フリーランスにとって、名刺は必須の「営業」ツール。
名刺がきっかけで仕事につながったり、時間のない場でも自己紹介の手間が省けたり。
フリーランスで仕事していくと決めたなら、早い段階で名刺作りに力を入れるべきです。
では、具体的にどんな名刺にすれば仕事を獲得しやすくなるでしょうか?
この記事では、名刺を作る時に意識しておきたいポイントを5つご紹介します!
これから名刺を作ろうと思っていた人こそ、ぜひ参考にしてみてください。
印象に残る名刺デザインにしよう
会社員の場合、名刺デザインはすでに決められていますよね?
フリーランスの場合、名刺デザインは自由自在です。
配色やデザイン、名刺の材質にまでこだわれます。
究極にシンプルにするのも、凝ったデザインにするのも良いでしょう。
意識すべきなのは、「相手の印象に残るデザインにする」ことです。
例えば、パッと目に入るイラストを取り入れたり、顔写真を取り入れたり。
この名刺の人物が、一体どんな仕事をする人物か、一瞬で理解できるものがおすすめです。
なぜなら、会社とは違いフリーランスは個人で活動しているからです。
会社員の場合、社名がブランドのようなもの。
社名を見れば、どんな仕事をしている人かイメージしやすいですよね。
しかし、フリーランスは個人で活動しています。
そのため、仕事を獲得していくためには、相手にあなたをアピールする必要があります。
まずは、印象に残るデザインで「ん?」と相手に興味を持たせるインパクトを狙いましょう。
興味を持ってもらうことは、あなたを認知してもらうきっかけに繋がります。
WEBデザイナーなら、名刺で自分の得意なデザインを表現するのもいいでしょう。
印象的なデザインの名刺を渡しておけば、「あの名刺の人に仕事をお願いしてみよう」と言ってもらえることも。
しかし、ゼロの状態からインパクトのある名刺デザインを考えるのは難しいですよね。
そんな時は、あなたのこれまでの経験から「印象的だった」と感じた名刺を思い出してみましょう。
何かヒントやアイデアが思い浮かぶはずです。
フリーランスになってはじめての名刺作り。
この機会に、相手の印象に残る名刺を作って仕事獲得率をアップさせましょう。
オリジナリティのある「肩書き」を考えよう
名刺には「職業」を載せるのがベターです。
しかし、「カメラマン」「デザイナー」など、職業をそのまま載せるのはおすすめしません。
名刺で伝えるべきなのは、「あなたがどんな人物なのか」という点。
つまり、カメラマンならば「どんなカメラマンなのか」が分かるように名刺を作りましょう。
例えば、
- 「笑顔」を引き出すカメラマン
- 「かわいい」と言わせるデザインが得意なWEBデザイナー
- 毎月◯記事執筆中!グルメライター
普通に職業が書かれているよりも、肩書きを工夫した方が相手の印象に残りますよね。
肩書きを付け加えるだけで「笑顔を引き出すのが得意なカメラマンにお願いしたい」という場面で、思い出してもらいやすく、仕事につながります。
有名人でいうと、「モテクリエイター」として活動するゆうこすさん。
ゆうこすさんのように、オリジナリティのあるキャッチーな肩書きがあると、他のフリーランスとも差別化できます。
また、肩書きを決めておけば、名刺を渡すときにも一言添えやすいです。
名刺交換の場でコミュニケーションが取れると、仕事獲得率アップも期待できます。
肩書きと名刺デザインの統一性を意識するのもおすすめ。
デザインと肩書きで、さらに相手の印象に残りやすい名刺を目指しましょう。
名刺はフリーランスにとっては「営業」ツール。
肩書きを決めることは、セルフブランディングがしっかりできている証拠。
名刺を渡す相手に安心感を与えるには、どんな自分を売りにして活動しているのか明確にしましょう。
実績が分かるように工夫しよう
印象に残るデザインと肩書きが決まったら、次は実績アピール。
名刺に、自身のホームページやポートフォリオを載せると、仕事の獲得率がグッと上がります。
短いURLのホームページならそのまま載せるのもいいですが、最近では、ポートフォリオのQRコードを載せておく人も多いです。
QRコードを載せておくと、スマホから簡単にアクセスできます。
ポートフォリオをWEB上で確認できるのは、忙しいビジネスマンにとって手間がかからず、喜ばれるポイントです。
「素敵な名刺だな」とデザインを見て思ってもらい、「こんな仕事をする人なのか」と肩書きで興味を持たせる。
そして、「実績はどんなものかな?」とポートフォリオにアクセスするように促す。
このような流れができれば、名刺は立派な営業ツール!
あなたの手から離れた場所でも大活躍してくれます。
インパクトのあるデザインや肩書きだけでも十分な場合もありますが、ポートフォリオがあると、より具体的にあなたの仕事をイメージできます。
つまり、実績が分かると、より仕事の獲得率アップが期待できるでしょう。
あなたを象徴するものを載せよう
名刺には、あなたを象徴する情報を載せましょう。
例えば、
- 顔写真を載せる
- 趣味などが分かるプロフィールを載せる
- 肩書きをイメージできるイラストを載せる
- イメージカラーを載せる
- 覚えやすいキャッチーなデザインを盛り込む
アイデアは無限にあります。
何度も言いますが、大切なのは「相手の印象に残る」ものを選ぶこと。
顔写真を名刺に載せる場合、名前だけでなく顔も一緒に覚えてもらえます。
証明写真のような堅い写真もいいですが、できればおしゃれな写真がいいですね。
名刺交換してから時間がたってしまうと、顔は忘れてしまいがち。
しかし、名刺に顔写真が載っていれば、後からでも思い出しやすく印象に残ります。
また、話題になるような趣味やプロフィールを載せるのも効果的。
仕事と全く関係ない趣味でも、熱く語れるものなら仕事につながる可能性も十分あります。
例えば、フリーランスのWEBデザイナーが「趣味:サウナ」と名刺に記載したとします。
もしも、サウナが好きな人にお願いしたいデザインの仕事があれば、新しい仕事が舞い込んでくるチャンスになるかもしれません。
共通の趣味があれば、クライアントと盛り上がるきっかけ作りに役立ちます!
一見、仕事とは関係性がないことも、趣味や特技は意外なところで役に立つものです。
あなたを象徴できる情報であれば、ぜひ名刺に載せておきましょう!
また、自分の名前をキャッチーにアピールするアイデアもあります。
例えば、名前にめずらしい漢字が使われている場合、一文字だけ大きくアピールするようなデザインにしたり、名前の一部をイラストで表現したり。
名刺が自分の手元から離れても、勝手に営業してくれるような名刺作りを意識しましょう。
そのためには、どんなものを載せれば「自分らしさ」をアピールできるのか、考えるといいでしょう。
話題になる名刺作りを意識しよう
名刺交換の場は、クライアントとの関係を深めるチャンスです。
関係を深めることは、仕事獲得に大きく影響します。
しかし、初対面の人に自ら話題を切り出せない方も大勢いるでしょう。
そんな時に役に立つのが名刺です。
ぜひ、会話のきっかけになる名刺を考えてみましょう。
例えば、「名刺デザインを3パターン用意する」のはいかがでしょうか。
失礼のない場面であれば、「名刺ですが、実は3パターンありまして…お好きな色はありますか?」などと話題を切り出すきっかけに。
初対面の人相手に緊張しているのは、相手も同じです。
名刺を選んでもらう体験型の名刺交換なら、お互い緊張もほぐれやすく、その後の打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
また、普通の名刺交換よりも相手の印象に残りやすく、仕事の獲得率はアップが期待できます。
そのほかにも、
- 触りごごちの良い材質を選び、他の名刺との差をつける
- 表面と裏面の両方使い、遊び心がでるデザインにする
アイデアは無限大です。
初対面での会話が苦手な人ほど、名刺に会話のきっかけになってもらいましょう!
フリーランスの名刺に載せるべき内容
意識すべきことがわかったら、早速名刺を作りましょう!
名刺に載せるといい内容は、全部で6つほど。
それぞれ、簡単にご説明します。
氏名
自身の名前で活動するフリーランスこそ、氏名は大きく目立つように載せましょう。
また、漢字にふりがながふってあると相手にとても親切です。
職種や肩書き
職種はわかりやすく、必ず記載しましょう!
「〇〇が得意なWEBデザイナー」のようなキャッチーな肩書きがあると、ぐっと印象を高められます。
住所
自宅で作業することが多いフリーランスにとって、名刺に自宅の住所を記載するのに抵抗がある人も多いでしょう。
もちろん、必ず入れなくて問題ありません。
ただし、住所があると信頼性につながることは事実です。
連絡先
電話番号、メールアドレスの連絡先は必ず記載しましょう。
連絡先が載っていないと名刺だと、次の仕事に繋がりません。
連絡を漏れなく確認できるよう、専用のメールアドレスを作成するのもおすすめです。
ポートフォリオやホームページURL
実績が分かるような、ポートフォリオやホームページのURLはぜひ記載しましょう!
QRコードが用意できていると、スマートで印象も良いです。
SNSアカウント
仕事用のSNSアカウントがある場合、ぜひ記載しましょう!
SNSをポートフォリオとして活用している人も少なくありません。
ただし、プライベート用のSNSアカウントはNG。
あくまでも、自分の実績や作品を見てもらう目的を見失わないようにしましょう。
デザインやサイズはどうする?注意すべきポイント
名刺を作る時に最も意識すべきなのは、相手の印象に残るものにすること。
しかし、インパクトが強くなるからといって、規格外のサイズにするのはNGです。
なぜなら、もらった相手が管理に困るからです。
名刺を作る際は、一般的な4号サイズにしましょう。
大きさは、「91×55mm」が基本です。
名刺サイズに収まり、なおかつ管理に困らないサイズにすることが大切です。
サイズ以外にも、相手を不快にさせないデザインの配慮は重要です。
例えば、顔がアップ過ぎるものを使用したり、下品なイラストが載っていたり。
デザインは「なぜこの名刺デザインにしたのか」と相手に聞かれた時に、明確に答えられるものにすべきです。
「なんとなく」「おしゃれだから」と曖昧に答える人と仕事をしたいとは思いません。
「こんな意図があり、このようなデザインにしました」と自分の名刺の意図をしっかり答えてくれる人の方が安心感にもつながります。
もちろんデザイナーでなく、ライターやカメラマンなど、デザインとは直接関係のない仕事をしている場合でもです。
名刺を作る時には、自分の作品を配るような気持ちでいるのが大切です。
名刺はどうやってつくる?
名刺の作成はどんな方法があるでしょうか?
ここでは、3つの方法のメリット、デメリットをご紹介します。
自分で作る
名刺のデザインから、印刷まで自身で行うことも可能です。
ただし、手間や時間がかかります。
また、業者やプロに依頼するよりも品質は落ちてしまいがち。
しかし、自分で作成する分愛着のある名刺に仕上がるでしょう。
自分の分身を渡すような思いで、名刺を配れそうです。
自分で作成する場合、ちょっとした修正にすぐに対応できるのもメリットです。
業者やデザイナーに依頼する
多くの方は、業者やプロのデザイナーに依頼するでしょう。
手前がかからず、なおかつ高品質な名刺が仕上がります。
その分コストと時間がかかりますが、自分のイメージをプロ目線で形にしてくれるでしょう。
SNSやクラウドソーシングで依頼する
業者を通さず、SNSやクラウドソーシングからデザイナーに直接依頼する方法もあります。
業者よりも低コストでお願いできる場合も。
ただし、しっかり実績がある人を見極めて依頼しましょう。
まとめ
フリーランスにとって、名刺は仕事につながる「武器」のようなもの。
印象に残る名刺がつくれれば、数多くいるフリーランスの中でも選ばれる存在に。
そのためには、ぜひ相手の印象に残る名刺作りを意識してください。
印象に残る名刺があれば、あなたの手から離れたところで営業として大活躍してくれます。
フリーランスの仕事をしていくのなら、早い段階で自分の名刺についてしっかり考えてみてはいかがでしょうか。