仕事が無い時にすべきなのは、当然次なる契約を探すことです。
しかしインターネットが普及した今、探し方は様々。
ツールを上手く使いこなせば、より質の良い契約が獲得できるでしょう。
また以前の契約がなぜ予定外で切れてしまったのか、現在の状況の原因をしっかり探ることも大切です。
契約探しだけではなく、質の良い案件を獲得できるように対策を練ることも同時に行いましょう。
仕事が無いフリーランスが取り組むべき3つの行動
フリーランスが新しい案件を獲得する行為は、ひとつの企業が新しい顧客と契約を交わすことと同じです。
そこで少し考え方の規模を見直して、企業と同じ規模感で動いていると認識してみましょう。
どうしたら顧客が契約を結んでくれるのか、商品を購入してくれるのか、相手目線になって考えることが大切です。
ポートフォリオを作成する・練り直す
まずはポートフォリオについてじっくり考える時間を取りましょう。
ポートフォリオをまだ作成していない方は早急に作成を、既に提示できるポートフォリオがある方は自分の魅力をアピールできているかを見直しましょう。
ここでこれまでの作成物、すなわち既に企業に納品し対価を受け取った作品については取り扱いに注意が必要です。
企業と契約をする際は契約書を交わしますが、その契約書内に著作権譲渡や作成物の取り扱いに関する条項があればその条項を厳守しなければなりません。
契約書を見直し、なおかつ相手に提示の許可を得られると印象も良くなるでしょう。
提示が不可な場合は、自分のレベルが分かるサンプルを作成します。
自分を最大限にアピールできるポイントなので、妥協せずに全力を投資するのがポイント。
ポートフォリオが作成できたら、ポートフォリオに対する説明を加えてください。。
どんな点が魅力なのか、他のフリーランスにはない強みになる部分がしっかり説明できるように、手短に!簡潔に!説明するのが大切です。
種類豊富な案件に応募してみる
ポートフォリオは案件獲得のための前段階。
ここからが正念場です。
実際に案件に応募してみましょう。
案件に応募する際は、これまでと同じ報酬、レベル感のものと、より高みを目指した案件の2種類に分類して応募します。
その場しのぎのために報酬の安い仕事を獲得するのは、あまりお勧めできません。
なぜなら、結局契約が続かずに、現在のような仕事が無い状態が再び繰り返されるからです。
きっとこれまでより労働条件の悪い仕事には、自分から納得できなくなるはず。
また報酬が高いほうが、クライアントの質が良いことが多いです。
ピンチはチャンス捉え、継続的な質の良い案件獲得を目指しましょう。
仕事が無い不安に打ち勝つ!フリーランスとしてこれからの計画と基盤を設計する
実際に案件に応募したからと言って、実際に契約に結び付くのは4割以下でしょう。
それだけフリーランスで働くというのは、難しいことなのです。
きっと断りの連絡が来る度に「このまま仕事が無くなったらどうしよう」と不安でいっぱいになるかもしれませんが、心配は無用です!
少なくともこれまでフリーランスとして仕事の実績があれば、フリーランスとしての適性は確実にあります。
自分を信じて、納得のいく案件にひたすら応募するのが大切。
また今後契約がゼロの期間が発生しないように、しっかりと計画を練りましょう。
さらに金銭関係についても計画を立てておくと、いざというときに対処が楽になります。
特にフリーランスは税金関係を自分で申請・納税する必要があるので、予め1年間に稼ぐ目標額を計画しておくと良いですね。
税金関係は自治体によって制度が全く異なるので、稼ぎが安定している方は会計事務所と顧問契約するのがオススメ!
現在はフリーランス向けに低価格の顧問契約もあるので、一度検討してみてくださいね。
フリーランスが仕事獲得のために活用すべきツールは?
フリーランスの皆さんは、新しく案件を探す際にどんな手法で探していますか?
恐らくインターネットでフリーランスとの契約を探している案件を探す方がほとんどでしょう。
実は案件獲得のためには、自分の業種や状況に合わせて使用するツールを分けるのがポイント!
ここではフリーランスにオススメな案件獲得ツールをご紹介します。
まずは鉄板のクラウドソーシングサービス
一番オススメなのがクラウドソーシングサービスです。
クラウドソーシングサービスは企業と不特定多数の個人を繋げる、言わば「企業to個人」のサービスのこと。
企業が手に負えない業務を、その業務をこなせるスキルがある個人に発注します。
クラウドソーシングは仕事の案件が多く、特にクラウドワークスとランサーズの二つは、国内最大級のクラウドソーシングサービスとして、良質な案件が多数掲載されています。
しかし残念ながら、これらクラウドソーシングサービスは手数料が高く、平均して20%の契約手数料が差し引かれてしまいます。
これは発注者の未払いや違法な仕事への対応など、安全なプラットフォームとして提供するための必要手数料。
ただ契約金×20%が手数料となるので、報酬が高くなればなるほど損する額は高くなります。
直接契約が禁止されている反面、契約書を交わすことなく手軽に発注・受注できますが、継続的な案件とはなりにくいのがネックです。
ではどうするのかというと、企業と別ツールで連絡を取り合い、直接契約に切り替えます。
ただし直接契約は原則禁止されているので、トラブル発生時にクラウドソーシングサービスを提供する事務所に対応を求めることはできません。
しかし直接契約によって手数料も無くなるうえ、継続した契約に繋がりやすいなどのメリットもかなり魅力的ですね。
高単価を狙うならフリーランス向けエージェントを利用しよう
エージェントは企業とフリーランスのつながりを仲介するサービスのことを指します。
エージェントを利用する最大の魅力は、高単価で高品質の案件がかなり沢山ある点!
ただしエージェントの利用も、エージェントサービスの運営を維持するための「中間マージン」が差し引かれます。
つまりフリーランス個人が受け取るのは、企業が支払った報酬から中間マージンを引いた金額です。
この中間マージンはサービスによって異なるので、中間マージンがどのくらいかかるのを予め知っておくのが良いでしょう。
手数料はゼロ!受け取る報酬額を増やすなら直接契約
手数料や中間マージンは積み重なれば、かなりの額になります。
できれば受け取る報酬額は、企業が提示した額をそのまま受け取りやすいですよね。
そんな方は直接契約一択!
直接契約は案件獲得から、契約内容の確認、契約締結、納品、報酬の回収まで、全て個人で行わなければなりません。
手数料が無い分、フリーランス個人にかかる手間が増えてしまうのが少々ネックに感じますね。
しかし直接契約は、先述した通り継続しやすい契約方法です。
企業は必要な商品を最高品質のレベルで納品し、なおかつコミュニケーションが円滑に運ぶ個人を探しています。
そのため一度満足してもらえれば、契約期間終了後でも引き続き案件を続けられることが多いのです。
企業もフリーランスも、顧客との信頼構築は一番重要で、一番難しいポイント。
しかし難しい分やりがいも多く感じられるでしょう。
また企業と確固たる信頼関係が構築できれば、安心して気持ちよく仕事ができます。
フリーランスで仕事がない状態になる原因は?
今現在仕事が獲得できていないフリーランスの方は、原因を探ってこの不安な状況を再び味わわなくても済むように、自己分析をしておきましょう。
フリーランスとして生計を立てていくなら、リスク分散を行い、あらゆるリスクに対応できる状態にしておくべきです。
落ち込む気持ちをグッと持ち上げ、自己の成長のために踏ん張りましょう!
初心者フリーランスの場合はスキル不足
まずフリーランスとして仕事を開始したばかりの方の多くは「スキル不足」が原因で、仕事が全くない状態になってしまうことが多いです。
いきなり高みを目指してプロ並みの技術を持つフリーランスと同じフィールドで戦うことは不可能です。
しかしその場しのぎの安価な案件を収入源とするのもNG。
最低限の報酬が得られる案件を選択し、どんどん経験とスキルを積み上げていくように心がけましょう。
またフリーランスとして、積極的に自分の特徴やメリットをアピールできる営業力にも磨きをかけておきたいもの。
フリーランスが増えている今、他のフリーランスにはないアピールポイントを作っておけると良いですね!
中堅フリーランスの場合はリスク分散が足りなかった
既にフリーランスとして数か月~活躍されている状態で、仕事が全くなくなってしまった方の原因は、リスク分散不足です。
具体的には、収入源を1社に頼っていたり、契約終了期間が被っていたり、企業との信頼関係にヒビが入っていたりなどが原因として挙げられます。
新しく案件を獲得すると同時に、自分に何が足りなかったのかを分析しておきましょう。
同時契約数に関しては仕事によりけりですが、2~3個契約が同時進行出来ていると、安心ですよね。
ただ納期は絶対に厳守しなければなりません。
契約数は自身のスケジュールと相談して決めるようにしましょう。
フリーランスは良質なクライアントを厳選する能力も必要
また仕事がない状況に陥ったフリーランスの中には、企業側の一方的な理由で契約破棄になってしまった方もいるでしょう。
世の中には契約を守る良いクライアントだけでなく、平気で契約違反を犯すモラルのないクライアントもいます。
もちろん契約違反は悪いことですが、残念ながら法律で裁くことはできず、個人のフリーランスの場合泣き寝入りせざるを得ません。
このような事態を防ぐには、、まず相手方から提示された企業名をネットで検索して、評判や経営状態をしっかり確認しておきましょう。
上場企業であれば安心度はかなり高く、上場企業でなくても資金に余裕がなければ契約違反を犯す心配もないと見て良いでしょう。
注意したいのが株式会社以外の、合同会社、合資会社、合名会社の名前がつく会社です。
これら3形態は上場が不要なため経営の自由度は大きいですが、社会的な信用に劣ります。
間違いなく契約内容を履行し、報酬をしっかり支払えるだけの資金がある企業をクライアントとして選ぶようにしましょう。
ちなみに有限会社は現在新規登録ができなくなり、原則株式会社と同じように扱われます。
よって株式会社、有限会社は信用しても良いという、一つの指標になります。
フリーランスも企業も仕事以外で得られる信頼関係が大切
フリーランスはスキルさえあれば無限に稼げるのでは?と思う方も多いかもしれませんが、実はもっと意識すべきことがあります。
特殊なスキルでない限り、同じスキルがあるフリーランスは数多く存在します。
報酬額も同じ場合、どこが契約の決め手になるのか。
それは「コミュニケーションの円滑さ」です。
進捗状況を逐一報告したり、不明点は判明した点で聞いたり、柔らかくトゲのない口調を意識したり、双方が気持ちよく仕事をできるように意識するのが大切。
信頼が大切なのは企業もフリーランスも、仕事をするうえで重要です。
ここで信頼関係を築いておくと、継続契約に繋がったり、次に発生した案件を優先的に斡旋してくれたり、案件を紹介してくれたり、仕事外でプラスに働くでしょう。
「お互いに気持ちよく」の精神で、クライアントとは真摯に向き合うのがコツです。
まとめ
フリーランスが仕事を獲得するのは大変なことです。
フリーランスはメリットも多いですが、収入がゼロになるかもしれないリスクも伴います。
フリーランスで仕事がない期間を無くすためには、契約内容の見直しや、契約数の見直し、案件の選び方の見直しが必要だとわかりましたね。
不安が大きく、先の見えない状態かもしれませんが、落ち込んでいる余裕はありません。
精力的に様々な案件に営業をかけてみましょう。
もしかするとこれまでの案件より条件の良い、レベルの高い案件を獲得するチャンスかもしれませんよ。