看護師に「夜勤」というイメージは付きものです。
しかし、夜勤なしの仕事をしたい看護師の人も多いことでしょう。
安心してください、夜勤なしで働ける職場はたくさんあります!
この記事は、看護師で夜勤なしの職場に、転職を考えている人向けの記事となっています。
- 夜勤なしでどんな仕事があるのか
- どういった人が夜勤に向いている・向いていない
- 夜勤なしのメリット・デメリット
といったことを具体的に説明していますので、ぜひ参考にしてください!
夜勤がない場合のメリット・デメリット
まずは、夜勤がない場合のメリット・デメリットを説明していきます。
それぞれ見ていきましょう。
メリット
メリットとして3つのことが挙げられます。
- 規則正しい生活ができる
- 家族やプライベートで過ごす時間が増える
- 友人や恋人と予定を合わせやすい
1つずつ見ていきましょう。
規則正しい生活ができる
メリットとして外せないのは「規則正しい生活ができる」ことでしょう。
夜勤は不規則な生活になるので、体調を崩しやすくなります。
若いうちは大丈夫かもしれませんが、年を取るにつれ体力も減っていくので、体力面で働けなくなることも考えられます。
「体調管理も仕事の内」と言うように、規則正しい生活を送って体調を整えることは大事なことです。
よって、規則正しい生活を送りたい看護師の人にとっては、大きなメリットになるでしょう。
家族やプライベートで過ごす時間が増える
社会では日勤で働いている人が大多数です。
つまり日中は仕事をし、夜は寝る生活を送るのが当たり前の日常なのです。
ところが夜勤だと朝方に帰ってきて寝る生活なので、ショッピングにいきたくても店が閉まっていることも多いでしょう。
家族がいる人は、家族と共に生活する時間も少なくなります。
夜勤なしの仕事をすることで、プライベートへの時間を割いたり、家族と過ごす時間を増やしたりすることができるのです。
家族やプライベートで過ごす時間を大事にしたい人には、この上ないメリットです。
友人や恋人と予定を合わせやすい
割合的に日中に仕事をしている人が大半です。
ですので、友人や恋人と時間が合わない看護師の方も多いことでしょう。
予定がなかなか合わなく、遊びに行ける日が少なくなっている現状に不満を持つ方も多いかも知れません。
夜勤なしの仕事をすると、必然的に予定や日程が合わせやすくなるので、友人や恋人と時間を合わせたい人にとっては大きなメリットです。
友人や恋人を大事にしたい人こそ、日勤の方が向いているのかも知れませんね。
デメリット
次にデメリットとして3つのことが挙げられます。
1つずつ見ていきましょう。
給料が下がる
夜勤をしないと、給料は下がっていきます。看護師の給料が高い理由は、一定の夜勤が含まれていることも関係しているのです。
一般的な夜勤手当の平均は、下記のようになっています。
一ヶ月で5回の夜勤をこなしている場合、二交代制夜勤だと5,0000円の手当がプラスされていますので、夜勤が無くなると給料も5万円減るということです。
また、夜勤をしないことで給料が減った結果、モチベーションが下がる可能性もあります。
正社員の求人が少ない
看護師は看護師不足などで多くの求人が出ているイメージですが、正社員の求人だと、夜勤できる人を求めている求人が都度です。
夜勤なしの求人もありますが、夜勤なしの求人はパートで募集していることが多いです。
パートだと単純に給料が減りますし、社会保険などが充分に整っていないことも考えられます。
夜勤なしで正社員になる道のりは簡単ではないことを、理解しておいてください。
スキルアップに繋がりにくい
夜勤は1日を通して患者さんの状態を把握する必要があります。
また、夜勤中は少ない人数で多くの仕事をこなし、患者さんの急変時にも臨機応変に対応する必要があります。
よって自然と様々なスキルが身に付くのです。
夜勤をしなければ、患者さんの状態を把握する感覚も薄れていき、スキルアップはもちろん、能力が劣化する可能性も考えられるでしょう。
つまり、スキルアップを求めている方に日勤は向かないと言えるでしょう。
看護師で夜勤なしの仕事にはどんな求人があるのか
看護師で夜勤なしの仕事と言っても、多種多様な仕事があります。
1つずつ見ていきましょう
クリニック・美容クリニック
クリニックは基本的に平日と土曜の日中に勤務します。
勤務する曜日や時間が固定されている場合が多いので、急な残業は発生しにくいです。
ただ、繁華街やオフィス街にあるクリニックは夜遅くまでおこなっているところも多いので、夜遅くまで拘束される可能性も考えられます。
美容クリニックは自由診療ですので、夜遅くまで勤務することはあまりないでしょう。
ノルマを達成するとインセンティブ(報酬)をもらうことも可能です。
病院の病棟
病院病棟と聞くと、夜勤のイメージを持っている人が大多数でしょう。
病院病棟の看護師は夜勤が多いイメージですが、日勤希望を受け入れる病院も増えつつあります。
病棟は看護師スキルを必要とするので、スキルアップにもつながります。
多様な働き方が主流になってきている昨今、看護師の働き方も変わってきているのかも知れませんね。
土日に休みたい場合は、あらかじめ面接時に自分の希望を伝えておく必要があるので、気を付けましょう。
病棟外来
病院内で看護師が夜勤なしで働ける場所に、外来を思い浮かべる人は多いかも知れません。
日中に訪れる患者さんのための医療機関になるので夜勤はなく、基本は日勤のシフトで働きます。
外来診療がない日は休みになりますし、予約制の病院は残業があまりないため、プライベートと両立がしやすいです。
病院によっては外来でも、当番制で夜勤シフトが回ってくる可能性もあります。
夜勤要員が不足すると、そこに充てられるケースもあるので留意しておきましょう。
デイサービス
デイサービスと言えば、介護士を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
近年は看護師の人で、デイサービスで働く方も増えてきています。
デイサービスは何かしら介護・介助が必要な人が利用するサービスです。
そのため、介護士の人ともコミュニケーションをしっかり取る必要があります。
しかし、医療行為をおこなう頻度は低いので、スキルアップを考えている方にはおすすめできません。
介護の仕事に興味がある人に、デイサービスは向いていると言えるでしょう。
訪問介護
一般的に病院では、1人の看護師が複数人の患者の担当をしています。
訪問介護は、1人の患者だけと関わることが可能です。
つまり、患者様1人1人としっかり向き合っていきたい人に向いています。
ステーションによっては、オンコール対応する必要があります。
担当する頻度や緊急訪問の頻度など、あらかじめ確認しておくことが重要です。
また、患者様の元へは1人で向かうので、そのぶん責任も重大だと言えるでしょう。
保育所
子どもが好きで、保育士の仕事に興味がある方は保育所で働くことも可能です。
保育士が子どもの保育に専念できるよう、子どもの健康管理を看護師に任せている保育所も多いです。
病院受診の付き添いなどを任されることもあるでしょう。
子どもの怪我や手当だけに限らず、保育従事者として保育士のサポートをすることもあります。
基本的に看護師は1名しかいないので、全ての判断を自分でおこなう必要があります。
ですので、責任が大きい仕事と言えるでしょう。
健診センター
健診センターは、人間ドックなどの健診を定期的におこなっている施設のことです。
身長・体重測定や採血と様々な役割を分担して、与えられた役割をおこなっていきます。
素早く的確に予約受付などの事務作業をすることもあるでしょう。
同じ作業の繰り返しになるので、そういったのが苦ではない方に向いています。
また、一人一人の患者とじっくり関わる余裕もないため、コミュニケーションをしっかり取りたい人には向いていないでしょう。
夜勤なしの看護師の年収は?
働く職場や病院の規模によって年収は異なりますが、夜勤ありと夜勤なしを比べた場合、約70万円の差額になると言われています。
前述したように、夜勤手当の平均はそれぞれで異なります。
- 三交代制順夜勤で4,000円
- 深夜勤で5,000円
- 二交代制夜勤で11,000円
看護師の方は自分の夜勤手当の金額がそのまま減ると考えた方が、年収も算出しやすいでしょう。
認定看護師や専門看護師の資格を取得するのも手
給料が下がることを踏まえて、認定看護師や専門看護師の資格所得を視野に入れてもいいかも知れません。
上記の資格を持っているだけで、手当がつく可能性があります。
認定看護師、専門看護師の平均手当は11,000~12,000円ほどと言われています。
夜勤なしが向いている人・向いていない人
ここからは夜勤なしの働き方が向いている人・向いていない人の特徴を説明していきます。
それぞれ見ていきましょう。
向いている人
夜勤なしの仕事に向いている人の特徴として下記の2つが挙げられます。
・規則正しい生活を送りたい人
・収入よりプライベートを重視したい人
1つずつ見ていきましょう
規則正しい生活を送りたい人
夜勤はハードで体調面を崩しやすいです。
生活リズムも乱れやすく、睡眠不足にも陥りやすいです。
何よりも規則正しい生活を送りたい人にとって、夜勤なしの仕事は向いていると言えます。
体を壊したら元も子もありません。規則正しい生活を送りたいから日勤にしたいというのは、決して間違った考えじゃないです。
収入よりプライベートを重視したい人
夜勤で働くことの1番のメリットは収入です。
収入を重視している人からしたら、夜勤ありの方が魅力的でしょう。
しかし、プライベートを重視している人からすると夜勤なしの方が魅力的にうつるはずです。
よって収入よりプライベートを選びたい人は、夜勤なしの方が合っているでしょう。
向いていない人
夜勤なしの仕事に向いていない人の特徴として下記の2つが挙げられます。
- 夜型人間の人
- プライベートより収入を重視したい人
1つずつ見ていきましょう
夜型人間の人
夜のほうが集中しやすく、自分の実力が発揮できるという人は夜勤なしの仕事には向いていません。
朝型か夜型かは遺伝子によって生まれつき決まっていると、海外の大学の論文で報告されています。
得意な時間帯を活かして働く方が、夜型の人の為にもなるでしょう。
夜型とは違いますが、もともとの睡眠時間が短い人も夜勤の仕事を苦にすることはないでしょう。
夜勤前と休憩中に睡眠を取れば平気かも知れません。
プライベートより収入を重視したい人
収入が何より大事だという人もたくさんいます。
お金のためなら、夜勤で働く方が良いといった考えの人も少なくないかも知れません。
そういった人は給料がモチベーションになるので、夜型で働く方が良いでしょう。
お金という目的があれば乗り越えられるのも、立派な目的であり強さです。
看護師で夜勤なしの職場に転職するなら、転職エージェントを活用しよう!
看護師で夜勤なしの職場に転職することは、そう簡単なことではありません。
働き方の多様化が普及してきたとはいえ、夜勤なしの日勤だけだとパートでの募集が多いのが現状です。
そこで、転職エージェントを活用してみることをおすすめします。
転職エージェントは親身になってあなたの話を聞いてくれるでしょう。
そして、あなたの希望を考慮しながら、あなたに合った求人を紹介してくれるはずです。
転職エージェントは無料で利用できるので、ぜひとも利用することをおすすめします!
まとめ
夜勤なしで働くメリット
- 規則正しい生活ができる
- 家族やプライベートで過ごす時間が増える
- 友人や恋人と予定を合わせやすい
夜勤なしで働くデメリット
- 給料が下がる
- 正社員の求人が少ない
- スキルアップに繋がりにくい
看護師が夜勤なしで働ける仕事
- クリニック・美容クリニック
- 病院の病棟
- 病棟外来
- デイサービス
- 訪問介護
- 保育所
- 健診センター
看護師の方で夜勤なしの転職を希望する方は、転職エージェントを利用するのが最良の選択でしょう。
ぜひ、転職を実現させて理想の日々を送ってください!