にどのような影響を与えるかも、就活に関係してくるでしょう。
コロナ禍の中で大学生活を過ごしている2024年卒生は、どのようにガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を書けばいいのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
これまで同様にオンライン化は進む
コロナ禍になり、就活がオンライン化し、それが当たり前になってきました。
2024年卒の就活でも、インターンシップや会社説明会、面接などがオンラインで行われるでしょう。
就活をオンラインですることは、企業側、学生側双方にメリットがあります。
最終面接までオンラインでできるとすれば、住んでいる場所によって不利益を被ることがなくなります。
地方や外国に住んでいる学生からすればメリットですし、企業側は全国から優秀な学生を集められるでしょう。
そのため、たとえコロナが終結したとしても、就活がすべて対面方式に戻ることはないでしょう。
企業側も学生側もオンラインに慣れてきており、オンラインといえどスムーズに就活に取り組めるのではないでしょうか。
コロナの影響はまだ残る
コロナの影響は、まだ続くでしょう。
例えば、希望する業界がコロナの影響を受けて新卒採用の人数をかなり減らしたり、新卒採用を見送ったりすることがあるかもしれません。
その場合、その業界にどうしても就職したければ、就職浪人や大学院進学という考えが頭に浮かぶ就活生もいるでしょう。
しかし、就活の時期を先送りにするためだけに、就職浪人や大学院進学を考えているのならば、それはおすすめできません。
というのは、コロナの影響はまだ続き、先送りしたからといって、いい結果に結びつくとは限らないからです。
どちらかといえば、先送りするデメリットのほうが多いと言えるでしょう。
コロナ禍の中でも業績を伸ばしている企業は多く存在し、新規採用に力を入れています。
業界分析・企業分析に力を入れ、興味を持って仕事ができそうだと思う業界・企業を見つけましょう。
また、これからは何回か転職してキャリアを積んでいくという働き方をする人も増えるでしょう。
キャリアを付けて、希望する業界に転職するという可能性もあります。
そのため、もしあなたの希望する業種がコロナの影響を色濃く受けていても、あまり悲観しないようにしましょう。
ウクライナ情勢が就活に影響を及ぼす?
2022年4月現在で心配なことと言えば、新型コロナウイルスの影響に加えて、ウクライナ情勢がどうなるのかです。
ロシアは世界第3位の産油国であり、小麦の輸出量も非常に多い国です。
また、自動車生産に不可欠なレアメタルを多く生産しています。
そのようなロシアに経済制裁をかけるということは、経済制裁をかける側も痛手を被ります。
世界的に経済が冷え込むと、日本もそれに影響されるでしょうから、もしかすると就活にも影響が出てくる可能性もあるでしょう。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に悩む学生続出
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、エントリーシートにも記入欄がありますし、面接でもよく聞かれる項目の一つです。
しかし2024年卒生は、大学生活のほとんどをコロナ禍の中で過ごしているため、今までの学生のようにサークル活動や、ボランティア活動、留学などの経験が少ないでしょう。
そのため、ガクチカに何を書けばいいのか、何をアピールすればいいのかと、みなさん悩んでいます。
しかし、企業がなぜガクチカを聞くのかを考えてみましょう。
ガクチカを聞く意図は、
- 何をどう頑張ったのかを聞き、就活生の人間性を知るため
- 壁にぶつかったとき、どう乗り越えたのかを聞き、強みやスキルを知るため
- その経験から何を学んだかを聞き、成長できる人物であるかどうか知りたいため
などです。
日常生活の中で取り組んだことでも、上記のようなことがわかるエピソードを盛り込めば、ガクチカとして記入できます。
一度あなたの日常生活の行動を書き出し、ガクチカになるようなことがないかチェックしてみてください。
氷河期ではないが2024年卒が早めにしておきたいこと
就活の早期化傾向もあるため、就活準備は早めに開始しましょう。
しかし、どのような準備をしていいのかわからないという就活生のために、早めにしておくほうがいいことを紹介します。
- インターンシップ
- 自己分析
- 業界分析
- オンライン面談で使うツールに慣れておく
- OB・OG訪問
この5つは、就活準備の最初の方でしておきましょう。
インターンシップ
インターンシップには必ず参加しましょう。
インターンシップに参加した就活生には、早期選考の情報がもらえることもあります。
書類選考などを免除してくれる場合もあります。
このような機会は一つでも多くあったほうがいいため、その機会を手に入れられるインターンシップへ参加しないという選択肢はないでしょう。
また、そのような選考で有利になるような機会がないとしても、インターンシップに参加するメリットはたくさんあります。
例えば、
- その業界・企業の理解が深まる
- 就活の予行演習になる
- 社会人としてのコミュニケーション術を学べる
- 自分の働くイメージが明確になる
などです。
インターンシップの実施期間は、1dayから3カ月以上の長期まで、いろいろな期間のものがあります。
数社の短期インターンシップに参加することで、それぞれの仕事内容や雰囲気の違いを学べますし、長期のインターンシップに参加し、1つの企業に対する理解を深めることも可能です。
同じ業界の企業であっても、プログラム内容は違うため、プログラム内容で参加するインターンシップを選ぶのもおすすめです。
自己分析
自己分析は、インターンシップへ参加する前に済ませておきましょう。
一度分析したあとも定期的に行い、情報をアップデートしていくのが理想的です。
インターンシップへ参加する前に済ませておく理由は、インターンシップでもエントリーシートを提出するからです。
エントリーシートには志望動機や、自己PR、学生時代に力を入れたことなどの記入欄があります。
自己分析をしていないと、志望動機や自己PRはありきたりの、よくあるようなものしか書けないでしょう。
そして、ありきたりのものでは、インターンシップの選考があった場合、選考を通過できません。
インターンシップの担当者も、今まで多くのエントリシートを読んできています。
しっかりと自己分析した上で書いているものと、ネットから例文を引っ張ってきたようなものとの見分けがつくでしょう。
そのため、自己分析は就活準備の中でも早めに手を付けておいた方がいい項目です。
自己分析のためのツールもたくさんあります。
まず、無料で手軽にできるネットの自己分析ツールを利用して、自己分析をしてみるのをおすすめします。
業界分析
自己分析と同じく業界分析も、早めに手を付けておきましょう。
業界分析ができたなら、インターンシップのエントリーシートの志望動機欄に、しっかりとしたあなたの考えが書けます。
しかし、業界分析は一体何をどうすればいいのかわからないと思っている就活生も多いでしょう。
業界分析をする目的は、世の中にはどのような業界があるのかを理解し、あなたがどの業界で働きたいか絞り込むためです。
業界のことを調べると、今まで知らなかった業界のことが理解でき、その業界に興味を持つ可能性もあります。
興味のある業界が見つかれば、その業界についての知識をさらに掘り下げ、どのような企業があるかの知識も身に着けます。
気になる企業数社をピックアップして比較すれば、だんだんとあなたが働きたい職場の形が見えてくるでしょう。
オンライン面談で使うツールに慣れておく
2024年卒の就活でも、オンラインの占める割合は大きいでしょう。
オンラインで使用するツールが初めて使うものであれば、遅くても面接の2,3日前までにダウンロードしておきます。
ツールによっては事前にアカウント登録が必要な場合もあるため、必要ならばアカウント登録も済ませましょう。
そして実際にログインしてみて、音声や画像を自分でチェックします。
特に初めて使うツールであれば、この事前確認はとても大事です。
面接のその時間に初めてログインして、音声や画像に不具合があった場合、準備不足という印象を採用担当者に与えてしまいます。
あなたが普段から使っているツールの場合は、面接の前に表示されている名前が本名になっているか、背景の設定をしていないかどうかをチェックしてください。
OB・OG訪問
OB・OG訪問は何月に開始するなどと決まっているわけではありません。
「したほうがいいのかもしれないけれど、面倒だなあ」
と思っているうちに就活が本格化し、訪問する時間がなくなったというパターンもあります。
そのため、時間のあるうちにOB・OG訪問をしておくのがおすすめです。
OB・OG訪問をすると、その企業で働いている先輩の本音が聞けたり、人事の方には聞きにくいことが聞けたり、実際に働いてからのギャップなどが聞けたりして、とても参考になるでしょう。
OB・OGの見つけ方は、学校のキャリアセンターで調べられます。
また、あなたのゼミ仲間、サークルの先輩、アルバイト先の知り合い、家族・親戚などにOB・OGの紹介をお願いしてみましょう。
氷河期ではないが2024年卒は早めに動くことがおすすめ!
この記事では、2024年卒の就活事情を紹介しました。
就職氷河期ではないため、そこは安心して就活に臨んでください。
気をつけるポイントや、早めに準備しておきたいことなども解説しました。
その点に気をつけて就活を進めていきましょう。
どの企業でも優秀な若い人材を欲しがっています。
企業が求めている人材に、あなたがどのようにマッチするかを伝えられるようにしておきましょう。
そのためには、早めにしっかりと準備することが必要です。
自己分析や業界分析は今から始めましょう。
2024年卒の就活のポイントは、情報を随時チェックし、早めの行動を心がけることです。
それができれば、きっと納得できる結果が手に入るでしょう。