「転職のきっかけといえば、ネガティブな理由ばかり…」という方も多いでしょう。
しかし、「こんな転職理由で大丈夫だろうか…」なんて不安にならなくても大丈夫です。
ネガティブな理由も前向きな理由に変換してしまいましょう。
今回は、転職のきっかけがネガティブな人でも、簡単に前向きな理由へ変換できる方法を紹介します。
転職のきっかけはほとんどはネガティブな理由から
転職のきっかけでよく聞くのは「自身のスキルアップ」や「御社の経営方針やサービスに魅力を感じて」などです。
しかし、実際はそんなポジティブな理由だけではありません。
実は転職のきっかけは「ネガティブな理由から」という方がほとんどです。
一体どんなことがきっかけなのでしょうか。
よくあるネガティブなきっかけをピックアップしてみました。
人間関係が合わなかった
人間関係が合わないというのは、毎日顔をあわして仕事をしなくてはいけない環境の場合最も苦痛ですよね。
また、上司がパワハラ気質だった、なんてこともあります。
どれだけ勤めている会社が好きでも、仕事を誇りに思っていても、上司は自分で選べず当たり外れがあります。
上司と合わなければ、どれだけ最初に仕事への意欲があったとしても、どんどんモチベーションも下がってしまいます。
しかし、「それだけのことで転職なんて…」と悩む必要はありません。
人間関係は仕事に影響する重大な問題です。
会社の方針が合わなかった
会社の方針が合わなかったというのも、会社に入ってみないとわからない問題ですよね。
いざ会社に入ってみると、「社長や上司がワンマン気質でついていけない」というのはよく聞く話です。
仕事を任せてもらえなかったり、仕事に対する決定権がなかったり、働く意欲はどんどん下がってしまいます。
「やりがいのある仕事をしたい!」「転職したい!」そう思うのは普通のことです。
決して我慢が足りない、なんてことはありません。
残業が多い
既定の労働時間を超えると、どうしても働く意欲は下がってしまいます。
余程その仕事に愛と情熱を持っていなければ、連日残業が続くことは嫌ですよね。
「残業が少ない会社があるのであれば、そっちに転職したい」と思う人がほとんどです。
嫌々残業してまで働くよりも、無理なく定時で上がれる会社の方が魅力的に感じますよね。
給料が低い
給料は自身の生活、ゆくゆくは将来へと関係してくる重大なことです。
自分のスキルや働きに対して年収が物足りなく感じる人や、昇給が殆どなく不満を持っている人もいるのではないでしょうか。
そんな時は一度、自分のライフプランを改めて考えてみましょう。
本当にそのままそ、会社に勤め続けていていいのでしょうか。
1度や2度の転職活動は今時珍しいものではありません。
これを機に転職を選択肢の一つに入れてみましょう。
休みが少ない
休みが少ないというのは、自分の時間を取る事ができないので死活問題です。
よっぽどの仕事大好き人間ではない限り、働くために皆生きているわけではありませんよね。
やはり自分の時間を充実させたい方が多いです。
しかし休日出勤が多かったり、土日休みがない、となると自分の予定を立てるのが難しくなってきます。
休日に不満を抱くなら、転職して休日をより謳歌することをオススメします。
仕事内容が合わない
働くことにおいて仕事内容が合わないというのは致命的ですよね。
しかし、そこで無理してその仕事を続ける必要は果たしてあるのか考えてみましょう。
仕事内容が自分に合わないと感じたら、遅かれ早かれその仕事は続かないでしょう。
ならば、「仕事が合わない」と感じた時から転職を視野に入れてみましょう。
転職は、歳を取れば取るほど不利になります。
早い段階から視野に入れておくことで、実際に転職へ踏み切るときの行動力は格段に差が出ます。
家庭の事情(結婚・介護など)
家庭の事情は仕方のないきっかけですよね。
結婚や介護は働くうえで大きな問題です。
「結婚しても頑張っている人もいるし…」「介護を理由に今の仕事に穴を開けるなんて…」そう不安になる人もいます。
少し冷たいことを言いますが、あなたの代わりがいない企業なんて、企業として成り立っていません。
あなたがいなければ仕事が回らない、会社が成り立たない、そんなこと企業としてあってはいけないことなのです。
あなたが仕事のことを心配しなくても大丈夫、会社のことは会社がなんとかしてくれます。
安心して転職に励みましょう。
企業側は「ネガティブをプラスに変換する力」を求めている
たくさんのネガティブなきっかけがある中、企業側が求めているのは「ネガティブをプラスに変換する力」です。
確かに、上記のネガティブな理由をそのまま伝えても、印象はあまりいいものではありませんよね。
どんなふうに伝えれば転職理由の印象は良くなるのでしょうか。
ダメな転職理由の答え方と正しい転職理由の伝え方を比べてみましょう。
ダメな転職理由の答え方
ダメな転職理由の答え方はずばり、嘘を言うことです。
面接官は今までに何人もの転職希望者に会っています。
嘘をついてポジティブな理由を言ったとしても、「本音ではない」とわかってしまいます。
また入社後にミスマッチだと感じてしまう可能性もあります。
企業側としても、転職希望者側としても、嘘をつくことはよくない結果になってしまう可能性があります。
正しい転職理由の伝え方
しかし、ネガティブな理由があるのは事実。
嘘をついてはいけないなら、どうすればいいのでしょうか。
転職したいネガティブな理由だけではなく、転職してどのような希望を叶えたいのか、入社後のプラスなビジョンも伝えましょう。
前職がどうであれ、大事なのは「これから」です。
これからのポジティブな要素を積極的に伝えていきましょう。
例)ネガティブな退職理由を前向きに言い換える方法
ネガティブな退職理由を前向きに捉えることって、なかなか難しいですよね。
そこで、ここでは先ほど紹介したよくあるネガティブな転職のきっかけを使って前向きな言い換えの例えを用意しました。
これを参考に転職理由さえ決めてしまえば、あとは行動するのみです。
早速それぞれの例えをチェックしてみましょう。
人間関係で辞めた場合
「人間関係が原因で辞めました」
面接官にはっきりとそう言ってしまうわけにはいきませんよね。
なぜなら「また人間関係が原因ですぐ辞められたらどうしよう」という不安を与えてしまうからです。
そんな不安がある応募者をわざわざ雇おうとは思いませんよね。
そんな時はこんな風に言い換えてみましょう。
- 周囲と協力しながら、チームワークよく仕事をしたい
- 皆と一緒に一つの目標に向かって、気持ちよく働きたい
- 周りと意思疎通を取りながら仕事をしたい
人間関係が原因ということは、次は人間関係のいいところで働きたいということです。
「チームワークを活かした仕事がしたい」というプラスの理由に言い換えてみましょう。
コミュニケーションを取りながら仕事をしたいといえば、ネガティブな理由には聞こえませんね。
会社の方針と合わなかった場合
会社との方針が合わなかった場合は、言い方に少し注意が必要です。
「社長や上司のワンマン振りについていけなくて…」と、そのまま伝えてしまうのはNGです。
なぜなら転職先の面接官も、その企業では上司にあたる人間です。
前職の上司の愚痴のようにも聞こえる言い方では、面接官から反感を買ってしまう可能性があります。
会社の方針と合わなかった場合は、以下のように言い換えてみましょう。
- 自分の意見を活かして新たな仕事にも挑戦していきたい
- 社長や企業の理念に共感しながら、同じ方向を向いて働きたい
年齢や社歴に関係なく、「自分の意見が言える職場で働きたい」とう気持ちは面接官から見てもかなりプラスの理由ですよね。
最初に書いたNGな言い方と比べても、かなりプラスの言い換えになっている事がわかります。
残業が多かった場合
どの企業に入っても多少は残業がつきものです。
「残業が多いから転職」とだけ言ってしまうと、なかなかいい印象は得られません。
なぜならその企業にもきっと残業はあるからです。
残業が多くて転職したい場合は、以下のように言い換えてみましょう。
- 努力や成果に対して正当な評価をしてほしい
- メリハリのある効率的な働き方でもっと成果を挙げたい。
より効率的に働きたい・より成果を挙げたい、というスタンスでいると良い印象を与えやすいですね。
ネガティブだった理由が、向上心のあるポジティブな理由に言い換えられました。
働きに見合うだけの正しい評価を受けたいという気持ちは、面接官も納得の転職理由にもなります。
仕事への意欲も伝えやすい転職理由ですね。
給与が低かった場合
給与が低かった場合も、伝え方には注意をしなくてはなりません。
努力や成果に見合わないからこそ、給与が低いと感じるものです。
その意図をしっかりと伝えましょう。
「お金のことばかり考えている奴だ」というマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
そのような場合は、下記のように言い換えてみましょう。
- 自分の成果を、身をもって感じながら働きたい
- 働きや実績を正しく評価してくれる企業で働きたい
「自分の働きを正しく評価してくれる会社でより頑張りたい」というのはとてもプラスな理由ですね。
「給与が低いから辞めた」と伝えるよりも、この会社に入れば活躍するぞという向上心が見える理由に言い換えられています。
面接官にも好印象な、とても前向きな退職理由に言い換えられましたね。
休みが少なかった場合
休みが少なかったからといって、「休みが少ないので辞めました」と言ってしまうと、「働く気がないのでは?」というネガティブな印象を与えてしまいます。
休みが少ない=仕事が忙しいということですよね。
そこから派生して考えてみましょう。
- 常に集中して仕事に取り組むためにも、ある程度時間位余裕を持って仕事をしたい
仕事が忙しいということは、時間に余裕がありませんよね。
そんな状況で仕事を続けていれば、落ち着いて物事を判断することも難しくなっていきます。
その結果、効率が悪くなる・ミスが引き起こるなど仕事の質に影響していきます。
より自分の力を発揮できる環境へ行きたい、というのは面接官にも印象がいい、プラスの理由になりますね。
仕事内容が合わなかった場合
「仕事内容が合わないから転職をしたい」という場合は、とてもプラスな理由に言い換えやすいです。
前職から転職することで、今までとは違う経験を積んでいく事ができます。
前職で感じていた不満が解消されると、残るものは何でしょうか。
それを考えると下記のように言うことができます。
- 自身の成長を実感できる
- 経験が増えて、さらなるノウハウを得る事ができる
今までとは違う環境に自ら身を置こうとする姿勢は、向上心を感じられます。
モチベーションを高く維持してくれそうな人材は印象も良くなります。
前職での不満さえ解消できれば、働く意欲が溢れてきますね。
存分に働く意欲や学ぶ姿勢をアピールしていきましょう。
家庭の事情(結婚・介護など)で辞めた場合
家庭の事情から辞めたいと感じる瞬間といえば様々です。
結婚や介護により引っ越した時、辞めたいと感じる方が多場合もあります。
長距離通勤となると、労働時間だけではなく、通勤時間にも多大な時間を割かれます。
貴重な朝・夜の時間、結婚や介護をするのであれば大切にしたいものです。
そんな時は下記のように伝えましょう。
- 通勤に割いている労力を仕事に使いたい
- 仕事に集中して打ち込みたい
「通勤に疲れるから」という理由だけではネガティブな印象を与えてしまいます。
通勤で疲れる分の力を仕事に割きたい、というのは仕事への意欲を感じられるプラスな理由になりますね。
また「地元で働きたい」という意思もあれば、その理由も推していきましょう。
「地元に密着して、地域貢献を目指したい」なんて理由は長期での働きを見据えているのが感じられますね。
まとめ
転職をするにあたって、ポジティブな理由しかない人なんていないはずです。
ネガティブな理由があっても良いのです。
なぜなら、そこからより自分にとって良い環境へ行こうとする気持ちは、とってもポジティブなものだからです。
しかし、いざ面接を受けるとなると、ネガティブなことばかりは言ってられません。
企業側に、「一緒に働きたい」と思ってもらえるように、自分の魅力を伝えていきましょう。