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部下が辞めのは上司の責任?辞める原因は上司と部下どちらにあるの?

部下すぐに仕事を辞めしてしまう、という悩みを抱えてる上司もたくさんいます。

部下が辞めるのは上司の責任という意見もありますが、果たしてそうなのでしょうか?

上司のせいで部下が辞めることは、上司にとっても会社にとっても好ましくありません。

部下が辞める原因はどちらにあるのか、またどのような場合に上司の責任となるのか解説します。

目次

部下が辞めるのは上司の責任?

部下が辞めるのは上司の責任という意見もたくさん聞かれます。

しかし、上司の力の及ばない範囲の退職理由もあるはずです。

実際のところではどうなのか、ここで解説していきます。

部下が辞めるのは上司のマネジメントに原因がある

  • 結婚・出産・介護・その他家庭の事情
  • やりがいがない、会社に不信感がある
  • 人間関係の問題・上司と合わない
  • 本人の体調不良
  • 部下が幼い

部下が仕事を止めるのは上記のような理由が考えられます。

「結婚・出産・介護・その他家庭の事情」は、上司の責任となることはないでしょう。

しかし、 「部下が幼いことによる退職」は、上司に責任があるとの見方もあります。

部下に対してアドバイスやサポートがなかった場合は責任を問われかねません。

また、「やりがいがない」や「会社に不信感を持ってる」場合は、上司のフォローによって退職を阻止する事ができた可能性もあります。

「人間関係の問題」「上司と合わない」などの場合は、上司にも責任があると判断されてしまうこともあるでしょう。

「本人の体調不良による場合」は体調不良になった原因によって、責任の有無が決まります。

仕事が原因で部下か体調不良になった場合は、上司に責任がある可能性は高いです。

一人辞めると連鎖退職のリスクがある

一人の部下が辞めると、周りの人も影響を受けてやめてしまうということもあります。

特にブラック企業などは、退職の連鎖が起こる可能性が非常に高いと言われています。

一人の退職をきっかけに、ブラック企業で働きたくないと思ってる社員が辞めていくのはよくあるパターンです。

退職の連鎖が起こると、人手不足に陥り、職場の環境も悪化し、企業の業績も悪化しますのであまり好ましい状況ではありません。

部下が辞めると新規採用には時間・コストがかかる

部下が辞めて、代わりの人間を探す場合は、すぐに見つかるとは限りません。

求人広告を出したりするためには、時間もコストもかかります。

また、上司は新しい人材を教育し直さなければなりません。

企業にとって新しい人材を募集するということは、お金も時間もかかるためあまり良いことではありません。

部下に辞められることは上司にとっても企業にとっても、悪影響が出る可能性が高いです。

部署としての売上に悪影響を及ぼす

部下が辞めると、部署として売上に悪影響を及ぼす場合もあります。

営業部など業績に重きを置く部署で、部下が職場のキーマンであった場合、部署としての売り上げにも影響します。

部署としての売り上げに影響が出ると、上司としても責任を問われることが多いです。

会社としての業績悪化にもつながるので、会社としても部署としても、部下が辞めることの影響は大きいと言えます。

上司の評価は部下が辞めることで下がるの?

部下が辞めることにより様々な影響が出ますが、上司の評価についてはどうなのでしょうか?

ここでは、上司の評価についてどのような影響が出るのかっていうことをみていきたいと思います。

企業も一定の退職者は想定している

企業も一定の退職者を想定して採用しています。

ギリギリの人数で会社を構成するのは非常にリスクが高いです。

人材不足により業績が悪化することを防ぐために、余裕を持って人材を採用しているのです。

そのため、退職者が出たとしても、企業の想定の範囲内であれば上司の評価が下がる可能性は低いです。

上司自身が反省して成長できるかが肝心

部下が辞めてしまうことは仕方のない場合もあります。

しかし、企業が想定している範囲外の退職者が出たり、同じ理由で退職する人が何人も出てしまうと、上司の責任となる場合も考えられます。

そのような場合は、「何故退職するのか」という要因を探り、反省しなければなりません。

いつまでも改善できないままでは、上司の評価に悪影響を与えることになります。

一度の退職では上司の評価は下がらないかもしれませんが、学ばない上司はいずれ評価が下がると言えます。

上司の責任で辞める部下の特徴

上司の責任で辞める部下には次のような特徴があります。

上司に対して不信感を持っている

上司の日頃の行いや言動に対して、不信感や不満を持っている部下は多いです。

そういった部下は、チャンスがあれば部署の異動や退職をする傾向にあります。

不信感や不満を解決できずに、部下が退職すると上司の責任となってしまいます。

上司に従順な部下

上司に従順な部下は、一見して不満がなさそうに見えます。

しかし、実は上司に対してたくさんの不満を持っています。

そういった部下も常に退職のチャンスを伺っているため、何かのきっかけにより連鎖的に退職してしまう可能性が高いです。

そういった部下は、退職するまでは波風を立てないように上司に従っている場合が多いです。

優秀な中堅社員

優秀な中堅社員も、上司に不満を持っている可能性が高いです。

優秀な中堅社員は上司よりも仕事ができるため、上司のやり方に対して疑問や不満を抱いていることが多いです。

また、他の企業からも誘われやすいので、何かのきっかけで退職する可能性が高いです。

下記の記事では、優秀な中堅社員が辞める理由を詳しく解説しています。

本記事と共に読んでみて下さい。

部下が辞める上司の特徴

どののような上司の下で働くと、部下は辞めていってしまうのでしょうか?

ここでは、部下が辞める上司の特徴を紹介していきます。

仕事ができない上司は尊敬できない

仕事ができない上司は尊敬することができません。

上司が仕事ができないだけならまだしも、そのことによりは全体の仕事が滞り、他の人の仕事も増えてしまう場合もあります。

仕事ができない上司は優秀な部下から嫌われる傾向にあるので、部下も離れていってしまいます。

部下に責任を押しつける

全ての責任を部下に押し付ける上司も、部下から嫌われる傾向にあります。

責任を部下に押し付ける上司は、部下から信頼がなくなり尊敬とは程遠い存在となります。

逆に部下を庇ってくれたり、責任は自分にあると言い切ってくれたりする上司は、部下から信頼を得ることができる上司です。

部下の信頼を得ることは意外と難しく、些細なことでも信頼が壊れてしまうので気をつけておきましょう。

パワハラ・セクハラをしている

パワハラ・セクハラをしている上司は、部下から嫌われます。

どんなに仕事ができて頼りがいがある上司でも、パワハラやセクハラをしているというだけで部下は離れていってしまいます。

パワハラやセクハラは非常に大きな問題です。

部下がパワハラやセクハラで辞める場合は、原因は上司にあると言い切って良いでしょう。

部下の状況を顧みない指示をする

部下の置かれている状況を考えずに指示をする上司も、嫌われる傾向にあります。

仕事状況や家庭の事情を考えずに、仕事を押し付ける上司が尊敬されることはありません。

仕事を押し付ける上司の元で働くのはストレスが溜まるので、そのような理由で部下が退職した場合は、上司の責任になる可能性は非常に高いです。

スケジュール管理ができない

スケジュール管理はできない上司も部下から嫌われます。

スケジュール管理ができなければ効率よく仕事を進めることができません。

効率よく働くことのできない上司の元では時間の無駄が多くなり、部下は辞めていく傾向が高いです。

多くの企業で上司に求められるのは管理能力です。

そのため、スケジュール管理できない上司は部下から嫌われてしまいます。

有益なアドバイスができない

「頑張れ」などの抽象的なアドバイスばかりで、有益なアドバイスが出来ない上司は嫌われます。

部下の失敗や、できない仕事に対して、「具体的な内容をアドバイスできない」「ただ叱る」だけでは何の解決にもなりません。

特に、経験や実績のない上司は叱る事しかできないため、現状を打破するための有益なアドバイスをすることができません。

その結果として、部下が辞めていってしまうのは上司に責任があると言えるでしょう。

常に上から目線

体育会系の職場や、古い風習が残ってる職場などは、上から目線の上司が多いです。

上司というだけで偉いと感じてしまい、部下を下に見ている傾向にあります。

上から目線の上司は、部下から尊敬や信頼をされることはないでしょう。

一見すると、上から目線の上司は部下から慕われているように見えます。

しかし、内心は違います。

部下から嫌われているのにも気づかず、部下が辞めていってしまうので、やめていく原因がわからなくなります。

その結果、自分の評価が下がる傾向にあります。

部下が仕事を辞める際の兆候

部下が仕事を辞める場合、事前に何らかの兆候があります。

その兆候を見逃さずに対策を打ってれば、退職のリスクを減らすことは可能です。

ここでは、部下が仕事辞める際の兆候を3つ紹介します。

部下が自分の意見を言わなくなる

「もうすぐ辞めるから発言しなくてもいいか」

部下が仕事を辞める場合、このような思考に至ることが多いです。

そのため、部下が自分の意見を言わなくなった場合は気をつけておきましょう。

それは、仕事を辞めるサインです。

いつも活発な部下が発言しなくなった場合は、退職を考えている可能性が高いでしょう。

上司とコミュニケーションをとらなくなる

部下が会社を辞めようと思った時に現れるサインとして、上司とコミュニケーションを取らなくなるということがあります。

いつもは親しい部下が急に話しかけてこなくなったり自分から遠ざかっているなと感じた時は仕事を辞めるサインです。

席にいない時間が増える

部下が席にいない時間が増えたら要注意です。

転職エージェントや転職先の会社と連絡をしている可能性があります。

今まで真面目に席に座り集中して仕事をしていた部下が、急に席にいない時間が増えた場合は注意しておきましょう。

部下が仕事を辞めるのを未然に防ぐ方法は?

「なるべく部下を退職させたくない」という上司も多いでしょう。

部下が仕事を辞めるのを未然に防ぐ方法はあるのでしょうか?

ここでは、部下の退職を未然に防ぐ方法を紹介していきます。

部下と1対1で話をする

部下の退職を未然に防ぎたいのであれば、部下と1対1で話をすることを心がけましょう。

10分でも15分でも構いません。

1対1で話をすることにより、信頼関係を築くことができます。

仕事のことだけではなく、プライベートでの悩みがあれば聞いてあげましょう。

しっかりと相談に乗ることができる上司であれば、部下も心を開くことができます。

仕事を任せきりにしない

部下に仕事を任せきりにしないということも重要なポイントです。

部下の仕事の範囲や責任については、上司が明確にしなければなりません。

優秀な部下だと仕事を任せきりにしてしまいます。

しかし、部下にとって負担が大きくなるので、リスクがある業務の場合は、責任は上司が取るということを伝えましょう。

部下が安心して業務に取り組める環境づくりが大切です。

人事評価制度を見直す

部下の評価は上司がしなければなりません。

上司の「好き・嫌い」で評価をしてしまうと、部下から信頼されなくなります。

正当な評価をされないと感じた場合、やる気が起きずに仕事を辞める確率が上がります。

そうならない為にも、人事評価制度を見直し、公正な評価を心がけましょう。

情報共有をする

部下を孤立させないためにも、情報を共有することが大切です。

部署の目標や他の社員が関わっている業務は、出来るだけ全員で情報共有しましょう。

同じ目標を持つことにより、仕事に対するモチベーションが上がり、組織として協力して業務を行うことができます。

組織として業務を行うことができれば、コミュニケーションも円滑になり「仕事を辞めたい」という気持ちも起きにくくなります。

風通しのよい環境づくり

相談しやすい、風通しの良い環境作りを心がけましょう。

「仕事で行き詰まった」「プライベートで問題が起きた」などの場合に、相談ができなければ部下が一人で問題を抱え込んでしまいます。

そのようなことにならないためにも、風通しの良い環境作りを心がけ、部下のパフォーマンスを十分に発揮させるようにしましょう。

部下がパフォーマンスを十分に発揮 し、仕事が楽しいと思えれば、「退職したい」という気持ちも起きなくなります。

仕事を辞めたいと思っている部下がすべきこと

「仕事を辞めたい」と部下は、どういった手順で退職を進めればいいのでしょうか?

ここでは、仕事を辞めたいと思っている部下がすべきことを解説します。

転職を検討する

仕事を辞めたいと思っていても、次の働き場所がなければ実行には移せません。

そのためまずは、転職を検討する必要があります。

なかなか転職を決意できない方は、転職サイトやエージェントを使うというのも一つの手段です。

下記の記事では、年代別におすすめの転職エージェントを紹介しています。

辞める理由を用意する

上司の責任で辞める場合は、辞める理由を用意する必要があります。

上司と合わないや、上司に問題がある場合でも、その理由を言えば円満に退社することができない可能性があるからです。

その為、上司に引き止められないような、建前の理由をあらかじめ用意しておきましょう。

バックレるのはやめよう

上司が嫌いだからといってもバックレるのだけはやめましょう。

最悪の場合、自分に責任が及ぶこともあります。

また、損害賠償を請求される恐れもあるので、絶対にバックレるのだけは避けましょう。

下記の記事では、円満に辞める際のポイントや仕事を辞めるメリット・デメリットを解説しています。

仕事を辞めたいと思っている部下の方は、ぜひ読んでみて下さい。

部下が辞める際に上司がすべき3つのこと

部下に退職を相談されたら上司は、どういう行動をとるべきなのでしょうか?

ここでは、部下が辞める際に上司がすべきことを3つ挙げています。

部下が辞める時期を調整する

部下に退職を相談されたり、退職届を渡されたりした場合は、部下が辞める時期をしっかりと調整しましょう。

部下の意見を尊重することも大切ですが、業務に支障のない繁忙期を避け、他の退職とは重ならないように調整すべきです。

部下が辞める本当に理由を探る

上司としてやらなければならないことは、「部下が辞める本当の理由を探る」ということです。

本当の理由が分からなければ、同じ過ちを繰り返してしまい、退職の連鎖を止めることができなくなります。

退職の連鎖を止めることができなければ、学ばない上司という評価を受け評価が下がってしまうことになります。

なぜ部下が辞めるのかということを知って、退職の連鎖を食い止める努力をしましょう。 

退職の連鎖を起こさないよう周囲に働きかける

一人の退職をきっかけに、次々と社員が退職していく状況は、企業にとって良くない状況となります。

そのため、退職の連鎖を起こさないように周囲に働きかけるのは上司の仕事です。

退職の連鎖が起こってしまい、企業に悪影響を及ぼした場合は、上司の責任となってしまう可能性があるので注意しましょう。

まとめ

本記事では、部下が辞めるのは、上司と部下どちらの責任なのかということについて解説しました。

部下が辞めるのは部下の責任でもある場合もあります。

しかし、上司の責任による場合も多いです。 

上司のマネジメントなどに問題がある場合は、上司の責任になる可能性が高いので気を付けておきましょう。