終身雇用に疑問をもつ人が増えた現代では、転職も珍しいことではありません。
転職する理由は様々ですが、仕事ができないことを理由に考えている人もいます。
多くの原因は、ミスが多いや仕事内容を覚えられないなど、仕事ができない人の特徴として挙げられる「あるある」な理由です。
この「あるある」な理由が原因となり、周囲との人間関係が上手くいかず精神的に参ってしまいます。
仕事にも影響が出始め悪循環に陥ってしまうことも多いです。
自分に適した企業に転職するためにも、転職活動を有利に行う方法を解説します。
仕事ができない人に多い「あるある」な理由とは?
仕事ができない人に多い「あるある」な理由とはどのようなものでしょうか。
原因を理解することで同じミスを防ぎ、転職やキャリアアップに役立てることも可能です。
ここでは、仕事ができない人に多い「あるある」な理由を5つまとめました。
間違いを繰り返す
仕事ができない人に多い「あるある」な理由の1つが、間違いを繰り返すことです。
人間だれしも間違うことはあります。
大事なのは、間違えを繰り返さないことです。
仕事ができる人は間違えを繰り返さないように、メモをとるなど対策を考えます。
しかし、仕事ができない人は間違えをそのままにしてしまい、対策を考えない人が多いです。
そのため、同じ理由で注意されることを繰り返します。
注意する側も、同じ間違いを指摘しなければならないことに苛立ち、口調もきつくなるでしょう。
同時に信頼も失っていくため、周囲との間に溝ができ職場にも居づらくなります。
1つの仕事に時間がかかる
仕事ができない人に多い2つ目の「あるある」な理由は、1つの仕事に時間がかかることです。
初めて行う仕事は、やり方がわからないため時間がかかります。
最初から効率よくできる人は少ないでしょう。
しかし、何回同じ仕事をしても仕事のできない人は時間がかかります。
個人で行う仕事であれば問題はありませんが、チームで行う仕事の場合は迷惑になります。
周囲に迷惑をかけることを嫌がり自分で解決しようとしても、仕事が遅いことが理由で時間がかかっているため一人で解決することは困難です。
解決できなかった仕事の皺寄せは、チームがフォローするため負担になります。
一人で抱え込むのではなく、早い段階で周囲に助けを求めましょう。
分かっていないのに分かったフリをする
仕事のできない人に多い3つ目の「あるある」な理由は、分かっていないのに分かったフリをすることです。
「聞き逃してしまった」や「しっかり聞いたが理解できなかった」など、何らかの理由で指示されたことを理解できない時は誰しもあります。
重要なのは、その後の行動です。
仕事ができる人は、すぐに分からない箇所に対して質問をします。
反対に仕事ができない人は、分からない箇所があるにもかかわらず質問をしません。
なかには「同じ説明を何度もしてもらうのは気が引ける」、と思い遠慮する人もいます。
しかし、聞かずに分からないままにしていると仕事が進まず、結果的に迷惑をかけることになるでしょう。
時間が経つほど質問もしにくくなります。
「分からない」と思った場合は、すぐに質問することを心掛けてください。
メモをとらない・とり方が間違っている
仕事のできない人に多い「あるある」な4つ目の理由は、メモをとらない・とり方が間違っていることです。
教えてもらったことを忘れないようにメモをとる。
学校や社会にでた時に、必ず言われることです。
人間の記憶力は完璧ではありません。
聞いた時は覚えていても、時間がたつと忘れてしまいます。
再度同じことを教えてもらうのは相手の時間を奪ってしまうため、極力避けたいところです。
仕事ができる人は、メモをとることを習慣化しています。
さらに、聞いたこと全てをメモするのではなく、重要なポイントだけをメモに残し読み返した時に分かるように工夫がされています。
しかし、仕事ができない人はメモを習慣化していない場合が多いです。
メモをとったとしても聞いたこと全てをメモしているため、読み返した時に理解できないこともよくあります。
普段からメモをとることを心掛け、メモのとり方も工夫しましょう。
計画的に仕事を進められない
仕事ができない人に多い「あるある」な5つ目の理由は、計画的に仕事を進められないことです。
日本では1つの仕事に集中して取り組めば問題ない、という企業は少ないでしょう。
そのため、いくつもの仕事を並行して行わなければなりません。
与えられた仕事を効率よくこなすためには、計画を立てる必要があります。
仕事ができる人は計画を立てることに長けているため、頭の中で瞬時に判断し重要なものから効率よく終わらせることが得意です。
しかし、仕事ができない人は計画を立てることが苦手な人が多く、ひたすら目の前にある仕事を片付けようとします。
なかには、簡単なものを終わらせて満足してしまい、期日の迫った重要な仕事をし忘れていたという失敗をする人もいます。
期日などを確認し、優先順位を考えて進めるようにしましょう。
仕事ができない人は企業や仕事自体が合っていない可能性も
仕事のできない人の中には、企業や仕事自体が合っていない場合も考えられます。
自分に合った企業や仕事を見つけると、今まで仕事ができなかった人が嘘のようにできる人へ変わる話も少なくありません。
得意分野を武器に、就職や転職を進めていく方法も1つの選択肢として考えてみてください。
また、就職や転職をより有利に進めるために、得意分野を伸ばす方法として資格取得などもあります。
転職は、新卒採用とは違い「即戦力になる人材」を求められることが多いです。
資格取得は専門的な知識を深く学ぶため、他者との差を作るだけではなく即戦力になる人材として企業側にアピールできます。
企業や仕事が合っていないと感じた場合は、資格取得や転職も視野に入れてください。
転職やキャリアアップを有利にする3つの方法
転職やキャリアアップを有利に行うためには、周囲との差別化が重要なポイントとなってきます。
同じ企業へ就職を希望する人たちとの違いを、いかにアピールするかが大切です。
ここでは、転職やキャリアアップに有利な3つの方法である経験、技術、資格情報を解説していきます。
人事部への所属経験
組織の中で、社員の採用や評価を中心に行う部署が人事部です。
企業によって仕事は異なる部分もありますが、人事異動の最終決定や労働条件に関する業務などを行うため組織作りに関わりの深い部署になります。
企業にとって大切な資源である「人」を動かすという観点も含めて、転職の際はマネジメント能力の高さをアピールできるでしょう。
社会人留学
グローバル化が進む日本では、英語が話せる人材は重宝されます。
さらに、海外企業でのインターンシップの経験があると、ビジネス英語が使える点や外国人と一緒に働いた経験を評価されやすいです。
外資系企業に多い英語での面接も安心して臨めます。
また、日本を離れ海外で過ごしたという経験は自信や誇りになるため、面接の際は最大のアピールポイントとして活用してください。
高い技術力と資格は転職を有利に運ぶ
世界からも注目されている日本の生産技術ですが、近年生産の要となる技術系エンジニアの人気が低迷しており人手不足が続いています。
そのため、高い技術を身につけると必要とされる転職しやすい職業です。
未経験でも人材教育に力を入れる企業が多いため問題はありません。
未経験者が他の入社希望者と差別化を図るためには、以下の資格を取得すると有利になります。
試験・検定名 | 詳細 |
CAD利用技術者試験 | 効率良く設計を行うための道具である「CAD」に関する試験。入門編である2次元CAD利用技術者試験基礎の他に、2次元CAD利用技術者試験【建築・機械・トレース】や3次元CAD利用技術者試験【1級・準2級・2級】がある。 |
CADトレース技能審査 | CADを使用した実技試験。製図や図面の読みとりを行う。初級・中級・上級とあるが、実務経験がない場合は初級のみ受験可能。 |
情報処理技術者試験 | コンピューターやネット関連の試験。基礎知識が試される問題が多数出題される。 |
機械保全技能検定 | 機械保全を中心に出題。機械系や電気系の他に、設備診断がある。特級、1級、2級、3級と分かれており、実務経験がない場合は3級のみ受験可能。 |
転職に有利な資格は4つ!
即戦力であることを求められることが多い転職。
得意なことを活かせる職種を選ぶ人は、自分だけではありません。
周囲との差別化を図るには、資格取得は必要な条件といえます。
転職活動を有利に行うために資格を取得するのであれば、以下の4つを覚えておきましょう。
簿記
簿記は取得を目指している人が多く人気の資格になります。
難易度によって階級が分かれており、全部で1級~初級の4つです。
転職活動を有利にするために、2級を目指して勉強しましょう。
特に、経理や財務関係の専門職を希望するのであれば、2級以上を目指してください。
簿記を取得すると企業内の資金の流れが分かるだけでなく、財務諸表も読めます。
そのため、経営管理も行える人材として企業から高く評価されるでしょう。
幅広く利用できる簿記のスキルは、積極的に資格取得を推奨する企業も少なくありません。
入社前から取得済みであれば、周囲よりも優位にたてます。
また、簿記の試験を開催している団体は4つあり、日本商工会議所が開催する「日商簿記」が有名です。
迷った時は、日商簿記を受けましょう。
社会保険労務士
年金や社会保険関連の専門家である社会保険労務士は、主に年金や社会保険の手続き、相談を仕事としています。
現代の中小企業は社会保険に詳しい人材が不足しているため、資格を取得していると重宝されるでしょう。
社会保険労務士は、「学歴」「実務経験」「国家試験合格」のいずれかをクリアしていることが資格取得の条件です。
受験資格に年齢制限は設けられていません。
そのため、努力次第で全ての人に社会保険労務士になれるチャンスがあります。
企業に就職して経験を積み、いずれは独立するといった選択も可能です。
様々な形の働き方ができる点も魅力の1つと言えます。
中小企業診断士
多くのビジネスパーソンが、取得を目指す資格として注目されている中小企業診断士。
主に企業の経営に関するコンサルを行う仕事です。
「経済」「財務」「経営理論」「法務」など、経営に必要な幅広い知識を持っています。
転職や就職、キャリアアップの際にも心強い味方になるでしょう。
また、幅広い知識を持っていますが特有の業務というものは存在しません。
そのため、診断士自らの実力が大きく反映される資格になります。
実績を積み上げることで、将来はコンサルタントとしての独立も可能です。
資格取得には「一次試験」「筆記・口述による二次試験」「実務補習・実務従事」の3つに合格する必要があります。
幅広い経営の知識が身につくため転職活動に大きく貢献してくれるでしょう。
TOEIC
ビジネス英語の定番資格として知られており、TOEICスコアは多くの企業が採用や昇進の判断材料として利用しています。
200問出題され990点満点でスコアの判定を行いますが、合否はありません。
英語力に自信がある、又は英語力を活かす仕事がしたい方はTOEICに挑戦しましょう。
転職活動を有利に行うために必要なTOEICスコアは、730点以上です。
更に、800点以上の高得点であれば、海外に取引先を持つ企業にも就職できる可能性があります。
グローバル化が進む日本で転職を考えるのであれば、TOEICスコアの取得も重要です。
TOEICに関しては下記の記事で詳しく解説しています。
まとめ
仕事ができない人には多くの共通点があります。
まず、仕事ができない人に多い「あるある」な理由に自分が当てはまっていないか考えてください。
原因を見つけない限り、転職しても同じ結果になります。
当てはまらない場合は、会社や仕事自体が合っていない可能性が高いです。
自分に向いている職種は何かを考え、必要な経験を積むことで転職活動やキャリアアップを有利に行えます。
また、前職とは異なる未経験の職種であっても、関連のある資格を取得し周囲との差別化を狙うことも可能です。
自分の強みを活かせる職種を見極め、足りない部分は資格取得や経験を積みましょう。
適切な場所を選び必要な努力を重ねることで、仕事ができる人になれます。
また、下記の記事では年代別に転職成功のポイントを詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。