フリーランスといえば自由に仕事ができる分、会社勤めよりもストレスがないんじゃないの?なんて思われやすいですよね。
しかし、実際にはフリーランスだからこそのストレスがついて回るのです。
フリーランスのストレスはどんな時に感じるのでしょうか。
また、どうやって解消したらいいのでしょうか。
「これからフリーランスになろうかな」と少しでも視野に入れている人はぜひ参考にしてみてください。
フリーランスは会社員よりもストレスがない
「フリーランスは会社勤めより、ストレスないんじゃないの?」
会社勤めよりも自由度が高い分、そう思われがちですよね。
実際、自分の生活スタイルに合わせて仕事ができるため、ストレスは少ないイメージがありますよね。
確かにそれは間違いではありません。
生活スタイルも仕事のスタイルもある程度融通が利きます。
会社員の人が会社に向かってる時間でも、自分は通勤ラッシュにもまれることなく自宅でのんびり…なんてこともできてしまいます。
残業という概念もありません。
ここまでの話を聞く限り「フリーランスはいいなぁ、会社員より絶対ストレスないじゃん」なんて思いますよね。
しかし、実際にはフリーランスの方がストレスを溜めてしまう場合もあります。
実は、この一見自由に思える働き方にもいろいろな問題があるのです。
それに適応できた人こそが、ストレスフリーなフリーランス生活を送ることができるのです。
フリーランスが感じやすいストレス
一見自由なフリーランスという働き方ですが良い面だけではありません。
すべての人がこの働き方に適応できるとは言い切れません。
なぜならフリーランスには、フリーランスならではのストレスを抱えてしまうからです。
一体どんなストレスがあるのでしょうか、一見ていきましょう。
将来のストレス
フリーランスは常に仕事があるとは言い切れない仕事環境です。
そんな中で、将来の見通しはなかなかできないですよね。
明日の自分に仕事がくるのかもわからない状態で、果たして何歳まで仕事ができるのか、数年先・数十年先への不安が募ります。
そんな不確かな状態の中を常に過ごすのはかなりストレスがたまります。
それが数日の話ではなく、フリーランスとして生きていく上でずっととなると、キツいものがありますよね。
仕事がないストレス
仕事がしたくても、仕事がなければ何もすることができませんよね。
会社に勤めていれば、上司から自分へと仕事が割り振られるため、それをこなせば問題ありません。
しかし、フリーランスであれば仕事も、仕事を割り振ってくれる人もいません。
自分で仕事を取りにいくところからのスタートになるわけです。
仕事がしたくてもないからできない、なんて状況はストレスになりますよね。
フリーランスで仕事がない時にすべきことは下記の記事で詳しく解説しています。
金銭的なストレス
仕事がないとなると次に出てくるストレスは勿論、金銭的なストレスです。
「仕事がないから収入がない、生活費がない」
「お金を稼ぎたい、だけど仕事がない」
焦りだけが募る悪循環に陥ってしまいます。
金銭の問題はダイレクトに生活へと影響しますからね。
ストレスが大きく育ってしまう種となります。
仕事がつまらないストレス
「受注する仕事全てが自分好みの仕事」なんてうまい話は中々ありません。
時にはあまり好みではない仕事もあるでしょう。
また、微妙なものを作らなくてはいけない、という仕事もあるかもしれません。
引き受けた以上は着手しなければなりません。
しかし、自分の好みではない作業なんてつまらなく感じてしまいますよね。
自由度が高い分、そういった「作業」と感じてしまうような仕事は、ストレスとしてたまりやすいです。
孤独であるストレス
フリーランスのいいところは1人で仕事をすることです。
会社員であれば同僚や上司に囲まれ、人間関係に悩まされることもあります。
しかし、フリーランスであれば、人間関係に頭を抱えなくてもいいのです。
とはいえ、時にそれもストレスに変わってしまいます。
常に孤独な状態で戦わなくてはいけないのです。
仕事でわからないことがあっても、聞ける仲間がいなかったり、孤独を感じる瞬間は節々に現れます。
時間がないストレス
「好きな時に自由に働ける!」と思いきや、実はあまり時間がないなんてこともあるのがフリーランスです。
仕事の責任が全て自分にある以上、案件が重なったとしても全力でこなさなくてはいけません。
残業という概念はありませんが、定時という概念もありません。
プライベートの時間を削って、気づけば朝から晩まで働き詰めになっていた!なんてこともあります。
自分の時間がなくなってしまうのは相当なストレスですよね。
フリーランスでもストレスがたまる理由
上記のストレスに関して「自分の仕事の管理力次第では?」と思う方もいるかもしれません。
実は、その通りです。
先ほど書いたストレスに関しては、努力次第で克服できるようなものばかりです。
しかし、努力だけではどうにもならないストレスというのもあります。
一体どんな理由でストレスが溜まるのでしょうか。
報酬の満足度が低い
「報酬の単価が割に合わないのではないか」
フリーランスは月給・時給のように働いた時間によってお金がもらえるわけではありません。
どれだけ時間をかけても報酬単価が低ければ期待できる収入源にはなりませんよね。
また、報酬単価が低い=自分の仕事に対する評価が低いのではないか、という不満にもつながります。
自分への評価が正当ではないのではないか、と思い続けながら働くことはかなり精神的にストレスですね。
クライアントとの相性が悪い
会社員であれば上司や同僚など、社内での人間関係に悩むことがあるでしょう。
その点フリーランスは「そんな人間関係に煩わされなくていいなぁ」と思いがちです。
確かに関わる人間が少ない分、人間関係に疲弊する機会は格段に減るかと思います。
しかし、フリーランスだから、1人で仕事をこなすからストレスがなくなるかと言うと、そうではありません
クライアントと相性が悪い場合、会社のように担当を誰かに代わってもらう、なんてことができません。
意思疎通が難しい相手だったり、どうしても馬が合わない相手とのやり取りでストレスが溜まってしまいます。
睡眠時間を確保できていない
仕事がなくて困ることはありますが、仕事がありすぎて困ることもあります。
フリーランスは常に仕事があるとは言い切れない不安定さがある分、仕事がきたらなるべく引き受けたいと思うのが常です。
しかし、きっちりとした就業時間がない分、プライベートな時間を削って仕事に費やしてしまう人もいます。
それが度を過ぎていくと、睡眠時間を削っていくことになります。
まともな睡眠時間を確保できないことはストレスは勿論、健康面にも悪影響を出し始めます。
フリーランスがストレスなくすには?
ここまでの話を読んで「フリーランスって意外とストレス溜まるんだな、やっぱり考え直そうかな」なんて思った方もいるのではないでしょうか。
しかし、先述したように努力すれば回避できるストレスが多いのも事実です。
それさえ乗り越えれば、悠々自適なフリーランス生活を送ることができるかもしれません。
一体どんなことに気をつければストレスはなくなるのでしょうか。
契約する際のマイルールを決めておく
ついついクライアントの都合を優先して、自分のペースで仕事ができないなんてことになりがちのフリーランス。
しかし、それでは睡眠時間は勿論、休みを確保するのが難しくなります。
あらかじめ、契約を受ける際の条件や報酬などのマイルールを決めておくといいでしょう。
18時以降の連絡は翌日に返事をするなど、少しずつルールを作ってみましょう。
自分のペースで仕事ができて、ストレスも溜まりにくくなるでしょう。
相性の悪いクライアントは迷わず契約を切る
「相性の悪いクライアントとは迷わず契約を切る」かなり勇気がいることですよね。
相性が悪いとはいえ、「せっかく仕事を持ってきてくれたのだからやらなくてはもったいない」と思いますよね。
しかし、相性だけは自分の力でどうこうできる話ではないのです。
無理やり関係を継続してしまって、メンタルに悪影響が出てしまうのであれば、いっそ切ってしまった方が良いです。
新しい案件で新しい経験を積むのも一つの手です。
睡眠時間を確保する
どれだけ忙しくなっても、「とにかく睡眠時間を確保する」これに尽きます。
なぜなら、自分の身体にダイレクトに影響するのは睡眠不足による体調不良です。
「リラックスできない」、「ストレスが溜まる」、これを繰り返すと冷静な判断もできなくなります。
睡眠時間が足りていないと自覚する前に体調を崩してしまうこともあります。
仕事への質へも影響するので、睡眠時間は必ず確保しておきましょう。
健康診断に行く
会社員であれば行く機会が毎年訪れる健康診断。
フリーランスは自分から行かなければ、健康診断を受ける機会はないですよね。
定期的に自分の身体の状態を把握することは、長く働いていくためにも必要です。
自分で意識していても、上司や同僚など周りで様子を見てくれる人がいません。
いつの間にか不規則な生活になっていませんか?
気づかぬ間に、すでに身体に不調が出ているかもしれません。
定期的に健康診断に行くことは、働く環境を見直すいい機会にもなります。
ぜひ受けに行きましょう。
スキルアップし実績を充実させる
まずは自分のスキルアップに力を入れてみましょう。
スキルアップすることによって選べる仕事の幅は格段に増えていきます。
自分のしたい仕事を積極的に選べることで、やりたくない仕事を引き受けなくてもいいと言うストレス軽減へと繋がります。
また、そこから実績の充実にも繋がっていきます。
フリーランスとしての市場価値を上げる
フリーランスとしての市場価値をあげることでストレスは減ります。
なぜかと言うと、市場価値が低いうちは仕事を選ぶことができません。
しかし、市場価値が上がることで条件の良い仕事を、自分で選ぶことができます。
自分の好みに合う、金銭的な条件の合う仕事を選べることは確実にストレスも減ります。
また実績が増えることでより将来のストレスへの緩和にもなります。
まとめ
「フリーランスは自由な働き方!」と思いきやフリーランスならではのストレスがあります。
しかし、それらは環境を改善することによって減らせることができます。
ストレスを減らすには自分の市場価値を上げることがいちばんの近道なのではないでしょうか。
そのためにもスキルアップに励んでみると良いですね。
そして何より、「健康第一!」これに限りますね。
「意外と自由に働けない?」フリーランスの実態については下記の記事で詳しく解説しています。