タカラトミーとは、トミカ、リカちゃん、プラレールなど定番玩具商品を多数有し、新たなヒット商品を生み続けていることで有名です。
主には玩具の開発および製造や、販売などの事業を展開しています。
タカラトミーに就職を考えているならば、まずは詳しい仕事内容やどんな環境で働くのか、年収はだいたいどのくらいなのかを知っておくべきです。
この記事ではそういった内容に触れ詳しく説明していきます。
タカラトミーの仕事内容
現在タカラトミーグループの会社は全国に8社あり、世界を合せると合計30以上のグループ会社があります。
この8社の中で、例年新卒採用しているのは、
- タカラトミー
- タカラトミーアーツ
- トミーテック
- タカラトミーマーケティング
- キデイランド
などの5社になります。
各社ごとに異なる商品を販売していたり、機能や特徴が異なり、商品の企画からお客様のもとに届くまでグループ全体で一貫して行っています。
職種別のタカラトミーの仕事内容
タカラトミーには様々な職種があり、主には大きく分けて4つあります。
- プロモーション、営業
- 生産
- 市場分析、企画開発
- 管理部門
それぞれの職種を1つずつ詳しく説明していきたいと思います。
プロモーション・営業の仕事
プロモーションと営業はどちらも販売促進のための仕事になります。
各小売店に自社製品を販売してくれるように店舗営業をしたり、店頭でのイベント実施や商品のキャンペーンなどを行っていきます。
タカラトミーでは実際にテレビCMやカタログ等の広告物制作、他の企業とのコラボレーション、法人のバイヤーと商談などを行っています。
問題発生時の対応力や情報収集能力に加え発想力などのスキルが求められます。
生産の仕事
生産は商品や金型の受発注、サンプルチェックや生産進捗の確認などを行います。
タカラトミーの生産に関してはベトナムでの生産を拡大させるとともに、技術のノウハウが蓄積されているタイの自社工場を有効に活用しています。
「安心・安全なおもちゃをお客様の手元に届ける」ということを掲げているので、常に自分自身がお客様の立場に立ち、少しでも気になる点があれば修正を怠らないということを大切にしています。
集団の中での調整力がある人や探究心がある人に向いているでしょう。
市場分析・企画開発の仕事
市場分析や企画開発は子ども調査や競合調査などを行い、それをもとに企画をだしていきます。
タカラトミーでは多数のアイデアの中から実際に商品化するおもちゃを選定し、技術開発部門や外部のパートナー会社とやりとりしながら具現化していきます。
また、どのようにしていけば安心かつ安全な商品になるかを検討していきます。
物事の因果関係を正確に把握し適切に課題を見つけ、決めた事柄を着実に実行できる人や周囲の人を巻き込めるリーダーシップなどのスキルが求められます。
管理部門の仕事
管理部門は開発・製造・営業部門を支える大事な役割を担っています。
各部門が円滑に業務を進めていくために職業環境を整えたり、人材育成の教育など直接的な利益活動ではなく、内側から経費や人材の管理などを担当していきます。
自分が前に出るのではなく、裏方に徹して他人を支えることが得意な人や、成果に直結せず評価もされにくい仕事をこなし地道に頑張れる人などが向いています。
タカラトミー労働時間と休日制度
タカラトミーでの労働時間は部署により異なります。
本社勤務やオフィス勤務などであれば9:00~17:30(休憩1時間)、工場勤務は8:45~17:15(休憩1時間)になります。
フレックスタイム制度が導入されており、出勤時間・退勤時間をフレキシブルに調節できます。
必ず出社しなければならない時間があらかじめ決められており、それ以外の時間はプライベートに合せて月単位での調整が可能となります。
また休日制度も様々あります。
ワークライフバランスを推進するため、休暇を取りやすい雰囲気づくりを進め、従業員が計画的に有休取得ができるよう、リフレッシュ休暇が設けられています。
要介護状態にある家族を介護している従業員には介護休業支援制度や、産前産後休業、育児休業、未就学児を持つ社員に対しての時短勤務も認められています。
タカラトミーの残業時間
タカラトミーグループでは、月当たりの残業時間が25時間超過、30時間超過の従業員と
所属長に対しアラートメールを発信し、長時間の労働の抑制を行っています。
部門や個人ごとに残業時間がチェックされており、著しく残業時間の多い場合は、経営会議などで経過報告され、改善のために取り組みが推進されています。
しかし、現実的な平均残業時間はおよそ、30~40時間程度となります。
玩具メーカーなので、年末年始や大型連休、繁忙期には休日出勤が多くなってしまう場合もあります。
タカラトミーの総合職のキャリア
タカラトミーでは募集職種が「総合職」「技術系総合職」「管理系総合職」の3つに分かれています。
そして、企画開発・マーケティング・生産管理・営業・海外事業・人事・経理・財務・法務・広報などの職種の中から配属が決まります。
入社後の初配属は技術系部門、管理系部門と決まっていますが、その後のキャリアは適性を見て様々な部門に配属されるそうです。
また、先ほども紹介したように、教育研修制度はとても充実しています。
キャリアアップ研修などもあるので、やる気次第ではキャリアアップのチャンスは十分にあるでしょう。
タカラトミーの就業環境は?
タカラトミーグループでは働きやすく、家族を大切にする職場を目指し働き方の改革とワークライフバランスの実現に積極的に取り組んでいます。
ここでは、
- 転勤の可能性
- 残業や休日出勤
- 教育や研修制度の充実
などの就業環境について詳しく説明していきたいと思います。
転勤の可能性がある
タカラトミーについては基本東京(葛飾)での勤務になり、トミーテックは栃木県にある本社工場もしくは東京(葛飾)にあるオフィスでの勤務になります。
1年目は本社勤務なのですが、2年目以降は、全国にある事業所に転勤の可能性があります。
また、将来的には海外の事業所で働く可能性もあります。
残業・休日出勤もある
タカラトミーの公式サイトでの残業時間は1か月の平均時間で20.8時間となっています。
しかし、実際には30時間を超えてしまう場合もあるようです。
プレゼン前や商品発売前後などは長時間の残業が発生したり、出勤が連続して続いてしまう事も多くなります。
また、商品発売のタイミングでの店頭実演やイベントごとで休日出勤も多々あります。
教育・研修制度は充実している
タカラトミーグループでは職務遂行能力と業務効率の向上、次世代リーダーの育成・発掘などを目指し、以下のような教育研修制度が整えられています。
- 新入社員導入制度
- 技術一般・現場研修
- 1年目研修
- フォローアップ研修
- 2年目研修
また、さらなるスキルアップを目的に3~5年目向けの研修も用意されています。
- マーケティング研修
- リスク察知能力研修
- 財務基礎研修
- 販売士2級
- 店長候補研修
企業内で様々な研修制度がありとても充実したキャリアアップを図ることが可能です。
タカラトミーの年収事情
2020年3月時点での平均年収はおよそ871万となっています。
ただし、この平均年収の平均年齢は42.3歳で、平均勤続年数が9.6年の場合になります。
20代での年収は550万程度で、職種や部署などによっても異なりますが、かなりの高水準です。
役職がつくと完全裁量労働になり、そこからの給与体系ははっきりとはわかっていません。
業界ベースからみてみると良いほうになります。
福利厚生や仕事の量、就業環境などを含めて考えると、年収や労働環境は充実しています。
タカラトミーの将来性
少子高齢化が進むんでいく以上、玩具業界にとっては厳しい状況が続きますが、タカラトミーの将来性はどうなのでしょうか。
株式会社タカラトミー代表取締役社長は次のように述べています。
「国内市場の縮小などを受け、海外の市場の重要性が高まっています。
それは日本の他の企業と同じです。
現在はデジタル要素も取り込み、子どもだけではなく、大人向け、あるいは家族で楽しめる玩具も多数用意しています。
玩具がもつ魅力は、決して日本人に限定されるものではなく、どの国の子どもでも自動車や電車、お人形が大好きです。
玩具こそ、文化、国境、年齢に関係ない商品なのです。
この特徴を活かすために、さらなるグローバルビジネスの強化に着手しています。
今はあらゆる業界が変化を先取していく必要がある大変な時代です。
しかし、タカラトミーの素晴らしい商品が海外の市場を一層取り込んでいくということに希望と将来性を感じます。
まとめ
タカラトミーでは、「すべての夢の実現のために。私たちは新しい遊びの価値を創造します」という企業理念を掲げています。
会社や職種ごとに仕事内容は異なりますが、このような素晴らしい共通のゴールがあります。
自分自身が実際に仕事に携わり、玩具で子どもが喜び遊ぶ姿などを見ると、やりがいを実感できることでしょう。
就業環境や福利厚生なども整っているので、男女ともに働きやすい職場です。
玩具が好き、玩具の仕事に携わりたいと思っている方は、ぜひタカラトミーの選考を受けてみる事をおすすめします。
年代別の転職成功へのポイントは下記の記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。