自宅に居ながら仕事ができるテレワークが普及し、隙間時間などの余った時間で「副業を初めてみたい!」と考える人が増えています。
フリーランスとして働き始めることで、本業のスキルアップに繋がることも少なくありません。
副業におすすめの仕事やポイント、フリーランスになる方法について分かりやすく解説していきます。
そもそも「フリーランス」ってなに?

フリーランスという言葉を耳にする機会が増えていますが、そもそも「フリーランス」とはどういった意味を持っているのでしょうか?
フリーランスとは、会社や団体などには所属せず、個人として自由に仕事の契約を行っている人のことを指します。
つまり会社に属さずに自分で自由に仕事を選ぶことができる、個人事業主のようなものだとイメージすれば分かりやすいでしょう。
またフリーランスは勤務時間も制限されずに、自分のペースで働くことができるのもポイントです。
例えば会社員の休日は、固定の土日祝などのお休みや月に8回の休みなど、職場によって定められています。
しかしフリーランスの休日は、会社員とは打って変わって“自由”です。
そのため「今週は時間があるから多めに仕事をしよう」や「今週は本業が忙しいから仕事は抑えよう」など、自分の働きたいペースに合わせて仕事を調整できるのが特徴です。
フリーランスになるにはどうすればいい?

フリーランスになる条件として、必要な資格や経験は特にありません。
初心者OKの依頼を行っているクライアントも多くいらっしゃいますので、報酬や仕事の内容を極端に選り好みしなければ、仕事が見つからないということはないでしょう。
未経験の方がフリーランスになるには、フリーランスへの仕事の発注を行っている企業を見つけるため、「クラウドソーシング」を行っているサイトに登録するのがおすすめです。
(※クラウドソーシングとは企業や個人が不特定多数の業者へ業務を依頼することを指します。)
クラウドソーシングサイトに登録すれば、求人サイトのようにクラウドソーシングを募集している企業の案件を見ながら、希望の条件に合った仕事に応募することができるのです。
フリーランスで副業を始める仕事の流れ

フリーランスとして働くとなると、全体の大まかな流れを知っておきたいですよね。
実際にフリーランスとして働くことをイメージして、仕事の流れについてご説明します。
1.クラウドソーシングサイトに登録する
先ほど簡単にご説明しましたが、クラウドソーシングを行っている業者を探すために、クラウドソーシングサイトに登録しましょう。
クラウドソーシングを取り扱っているサイトは複数ありますが、「どのサイトを選べばいいか分からない」という場合はお仕事の募集件数や登録者が多いサイトを選びましょう。
サイトによって募集の多い職種が異なったり、女性に特化していたりなど特色が異なりますので、自分に合ったクラウドソーシングサイトを見つけることが大切です。
2.希望条件に合う仕事を検索して仕事を見つける
クラウドソーシングサイトに登録したら、フリーランスとしての活動が開始します。
まずはプロフィール情報を登録してから、希望条件に合ったお仕事を検索してみましょう。
多くのサイトではフリーランスの経験値を検索条件に含めて検索できるので、まずは未経験からでもスタートできるお仕事を探してみるとよいでしょう。
フリーランスとしてお仕事を探すポイントは、プロフィール情報をしっかりと充実させておくことです。
例えば、募集した案件に未経験の2人からの応募が来ていたとします。
あなたがクライアントの立場になった時、プロフィールが充実していて信頼できそうな人とプロフィールが空欄だらけの人とを比べると、前者の人に仕事をお願いしたくなりませんか?
フリーランスで働くなら、こういった細かいポイントが重要です。
最初に少し時間をかけておくことで、きっと質の良いお仕事との出会いに繋がるはずですよ。
3.仕事に応募して合否を待つ
気になるお仕事が見つかれば、次は仕事に応募してみましょう。
アンケート調査などの簡単なお仕事には選考がなく、希望者が上限に達するまで依頼を受け付けているものもあります。
しかし簡単なものは単価が安い傾向にあるため、しっかりと稼ぎたいという方は選考を受けるのをおすすめします。
単価の高いものになればなるほど難易度の高いものも増えていきますので、無理のない範囲で案件に申し込みましょう。
フリーランスのクライアント探しのポイントとして、“継続依頼あり”の案件だと、質の良い成果物を提出すれば、選考なしで継続してお仕事を受けられますよ。
4.契約を交わして依頼を引き受ける
選考の結果、無事にお仕事を受けることができてお互いに提示された内容に納得がいけば、契約が成立します。
仕事内容や報酬、納期などをしっかりと確認してから契約に進みましょう。
契約をしてしまってから仕事を放棄したり、雑な仕事をしたりするのはNGです。
一度契約したものは、期日内に最後まで責任を持ってこなしましょう。
5.納品を行う
依頼されたお仕事が終わったら、納品を行います。
万が一、提出が遅れるという場合には、遅れることが判明した時点でクライアントに連絡を入れることを忘れてはいけません。
クラウドソーシングサイトを利用したフリーランスのようなお仕事は、顔を合わせないため信頼関係が大切です。
フリーランスにはイラストやロゴデザイン、ライティングなどさまざまなお仕事がありますが、どの仕事にも提出した後に修正の依頼をお願いされることもあります。
1度納品して終わりではなく、指示があれば手直しをしなければならないこともあるので、覚えておきましょう。
6.報酬を受け取る
納品の検収が終わってお仕事が終了したら、最後に報酬の受け取りです。
あなたがフリーランスとして業務を行った成果が支払われます。
多くのクラウドソーシングサイトでは登録費や利用料が無料な分、システム手数料として支払われた報酬の数パーセント分を支払います。
最初はクラウドソーシングサイトを利用し、ある程度の期間を経てからChartworkやStockなどのビジネスチャットツールで直接やり取りをするフリーランスの方も多いようです。
【ジャンル別】フリーランスにおすすめの仕事

未経験のフリーランスにおすすめの仕事はどんなものがあるのでしょうか。
初めての副業がしたいという方にもチャレンジして頂けるフリーランスのお仕事をジャンル別にまとめてみました。
それぞれの職種についてご紹介します。
IT・エンジニア系
ITエンジニア系のお仕事なら「システムエンジニア」がおすすめです。
システムエンジニアは知識を手に入れたら本業レベルで稼ぐこともできる職種なので、近年フリーランスのなかでも人気を高めています。
IT関連の知識がある方や業界に興味がある方なら、未経験からでもスタートを切りやすい職種です。
システムエンジニアとしてのスキルが高まってきたら、プログラマーやアプリケーションエンジニアなどのスキルアップも狙えます。
コミュニケーションを取りながら業務を進めていくので、ある程度コミュニケーション能力も必要となります。
クリエイティブ系
クリエイティブ系のお仕事は、「未経験には難しいのでは?」と思われがちです。
しかし未経験からスタートしているフリーランスも多く、副業として充分な月収を稼ぐことができるでしょう。
仕事内容は「イラストレーター・Webデザイナー・YouTubeの動画編集・カメラマン」などが挙げられます。
イラストレーターは絵を描くことが得意な方におすすめの副業です。
趣味でSNSにイラストをアップしていたことが仕事になったり、自分の描いた絵が企業の案件に採用されたりと、趣味を仕事にできるのも副業でイラストレーターの仕事をするメリットです。
クライアントによっては安い単価で多くの依頼を投げてくることもありますので、信頼関係を築いて交渉はしっかりと行うようにしましょう。
WebデザイナーはIllustratorやPhotoshopの使用経験がある人が望ましいという募集が多い傾向にありますが、未経験もOKのクライアントも存在します。
未経験なのでまずは単価の安い依頼からのスタートになりますが、スキルアップすると本業としても稼げるようになりますよ。
最近ではYouTubeのチャンネル開設をする人も増えており、YouTubeの動画編集の仕事の依頼も増えています。
複雑な動画編集ではなく、動画内にテロップを入れたり、原稿を読み上げたりする声のお仕事なども募集しています。
動画編集が未経験だという方も、「Adobe Premiere Pro」を使って独学で勉強をするという方も多いですよ。
現在活躍しているYouTuberの多くは自身でも動画編集を行っている人ばかりで、ほとんど全員が初心者からのスタートです。
写真を取るのが好きだという方はフリーランスのカメラマンを目指すのも良いでしょう。
カメラマンはセンスによって報酬は大きく異なりますが、好きなことを仕事にしたいという方にはもってこいのお仕事です。
ライター系
フリーランスの中でも人気が高いのが、ライターのお仕事です。
Webライターはコラム記事やブログ記事、LP記事など多くの案件を募集しており、フリーランスの相性のいい職種です。
1記事単価や文字単価で仕事の依頼が入ることが多く、スキルを高めると単価もアップします。
自分で記載する内容を調べて書きあげるなど、未経験でもハードルが低いのである程度の文章力があればチャレンジしやすい傾向にあります。
ライターは案件募集の件数が多いですが、それに比例して応募者の人数も多いので、ライバルが1番多い職種ではないでしょうか。
継続した依頼があれば副業としての稼ぎになりますし、
またYouTubeの動画に使用するためのシナリオを作成するライターなども募集していることもあります。
シナリオライターにはこれまでの経験はもちろん、ストーリーを組み立てるのが得意だという方は活躍が期待できます。
自分が関わったメディアが世間に触れている嬉しさも実感できますよ。
営業系
フリーランスのお仕事には、営業代行として企業にメールを送信したり、テレアポを行ったりする依頼もあります。
これらの単価はメールの送信数や電話の件数、アポイントの件数によって報酬が決まりますので、こういった営業が好きだという方にピッタリの副業です。
そのほかネットショップの運営や、SNSの運用代行などを募集していることもあります。
電話をかけてアポイントを取ったり、メールを送信したいとクライアントのターゲットとなる購入者層にアポイントを取れるまでが仕事になることがほとんどです。
2人に1人が副業をしているor興味がある!

フリーランスでの副業の仕方やおすすめの職種についてご紹介しましたが、実際に副業をしている・検討している人はどの程度いらっしゃるのでしょうか。
大手求人サイトなどを運営する株式会社リクルートの調査によると、兼業・副業の経験や副業をしている人は9.8%。
副業の経験はないけれど今後副業や兼業をしてみたいと回答している人は41.8%という調査結果が出ているようです。
つまり会社員として働く人の半数以上が副業に興味を持っているが、フリーランスについてよく知らないから始められない、始め方が分からないという方が多くいらっしゃいます
まとめ
フリーランスでの働き方や、未経験の方がスタートしやすい職種についてご紹介しましたが、気になるお仕事は見つかりましたか?
副業やフリーランスとして仕事を始めたいと思っている方は、まずはクラウドソーシングサイトに登録をしましょう。
フリーランスは会社への所属ではなく、業務委託として成果が報酬に現れるので、「自分にできるかな?」とハードルが高く感じてしまう人もいらっしゃいます。
この記事をここまで読んで頂いた方はフリーランスの働き方についてご紹介しましたから、副業スタートへの第一歩へと近付いていることに間違いありません。
この機会に副業として始めやすいフリーランスでの仕事をゲットして、新しいスタートを切ってみませんか?