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販売から異業種への転職!自分に合った転職先を見つけるコツを解説!

アパレルやアクセサリーなど、販売員として活躍できる業界は多く存在しています。

お客様との楽しそうな会話やオシャレな雰囲気があり、外から見れば華やかな世界に映るかもしれません。

ところが実際は、自分に不向きな職場と感じる人が多く、転職を考える傾向もあるようです。

ここでは販売員から転職したい理由、使えるスキルや経験をまとめました。

販売員の強みをどこに活かせるか、どんな転職先を選べば良いか、販売員からの転職に役立つ情報をご紹介します。

販売員から転職したい理由

販売の仕事は楽しみもありますが、向いていなければ勤務条件にデメリットを感じます。

感じるデメリットは人それぞれですが、代表的な例を解説しましょう。

仕事量は多いが給料は低め

販売はお客様への接客と同じくらい、バックヤードでの仕事が多いといわれています。

そのため事務作業に追われ、世間のイメージとは違い給料は低めです。

例えばアパレル販売の場合、お客様の来店しない時間帯はやるべき業務で山積みになります。

販売する衣類の検品や配置、季節ごとの入れ替え、商品価格の表示や広告など、お客様からは見えない部分に様々な仕事が発生します。

責任者ともなれば売り上げ伝票の計上や確認、売れ行きを見ながらの注文や撤収、スタッフのシフト管理も加わるでしょう。

地域や業界の違いはありますが、販売員の平均給料は正社員なら年収320~350万円、パートやアルバイトで時給890~950円です。

もちろん責任者になれば手当もありますが、それでも他業種と比較すれば低めの設定です。

土日祝は休みづらい

お客様の来店が増える土日祝は、思うように休みを取りづらい雰囲気があります。

ほとんどの販売員はシフト勤務なので、みんなで調整すれば土日祝も交替で休めます。

冠婚葬祭や子供の行事、友人や恋人との約束など、それぞれの都合を優先させたい日もあるでしょう。

ところが土日祝、さらにGWや年末年始は繁忙期に当たります。

お客様の増える時期、つまり商売にとって都合の良い時期は休みづらいわけです。

昇進を望めない

現場の店舗には、責任者(店長もしくは主任)クラスの人と一般の販売員で勤務します。

そのため現場責任者の退職、もしくは本社への栄転でもなければ昇進の望みは薄いでしょう。

せっかく憧れの販売職に就いたとしても、その先の出世は簡単ではありません。

足腰の負担が大きい

販売員は、基本的に立ったまま業務をこなします。

店舗により、ハイヒールやパンプスが必須かもしれません。

スニーカーと違い足への負担も大きく、重たい荷物を運ぶ作業もあります。

それにも関わらず、お客様には笑顔で接しなければならないため、体の不調を隠しながら対応する難しさも感じられます。

営業なみのノルマが課せられる?

本社が売って欲しい商品を売ることが、現場の販売員に任せられた仕事です。

そのため場合によってはノルマがあり、店舗の実績として記録されます。

売れなければ即クビというわけではありませんが、売らなければならないプレッシャーを感じる人も少なくないでしょう。

未経験の転職にも活かせる販売員の強み6つ

販売員は様々なお客様に対応します。

そのため接客スキルが高く、コミュニケーション能力も優れているでしょう。

また、お客様の言動から先を読み、何を求めているか推察できる人もいるかもしれません。

ところが販売スキルをごく当たり前に使っていたので、使える強みとして認識していない人もいます。

ここでは販売員のスキルを掘り起こし、具体例も挙げてみました。

異業種へ転職を希望する場合、職種を選ぶ参考にしてください。

空気を読める

販売員は、人の言動から空気を読みます。

お客様は商品を購入に来たのか、それとも買うつもりがないのか、時間を持て余して見ているだけなのかを判断できます。

さらに買ってくれそうなお客様に対しては、相手が納得するまで説明することも可能でしょう。

買う気がないお客様を粗末に扱うこともなく、次の来店につながるよう様子を見守ります。

このようにその場の空気を読んだ行動は、人との関わりが多い職種で活かせます。

物おじしないで話しかける

販売員はまったく見知らぬ相手でも、物おじしないで話しかけることができます。

誰でもできる行動のように思えますが、苦手な人にとって簡単ではありません。

苦手な人は相手の反応が怖い、話しかける勇気が持てない、なんて話しかければ良いかわからない、という弱さも目立ちます。

そうなると話しかけることが難しくなり、相手から話しかけられるまで受け身の姿勢を取らざるを得ません。

それはそれで合う職場があるかもしれませんが、積極的に話しかけることができれば、どんな業界へ行ってもうまく人付合いができます。

真似したい傾聴力

お客様の欲しい気持ちを満たすため、販売員は相手の話しに耳を傾けます。

なぜそれを求めているのか、どのくらいの量が必要なのか、誰が使うのか、お客様が話したいことを最後まで聴きます。

途中で話しを遮ったり、余計な話題を持ち込んだりはしません。

常にお客様の言葉を優先し、話しに共感します。

その上で求めている商品の候補を提案し、メリットやデメリットを説明します。

相手の話しをちゃんと聴ける傾聴力は、接客業ならではの強みです。

企業の人材育成や社員研修でも重要視されていて、それが自然に身に着いていれば、現代社会に必要不可欠な存在となります。

相手が喜ぶサービスを提供する

本社や自分が売りたい商品もありますが、根本はお客様の喜ぶ商品を提供します。

自分が売りたい商品と相手が求める商品は違います。

同じであればお互いの気持ちも近づきますが、販売員であれば、違っていてもお客様の求めに応じた商品を探します。

デザインや色合い、素材や製造元など、人によっては細かい部分まで気にするかもしれません。

そこまでこだわらなくても大丈夫でしょ?と感じられる場合も、お客様の要望であれば、できる限り相手に寄り添った対応をするでしょう。

店舗に在庫がなければ取り寄せ、どのくらいで販売できるかを確認し、お客様への連絡も忘れません。

そんな相手を思いやる行動は、どんな職場でも重宝されます。

空間ディスプレイがうまい

商品を見栄え良く飾り、手に取ってもらいやすい位置に陳列できます。

どうすればキレイに見えるのか、どんな装飾なら注目してもらえるのか、消費者心理を考えたディスプレイも得意でしょう。

流行や季節の行事を取り入れ、お客様が立ち止まってくれる空間をプロデュースします。

動線を含めた配置やPOP広告も目立たせ、店舗の空間を1つの作品に仕上げる販売員も存在します。

販売する商品の種類や店舗にもよりますが、空間プロデュースができるなら、ここから異業種への転職は難しくありません。

面接官へも好印象を残せる

面接試験を受ける際、面接官へも明るく清潔な印象を残せます。

販売員は接客業なので、普段からお客様に不快感を与えないよう、身だしなみやマナーを心がけています。

それが面接の場でも効果を発揮し、言葉遣いや動作として面接官の目に好印象を持たせるでしょう。

自分の意見をはっきり伝える、わかりやすい説明で話す、落ち着いた受け答えの様子は、面接を受ける基本です。

接客していなければ、身に着いていなかったかもしれません。

人と向き合う販売員だからこそ、面接での評価は高いといえます。

販売から異業種に転職する際の注意点

販売業から異業種への転職は、いくつかの注意点があります。

職種により条件や環境も違いますが、一般的なポイントにしぼって書き出しました。

確認事項の目安にご利用ください。

勤務が5日連続する企業もある

企業によっては、月曜日から金曜日まで5日連続の勤務となります。

土日隔週休みのケースもありますが、公的な仕事と同じで土日祝が休日の会社も多いでしょう。

土日祝の休日は嬉しい反面、これまでのシフト勤務とは違う感覚があるかもしれません。

シフト勤務なら2~4日連続で勤務、そのあとに休日を挟み、また2~4日の勤務を繰り返す形です。

どれだれ勤務が連続するかは人数調整にもよりますが、5日連続ほど多くありません。

カレンダーどおりの休みは予定も立てやすいですが、5日連続することで、慣れるまでは疲れを感じやすい人も現れるでしょう。

身だしなみの基準が変わる

社会人としての身だしなみはある程度同じですが、転職先によっては販売業とまったく違う可能性があります。

例えば公的機関なら茶髪やアクセサリーはNG、医療機関ならネイルアートが禁止、教育機関であれば派手なメイクはダメ。

もちろん販売員にも身だしなみのルールはありますが、専門的な異業種へ転職する場合は、独自の身だしなみ基準が設定されている可能性があります。

医療機関の職種によっては、結婚指輪がNGの対象になったりもします。

アパレル販売員ならオシャレで済む髪型も、別の場所では受け入れてもらえないルールが存在します。

コスメ売り場の販売員ならキレイで済むメイクも、別の職場では周囲との距離が生まれるケースもあります。

どの業界で転職するかによりますが、販売員だった身だしなみ基準を見直す必要も出てくるでしょう。

会話が少ない職場もある

接客を伴わない職場は、仕事中の会話も多くありません。

社員同士の交流を図る打ち上げや、企業戦略を相談する会議など、職務を遂行する上で必要な会話はあるでしょう。

ただし、販売員のように個人のお客様と会話し、それが仕事に結びつく職種は限られています。

そのため黙々と業務をこなし、休憩時間まで話しをしない職場もあります。

店舗のように音楽が流れる、周囲の会話が聴こえるという場合も少なく、静かな場所で業務を進めなければならないかもしれません。

販売員からおススメ異業種への転職先

販売員から異業種への転職は、どんな職種を選べば良いでしょうか。

どんな職種に転職できるかわからない、採用されやすい業界はどこ?という疑問にお応えし、販売員から転職しやすい職種を選びました。

性格よって向き不向きもあるので、自分の価値観や希望とも照らし合わせてください。

介護助手や看護助手

医療機関は常に人手不足に悩まされているため、介護助手や看護助手に応募すれば採用される確率は高いでしょう。

販売で経験した接客スキルは、患者さんと接する介護助手や看護助手の業務に役立ちます。

医療機関では、患者さんとの会話やコミュニケーションが不可欠です。

立ちっぱなしで業務をこなす点も販売員と同じ。

体力勝負なので、介護助手や看護助手への転職を目指すなら販売員の経験を活かせます。

受付窓口

企業や公的機関、病院の窓口など、多くの人に対応する受付も向いています。

外からのお客様が最初に訪れる受付窓口は、その場所の顔といえます。

施設の内容や面会の取り次ぎ、サービス概要などを説明する役割もあり、接客スキルを発揮できるでしょう。

相手が何を求めているのか、どんな用件で訪れたのか、傾聴力を活かした販売員としてのスキルを使ってください。

営業職

王道かもしれませんが、販売から営業職への転職もおススメです。

内容として似たようなイメージを持たれがちですが、販売と営業は違う仕事です。

販売は、購入の意思があるお客様を中心に接客します。

営業は、現時点で購入の意思がないお客様に対しも、商品を売り込んで集客します。

そのため営業のほうが負担も大きいと思われがちですが、何を営業するかによっても変わってくるでしょう。

日頃からお付き合いあるお客様や団体であれば、飛び込み営業のような業務はありません。

旅館やホテルのフロント

接客業の代名詞ともいえるフロントは、販売員のコミュニケーション力に期待できる職種です。

旅館やホテルのフロントは、大切なお客様を迎える玄関。

施設やレストランの営業案内、荷物の預かり保管など、対応するサービスはたくさんあります。

これらに加えチェックインやチェックアウトの手続き、会計処理の業務も担います。

販売員で培ったスキルと経験を使い、お客様に最適なサービスを提供できるでしょう。

学童保育支援員

小学校の児童を預かる学童保育支援員は、販売員としての接客対応を活かせます。

子供と接するだけでなく、保護者との連絡や教員との打ち合わせにも対応できるでしょう。

子供と遊ぶ体力も、立ち仕事だった経験を考えれば乗り越えられます。

人と話しができる、相手の要望を受け入れる、相手を楽しませることができる点で、学童保育支援員は向いています。

ただし、自治体によっては正社員の募集が少ないです。

そのため民間施設の募集を狙うか、給料面の条件をクリアしてから応募しましょう。

まとめ

販売から、異業種への転職はできます。

どんな条件を優先して転職先を選ぶかにもよりますが、販売員としての経験を他の職場でも大いに活かしてください。

未経験の異業種は長続きできるか不安、販売員のスキルが他の業界で通用するか心配、と感じても大丈夫です。

販売員として得られた能力は、別の転職先で役立ちます。

転職したいと思ったきっかけを転機と捉え、方向転換を成功させましょう。

下記の記事では、年代別に転職成功のポイントを解説しています。

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