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看護師がスムーズに転職する方法と時期って?退職から再就職までの期間はどれくらい?

毎日忙しく大変な環境で看護師として働いている皆さん、一度は転職について考えたことがあるのではないでしょうか?

常に人手不足の職場…転職するにしてもスムーズに転職できるか気になると思います。

転職しやすい時期はいつ頃なのか?退職から再就職までの期間はどのくらいなのか?スムーズに転職するためにはどうするべきなのか?心身の不調で転職活動ができない場合はどうしたら良いのか?

このような疑問をわかりやすく解説していきたいと思います。

看護師が転職しやすい時期っていつ?

看護師は人手不足が叫ばれているため、こだわりがなければ求人自体はいつでもでています。

しかし、長く仕事を続けるために、皆さんそれぞれこだわりたい部分や譲れない部分があると思います。

この章ではより転職しやすい時期について、施設や病院の特徴別に解説します。

大きな病院や施設に転職したい人は

大学病院や病床が400床以上あるような大病院、大手の老人ホーム、グループホームに転職したい人は、年度が変わる4月に入職できるように転職活動を始めることがおすすめです。

病床数が多い大きな病院や施設では、研修も充実していることが多く、4月から入職することで充分に研修が受けられます。

前の職場を新人期間に退職した場合などにおすすめです。

また、3年以上働いた中堅の看護師でも、年度が変わるタイミングで入職することでスムーズに職場に溶け込むことができます。

年度が変わるタイミングだと、部署移動も行われているので、「すでに完成されている病棟の人間関係に溶け込めない。」ということも少なくなります。

また、年度末の3月に退職する人も多いため、4月入職の求人はそれ以外の期間よりたくさん出る傾向にあります。

ボーナスを受け取ってから退職するという人も一定数いるため、8月、12月にも多くの求人がでる可能性があります。

この時期に定期的に求人をチェックしておくと、希望の職場に転職できる可能性が高くなります。

クリニックや小規模の病院、施設に転職したい人は

個人経営のクリニックや、病床数が400床未満の病院、小規模の老人ホーム、保育園に転職したい人は大病院や大手の施設に比べていつでも転職しやすいと言えます。

このような施設では、人員が不足することがわかった段階で求人をかけます。

研修も個人ごとに行ってくれることが多く、働いている人数も大きな施設に比べて少ないです。

「働いている人数が少ない分、職場の結束力が高く、溶け込むのに苦労するのでは?」という心配もありますよね。

これに関してはクリニックや施設の雰囲気によりますので、口コミや面接時の職場の雰囲気をよく確認することが大切です。

特に転職サイトの口コミは、実際に働いていた人が投稿しているため信頼できることが多いです。

区切りの良い3月末で退職する人ももちろん多いですが、大病院や大手の施設に比べて4月入職にこだわる必要は少ないと言えます。

また、保育園の看護師を希望する人は早めに転職サイトに登録してエージェントに相談することがおすすめです。

保育園の看護師は求人が少ないため、転職を専門としているエージェントの助けを借りることで転職できる可能性が高くなります。

退職してから再就職までの期間はどれくらい?

貯金や家計に余裕があり、新しい職場の入職日が選べる場合は自分の好きなタイミングで再就職することも可能です。

例えば2月末に退職する予定で、再就職は4月からであれば1ヶ月間は自由な期間ができます。

この間に勉強をしたり、旅行にいったり、リフレッシュをするのも良いでしょう。

できるだけ期間を空けたくない!という場合は即勤務可能な職場を探すことがおすすめです。

求人広告には、「即勤務可能」と書かれている求人も多数ありますので、検索条件に追加すると検索がスムーズです。

「家計的には期間を空けたくないけど、少しリフレッシュしたい…。」

このような場合は有給休暇を消化することがおすすめです。

例えば有給休暇1週間分が残っていれば、2月末に退職の予定でも2月の最後の1週間は出勤の必要がありません。

退職の意向を伝えるタイミングで確認すると良いでしょう。

看護師がスムーズに転職するためには?

ここまで転職しやすい時期や、退職から再就職までの期間を解説いたしました。

では実際に転職する場合にスムーズに転職するためにはどのようなことが大切なのでしょうか?

この章では退職の意向を伝えるタイミングや転職先を探し始める時期、新人期間の転職の仕方について解説します。

上司に伝えるタイミング

上司に伝えるタイミングは2ヶ月前までがベストです。

もちろん、転職を決めた段階で出来るだけ早めに伝えるに越したことはないのですが、遅くとも2ヶ月前には伝える必要があります。

病院や施設側も人員を補充するために求人を出す必要があるため、ギリギリに退職の意向を伝えると、人手不足から引き止められてしまう可能性があります。

病院や施設の規定で3ヶ月前と定められていたり、1ヶ月前で大丈夫なこともあります。

規定をしっかり確認しておくことはスムーズな転職に繋がります、

また、大病院や大きな施設で勤務している場合は退職の意向を伝えるまでに時間がかかってしまうことがあります。

師長や部長との面談が必要なのに、師長や部長が忙しく、面談のアポイントメントが取れなかったり、「もう一度話しましょう。」と面談を何度も繰り返されたり…。

そうしているうちになかなか辞められず、3ヶ月も経ってしまった!ということもあります。

次の就職先に影響が出ないように、面談が必要かどうかもしっかり確認しましょう。

新人でも辞められる?再就職先は?

  • 新卒で入職してから1年未満で転職したい場合

入職して1年未満でももちろん転職は可能です。

「最低でも3年は働かないと転職なんてできないよ。」という先輩や上司もいると思います。

しかし、入職して雰囲気が合わない職場で嫌々働くのは自分のためにも、同僚のためにも、もちろん患者さんのためにも良いことではありません。

求人サイトには「準新卒(新卒で働きだして1年未満の人)歓迎」や「未経験歓迎」の文字もたくさんあります。

大病院では準新卒向けの研修を行ってくれることも多いので、安心して入職できます。

クリニックでは3年以上の病棟経験を必須としているところもあるので、求人広告をよく確認しましょう。

  • 新卒で入職してから2〜3年で転職したい場合

この場合ももちろん転職は可能です。

入職して3年目になると、新卒の教育を任される段階になりますので、退職時に引き止められることが増える可能性があります。

求人自体は豊富なので、自分の求める条件と合致する再就職先は準新卒に比べて増える傾向にあります。

転職の決意から再就職までの大まかな流れは?

この章では例を元にして転職の決意から再就職までの流れを説明します。

(例)大病院勤務の2年目看護師
5月1日 転職を決意、転職サイトに登録

5月15日 師長に面談の申し込み
転職サイトのエージェントに希望の転職先を伝える

5月20日 師長との面談(1回目)
転職エージェントから転職先の提案

5月25日 師長との面談(2回目)
部長との面談のアポイントメント

6月10日 部長との面談
7月末で退職が決定
転職希望先へ面接のアポイントメント

6月15日〜30日 転職希望先へ面接、8月から入職決定

7月25日〜31日 有給休暇消化

8月1日 入職  

上記の例では転職を決意してから実際に転職するまで3ヶ月ほどかかりました。

もちろんこれ以上に時間がかかる場合もあります。

例えば、師長との面談の前に主任との面談が必要であったり、新人の場合にはプリセプター(教育担当)との面談が必要な場合もあります。

また、クリニックや小規模の施設であればより早く転職が可能な場合もあります。

求人サイトや転職エージェントさんは親身に相談にのってくれる方も多く、電話だけでなくLINEやメールでのやりとりも可能です。

また、「半年後に転職したい。」など長期的な転職相談にものってくれます。

転職を考えたらまずこのようなサイトに登録しておくと、さまざまな助けが得られますよ。

心身の不調が原因の場合は?

心身の不調が原因の場合、「退職まで3か月も耐えられない!」という場合もあるのではないでしょうか?

特にストレスから引き起こされることの多い適応障害や抑うつ、パニック発作などメンタルの不調の場合、退職までの流れに耐えられないこともあります。

人間関係のトラブルが多い看護師は、メンタルの不調を抱えることも多々あります。

転職の決意から退職まで、数ヶ月期間が空いてしまうことを考えると気力もなくなってしまうのではないでしょうか?

このような場合にどのような方法があるのか解説します。

休職制度を利用する

まずは病院や施設の休職制度を利用することです。

精神科や心療内科を受診し、診断書を出してもらいます。

不調の程度によりますが、診断書には「〜日間の療養が必要」と記入されます。

その診断書を師長や部長に提出することで休職することが可能です。

病院や施設によっては診断書が必要ない場合もあるので規定を確認したり、先輩や上司に確認すると確実です。

また、休職中の給料や生活費も不安ですよね。

病院や施設によっては、休職中も5〜8割のお給料を出してくれることもあります。

しかし、休職中は無給となる職場も少なくないです。

このような場合は健康保険の傷病手当が受け取れます。

「社会保険に加入している」「病気や怪我を理由に休職している」「連続して4日以上休職している」「休職中、病院や施設からは給料が出ていない」

上記の4つを満たしていると傷病手当を受け取ることができます。

傷病手当金は在職中の給料の3分の2相当の金額が受け取れます。

病院や施設から休職中の給料が支給される場合でも、差額分の金額が受け取れるので一度計算してみると良いでしょう。

また、最長で1年6ヶ月の間受けとれるので、お金の心配をしないで療養に専念することが可能です。

傷病手当の申請に必要な書類は健康保険のホームページからダウンロードしたり、窓口から入手することができます。

申請書類に合わせて、診断書も必要となるため、主治医の先生に相談すると良いでしょう。

精神科の先生は傷病手当にも詳しい人が多いため、考える心の余裕がない人でもわかりやすく説明してくれます。

十分に療養し、症状が改善してきたら、転職を考えるのか今の職場に復帰するのかを考えると良いと思います。

退職代行を利用する

「とにかく今すぐ退職したい!」という方は退職代行サービスを利用するという選択肢もあります。

師長や部長、先輩が怖いため退職を言い出せなかったり、引き止められ続けてなかなか辞められない場合にこのようなサービスの利用がおすすめです。

退職代行サービスを利用すると、最短で即日退職可能な場合もあります。

また、自分で交渉する必要もないため、引き止められるということもありません。

ただし、退職代行サービスの中には悪質な業者もいるため、口コミやサイトをしっかり見て見極めることが大切です。

さらに、費用も3〜6万円と高額なため、自分の中でメリットとデメリットを照らし合わせて利用を検討しましょう。

下記の記事では退職代行を利用するメリットやデメリット、評判などを詳しく記載しています。

興味ある方は、ぜひ読んでみて下さい。

https://bizbizlink.com/retirement-agency-guardian/
https://bizbizlink.com/retirement-agency-next/

まとめ

転職しやすい時期や退職から再就職までの期間、スムーズに転職する方法や心身の不調から転職を考えた場合について解説してきましたが、いかがでしょうか?

看護師という仕事を長く続けるためには、職場の雰囲気や労働環境が自分に合っているかどうかが重要です。

我慢して仕事が辛くなってしまうより、自分に合う職場に転職した方が良い場合もあります。

新人だから転職できない、3年働いていないから転職できない、ということもありません。

より良く働くために前向きな転職を考えてみてはどうでしょうか?