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【転職】現在の年収の嘘はバレる?転職で年収アップする方法も紹介

転職活動中の方の中に、現在の年収に嘘をつこうか考えている方もいるのではないでしょうか。

現在の年収をもとにして転職先の年収も決められるため、嘘をつこうか考えてしまう方も多いでしょう。

嘘をつくとばれるのか、年収の嘘のデメリットなど、気になるものです。

年収の嘘はばれてしまうのか、嘘をつかずに年収アップを狙う方法などをわかりやすく解説します。

転職活動で年収の嘘をつくのはだめ?

転職活動では、現在の年収の嘘をついてはいけません。

実際に、年収アップのために、嘘の年収を伝えてしまう人も多いです。

実際、転職理由の2位に「年収を上げたい」という理由がランクインしているほど、年収を上げるために転職する人は多いです。 ※2019年9月実施 日経キャリアアンケートより

しかし、嘘をついてもばれる可能性が高く、内定を獲得できなかったり、信頼を失ったりするなどメリットがありません。

年収の嘘はバレる?

基本的に、年収の嘘はばれることがほとんどです。

年収の嘘がばれる理由は3つあります。

  • 源泉徴収票を提出するから
  • 年収に見合う実績がないから
  • 業界の相場と大きく異なるから

この3つの理由について詳しく説明します。

源泉徴収票を提出するから

源泉徴収票を提出するため、嘘がばれて本当の年収は明らかになります。

源泉徴収票とは、給与や差し引かれた税金などが書かれた書類のことです。

年末調整のために、源泉徴収票を転職先に提出する必要があります。

書類から年収を判断することが可能なため、伝えた現在の年収と合わないと嘘だとばれるのです。

採用担当者が書類に目を通すかは定かではありませんが、少なくとも会社には本当の年収が伝わります。

入社前に源泉徴収票の提出を求める会社が多く、入社前には嘘がばれることが多いでしょう。

年収に見合う実績がないから

年収に見合う実績がないと、嘘をついていると判断されることがあります。

例えば、年収600万円もらっていたと伝えても、マネジメント経験がなかったり、役職についていなかったりする場合です。

年収に見合った業務を行っていないと判断され、年収に嘘をついていると見抜かれてしまいます。

面接で嘘だとばれれば、内定を獲得できる可能性は低くなりますし、もし内定を獲得できても年収アップは狙えません。

年収に見合う実績がない場合は、嘘だとばれるケースが多いです。

業界の相場と大きく異なるから

伝えた年収が業界の相場と大きく異なる場合は、年収の嘘がばれます。

例えば、食品メーカーの平均年収は370万円ほどです。

そこから大きくかけ離れている場合は、採用担当者は年収に対して疑問を感じるでしょう。

同じ業種・職種での転職の場合は、採用担当者も相場を把握しているため、ばれやすい傾向にあります。

また、大手企業の場合は特に、年収額を推定できます。

安易に年収額を増やしてしまうと、選考にも進めず、信頼も失うことになってしまいます。

現在の年収の嘘をついてはいけない理由

現在の年収の嘘をついてはいけない理由は2つあります。

  • 入社後にレベルに見合わない仕事が割り当てられる可能性がある
  • 周囲の人からの信用を失うから

年収の嘘をついてしまうと、仮に採用されても、入社後に困ることが多いです。

詳しく説明していきます。

自分のレベルに合わない仕事を振られる可能性があるから

転職では、年収をもとに能力を判定します。

同じ業種や業界の場合は同じ相場のため、年収をもとにスキルを判断することが多いです。

そのため、実際の年収より高く伝えてしまうと、自分のレベルやスキルでは対応できない仕事が割り当てられる可能性が高くなります。

また、高年収であるほどに期待値も高くなるのも事実です。

内定を獲得しても、転職先で仕事がうまくできずストレスになったり、その後の昇進や昇給が難しくなったりするケースが考えられます。

転職先でスムーズに仕事を進めるためにも、現在の年収の嘘はついてはいけません。

信用を失うから

年収の嘘は、信用を失うことに繋がります。

現在の年収より高く伝えても、提出資料として源泉徴収票を求める会社がほとんどのため、転職活動時に嘘がばれる可能性が高いです。

採用担当が源泉徴収票を見るかは企業によりますが、会社には前職の年収が正確に伝わります。

年収の嘘をついていたことが採用担当にばれた場合、信用を失うことにもなりかねません。

信用できない人材だと判断された場合、内定獲得は難しいので、年収の嘘は避けましょう。

現在の年収の嘘がバレたらどうなる?

現在の年収の嘘がバレたら下記3つの可能性が考えられます。

  • 内定の可能性が低くなる
  • 内定取り消しの可能性もある
  • 入社できても信頼されない

この3点について、詳しく説明していきます。

内定獲得の可能性は低くなる

年収の嘘がばれたら、内定獲得の可能性は低くなるでしょう。

嘘をつく人材は、印象がよくありません。

面接では、誠実さも大きな判断基準です。

2017年2月にメンズクリニックが「採用時、就職活動中の人材選びで重視すること」を調査しました。

77.3%が「受け答えの仕方」、63.1%が「熱意や積極性」、61.5%が「誠実さや素直さ」という結果が続き、「誠実さ」が重要視されていることがわかります。

現在の年収の嘘がばれると、「誠実さを感じる人材」からは外れてしまい、選考に進めずに、内定獲得からは大きく離れてしまうでしょう。

早く内定を獲得したい場合は、現在の年収の噓はつかず、誠実さもアピールできるような人材を目指しましょう。

内定取り消しの可能性も

現在の年収の嘘がばれたら、最悪の場合は内定取り消しの可能性もあります。

企業は費用や時間をかけて採用活動を行っているため、できるだけ信頼できる優秀な人材を欲しています。

年収に嘘をつく人材は信頼できず、入社後もあまり活躍しないのではないかと判断されてしまうのです。

また、同じ会社で働くことを考えると、信用できるかどうかは大きなポイントです。

入社後になにか問題が起きた際など、重要な場面で嘘をつかれては、周囲の人からしたら迷惑です。

年収の嘘が発覚したら、入社後のイメージもあまりよいものではありません。

内定を取り消されることのないように、年収の嘘はつかずに転職活動を進めましょう。

採用されても信用はされない

年収の嘘をついていながら採用される可能性もあります。

その場合は、採用担当者が年収の嘘に気づいていないケースが多いです。

しかし、年収の嘘をついていたとばれれば、周りからの信頼を失うことに繋がります。

転職先で周りと円滑に仕事を進め、昇進や昇給を狙うためにも、年収の嘘はつかないことをおすすめします。

転職で年収をアップするためのポイント

続いて、年収の嘘をつかずに、転職で年収アップを狙う2つの方法を紹介します。

  • 年収交渉を自分で行う
  • 転職エージェントに年収交渉を依頼する

どちらかの方法で、年収アップを狙いましょう。

年収交渉を自分で行う

年収交渉を自分で行い、年収アップを狙う方法があります。

内定獲得後に年収交渉を行うと、円滑に進められる傾向にあります。

年収交渉のコツは、複数の企業の選考を同時に進めることです。

複数の企業の選考を同時に進めると、年収交渉がしやすくなります。

例えば、一方の会社から400万円で年収を提示された場合、「もう一方の会社では450万円提示されているので上げてほしい」と交渉しやすくなります。

他の会社から内定が出ていることもわかるため、優秀な人材だということのアピールにもなるのです。

年収交渉を行う際は、複数の企業の選考を同時に受け、内定獲得後に交渉しましょう。

また、面接中に希望より下回る年収が提示された場合は、すぐに了承しないのも重要なポイントです。

内定がほしいという気持ちが上回り、年収が希望額以下でも了承してしまいがちですが、「一旦考えさせてください」と伝え、時間をもらうようにしましょう。

年収アップのための転職であれば、必ず希望額以下の年収で了承しないように注意しましょう。

転職エージェントに年収交渉をお願いする

転職エージェントに年収交渉をお願いすることもできます。

転職エージェントは、企業と対等な立場から、客観的に優秀さを売り込んでくれます。

自分で年収交渉をする場合は、どうしても企業の方が上の立場になりやすく、なかなか対等な立場から交渉することができません。

しかし、転職エージェントは企業と対等な立場で交渉でき、さらに転職エージェントの立場で転職者をアピールしてくれます。

普段さまざまな転職希望者と関わっている転職エージェントからのアピールは説得力があり、企業が年収交渉に応じる可能性も高くなります。

また、転職エージェントは過去の採用実績から提示できる金額がわかるため、実現可能性の高い範囲で年収交渉を行います。

そのため、転職エージェントに年収交渉を依頼する方が、成功しやすい可能性もあるのです。

自分で行う年収交渉は難しそう、失敗しそうと感じる方は、転職エージェントに依頼しましょう。

転職エージェントとは?主な役割を紹介

転職エージェントとは、転職のサポートをしてくれるサービスのことです。

転職エージェントは年収交渉も行ってくれますが、他にもさまざまな役割があります。

  • 転職の相談
  • 転職希望者の条件に合う求人探し
  • 経験や強みの洗い出し
  • 応募書類や面接のアドバイス

上記以外にも、転職エージェントの役割は豊富です。

転職全般のサポートをしてくれるため、初めて転職活動をする方、転職活動が不安な方にはぴったりのサービスです。

年収アップを目指したい方も、転職エージェントを利用して転職することをおすすめします。

年収についてのQ&A

ここからは、年収に関する疑問や気になる点をQ&A方式で紹介します。

年収を間違えて伝えてしまった場合は?

できるだけ早めに訂正することをおすすめします。

10~15万円程度の間違いの場合は誤差として判断されるため、あまり心配はいりません。

しかし、それ以上間違えてしまった場合は、早めに訂正することが大切です。

源泉徴収票を見れば、実際の年収がわかってしまいます。

訂正をしないままにしておくと、「嘘をついた」と判断されて、本来であれば進めた選考に進めなくなる可能性もあります。

また、年収で任せられる仕事のレベルが決められることも多いので、入社後の負担にも繋がってしまいます。

あとあと困ることのないように、早めに訂正し、正しい年収を伝えましょう。

年収交渉はどれくらい上げられる?

年収交渉は、一般的には30~50万円前後のアップが上限です。

自分で年収交渉を行った場合も、転職エージェントに依頼した場合も、年収交渉の上限は同じくらいでしょう。

希望年収を低く伝えてしまった場合の対処法は?

低く伝えてしまった理由とともに、本当の希望年収を伝えましょう。

面接で緊張していたり、内定がほしい気持ちが勝ってしまったりすると、うっかり希望年収を低く伝えてしまうケースもあるでしょう。

しかし、希望年収を低く伝えてしまうと、本当にその金額の年収になる可能性も高く、満足できない転職活動に繋がってしまいます。

そのため、希望年収を低く伝えてしまった理由を明確にし、本来の希望年収を伝えましょう。

「緊張していて現在の手取りの年収額と間違ってしまった」など些細な理由でも問題ありません。

なるべく早めに伝えることで、採用活動に支障なく、選考を進めることができます。

しかし、一度年収が決まってしまった場合の訂正は難しいので、注意しましょう。

年収はどうやって計算する?

年収は、各種手当を含めた金額を指します。

そのため、会社から住宅手当や扶養手当などをもらっている場合は、それを含めて計算します。

また、年収は手取りではなく総支給額で伝えるのが基本です。

うっかり手取りの年収額を答えてしまうと、総支給額と間違って伝わってしまい、転職先での年収が下がることに繋がります。

年収を伝える前に、もう一度計算をして、ただしい年収の総支給額を伝えましょう。

ただし、細かく計算する必要はありません。

425万円なら420万と申告しても問題ないので、ある程度性格な年収を把握しておきましょう。

まとめ

転職活動では、年収アップのためであっても現在の年収について嘘をついてはいけません。

年収アップを狙う場合は、年収交渉を自分で行うか、転職エージェントにお願いしましょう。

転職エージェントは、転職活動全般をサポートしてくれて、さらに年収交渉もしてくれるのでメリットだらけです。

在の年収の嘘はつかずに、自分で年収交渉を行うか、転職エージェントを利用して年収アップを狙いましょう。