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就職・転職に有利な英語資格は英検?TOEIC?おすすめの資格を紹介!

転職や就職を有利に進めたいなら英語系の資格がおすすめです。

特に英語はビジネスシーンで使われることが多く、資格保持者は企業の即戦力として期待されるでしょう。

各英語資格には特徴があります。

英語を使う仕事といっても、職種によって求められる英語力はさまざまでが、資格を持っていることで、自分の英語力を十分にアピールできます。

また、どんな資格を取得したらよいか悩んでいる方は先に下記の記事をご覧ください。

最も認知度、信頼性が高い資格は英検

就職や転職におすすめの英語系の資格は英検(実用英語技能技能検定)とTOEICです。

英検(実用英語技能検定)は、日本英語検定協会という民間団体が主催する英語技能の検定試験です。

小学生から社会人まで、年間360万人以上が受験する、日本で最も知名度の高い検定の1つでもあります。

英検の概要

1級から5級まで7つの級があり、日常生活から学校、職場など幅広い場面と話題から多く出題されます。

1級~3級は、4技能(聞く、話す、読む、書く)、4級・5級は、2技能(読む、書く)のテストを受験し、その合否が判定されます。

基本的には筆記とリスニング、3級以上では2次試験として面接試験が行われます。準1級以上では筆記試験に英作文が含まれます。

英検取得者は大学入試で学科試験免除などの優遇があるほか、海外留学時の語学力証明資格として認められるなど非常に信頼性の高い試験です。

また、実力に合わせて上の級へステップアップしていけますので、習熟度のチェックにも効果的です。

語学の運用能力を測る国際的基準「CEFR」(セファール)にも対応していますので、自分のレベルをグローバルな基準で把握することができます。

就職や転職には2級以上が必須

就職・転職活動でアピールするのであれば2級以上が必要です。

1級、準1級は合格率も低いため、履歴書に書くことでさらに優れた英語力を示すことができます。

英検CBT (Computer Based Testing)はパソコンで受験可能

2018年8月からスタートした「英検CBT (Computer Based Testing)」は、従来型の試験は残し共通テストに対応できる新型の英検です。

受検者がコンピューターに向かって試験に臨む方式を採用しています。

英検CBTは「スピーキング(S)」→「リーディング(R)」・「ライティング(W)」→「リスニング(L)」の順に進み。試験時間は全行程で約2時間から3時間です。現在の試験項目は3級、準2級、2級、準1級です。

スピーキングは、ヘッドホンとマイクを装着してモニター上に現れる「面接者」と受け答えをする方式で、答えを吹き込みます。

リーディングとリスニングでは、マークシートを塗りつぶす代わりに、選択した答えをクリックする方式です。ライティングは、紙に書く従来式と違いキーボードで入力します。

従来型の英検と実施方式の違いはありますが、問題形式や難易度、級認定、合格証明書発行、英検CSEスコア取得等はすべて同じです。

問題構成は通常の英検と同じで、級の合格が認定され、技能別スコアも英検と同じ試験として英語力の証明になります。

合否判定は、通常の英検(紙媒体)と同じく、Reading、Listening、WritingのCSEスコアに基づき一次試験の合否を判定し、SpeakingのCSEスコアに基づき二次試験の合否を判定します。一次試験合否に関わらず、すべての受験者が4技能を受験し4技能のCSEスコアを取得できます。

世界150か国以上で実施されているTOEIC

ビジネスシーンで英語を多用する職種ではTOEICが求められています。

社会人が受験する英語資格としては人気ナンバーワンの資格です。世界150か国以上で実施されており、合否ではなく10~990点までのスコアで評価されます。

TOEICはキャリア構築に有利

TOEICで一定のスコアがなければ応募できない条件もあるため、就職・転職でアピールするために資格を取得するケースが多いです。

昇進しやすくなる昇進の一つの指標として、試験のスコアや結果を参考にしている企業もあります。

自分のキャリア構築のために一定のスコアを目指してTOEICなどを受験する人も少なくありません。

特に外資系企業などでは、わかりやすい昇進指標として、試験のスコアを挙げているケースもあります。

また、奨学金の取得がしやすくなるのもメリットです。留学のための奨学金を取得するのに資格が役立つことがあります。

TOEICは就職や転職においても有利となる

ビジネスシーンで英語を必要とする企業の多くが採用基準としても取り入れているため、就職や転職を有利に進めるために受験する人も多いです。

一般的にビジネス向けとして知られてはいますが、日常会話で頻出する表現がよく出題され、実践的な英語能力の証明ができます。

ビジネス英語のレベルを測る試験の代表的なテストで、7割の企業が採用時にTOEICスコアを参考にしているという調査結果もあるほどです。

英語を母語としない人を対象に、コミュニケーション能力を評価し、結果は10~990点のスコアで表示されます。初級~上級レベルの英語力を一律に評価するので、とても受験しやすい試験です。

履歴書に書くのであれば、「600点」を目指してください。

英語での日常会話に支障がなく、ビジネスでも英語で業務を遂行できると判断される点数です。

外資系を目指すのであればTOEIC800点以上が必須

「800点」以上では、国際部門や外資系企業では英語で商談ができるレベルとされています。

年3回の英検に比べ、TOEICは年に10回も試験が行われており、手軽に受けることができます。

「不合格」になることはないので、点数を履歴書に書くことができるので、転職・就職の準備に時間が取れない人には効率的と言えます。

一方、英語が必須の仕事に応募する場合は、まずTOEICで800点以上を取り、その上でスピーキングを含めた実力を証明できる英検準1級以上の取得をおすすめします。

その他の英語資格

ほかにも、転職や就職に有利な英語資格として国連英検、観光英検、全国通訳案内士があります。

国連英検

国際連合公用語英語検定試験(国連英検)は英語力と国際意識の高さを印象付けられる国際関係や社会性の高い仕事に就きたい人におすすめです。

国連の普及活動を担う日本国際連合協会が主催する試験で、高校卒業資格の認定や警視庁などの公的機関の採用評価の基準としても認定されているほか、一部の大学の単位認定基準にもなっています。

国際連合の普及活動の一環として行われている英語の検定。

国連の理念である「国際協力」「国際理解」をコンセプトにしており、出題内容にも国際的な時事問題などが含まれることが特徴です。

そのため、単に英語の能力を測るだけではなく、世界平和や地球環境、世界の政治経済などについての知識や意見も問われます。

筆記やリスニング、英作文の試験のほか、A級以上は二次試験で面接が行われます。

TOEICや英検に比べて知名度では劣るものの、国際問題への理解度が問われるため難易度が非常に高く、英語力とともに国際意識の高さをアピールできます。

英検1級レベルの人でも取得できない難易度が高い資格と言えます。

観光英検

観光英検は、平成元年から開催されている全国語学ビジネス観光教育協会が主催する英語資格で、外国人を案内するのに必要な英語力や技能を証明するためのものです。

1級は異文化の説明や海外で添乗業務ができる程度の英語力が要求されます。

観光英語検定試験は旅行・観光で使える実践的な英語力がわかる、観光産業で働きたい人、海外出張の機会がある人におすすめです。

観光英語では旅行や観光の際に使う実践的な英語を指しており、出題内容は空港、交通、ホテル、観光、ショッピングなどの場面を具体的に想定しています。

さらに国内外の文化や歴史、地理の知識も問われます。

全国通訳案内士

全国通訳案内士とは、全国通訳案内士法で定められた国土交通省認定の国家資格です。

国家試験「全国通訳案内士試験」に合格して報酬を得て外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内を行います。

今では資格なしでもビジネスとして外国語のガイドをすることが認められていますが、日本史や地理に詳しいプロのガイドは絶大な信頼があります。

特に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックでは大いに活躍できる資格です。

まとめ

英語系の資格の種類はさまざまです。英検のような誰でも知っている資格から高度な職業資格まで幅広い資格があり、その難易度もさまざまです。

翻訳ツールやアプリが年々進化しているとはいえ、言葉の細かいニュアンスや感情の表現を考えるには、やはり英語力に頼るほかありません。

英語系の資格を持っていることは就職や転職に有利です。

どの資格の取得を目指すにしても、自分のこれからのキャリアを前提とした取り組みが重要になります。