総合商社に入社をするとなると、多くの人は「英語力が必要」と連想されるのではないでしょうか。
総合商社を志望する人にとって、ましてやご自身の英語力に自信のない方にとって、非常に悩ましい問題です。で
は実際に総合商社を志望するうえで、英語力は必要なのでしょうか。また必要な場合、英語力がどの程度必要になるのでしょうか。
総合商社を受ける場合に英語力は必要?
総合商社を受ける場合、英語力は必要かどうか気になるところです。
結論を先に申し上げると、英語が話せることは当然内定に有利になるものの、全ての人に英語力を求められるわけではありません。
また、総合商社に内定される方は大きく分けて以下の4パターンになります。それらのパターンによって、英語力の必要度合いは異なります。
総合商社内定の4割は体育会系
総合商社に入る方は、実に半分近くが体育会系という統計データがあります。体育会系の方で総合商社を希望されている方が、最も英語力の必要性が気になるのではないでしょうか。
しかし体育会系出身の方は、それほど英語力を気にする必要はありません。なぜなら体育会系の人に求めるのは英語力ではないからです。
総合商社は縦社会であり仕事量も多いですから、精神力や体力がタフな方を求めています。体育会系の方は、英語力よりも体力をつけ、どれだけ好成績を残しているかが大事です。
総合商社内定の2割は帰国子女
帰国子女の方には当然、英語力が求められます。
しかし帰国子女で総合商社に入りたいという方はたくさんいるので、その中で内定を勝ち取るには、第二外国語(中国語やドイツ語、フランス語など)を話せることも強みとなります。
外国に滞在していた期間が長い方は、体育会系の方とは反対に日本の縦社会をどれだけ理解しているかも重要です。
総合商社内定の3割は留学経験者留学経験者
1年以上海外に留学している場合は、と英語力を問われます。留学経験者は期間や留学先にもよりますが、TOEICで言えば900点以上を求めらることが多いです。
また、留学先の大学でどのようなことを勉強・経験していたのかも問われますので、そのような部分も面接官に説明できるように準備しといたほうが良いでしょう。
留学経験者の中には、現地の日本人とばかり一緒にいて英語のスキルが上達していない方も散見されます。そのような方と一括りにされないよう、きちんと自己PRを準備しましょう。
留学経験のない人はわずか1割
体育会系でも帰国子女でもなく、留学経験もない方の採用はわずか1割程度です。
そのような方だからといって内定が得られないということはありません。きちんと勉強をして英語力があれば内定を得ることができる可能性は上がります。目安としては、TOEICでいえば600点程度でしょう。
体育会系でも帰国子女でもなく、留学経験もない方は別の観点から強みをPRしましょう。例えば「経営に関する知識がある」などです。
総合商社で求められるのは、必ずしも英語力や体育会系出身だけではないので、上手く自分をアピールする方法を研究することも大切です。
英語力がなくても総合商社に入社できる理由
総合商社には英語力が切り離せないですが、入社時点で全員が英語力を必要とされるわけではありません。
体育会系の方が英語力を求められていないように、全ての方の選考項目で英語力が入っているわけではないからです。
「経営経験」「ゼミなどのリーダー経験」など、さまざまな経験により採用されることもあります。
総合商社への入社に英語力は必ずしも必要ではありませんが、英語力に自信のない方は、入社前に少しでも英語力を身に付けておいたほうが無難です。
総合商社では部署によっては英語力はいらない
総合商社に限らず、英語力が必要ない部署はあります。総合商社は規模が大きくたくさんの部署があるため、多用な人材を求める傾向にあります。
そのため、部署によっては入社時に求める基準が異なるのです。
簿記や法律をきちんと勉強していた人、経営に携わった経験のある人は、きちんと自分の強みとし、面接官に「この学生は当社に必要」と思ってもらえるように事故PRしましょう。
英語力を他のスキルで補うイメージで、アピールすることが大切です。
TOEIC600点以上だと総合商社への入社は安心
「入社前に、最低限の英語力は身に付けておきたい」という方は、TOEICでいえば600点を獲得できるように目指しましょう。
600点程度の実力とはおよそ「英語で日常会話ができる」「海外旅行で困らない」「センター試験の英語で8割程度を得点できる」「専門用語やネイティブとの会話は難しい」というレベルです。
就職・転職に有利な英語資格については下記の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
総合商社では英語を使わない部署も存在する
総合商社とはいえ、全ての部署で英語を使うわけではありません。例えば経理部や人事部と呼ばれる事務部門や、国内での取引を主とした部署では英語を使う機会は限定されます。
ただし、これらの部署に配属されたとしてもいつ英語を使う部署に配置転換されるかは分かりません。
そのため、入社後も英語力の向上に努めなければなりません。
総合商社内定後に英語力を高めるべき2つの理由
内定をしたら、入社に至るまでの数か月は英語力を高めるために勉強や訓練を継続しましょう。
英語が得意な人(TOEIC900点以上)は問題ありませんが、苦手なのに内定した人は別のスキルに着目されているはずです。つまり内定時点では英語力不足に目を瞑ってもらっているのです。
入社前に英語力を高めなければならない理由は、以下の2点です。
総合商社では海外との取引が主となるから
総合商社の主な取引は海外です。英語力不足でも内定を受けている人は、例えばコミュニケーション力や行動力など、英語力以外に高評価な点があって内定されています。
その高評価な点が海外の赴任先で発揮してもらいたいと企業側は考えているはずです。
つまり若いうちから海外駐在の可能性があるので、英語が不可欠になります。
また、事務部門や国内取引部門であっても、英語での問い合わせを受けるケースは多いので、英語力があって損することはありません。
入社後は忙しく勉強できない
「働き方改革」が叫ばれている昨今とはいえ、総合商社はやはり激務であり、日々の業務に追われてプライベートな時間はほとんどありません。家に帰っても疲れて寝てしまいます。
その結果「必要に迫られてから勉強すれば良いや」と思っていても、いざ必要に迫られた時に勉強時間が確保できないのです。また、英語以外に勉強することは山ほどあります。
そのため、まとまった時間を確保できるうちに、少しでも英語力を身に付けている必要があるのです。
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総合商社に入ったらといって、必ずしも英語力が必要ということではありません。しかし英語力があった方が望ましいのも事実です。
総合商社は社内外で競争の厳しい業界ですので、自身の強みを磨くと同時に英語力を磨き、そのどちらも活かすことで競争に勝ち抜いていきましょう。
英語は話せるようになるだけで自分に自信がつきます。英語力は持っていて損するスキルではないので、積極的に英語力の向上に努めてください。
その他、英語の資格を活かした転職については下記の記事で詳しく解説しています。
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