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看護師から他職種への転職は面接で不利になる?ポイントを押えて転職を勝ち取ろう!

多重課題、超過勤務、不規則勤務など、看護師の仕事は、本当に大変です。

「看護師を辞めて、他職種に転職したい」この言葉が、脳裏をよぎりませんか。

転職サイトを検索し、転職先の情報を集めた経験ありませんか。

しかし、「看護師以外の仕事したことないのに、他職種への転職は出来るのかしら」「面接でのアピールポイントが分からない」などと不安になり、踏み出せないことが、多いのではないでしょうか。

そこで今回は、看護師からの転職することへの、不安を解決していきましょう。

看護師からどんな他職種へ転職する人が多い?

「看護師免許以外何も資格がないから、未経験でも始められる職種がいい」や、「少しでも、看護師としての経験を生かしたい」と考えるなど思いは様々です。

転職した人は、どんな仕事を選んでいるのでしょうか。

事務職

特殊な資格を必要とせず、パソコンのある程度のスキルがあれば、未経験でも歓迎しているところが多いようです。

土日祝日が休みのところが多く、ワークライフバランスが整いやすく、プライベートが充実した方が多くいます。

実際に、一般事務へ転職された方も、身体的ストレスが減り、心にゆとりができたと言われていました。

また、電話対応は、看護師時代に培ってきたコミュニケーション能力が発揮できます。

エステティシャン

私の周りでも、エステティシャンに転職した方が多いです。

看護師の仕事を始め、癒しを求めてエステに通う中で、美容に興味を持つ方が多くいます。

仕事で身についたコミュニケーション能力、ホスピタリティが強みになってきます。

また、皮膚の構造など解剖学についても詳しいため、武器になります。

アパレル店、飲食店なのサービス業

おしゃれが好き、グルメなど趣味から興味から、挑戦する方が多くいます。

マニュアルが作られているところが多いため、比較的、未経験でもチャレンジする方が多いです。

コミュニケーション能力はもちろん、多重課題をこなしていたスキルも武器になります。

看護学校の教員

臨床現場では働きたくないけど、看護関係に関わる仕事を続けたいという方も多いと思います。

今まで培ってきた知識や、経験が活かせます。

平日だけの日勤勤務が多いため、ライフワークバランスを重視した方に人気です。

5年以上の臨床経験が必要などと、条件がありますので注意しましょう。

治験コーディネーター

こちらも看護師としての資格や知識、経験が活かせる職業です。

また、製薬会社と患者さんの間に入って仕事をするため、コミュニケーション能力が武器となります。

こちらも、日勤勤務が多いため、規則正しい生活を送ることができます。

転職しても後悔ない?

あなたの転職したい理由は、何でしょう。

人間関係、夜勤、精神的・肉体的ストレスなど様々です。

一度、看護師を辞めてしまったら、看護師でのキャリアにブランクができます。

やっぱり、看護師へ復職したいと思ったときに、ハードルが高くなります。

転職した際の、メリット、デメリットを説明していきます。

本当に転職すべきか、もう一度考えてみましょう。

メリット

規則正しい生活が送れる

看護師は夜勤が多く、どうしても不規則な生活になります。

体調不良の原因になり得ます。

転職することで、規則的な生活が送れ、肉体的、精神的ストレスも軽減されます。

プライベートが充実する

看護師の勤務はシフト制が多く、土日祝日の出勤も当たり前です。

特に、家庭がある方は、土日祝日に行事があることが多いのではないのでしょか。

行事があるごとに、休み希望を毎回出すのも、周囲のスタッフに気を使います。

転職することで、土日祝日の休みのところだと、家族との時間や、子どもの行事などに参加しやすくなります。

スキルアップ

医療業界で関われる業種は限られています。

転職すると、全く違う業界の関係者と接する機会が増え、刺激になります。

他職種でのビジネス方法などが学べ、スキルが身に付きます。

また、様々な体験をすることで、視野が広がり、新たな自分を発見できるチャンスが生まれます。

命と向き合うプレッシャーからの解放

看護師は常に命と隣り合わせです。

とても責任が重い職業です。

「医療ミスを起こしたらどうしよう」、「急変の兆候を見落としたらどうしよう」などと、常に緊張状態にあります。

その責任の重さが負担になり、体調を崩される方も多いです。

転職することで、命からのプレッシャーなら解放され、精神的ストレスから解放されたと話される方は多いです。

デメリット

給料下がる

ここが一番大きいのではないでしょうか。

今まで夜勤・残業の手当てが、収入に反映されていました。

また、福利厚生が充実している病院が多いです。

そのため、平均年収よりも多くもらうことができます。

しかし、転職すると、その分の収入が減るため、満足できない可能性がでます。

看護師として積み上げてきたキャリアが活かせない

他職種への転職となると、看護師資格はもちろん、専門看護師などのキャリアが全く生かせません。

ゼロからのスタートとなりますので、新人と同様の扱いです。

最初は、覚えることがたくさんあり、苦労する可能性があります。

転職した後に後悔する

人間関係の悪化、業務へのストレスなど、一時的な感情で辞めたいと思うことがあります。

転職したばかりのときは、解放されたと思うかもしれません。

しかし、達成感が得られない、やっぱり看護師の方が、自分には向いていたと後悔する可能性があります。

再度、本当看護師の仕事を辞めて悔いがないか、看護師としてやり切ったのか、自分に問いましょう。

ここまでのことを踏まえて、他職種への転職をするかどうかしっかり考えましょう。

看護師の強みって何?

先程のメリット、デメリットを踏まえたうえで、転職したいと思っている方もいるでしょう。

しかし、面接時に、看護師として強みをアピールしたいけど、強みって何だろうと、悩まれることが多いと思います。

ここで、看護師としての、主な強みを紹介します。

協調性・コミュニケーション能力

患者さんとのコミュニケーションの中で、悩みを聞き出したり、不安を解消することなど多かったと思います。

そのような経験が多いため、コミュニケーション能力は、長けています。

また、多職種と連携して円滑に業務を行うため、協調性も身についています。

コミュニケーションをしっかりと取れることは、周りからの信頼が厚くなるため強みとなります。

体力

特に病棟勤務は、体力勝負です。

患者さんのケアをしたり、病棟・検査室・手術室を駆け回るなどエネルギッシュです。

体力があると、フットワークも軽く、業務もスムーズに行えるため有利といえます。

頭の回転が早い

医療現場は、イレギュラーなことが多いです。

また、多重課題に追われ、毎日頭をフル回転して働きます。

そのため、機転が利き、素早く正確に業務を行うことが出来るため、アピールポイントに繋がります。

その他にも、向上心がある、冷静に物事に対処できるなど、個別的な強みがあるかと思います。

もし、自分では見つけられないといった方は、ご家族、周囲のスタッフや同僚に聞いてみるといいでしょう。

面接のポイント

さて、看護師としての強みを理解したところで、いよいよ面接です。

どうやって伝えたらいいのだろうと不安になります。

ポイントと注意点をまとめましたので、説明していきます。

シミュレーションしておく

どの職種から転職するときも、重要と言えることでしょう。

入室から退出までの一連流れを練習しておきましょう。

面接官は、マナーは厳しくチェックしています。

普段行わない動作も多いため、シミュレーションなしにいきなり本番を迎えるのは、ハイリスクと言えます。

また、ある程度の聞かれそうなことは、事前に具体的に答えの準備を、用意しときましょう。

本番では緊張して頭が真っ白になることがあります。

しどろもどろになってはもったいないです。

退職理由をそのまま伝えない

離職理由としてあげられるのは「人間関係の悪化」「仕事量と給料が見合わない」などのマイナスなことばかりです。

それを正直に話してしまうと、面接官も「まだ同じ理由で辞めるのではないか」と疑ってしまいます。

否定的な言葉は、避けるようにしましょう。

例えば、「前職は休みが取りづらかった」という言葉を、「自己学習のために時間を確保し、スキルアップしていきたい」など前向きな言葉に変換して、転職理由を伝えましょう。

スキルアップしたいことを熱弁

看護師から転職すると聞いて面接官は、「楽と思われていないか」「日勤だけ、土日祝日が休みだからという理由だけで応募したのではないか」と気になっています。

面接時には、事前に転職先の仕事内容を把握し、「この職場では看護師では出来なかった〇〇に挑戦したい」など、入社してやりたいことや、目標など熱弁すると好印象を持ってくれます。

人柄で勝負

面接時に、経歴やスキルについて聞かれることがあります。

看護師資格以外の資格を持っておらず、武器になるものが何もない方は当然います。

人柄とやる気をアピールしましょう。

また、面接時間は短いです。

第一印象で、好印象を持たせましょう。

身だしなみはもちろん、表情も大切です。

面接時は明るく笑顔を心がけましょう。

会社側も、今後一緒に働く社員と考えた時に、人柄がいい人を望みます。

ビジネスマナーを身につける

ここが意外にも抜け落ちている方が多いです。

挨拶や姿勢などの、ビジネスマナーについての研修がある病院は、少ないのではないでしょうか。

私が以前勤めていた病院は、新人教育の研修での1回だけでした。

面接時は、入退室の仕方、座り方、話の聞き方、おじきなど一つ一つの行動を確認されています。

看護師の中では、当たり前だったマナーも他職種では通用しないこともあります。

最低限のビジネスマナーは押さえとおくといいでしょう。

注意したい自己アピールポイント

志望動機も大切でしたが、自己アピールも同じくらい大事なポイントです。

ここでは、人柄や熱意を伝える最大の見せ場となります。

面接官も、相手がどのような考えの人なのか、人柄なのか気になっていることが多いです。

では、どうやってアピールしていけばいいのかを説明していきます。

エピソードを踏まえて話す

面接の、自己アピール時に「私の強みは、看護師の業務の中で培ってきたコミュニケーション能力です」と話しても説得力に欠けます。

看護師経験の中での、エピソードを踏まえながら、アピールしていくと面接官もイメージしやすいです。

ネガティブに伝えない

「〇〇はできない」など自分のできないことばかりを伝えては、相手には、マイナスな印象しか残りません。

また、未経験の業界のため、できないことに目を向けがちです。

相手も未経験であることは承知しています。

できないことよりも、やる気と熱意をアピールしていきましょう。

謙虚な姿勢で

キャリアがある方ほど、自己アピールの時に、つい看護師としての経験を強くアピールことがあります。

未経験からのスタートになります。

会社側としては、経験よりも、「新しい場所でやっていけるのか」「長期的に働いてくれるのか」などということの方を重視しています。

経験をアピールしたい方は、会社側に立って、冷静にどのような人材が欲しいのかを考えてアピールしていきましょう。

まとめ

一時的な感情で動いてしまうと後悔してしまいますので、冷静に考えましょう。

自分が本当に看護師を辞めて違う業界にチャレンジしたいと思うとき、転職を検討されてみてください。

面接では、転職に対する、本気さ、真剣さを重視しています。

自分は仕事に対して何を求めているのかを、しっかりと自分と向き合って考えましょう。

他職種への転職ではなく、病棟の異動や勤務先を変更することで解決することもあります。

未経験のところに飛び込むことはとても勇気が入ります。

その勇気が無駄にならないように、しっかり準備していきましょう。

面接で合格を勝ち取って、新たな人生をつかんでください。