就職活動を終え新しい環境で仕事がスタートしたけれど、「自分の思っていた会社とは全く違っていた」というのは悲しいですが起こります。
マッチングミスが起これば、仕事を続けるのは精神的にも大きな負担となります。
この記事では転職1ヶ月で退職しても再就職可能であることや、退職理由の問題について詳しく解説します。
転職1ヶ月で退職しても再就職は可能
転職1ヶ月で退職しても再就職は可能です。
決して不可能ではありません。
ただし退職者の年齢やその時の状況によって再就職が成功する確率は変わります。
安易な退職は大きなリスクを伴うことも理解しないといけません。
仕事を続けるリスクと転職したあとのリスクを秤にかけて、それでも転職した方が良いという結論が出たなら行動しましょう。
社会人として、行動は全て自己責任です。
早期転職を考えている人や既に退職して就活中の人に向けて、再就職へのポイントをお伝えします。
会社が早期退職者をネガティブに捉える理由
前提として早期退職はネガティブなイメージを持たれやすいのが現実です。
ひとつの会社に長く勤め、その中で自分のスキルや知識を伸ばし成長するライフスタイルを良しとする風潮があります。
外国に比べて日本は特にその傾向が強いです。
時代は変わり少しずつ働き方も変化してはいますが、まだまだ変わらない部分も多いです。
やむを得ない理由で退職した人や、自分の能力やキャリア形成の為に転職する人もいるでしょう。
なんとなく嫌だったからという理由だけの人もいるかもしれません。
対してあなたを面接する採用担当者はどうでしょうか。
採用担当という重要なポジションを任され、会社に長く勤めている人が多いです。
退職理由に対して同情してくれたり反論したりはしません。
注視するのは早期退職したという事実のみです。
そして重要なのはあなたがこの会社で他の社員と同じように仕事をしてくれるかどうかにあります。
早期退職をすると決めたらこのネガティブなリスクは覚悟しなければなりません。
もう1カ月だけ、あと1日だけ働いてみるのもアリ
前述しましたが、1ヶ月で退職することは大きなリスクを伴います。
早期退職を考えなければいけない事態に陥ると、焦りを生じ広い視野を持てなくなってしまう場合もあります。
1カ月が長く無理だと思っていても、あと1日だけならどうでしょう。
1日だけなら続けられる気はしませんか?
そうやって1日1日と繰り返していくことで、あるいは自分が嫌だと考えていた状況が変わるかもしれません。
嫌だった上司が違う部署へいったり、会社に対する考えが変ったりするかもしれません。
先のことはわかりませんので、今の環境をポジティブに捉える努力も大切です。
とはいえあまり無理をしすぎると、精神的にも負荷がかかり精神疾患を患うこともありますので限度もあります。
鬱病になり退職、その後病気のせいで社会復帰できなくなった人も多くいます。
最終的な判断は自分で決定しましょう。
退職を決めたら再就職先選びは慎重に
退職を決意したら次に就職する会社選びは手を抜かずしっかり調べて決めましょう。
安易に就活し再就職すると、次の会社でもまた同じような状況に陥る可能性が高いからです。
自分が思っていたものと違う業務が原因で退職した人は、特に注意してほしい部分です。
しかし例外としてある程度年齢が高い人、転職と退職を繰り返している人はこの限りではありません。
もちろん再就職する会社はよく考えて就活して欲しいですが、あまりエントリーする企業を絞ってしまうと、再就職できる可能性が低くなってしまいます。
高齢での再就職の場合、自分が働きたいと考えていても働く場所がないというケースもあります。
少しでも良い会社と巡り合うためにも、できるだけ多く色々な業種の会社にアプローチしていくのが望ましいです。
エントリー前はその会社や業務内容に不安があったとしても、実際に入社した後でその業務が好きになる可能性もあるのです。
履歴書での退職理由はどうするか
1カ月で退職した場合ネックになるのが次に就職する会社での面接です。
面接の前に書類選考があり、まず履歴書で退職理由を伝えなければなりません。
退職理由は大きく分けて「自己都合」「会社都合」があります。
退職理由は人によって様々だと思いますが、前述した通り採用担当者は早期退職にネガティブなイメージを持っています。
退職理由を上手く伝え、自分を採用するメリットをしっかり理解してもらいましょう。
ケース別に解説します。
自己都合退社の場合
自己都合での退職理由は「一身上の都合により退職」と履歴書に記載するのがルールです。
履歴書は内容の書き方から封筒の入れ方まで細かくルールが決まっています。
ブラック会社でのパワハラが退職原因だったとしても、会社とトラブルになるのを避けるため自己都合で退職する人が多いです。
労働者側の自己都合で退職した人は「一身上の都合により退職」となります。
あなたに非がなく会社に問題があった場合、その理由を履歴書に書きたくなるかもしれません。
しかし会社の不満や問題点を退職理由として記述しても逆効果になり間違いなく採用されません。
経歴詐称をしてはいけない大きな理由
転職回数が多い場合や、前職から再就職まで長期の空白がある場合などは採用担当者にマイナスなイメージを与えやすいです。
これを回避する為に退職理由を偽わって記載しようとする人がいるかもしれません。
例えば自己都合で退社したにもかかわらず会社都合により退職と記載する、役職を偽って記載するなどです。
また転職回数を少なく記入したり、アルバイト社員なのに正社員で入社と偽った場合などは経歴詐称になります。
経歴詐称はそれ自体犯罪として法的に裁かれることはありません。
会社側も個人のプライバシー問題などで、転職者の前職調査を行ない辛くなっているのが現状です。
経歴詐称が見過ごされるケースもありますが、それでも経歴詐称をしてはいけない大きな理由があります。
会社を解雇される
経歴詐称が会社に知られると、あなたは会社から解雇される恐れがあります。
会社はあなたの経験やスキルに魅力を感じ採用しています。
即戦力として入社したけれど、実際現場で必要なスキルが伴わなければマッチングミスとなり仕事を続けることが難しくなります。
また経歴詐称がバレていなくても、あなたは会社から「仕事ができない人」という評価を早い段階で下されます。
経歴詐称がバレるとあなたの信用度は無いに等しく、職場での立場はなくなります。
このように経歴詐称は大きなリスクとデメリットがあります。
ですので経歴詐称は絶対にしてはいけません。
「一身上の都合により退職」以外必要なことも
自己都合での退職理由は「一身上の都合により退職」と記載するのがルールだといいました。
しかし例外もあります。
短期間に何度も転職していたり、退職して次の就職まで長いブランクがある場合「一身上の都合により退職」の定型フレーズだけでは問題があります。
この場合は採用担当者にできるだけ具体的に退職理由を説明するのが望ましいです。
「上司のパワハラ」や「ブラック企業だったから」と理由で退職していたとしても、ストレートに前職の会社を悪くいうような理由を記入してはいけません。
出来るだけポジティブなイメージを抱かせる退職理由を記載しましょう。
例えば何度も転職した理由について「〇〇業界へ挑戦し社会貢献したいと考え退職」などと記載しても良いかもしれません。
「色々なことにチャレンジする」や「色々な経験を積む」というフレーズを使い、あなたにとって転職は必要だったという印象を与えましょう。
退職理由欄付の履歴書を使う
詳しく退職理由を記載したい場合は退職理由欄付の履歴書を使いましょう。
退職理由欄には最後に勤めていた会社の退職理由を記載します。
あまり細かく退職までの経緯や理由を記載するのはNGとされています。
可能な限り簡潔にまとめて採用担当者にわかりやすく伝わるよう心掛けましょう。
また後の面接で退職理由を質問される可能性が高いので、しっかり説明できるようにして下さい。
記載した退職理由と口頭での説明に食い違いがあったり、うまく説明できないと採用担当者に不信感を抱かせることになります。
事前に自分の中で面接をシミュレーションして練習するのが良いでしょう。
会社都合退社の場合
会社都合での退職理由は「会社都合により退職」と履歴書に記載するのがルールです。
「会社都合により退職」が該当するのは
- 会社の倒産
- リストラの対象になった
- 勤務場所・勤務時間などが労働契約と相違している
- 賃金未払い
- 上司や同僚からのパワハラ セクハラなど
転職して1カ月で会社が倒産したり、リストラされる可能性は少ないとは思います。
しかしパワハラやセクハラで早期退職を考える人は少なくはありません。
パワハラなどの退職理由は会社が簡単に認めてくれない場合が多く、トラブルになりやすいのも問題です。
こちらも自己都合退社同様、面接のときに採用担当者に会社都合の理由を聞かれます。
例えパワハラが理由で退職していても、その事実を素直に伝えることはしないで下さい。
採用担当者にネガティブなイメージを与える恐れがあります。
面接での退職理由はどうするか
履歴書選考を通過したら、次は面接で退職理由を伝えなければなりません。
会社によっては一次面接、二次~最終面接まである場合もあります。
共通するのは、採用担当者にどれだけ上手くあなたの気持ちを伝えられるかです。
緊張してしまい面接で上手く自分をアピールできないということがないように、事前に何度も面接練習をしましょう。
自己都合、会社都合どちらも必ず採用担当者から退職理由を聞かれます。
前述しましたが、退職理由をそのまま伝えることはしないで下さい。
早期退職という「ネガティブなイメージ」をできるだけ「自分の魅力」に繋がるように伝えましょう。
例えば何度も早期転職している人であれば「ひとつの仕事に対して熱意がない」と判断される部分を「短期間で色々な経験を積んできた」などに言い換えます。
メリットになっていることを見方を変えて伝えます。
空白期間が長い人は「仕事のブランクが長く不安な人」と判断される部分を「よりやりがいのある会社を探した結果、自分の力を最大限発揮できる御社と出会えた」のような前向きな姿勢を見せることが重要です。
物事を一つの視点ではなく、色々な角度から柔軟に捉えることを心掛けましょう。
長い目で見れば早期退職という経験も無駄ではないと伝えるのです。
採用担当者に「過去のあなた」ではなく「今、目の前のあなた」を見てもらえたのなら、必ず良い結果に繋がります。
動かないことが一番のリスク
よく早期退職者が転職の面接でなかなか内定を貰えないという話を聞きます。
書類選考や面接で落とされれば、次の就活のモチベーションが下がるのも理解できます。
しかし、面接で落とされたからといって、「あなたの価値は下がらない」ことを忘れないでください。
次回の面接が成功か失敗かは今の時点では考える必要はありません。
「面接落ちたらどうしよう」と悩むのって結構エネルギー使いますよね。
そのエネルギーを原動力にして、まずは動いてみましょう。
転職エージェントの利用
就活で漠然とした不安や就職までの道筋がはっきりしないときは転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントはあなたの再就職を力強くサポートしてくれます。
メリットを解説します。
転職エージェントは無料
転職エージェントは就職に役立つ情報や、効率的な就職活動の援助がすべて無料で利用できます。
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ですので安心して利用できます。
「オンラインキャリア相談」が利用可能
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面接でのポイントもより実践的にシミュレーションできるので「相手にあなたの想いを伝えるスキル」が高くなります。
客観的なアドバイスを受けることができ、転職先の会社とミスマッチが起こりにくくなります。
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あなたの職歴やスキルを必要とする会社があっても、非公開求人だと応募さえ不可能になります。
また求人の数も豊富なので、「あなたの強みや希望に沿った求人情報をより多く見つける」ことが可能です。
まとめ
転職1ヶ月で退職しても再就職は可能です。
早期退職に伴う退職理由問題について、履歴書と面接の対処方法をみてきました。
早期退職はデメリットもあり、転職時のリスクも発生します。
いま転職に向けて悩んでいたり、なかなか一歩を踏み出せない人もいると思います。
この機会に転職エージェントを利用しましょう。
あなたを必要としている会社は必ずあります。
問題があるとすれば、出会うタイミングがいつなのかだけです。
マッチングミスなく入社できる転職エージェントを上手く活用して下さい。
できるだけ出会えるチャンスを潰さない、それはあなただけにしか出来ないことです。
止まらず行動し続けることを忘れないでください。
転職エージェントで魅力ある会社と出会えるチャンスを広げ、あなたの思い描くキャリアプランを実現させましょう。