就活や転職で「資格は必須」「資格がないと志望する企業が落ちるのでは?」と考える人は多いです。
自動車の運転免許は持っているけど、それ以外の資格は何も持っていないという方もいます。
そこで今回は、就活において資格は必須か、資格がない場合はどう対処するのかについてお伝えします。
就活や転職で資格は意味あるの?
資格を書く欄がある履歴書を使用する際、特別な資格をお持ちでない方にとって「資格がなくて本当に大丈夫かな」と不安になる方は多くいます。
確かに何も書く資格がない場合、不安になる気持ちも分かります。
では実際、本当に資格は必要なのでしょうか。まずは就活や転職において、本当に資格を持つ意味はあるのかにつてお伝えします。
就活や転職で資格がなくても受かる人もいる
就活や転職において、資格がなくても受かる人は多くいます。
よほど専門的な仕事であったり、資格がないとやってはいけない職種(弁護士、薬剤師など)であったりしない限り必要でない場合が多いです。
また、即戦力を求められない限り、入社時点では資格を必要としない会社もたくさんあります。
入社時において、企業はやる気を重視する傾向があります。
企業によっては「入社した後に自社できちんと教えるから、入社前に資格を持っている必要はありません」と謳っている所もあります。
資格を持っておいた方がいいのも事実
実際は資格を持っていた方が有利なのも事実です。
経理部門を目指したい場合、企業目線で言ったら簿記の資格を持っている人と持っていない人がいたら、当然持っている人を採用します。
また、簿記3級よりも2級を持っている人を優先します。
資格はスキルを「見える化」できているので、採用の判断材料になることが多いです。
業界や職種によって入社時における資格の重要度合いは異なるので、ご自身の志望先がどの程度資格を重視しているかは事前に確認しましょう。
就活や転職で資格がなくても問題ない理由
「就活や転職で資格はあるに越したことはない」とは記載しました。しかし実際は多くの業界・職種で資格はそれほど重要視していません。よほどの専門分野でない限り、資格がなくても内定をゲットする人はたくさんいます。
一体なぜ、就活や転職で資格はそれほど必要ないのでしょうか。
仕事と関係ない資格はそれほど重要視されない
最も大きな理由は、「仕事と関係ない資格はそれほど重要視されないから」です。
簿記の話を書きましたが、例えば営業やITエンジニアになりたい人の場合、簿記の知識は仕事で使う機会はほとんどありません。
それよりも営業であれば対人能力が高いか、フットワークが軽いか、ITエンジニアであればパソコンスキルや論理的思考力があるかが求められます。
上記の理由により、仕事と直結しない資格であれば合否に影響が出るほどの差は生まれません。
仕事において差が出るわけではない
資格を持っているからといって、すぐにその仕事ができるかといったら、必ずしもそうとは言い切れません。
自動車の運転免許を持っているからといって、すぐにベテランドライバーになれないのと一緒です。
簿記の資格を持っていても、すぐに会社の仕訳や決算書の作成ができないのと一緒です。
「売掛金」「純資産」などの言葉を知っているという意味では、知らない人よりはリードしていますが、そのような知識は仕事をしていればすぐに身につくものです。
就活や転職で資格を持ってないときに意識すべきこと
これまで、資格は持っていなくても問題ないとお伝えしてきました。
しかし、資格を持っていない方としては、選考で不利にならないようにエントリーや面接を進めたいとお考えのはずです。
ここからは資格を持っていない方が、いかにして自己PRをすべきかを記載します。
ご自身のPRをどのようにすべきか迷っている人は、是非とも活用してください。
面接では志望度を強調する
面接は自己PRの場です。自己PRは今までの実績や資格も含まれますが、企業への志望度も当然含まれます。
つまり熱意がどれほどあるかを企業へPRします。
「どれだけその企業を志望しているか」、「なぜそれほど志望しているのか」、「面接に至るまで自分がどのような準備をしてきたか」を身振り手振りを踏まえて熱く語ります。
面接官も人ですから、自分のことを好きな人に対しては好感を持ちます。
資格やスキル、経験とは別の切り口で、資格保持者と差別化を行ってください。
履歴書は正直に書いてよい
履歴書は正直に書きましょう。履歴書に資格を書く欄がある時は「資格なし」と堂々と書いてください。
嘘を書いてはいけません。噓が発覚した場合、虚偽を行ったということで内定取消し事由に該当します。
弁護士資格などの難関資格に関しては「~を勉強中」と書いてOKです。
ただしその時は、面接で「具体的にどの程度勉強していますか?」と必ず問われたり、該当資格を少し勉強していれば分かる質問を受けたりしますので、答えられるように準備をしてください。
下記の記事では無資格で出来る楽な仕事を紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
就活や転職で資格がないことを指摘されたら?
面接時に、資格がないことを指摘されることがあります。
英語を多用する業界を志望しているのに英検やTOEICを受けてない時や、経理職種を志望しているのに簿記3級を取得しておらず、かつ商業・経営系の学部学科を卒業・卒業見込みではない時によく問われます。
その時はどのように対処すればよいでしょうか。
内定後に取得すると言う
その時は「内定後に取得する」とはっきり伝えましょう。TOEICであれば「○○点以上を取得します」と伝えてください。
大事なことは、取得する資格をはっきりと伝えることです。「この人は○○の資格が必要ということを分かっているのだな」と面接官に伝え、熱意を感じてもらうためです。
そして内定を受けてから勉強するのではなく、面接官にはっきり伝えたその日から取得に向けて勉強をし、必ず取得してください。
下記の記事では役に立つ資格と立たない資格について詳しく解説しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
就活や転職するにあたり今から間に合う資格
ここまで「資格はなくても大丈夫」「面接で聞かれたらどうするか」をお伝えしました。
そうはいっても資格はあった方がよいと考える方も多いです。
ここでは、今からでも間に合う就活や転職に有利な資格を紹介します。
ご自身の経験や志望する業界・企業に応じて、マッチする資格にチャレンジしてください。
TOEIC
一つ目はTOEICです。TOEICは英語力を可視化するためのメジャーな資格です。
履歴書にTOEICの点数を記載すれば、一つの資格として判断してもらえます。
英語を全く使わない業界であれば、500点以上あれば問題ありません。
英語を多用する業界、社内で使う公用語が英語である企業では、900点以上ないと他の求職者と差別化できないこともあります。
いずれにしても、ご自身が志望する業界・企業がどの程度英語を必要とするかを確認しましょう。
TOEICについては下記の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
簿記
簿記は営業や製造部門においても知っておくと売上・入金管理や原価管理などで使える便利な知識です。
しかし最も必要とされる職種は、当然経理財務部門です。こちらは資格取得に向けて勉強した知識が業務に直結します。
簿記ならではの用語もありますので、知っておいた方が入社後にスムーズに業務の習得につながります。
古くからある資格なので知名度があり、信頼度が高いです。
簿記については下記の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
ITパスポート
本来は「情報処理技術者試験」の手前、という位置付けでしたが、現在はITに携わる人向けの資格となっています。
仕事をする上でパソコンは今や欠かせないツールです。操作方法を知っていることはもちろん、トラブル発生時に自身で解決方法を模索できれば時間ロスを防げます。
ITパスポートはこのような知識が身に付けられる試験です。
実際は初歩的過ぎるためIT業界では差別化にはつながりにくいですが、その他の業界ではアピール材料になります。
MOS(Microsoft Office Specialist)
MOSとはMicrosoftの書類作成ソフトWord、表計算ソフトExcel、プレゼンテーションソフトPowerPointなどを使いこなせることを証明する資格です。
上記3つのソフトは業務を行う上で欠かせません。使いこなせば文書・資料作成に役立ちます。
50歳以上の社員にとってパソコン操作を苦手とする人は今も多いので、MOSを持っている人は重宝されます。
入社をしてから覚えるよりも、ずっと早く仕事をこなせるようになるでしょう。
資格なしでも有利に就活や転職を進める方法
資格なしでも有利に就活や転職を進めるためには、企業からのオファーや転職エージェントを上手く利用しましょう。
ここでは、資格なしでも有利に就活や転職を進めたい方向けの求人サイトをご紹介します。
資格なしの就活は 「OfferBox」 がおすすめ
資格がない方の就活は「OfferBox」への登録がおすすめです。
登録するだけで企業からオファーが来るので、資格がなくても効率的な就活をすることができます。
登録がまだの方は早めに登録して、企業への内定を勝ち取りましょう。
資格なしの転職は 「パソナキャリア」 がおすすめ
「パソナキャリア」は転職実績も豊富で、転職エージェントが最後までしっかりとサポートしてくれます。
資格なしや未経験でもOKな求人も多く、高条件・高待遇の案件も多数掲載されています。
親切で丁寧なサポートに定評がある「パソナキャリア」に登録して転職を成功させましょう。
まとめ
就活や転職で履歴書の資格欄に書ける資格がないと不安になる方はたくさんいらっしゃいます。
運転免許だけとなると後ろめたさを感じるでしょうが、特殊・専門的な職種を志望しているのでなければ特に大きな影響はありません。
資格がない時は正直にそのことを伝え、別のところで自分をPRできるよう、面接の対策を取りましょう。