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ブライダル業界がきついと言われる理由とは?その裏側を徹底解説

人の幸せの手伝いを行うブライダル業界。

女性であれば憧れる人も多いのではないでしょうか。

そんなブライダル業界ですが、意外ときつい職種とも言われています。

一体どのようなことがきついと感じるのか。

ブライダル業界に興味を抱く人のために徹底解説します。

ブライダル業界がきついって本当?

一見華やかな職種とされているブライダル業界ですが、新型コロナウイルスの影響により、苦境に立たされているというニュースを耳にした人も多くいると思います。

ですが、これは経営に関することであり、仕事内容とは別の「きつい」です。

ではなぜ、ブライダル業界がきついと言われているのか。

ブライダル業界への就職や転職を考えている人はぜひチェックしてみてください。

ブライダル業界がきついと言われている理由

ブライダル業界がきついと言われている理由にはいくつかあります。

実際にブライダル業界で働いている人がきついと感じる理由についてここで説明します。

プレッシャー

ブライダル業界は何かとプレッシャーの多い職種です。

ブライダル業界の仕事内容を思い浮かべてみてください。

最高の式を行うために、必要となるウエディングドレスや備品を手配したり、新郎新婦を始め式に出席する人の名前を間違わないようにしたり、金額が間違えていないかチェックをしたりと、細かいところまで気を配り、ミスを避けなければなりません。

一つ一つの仕事は簡単なものであっても「絶対に間違えられない」というプレッシャーが生じます。

また、ほとんどの結婚式場やホテルでは、年間成約数(組数)の目標が掲げられているところがほとんどです。

これは、マネージャーやリーダーなど現場の責任者に当たる人にのしかかってくるプレッシャーです。

成約数をアップさせるのは考えただけでもかなりの苦労があるのではないかと窺い知れます。

中には、心身ともにナーバスになる人もおり、辞めてしまう人もいます。

週末は基本休みなし

結婚式と言えば週末に行われることがほとんどです。

そのため、ブライダル業界で働く場合、週末での休みは基本取ることができず、平日に休むことになります。

また一般企業がお盆や年末年始に休みを取ることが基本であっても、ブライダル業界は集客時期としてフェアを実施することが多いため、お盆も年末年始も休みが取れません。

長期休暇が取りにくい

一般企業では、お盆や年末年始は長期休暇を取ることができる機会です。

ですが、前述でも述べたように、ブライダル業界は一般の人が長期休暇を狙う時期こそが稼ぎ時。

そう考えると長期休暇を取ることが難しく、旅行に行けたとしても1泊2日しか楽しむことができないといった場合がほとんどです。

給料が安く上がりづらい

仕事が就業時間になっても終了しない場合、仕方なく残業をすることもあるでしょう。

その場合、一般企業であれば残業手当が支給されますが、ブライダル業界では基本残業手当を支給する企業がほとんどありません。

そのため、サービス残業となってしまいます。

残業手当が支給されるだけでもモチベーションが上がりますが、現実はそうではないため、給料が安く感じてしまう部分もあるのです。

また、企業によっては「歩合制」か「固定制」と決まっているため、給料が上がりにくいといった面もあります。

勤務時間が長い

ブライダル業界は、「重労働」というよりも「持久力」が必要となる職種です。

重労働がない分、女性が働きやすい職種ではありますが、営業やデスクワーク、お客様との打ち合わせや手配業務など仕事の量も計り知れません。

全ての作業を挙式当日までに整えなければならないため、挙式日が近づくにつれて時間との勝負となり、夜遅くまで仕事をするということも多々あります。

クレームが多い

お客様のために全身全霊で頑張っていたとしても、ちょっとしたミスがきっかけとなりクレームを寄せられることがあります。

結婚式の費用はそれなりにお金を必要とします。そのため、大金を払っているお客様からすればちょっとしたミスであっても許すことができないと弁護士が出てくる場合も。

打ち合わせの段階で言われれば訂正の仕様がありますが、挙式が終わった後にもクレームがくることもあります。

クレームばかりを受けていると自信もなくなりますし、仕事にも影響を及ぼしかねません。だからと言って無視をすることは絶対にできませんし、一言クレームを言われただけで辞めたいと思ってしまう人には、ブライダル業界で働き続けるのは、少ししんどいように感じるでしょう。

ブライダル業界に向いている人

では、ブライダル業界にはどのような人が向いているのか。色々ときつく感じてしまう部分もありますが、向いていれば楽しくお仕事ができること間違いなしです。

ここで、ブライダル業界に向いているとについて説明しますので、自分が果たして向いているのかどうかを確認してみましょう。

どんな人に対しても親身なれる人

結婚式を成功させるためには、お客様の要望にできるだけ応えて準備をすることが大切となります。

中には少々無理なお願いをしてくるお客さもいるでしょう。

ですが、ここで無理だと断ってしまえば成約へと繋がりません。

数ある企業の中から自分が働いている企業を選んでくれたわけですから、できることは精一杯行い、どんな難題でも応えて上げられるほど親身になって相談に乗る。

そうすることでお客さんとも真摯に向き合うことができ、信頼も勝ち取れます。

これはお客様と自分との大きな縁です。

縁が無駄にならないようにするのもウエディング業界では大事なことなのです。

人を笑顔にするのが好きな人

結婚式は、お客様にとって一生に一度の大イベントです。

新郎新婦を始め参加するゲストの人にとっても笑顔あふれる空間でなければなりません。前述でも述べたように、挙式当日までは準備しなければならないことがたくさんあります。ただただ仕事をこなすだけではなく、人を笑顔にしたい、この大イベントを成功へと導きたいと思う人でなければ、途中でやる気を失ってしまう可能性も。

そのため、普段から人を笑顔にすることが好きな人、イベントを盛り上げるのが好きな人であれば、挙式当日までのモチベーションも高いため、ウエディング業界に向いていると言えます。

向上心が高い人

挙式と一言で言ってもお客様がやりたい挙式スタイルは様々です。

そのため、お客様が本当に望んでいるものは何なのか、どんな演出がしたいのかなど色々なアイデアを考えなければなりません。

もちろんこれは、お客様との話し合いによって検討されますが、「この前はこれで喜ばれた」「このお客様にはこういった演出が良いのでないか」など、向上心を持ちつつ、積極的にアイデアが出せる人こそ、ブライダル業界に向いています。

また向上心を持つことで、自分の自信にも繋がります。

新型コロナウイルスによって変化したウエディング業界の現状

新型コロナウイルスの影響により、様々な職種が苦境に立たされています。

もちろん、ウエディング業界も例外ではありません。新型コロナウイルスの影響によってキャンセルが増えている企業が多くあります。

そんな中、ウエディング業界も生き残りをかけ様々な対策を打ち出しました。

例えば、蜜を避ける対策として、式に出席できないゲストをオンラインで中継し同じ空間を楽しんでもらうという方法や、家族や親戚のみを招待して少人数で行う式などがあります。その他にも、密封された空間ではなく開放的な空間で式が挙げられる「ガーデンウエディング」や広大な自然の中で行う「リゾートウエディング」などもあります。

また、式を挙げられなくてもウエディングドレスを着て記念写真を撮りたいという人のために「フォトウエディング」なるものも登場しています。

新型コロナウイルスの影響によって、これまで普通に行うことができなくなった挙式。

形は異なりますが、新郎新婦とその家族の幸せを願う気持ちはこれまでと変わらない形です。

現状までの挙式を行うまでに時間はかかりますが、挙式は「不要不急」ではなく「必要不急」であることがブライダル業界の現状なのかもしれません。

ウエディング業界の今後

今後ウエディング業界はどうなってくのか。

これから、ウエディング業界に就職・転職を考えている人にとっては気になります。

新型コロナウイルスの終息目途が経たず、様々な対策を打ち出しているウエディング業界ですが、今後も少人数での開催や開放的な空間での開開催が続く恐れがあることは否めません。

また、新型コロナウイルスが収束に向かったとしても、大勢で集まるということを長期間避けていた人が多いため、しばらくは大勢での挙式は無理なように感じます。

だからと言って、ウエディング業界がどんどん衰退していくとは限りません。

どんな形であれ挙式を挙げたいと願っている人は多くいます。

挙式を挙げたいと願っている人が多いということは、それだけウエディング業界に需要があることを意味しています。

人を笑顔にするウエディング業界。

あなたの力で素敵な笑顔があふれるよう、ぜひウエディング業界に挑戦してみてはいかがでしょう。

ウエディング業界で働くなら持っておいた方が良い資格

では最後に、ウエディング業界で働くのであれば持っておいた方が良い資格について紹介します。

資格があるのとないとでは任せられる仕事の内容も異なりますので、できればとってもおきましょう。

ブライダルプランナー

うえディン業界と聞くとまず頭に浮かぶのが「ウエディングプランナー」。

ウエディング業界の花形とも言える資格です。ウエディングプランナーは、結婚式で必要となる総合的な知識が必要。

ウエディング業界は就職や転職の中でも競争率が比較的高い職種です。

ウエディングプランナーになるための必要な資格はありませんが、全日本ブライダル協会が認定する「アシスタントウエディングプランナー」を持っていれば、有利にブライダル業界へ就職・転職する道が広がります。

ドレススタイリスト

ドレススタイリストは、その名の通り、新郎新婦に対し衣装の提案やコーディネイトを担当する資格です。

衣装を選ぶだけなく、衣装に合う小物を選びます。

また、あまり知られていませんが、写真や動画を撮るために、歩き方やポーズのサポートも行います。

メイクアップアーティスト

一生に一度の晴れ舞台でもある結婚式。新婦にとっては自分が一番きれいでいたいと望む瞬間でもあります。

そんな願いをかなえるのがメイクアップアーティスト。

成人式などのイベントの場合、美容院でメイクをしてもらうことがありますが、美容院で働いている人は「美容師」という国家資格をとって仕事をしています。

一方、ブライダル業界でメイクアーティストとして仕事する場合は、資格は必要ありません。ですが、やはり技術は必要です。

メイクアップアーティストになるためには、ブライダル関連の専門学校に通うことが一番の近道。

また、メイクアップアーティストは、挙式当日最も新婦と寄り添う時間が長いです。

そのため、新婦の身の回りのお世話や新婦へかける言葉使いなど細かい部分にも気を使います。 

フローリスト

あまり聞きなれない資格の「フローリスト」。

フローリストは、花を使って空間を演出することを仕事とします。

この説明だけを聞くと、ただ単に花を活けたり飾ったりする華道やフラワーアレンジメントと勘違いされますが、花による演出は結婚式の雰囲気に合わせたものでなければなりません。

花を用いた演出と一言で言っても、結婚式ではコンセプトやルールが存在します。

それらに合わせた空間作りは技術というよりは、アイデアやセンスも必要となります。

フローリストの資格を持っていないとブライダル業界で働けないということはありません。が、花に関する資格として持っておいた方が良い資格には「フラワー装飾技能士」という国家資格があります。

この資格を持っていることで、ブライダル業界のみならず、「花」を仕事とする職種にも就職・転職をすることができるため、持っていて損はありません。

まとめ

ブライダル業界について紹介しました。

新型コロナウイルスの影響により、以前とは違う形で幸せを演出しているブライダル業界。大勢での挙式ができなくても「思い出作り」として様々な対策を考え、この苦境を乗り越えつつあります。

今後ブライダル業界がどうなっていくのかは誰にもわかりませんが、お客様を笑顔にする気持ちは変わりません。

自分の手で素敵な挙式を演出したい、たくさんの人の笑顔が見たい職業に就きたいと考えている人は、ぜひ、ブライダル業界に注目してみてはいかがでしょう。

その他の業界事情については下記の記事で詳しく解説しています。

本記事と合わせてぜひご覧ください。