「第二新卒歓迎という求人案内が増えてきたけど、自分が第二新卒に該当するのかどうかわからない…」
「転職するなら第二新卒のうちだよ、って言われたんだけど、何歳くらいまでのことを言うの?」
転職を考えているあなた、こんな疑問を抱いたことはありませんか?
今回は、そんな疑問に応えるべく、第二新卒を取り上げて、定義や年齢、転職においてどんなメリットやデメリットがあるのか、などについて詳しく解説していきたいと思います。
第二新卒向けの求人サイト・エージェントも紹介しますので、転職を考えているならば、ぜひ参考にしてください。
第二新卒はいつまで?
最近は、「第二新卒OK」や「第二新卒歓迎」という求人広告をよく目にするようになりました。
従来の中途採用に対して、この「第二新卒」は、文字通り、若手の求職者を指します。
では、その「若手」とは、何歳くらいの年齢層のことをいうのでしょうか。
ここでは、第二新卒とは何なのか、また何歳くらいまでが第二新卒に入るのか、詳しく見ていきたいと思います。
第二新卒の定義
はっきりいって、第二新卒という言葉には、明確な定義はありません。
ただ、多くの企業では、「学校を卒業した後、1~3年ほどの就職経験があり、退職して次の就職先を探している転職希望者」のことを「第二新卒」と呼んでいます。
ここで大切なポイントは、卒業後、1~3年ほどの就職経験があるということです。
この場合の、就職経験とは、正社員としての就業をいい、パートやアルバイトなどの雇用形態は含まれません。
同じく学校を卒業して1~3年ほど経っていても、就職経験がなく、はじめて職探しを行う人は、第二新卒ではなく、「既卒」と呼ばれます。
第二新卒の年齢
「学校を卒業した後1~3年後」ということなので、第二新卒の年齢については次のようになります。
- 高卒:21歳くらいまで
- 大卒:25歳くらいまで
- 大学院卒(修士課程):27歳くらいまで
ただ、企業によっては、「第二新卒」と特定せずに、「25歳以下」とか「30歳未満」などのように年齢制限を設けているところもあります。
昨今の就職難を反映して、厚生労働省が平成24年2月1日に事業主に対して、「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」という要請を出しました。
これを受けて、新卒枠で第二新卒や既卒の応募を受け付けてくれるところも増えてきているようです。
その場合は、募集要項の応募資格の欄に、「〇〇〇〇年3月末までに卒業・修了(見込み)の方または卒業後3年以内の方」などのように記載されています。
気になる会社がある場合は、新卒じゃないからだめだろう、とあきらめずに、応募資格の欄を注意してチェックするようにしましょう。
企業が第二新卒に期待していること
第二新卒歓迎、といわれるには、採用する企業にとってそれなりのメリットがあるからです。
ここではそのメリット、つまり、企業が第二新卒に何を期待しているかについて説明します。
社会人としての常識やビジネスマナーを身につけている
新卒で会社に入ると、客先との電話やメールのやりとり、名刺の受け渡し方、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の大切さ、顧客の対応の仕方など、学生時代に習わなかったビジネスマナーを教育されます。
また仕事を介して、上司や客への口の利き方や時間厳守などの社会人としての常識も次第に身につけていきます。
第二新卒は、正社員としての就業経験において、そういった社会人としての常識や基本的なビジネスマナーが培われているために、一から教え込む必要がありません。
つまりそれだけ、企業側にかかる時間とコストを節約できるということです。
高い意欲と柔軟性や順応性がある
同じ会社に長く務めていると、その業界や会社特有のビジネススタイルやルール、企業文化が身に沁みついていきます。
また、仕事のやり方も独自の手順というものができていって、転職した場合、新しい環境でのやり方になかなか馴染めないということがあるようです。
これに対して、1~3年くらいの就業経験の第二新卒の場合は、まだまだ白紙に近い状態であるために、新しい会社に入っても、その環境に順応しやすいといえます。
また、年齢も若く、素直に指示に従って、何事にも前向きに意欲的に取り組もうとするために、どんな仕事でも覚えるのが早いというメリットも持ち合わせています。
つまり、会社側にとっては、ポテンシャルがあり、かついっしょに仕事のしやすい、ありがたい人材だということです。
第二新卒のメリットとデメリット
第二新卒の採用に前向きな企業が多いからといって、安易に転職を考えるのはおすすめできません。
第二新卒といっても中途採用であることには変わりません。
転職の際に、どのようなメリットやデメリットがあるのかをきちんと把握したうえで、慎重に検討することをおすすめします。
転職する際の第二新卒のメリット
第二新卒が転職する際に得られるメリットには、次のようなものが考えられます。
- 年収が上がる可能性がある
- 新しい職種に取り組むことができる
年齢や前職の経験・実績が考慮され、それに見合った給与アップが期待できます。
年齢的にも若く、柔軟性や順応性の高い第二新卒は、転職先の環境に融け込みやすく、今まで経験したことのない仕事にも意欲的に取り組むことができます。
転職する際の第二新卒のデメリット
第二新卒のデメリットは次のとおりです。
- すぐ辞めるのではないかと思われる
- 社会人としての常識やビジネスマナーが身についていないと採用されない
- 新卒との差がでる可能性がある
一度離職しているために、またすぐにいやになって辞めてしまうのではないか、といった不安を抱かれる場合があります。
ことに、前職についていた期間が短ければ短いほど、長続きしないのではないか、といった印象を与えてしまうこともあるようです。
したがって、1年前後の離職はひかえる方が無難だといえます。
第二新卒のメリットには、社会人としての常識やビジネスマナーが身についているということも含まれます。
これに関しては面談の際に厳しくチェックされますが、また入社後も、勤務評価に厳しく反映される可能性があります。
また、勤務年数などが異なってくるために、入社した後、新卒よりも昇進が遅かったり、退職金が少なかったりする可能性があります。
第二新卒におすすめの求人サイト・エージェント
第二新卒が登録できる求人サイト(転職サイト)やエージェントも最近ではどんどん増えてきています。
自分に合った会社を自分で探して、募集がかかったときに応募する、という方法もありますが、やはりおすすめしたいのは、求人サイトやエージェントなどのプロの手を借りること。
ことに第二新卒に特化した、あるいは第二新卒の求人経験が豊富なサイトやエージェントを利用しましょう。
ここでは、第二新卒におすすめのサイトとエージェントを紹介します。
第二新卒におすすめの求人サイト
第二新卒の求人を取り扱っている求人(転職)サイトやエージェントは、ほとんどが、第二新卒だけでなく、どんな年代の求職者も登録することが可能です。
このサイトは、第二新卒だけしか登録できないと同時に、こちらに掲載されている求人もすべて第二新卒向けです。
マイナビ転職限定の求人が多数掲載されています。
リクナビNEXT限定の求人が多数掲載されています。
主要な求人(転職)サイトの登録や求人情報の検索を一括で行うことができるサイトです。
第二新卒におすすめの求人エージェント
ここでは、第二新卒におすすめの求人(転職)エージェントを5つ紹介します。
第二新卒向けの求人をブラック企業を除外して紹介。求職者の心に寄り添って徹底的に
サポートしてくれるところが魅力のエージェントです。
第二新卒専門の求人(転職)エージェントです。相談のしやすさ・面談対策満足度・就職転職満足度すべてナンバーワン(2018年8月度「サイトのイメージ調査」による)を獲得しています。
マイナビの第二新卒専門の転職エージェントです。就職に関するカウンセリング、履歴書の書き方や面接の対策、応募や面接の日程調整などの就職支援を無料で受けることができます。
IT・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。オーダーメイド型のサポートやカウンセリング、無料面談などを行ってくれます。
20代特化型就職サポートエージェントです。マンツーマンでサポート、就業未経験者向けの求人も紹介、厳選された企業を紹介といった特徴をもったエージェントです。
以上のような第二新卒専門または特化型のエージェントは、それぞれに独自の就職サポートプログラムを用意していて、しっかりと求職者を支援してくれます。
ほかの大手の求人(転職)サイトやエージェントでも、第二新卒のカテゴリーを設けているところは数多くあります。
第二新卒に一番おすすめは「マイナビジョブ20’s」
上記の中でも第二新卒なら「マイナビジョブ20’s」が特におすすめです。
マイナビで唯一の20代・第二新卒・既卒に特化した転職エージェントで、全ての求人1,500件以上が20代対象、職種・業種未経験OK求人が50%以上となっています。
エージェントによりカウンセリングは、「本当に転職する必要がありますか?」というところから始まり、いまの悩みや不安から最善の策を一緒に考えてくれます。
社会に出てみると、新卒時には見えていなかった様々な業界・職種が世の中にあると分かりますが、それを踏まえた上で本当に自分のやりたい仕事、進むべき方向性のアドバイスを貰えます。
「笑顔になるような転職ができる」と評判なのでおすすめです。
マイナビジョブ20’sで相談まとめ
第二新卒とは、学校を卒業して企業に入社し、そこで1~3年働いて退職をし、次の就職先を探している人のことをいいます。
つまり、第二新卒は、社会的常識やビジネスマナーが培われているということ、年齢的にも若くて順応性が高いということ、能力的にもポテンシャルが高いということを期待されている人材です。
第二新卒歓迎という企業が増えているからといって、安易に退職をする前に、転職で何を得たいのかをしっかりと考えましょう。
もし今転職を考えているならば、自分に合った正しい方向性を見極めるためにも、また自分のキャリアアップにつながる転職にするためにも、ぜひ、求人(転職)サイトやエージェントのサポートを得ることをお勧めします。