日本製鉄の平均年収は約600万円といわれています。 国内最大手の鉄鋼メーカーである日本製鉄は、2019年4月に新日鉄住金から商号を変更し、新たなスタートを切りました。
この記事では、そんな日本製鉄の年収事情を徹底調査し、平均年収600万円と言われる理由について検証します。
日本製鉄の平均年収は約600万円
大手鉄鋼メーカーで知られる日本製鉄(旧臣日鉄住金)に転職した場合、年収はどのくらい得られるのでしょうか。
噂では、20〜30代の男性で約600万円とも聞きます。
ここでは、平均年収の推移と、年代別・役職別の平均年収を調べ、表にまとめましたので、それぞれの特徴について見ていきましょう。
日本製鉄の平均年収の推移
下の表は、有価証券報告書からの抜粋による、過去5年間の日本製鉄の平均年収の推移をまとめたものです。
決算期 | 平均年収 | 平均年齢 |
2020年3月 | 613万円 | 37.2歳 |
2019年3月 | 613万円 | 37.2歳 |
2018年3月 | 597万円 | 37.4歳 |
2017年3月 | 596万円 | 37.9歳 |
2016年3月 | 625万円 | 38.7歳 |
2017〜2018年が少々下回っていますが、およそ600万円前後での推移を保っています。
また、平均年齢は横ばいとなっていますが、この5年間で少しずつ若齢化してきています。
国税庁の「民間給与実態統計調査」では、2019年度の民間企業の平均年収は436万円であるため、日本製鉄の平均年収は比較的高水準だと言えます。
日本製鉄の年代別平均年収
次に、年代別での平均年収を見ていきましょう。
年代(男性) | 職種 | 平均年収 |
20代 | 技術系総合職 | 650万円 |
オペレーター | 425万円 | |
30代 | 技術系総合職 | 906万円 |
設備メンテナンス | 620万円 | |
40代 | 技術系総合職 | 1,083万円 |
事務系総合職 | 900万円 | |
50代 | 技術系総合職 | 1,300万円 |
オペレーター | 750万円 |
上の表は、口コミによる、20〜50代の日本製鉄社員の平均年収をまとめたものです。
日本製鐵では、総合職、オペレーター、設備メンテナンス、事務職といった採用を行なっており、年代のほかに職種別でも年収に差が生じています。
20〜30代では、総合職とオペレーターでは、200万円ほどの差があり、40代ともなると総合職は管理職に昇格する人も増え、50代には、その差は倍ほど拡がっています。
日本製鉄の役職別平均年収
では、役職別での年収はどうなっているでしょうか。
下の表では、口コミサイトの情報を基に、日本製鉄の総合職社員の平均年収を、役職別でまとめたものです。
役職 | 資格等級 | 平均年収 |
準管理職 | 主査:係長クラス | 800万円(30代 技術系総合職) |
管理職 | 主幹:課長クラス | 1,000万円(30代 事務系総合職) 1,010万円(30代 技術系総合職) |
役員 | 上級主幹:部長クラス 監査役 取締役 代表取締役 取締役会長 | 1,200万円(40代 技術系総合職) 2,333万円 4,678万円 1億5,129万円 1億5,129万円 |
総合職は、2年に1度の昇格試験があるため、主査(係長クラス)までは一律に昇格していきますが、主査以降は昇格のペースにより年収に開きが出始めます。
主査の平均年収が約800万円、主幹(課長クラス)、上級主幹(部長クラス)と昇格することができれば、1,000万円以上の年収が見込めます。
日本製鉄の平均年収が高い理由
それではここで、日本製鉄の平均年収がなぜ他の一般企業と比べて高いのか、その理由について検証していきます。
その理由には、「福利厚生が充実している」ことと、「ボーナスが高い」という2つの要因が考えられます。
この2つの要因について、下記にまとめました。
福利厚生が充実している
年次有給休暇、産休・育休、介護休暇、リフレッシュ休暇などの休暇制度が充実しているほか、各事業所に社宅や独身寮が完備され、24時間対応の保育所も国内の拠点に複数設置されているなど、設備も充実しています。
また、退職金制度については、2021年度の65歳定年制導入に伴い、新しい退職金制度が導入される予定との情報があるので、これから日本製鉄への転職を考えている人は、その点の確認が必要です。
ボーナスが高い
日本製鉄のボーナスは、毎年6月・12月の年2回で支給されており、その支給実績は、年間平均で6ヶ月分となっています。
従業員数500名程度の企業の平均賞与額が、年間でおよそ3ヶ月分ですので、その倍以上もある日本製鉄の平均支給額は、かなりの高水準と言えます。
日本製鉄へ転職する方法
平均年収が400万円台の企業が多い昨今、平均年収600万円を上回る日本製鉄へ転職するには、いったいどうすれば良いのでしょうか。
日本製鉄で高収入を得るためには、総合職での採用が必須となりますが、当然のことながら、総合職枠は応募が殺到し、高倍率となることが予想されます。
ここでは、日本製鉄の中途採用情報と転職難易度を調査し、転職の成功率を上げる方法を検証します。
日本製鉄の中途採用情報
日本製鉄の中途採用情報について調べてみたところ、残念ながら、総合職での採用は新卒者のみとなっており、中途採用はオペレーターと設備メンテナンス業務のみでした。
ですが、即戦力となる優秀な人材を求めて、臨時で中途採用の求人を出している企業も多く、日本製鉄においても、全く中途採用を行なっていないとは言い切れません。
本気で転職を考えるのであれば、まずは転職エージェントへ登録して確認してみることをおすすめします。
日本製鉄の転職難易度
鉄鋼業界でもトップを争う日本製鉄への転職難易度は、かなり高めとなっています。
東洋経済の「入社するのが難しい有名企業」でも、大手デベロッパー商社やマスコミ関連企業が上位に並ぶ中で、TOP200にランクインしています。
企業名 | 2019年度順位 | 2018年度順位 | 2017年度順位 |
三菱地所 | 1位 | 3位 | 2位 |
三菱商事 | 2位 | 1位 | 5位 |
東急不動産 | 3位 | 29位 | 24位 |
日本経済新聞社 | 4位 | 5位 | 6位 |
伊藤忠商事 | 5位 | 4位 | 7位 |
日本製鉄(旧新日鉄住金) | 145位 | 125位 | 125位 |
製鉄所の現場業務への転職であれば、それほど難しくはないでしょうが、年収1,000万円を超える総合職の、特に営業や企画などの事務系での採用は人気もあり、高倍率の狭き門となっています。
日本製鉄への転職成功率をあげるには?
日本製鉄への転職成功率を上げるには、やはり転職エージェントへの登録がいちばん有利だと言えます。
先に述べたとおり、総合職の転職難易度は非常に高く、公開求人が出ても、すぐに応募定員に達してしまい、面接どころか書類選考にすら到達できないことが考えられます。
転職エージェントは、一般に公開されていない求人情報を持っているほか、日程調整の代行や、応募書類の添削も行なってくれます。
特に「パソナキャリア」の転職エージェントは、スカウトはもちろん、面接対応や職務経歴書の添削などに定評があります。
転職実績も豊富で、転職エージェントが最後までしっかりとサポートしてくれるので、安心して転職の臨むことが可能です。
大手企業の求人数も多く、高条件・高待遇の案件も多数掲載されています。
親切で丁寧なサポートに定評がある「パソナキャリア」に登録して転職を成功させましょう。
「パソナキャリア」の詳細はちらからまとめ
コロナ禍における業績不振で、企業の求人数は減少の一途を辿っています。
日本製鉄も例外ではなく、2020年11月現時点で公開求人情報はありません。
ですが、日本製鉄グループの公開求人は多く、非公開求人も期待できます。
公開求人が出ていないからといって諦めるのではなく、転職エージェントでの非公開情報の入手を検討してみたり、関連企業の情報を調べてみるなど、自分にできる事を色々と試してみてくださいね。
その他各業界の年収事情は下記の記事で紹介しています。
興味ある方はぜひご覧ください。