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転職により看護師の給料は下がる?年収アップで転職を成功させる方法

多くの看護師が転職を考えたことがあると思いますが、転職すると給料が下がってしまうのではないかと考えている人も多いです。

ここでは、実際に、転職によって看護師の給料は下がるのか検証し、転職により給料を上げる方法を解説します。

 転職をすると看護師の給料は下がる?

答えはイエスでもありノーでもあります。

実際に、私は転職経験者ですが、転職後に給料は上がりました。

しかし、転職することで給料が下がったという看護師の友人がいることも事実です。

もともと看護師の働く環境は良いとは言えません。

時々、3K「きつい、汚い、危険」なんて言われることもあります。

コロナのパンデミックにより、看護師の働く環境はさらに過酷なものとなっています。

そのため、もうこの病院では働けない、転職したいと考えている看護師も多いのではないでしょうか?

しかし、実際には多くの看護師が転職をためらっています。

転職を決断できない理由の一つとして給与面での不安があるようです。

転職を考えているあなた、このように思っていませんか?

  • 給料の面だけを考えると、同じ病院で働き続けるのが一番いいでしょう?
  • だいたい、働きやすい職場って給料低いんじゃない?
  • 転職して他でキャリアを積みたいけど、給料が減ってしまうのが心配。
  • 他科に挑戦してみたいけど、全く経験がないから、給料は確実に下がるよね?
  • クリニックは夜勤がないから給料下がる

実際に給料が下がるなら、転職したくないですよね。

転職によって給料が下がる人、上がる人、どんな違いがあるのでしょうか。

 転職により給料の増減するケースを具体的にみてみよう

給料の増減は、看護師のスキル・経験、雇用形態、働く地域、働く施設、勤務時間帯、残業の時間数、によって大きな差が出てきます。

スキルや経験年数によって大幅な給料アップが見込める

看護師の経験やスキルの有無は、転職を考える上で重要ポイントです。

病院側は看護師を育てるために多額のお金をかけますので、実際に即戦力に就職してもらえるのはありがたいです。

教育体制の整った大病院ならまだしも、小さいクリニックはいつも即戦力を求める傾向にあります。

多少給料を上げても即戦力がほしいのです。

交渉次第では前職よりも大幅増を見込めるかもしれません。

ちなみに私の場合は、前職での経験を査定してもらい、転職後の方が給料が良くなりました。

雇用形態による増減・・正職員のお給料が一番良い?

福利厚生の面から考えても、正職員が一番給料がいいでしょう。

【東京都の場合】

  • 正職員 平均年収514万円(賞与平均86万込)
  • パート 平均時給1500−1800円 1日8時間×22日出勤=26万〜31万 年収316万〜380万
  • 派遣  平均時給1700−2000円 1日8時間×22日出勤=30万〜35万 年収360万〜422万
  • 単発バイト 時給1600-2000円

2020年4月よりパートタイム・有期雇用労働法で同一労働同一賃金制度が開始され、パートなどでもボーナスが支給されることもあるようですが、多くの場合は支給されていないのが現状ではないでしょうか。

パートや派遣の場合は、時給計算になるので、あまり働かない月だとその分給料が減ります。

また、パートや派遣の場合は、残業をすることがめっきり減ると思います。

すると給料もその分はプラスにならないです。

転職によって、正社員からパートに変更になった場合は給料が下がるといえそうです。

都会から田舎への転職で給料大幅ダウン??

勤務する県や地域によって、お給料は全然違います。

例をみてみましょう。

  • 青森県 540万
  • 東京都 514万
  • 愛知県 510万
  • 大阪府 498万
  • 沖縄県 453万
  • 大分県 405万

 厚生労働省 全国看護師平均年収 令和2年賃金構造基本統計調査より転用

これを見て、私もびっくりしました。

自分のイメージでは東京が一番給料が高く、沖縄が一番低いと思っていました。

まさかの一番平均給与が高いのは青森県!

低いのは大分県!

その額の差、なんと約135万円!

もちろん単なる平均給与なのですが、青森県から大分県に結婚などで転居して再就職すると、給料は大幅に下がる可能性があります。

一般的に大都市は給料が高めで、田舎は低めな様子です。

都会から田舎への転職時はある程度はしょうがないと思ったほうがいいでしょう。

民間病院→大学病院や公立病院への転職で給料が下がる?

民間病院、大学病院、公立病院、クリニック、老人ホーム、就業施設によって給料が増減します。

就業先によって、給料はかなり変わってくるので、絶対こうです!とは言えません。

一般的には、経営の安定している民間の中規模〜大規模病院の給料が良さそうです。

公立系の病院は、公務員扱いのため、安定していますが、就業年数の浅いうちのお給料はあまり良いとはいえません。

一方で、美容系のクリニックは、給料が高めの設定です。

夜勤はしたくないけど、給料を下げずに転職したい場合は、おすすめです。

私の場合は、新卒で就職したのが、800床程度の公立系の大学病院で、夜勤は月に4回ほどやっていました。

その後、450床程度の民間中規模病院に転職し、夜勤は同じく月に4回ほどしていました。

 給料は、民間病院>>大学病院でした。

夜勤のあるなしで給料が大幅に変わる

これは間違いないでしょう。

一般的に看護師の給料は、基本給プラスさまざまな手当でかさ増しされています。

この手当の中でも特に大きな位置をしめるのが、夜勤手当です。

夜勤ができないと給料はかなり減ったように感じてしまいます。

逆に、今までクリニックなどで夜勤をしていなかった看護師が、病院で夜勤を開始すると、給料がかなり上がったように感じるのではないでしょうか。

夜勤手当の額も病院によって様々なので、就職を決める前に確認することをおすすめします。

夜勤専従看護師も給料をアップさせる方法です。

正職員で夜勤専門で働く、またパートでも夜勤専門で働くことも可能です。

私が知っている限り、1夜勤5万という有床クリニックもありました!

となると月に8回夜勤をすれば40万になります。

これなら転職しても給料は下がりません。

残業時間数で給料が変わる

労働時間は1日8時間または週40時間と決められていて、これを超えると25%の時間外労働手当が支給されます。

ですので、もちろん残業を多くすればするほど、給料は多くなります。

実際にたくさん残業をした翌月の給料は多いです・・ただし、疲れますが。

例えば、残業が多くてしんどい、残業の少ない職場に転職したとすると、時間外労働がなくなり、転職でお給料が下がったと感じると思います。

どうやったら給料が下がらない転職先を見つけることができるのか

 どういう転職の場合に給料の増減があるのかを解説してきました。

以上のことを踏まえて、実際に給料を下げずにどうやって転職先を探すのか解説していきます。

あなたは自分で転職先を探しますか?

転職エージェントに登録しますか?

個人で転職先を探す場合

自分のペースで自分が納得できるまで探すことが出来ます。

もし、友人が勤務している病院などで募集があれば、働く環境や給与情報など実際の情報を詳しく得ることができ、就職後のミスマッチを減らすことが出来ます。

実際に、このようにして転職した人を知っていますが、やはり長く継続して働くことができています。

デメリットとしては、自分で全部やるので、時間がかかり、効率的ではないでしょう。

ハローワークに登録して探す場合

皆さんご存知のハローワークですが、看護師の求人もありますが、おすすめできません。

なぜなら、まず求人の数が少なく、ハローワークのスタッフは看護師専門の転職エージェントではないので、的確なアドバイスが受けにくいからです。

転職エージェントのような給与交渉なども行ってくれません。

メリットとしては、再就職転職をした場合に、再就職手当が受け取れるということです。

eナースセンターに登録して探す場合

こちらもあまりおすすめできません。

eナースセンターは、各都道府県の看護協会が運営しており、看護師の就職・再就職支援を無料で行っています。

看護協会が行っているので、安心できますね。

ブランクのある方のために、研修なども行っています。

ただ圧倒的に求人数が少ないです。

例えば 2021年6月4日時点 求人数

  • 大手求人転職エージェントの看護 6835件
  • eナースセンター 2147件

実は、私もeナースセンター登録経験者です。

インターネットで検索もできます。

私は、直接eナースセンターに行って相談しましたが、とにかく求人数が少なかったです。

これでは、転職によって給料が下がってしまう可能性が高いです。

看護師専門転職エージェントに登録して探す場合

これが一番おすすめです。

病院の募集要項に基本給や夜勤手当、給料自体の目安が書いてあっても、

実際に経験査定はどれくらいになるのか、

現場の夜勤回数や残業がどれくらいになるのか、

有給はとりやすいのかなど、

給料に関わることだけでも聞きたいことは山程あります。

しかし、ダイレクトに聞きにくいし、そんなやり取りばかりたくさんの病院とやるのは手間ですよね。

転職を考えている人の多くが、現在進行系で働いていると思います。

夜勤もやってるかもしれないし、正直忙しいです。

そういった理由で、転職エージェントに登録して転職先を探している方が多いのが現状です。

転職エージェントに依頼する場合のメリット

  • 情報が豊富、病院内の雰囲気な教育体制なども詳しく知っている
  • 自分にあった転職先の提案をしてくれる
  • 履歴書の添削をしてくれる
  • 面接の練習をしてくれて、当日の面接に同行してくれる
  • 条件面・給与面に交渉をしてくれることもある
  • 非公開求人の情報を持っている
  • 転職後のフォローをしてくれる

あれ?なら転職エージェントに登録すると良いことばかりなの?

デメリットはないの?と思うかもしれません。

私がデメリットになり得ると思うのは、紹介手数料です。

看護師が転職エージェントを通して就職を決めた場合に、病院側が紹介手数料を転職エージェントに支払わなければいけないのです。

福祉医療機構、全日本病院協会、日本医療法人協会が2020年10月5日に公表した病院の人材紹介手数料に関するアンケート結果より、看護師の紹介による転職エージェントへの人材紹介手数料は平均76万円です。

これってかなりの高額だとは思いませんか?

こんなにたくさん支払わないといけないなら、よっぽどほしい優秀な看護師しか採用しないのではと思いませんか?

実際に紹介料がネックになり、採用をためらう病院もあります。

例えば、直接応募の看護師とエージェント経由で応募した看護師なら、直接応募の看護師を採用するという病院もあるようです。

実は、私は初めての転職活動を臨床経験2年で経験しました。

色々調べていると、この高額な紹介手数料について知り、私の経験では採用されないのではないかと思い、自分で全部行い、民間の病院に採用されました。

給料交渉は全くしていませんが、現実にはアップしました。

でも、転職先を見つけるまでは、結構時間がかかりました。

何件もコンタクトをとり、面接に行き、不採用だったこともあります。

周りに転職活動をしている友達やアドバイスしてくれる人もいなかったです。

精神的にも落ち込んでいた時もありました。

今となれば、転職エージェントに登録する方が、良かったんじゃないかと思います。

デメリットとして紹介手数料を挙げましたが、実際には、エージェントによって返金規約が存在し、大きな問題にはならないと思います。

これは、万が一看護師が転職後早期に退職してしまった場合に、支払った紹介手数料を病院に全額返金するというもので、病院側はミスマッチのリスクを下げることができます。

きちんとしている病院は、本当にほしい人材にはお金をかけることをいといません。

良い看護師、優秀な看護師を採用することで、安心安全なより質の高い看護を提供できるのです。

【まとめ】看護師は給料を下げずに転職できます!

転職によって看護師の給料が下がるというのは、十分にあり得る話です。

しかし、どういう場合に給料が下がってしまうのかを知っておくことで、転職により給料を上げることも十分に可能です。

転職方法はいくつかありますが、給料を下げずに転職を成功させるには看護師専門の転職エージェントがおすすめです。

実際に仕事を続けながら自分で転職活動をする、労働条件の交渉を自分でするのは、時間がかかりますし、大変です。

看護師専門転職エージェントは、情報も豊富ですし、労働交渉のプロです。

転職エージェントに依頼することによって、効率的に自分の希望する条件で、給料を下げずに転職できる可能性が大きくなります。