仕事は頑張っているのに理不尽な扱いをされて、身も心もボロボロ。
このままでいいのかな…と悩んでいる方、本当に苦しいですよね。
職場の人間関係が悪ければ、どんなに好きな仕事でも続けられません。
「こんな会社、もう嫌だ!辞めてやる!」と辞めたら、会社から渡された離職票には「自己都合での退職」の文字が。
これでは失業保険の支給が遅れ、何か月も無給状態になってしまいます。
そんなとき、ハローワークに相談すれば退職した後からでも「会社都合退職」に変更できるって、知っていました?
今回はハローワークでできるパワハラ相談について、詳しくご説明します。
また後半では、そもそも会社が辞めさせてくれないときに頼りになる退職代行についてもご紹介をしています。
これを読んで、パワハラのない明るい明日を手に入れましょう!
パワハラとは?
現代ではセクハラやマタハラなど、さまざまな種類のハラスメントが問題になっています。
しっかり知識をつけて、できるだけ心の負担が少なくなるように対策をしたいですよね。
とはいえ、「そもそもどういうのがパワハラなの?」「ほかのハラスメントとなにが違うのか、正確なところがわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
なかには「こんなのパワハラじゃない」などと言って自分の行為を正当化する人もいます。
自分の身を守るためにも、まずはパワハラについて詳しく見てみましょう。
パワハラの定義
パワハラとはパワーハラスメントの略で、優位な立場にある人がそれを利用して相手に精神的・肉体的な苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為のことです。
信仰や家族構成などをしつこく聞き出そうとすることもパワハラにあたります。
ほかにも能力や報酬に見合わない過剰な業務を強要したり、逆に故意に仕事を与えないようにしたりするケースもあります。
また、部下が上司に対して「それ、パワハラですよ」などと言って必要な業務上の命令に従わない逆パワハラも話題になりました。
自分の職場は雰囲気が悪いと感じたら、それはパワハラが原因かもしれません。
本来であれば被害の報告を受けた会社側が調査を行い、問題を解決する必要があります。
けれど実際にはパワハラ問題はすぐに解決しないことも多く、耐えきれずに辞めていった人たちの担当業務が残った人の大きな負担になることも。
後になればなるほど辞めづらくなるという悪循環に、心のバランスを崩してしまう人も少なくありません。
自分自身に余力が残っているうちに、新しい会社へチャレンジしてみるのも解決方法の一つです。
「自己都合退職」と「会社都合退職」はなにが違うの?
会社を辞めて、晴れて自由の身になったあなた。
手元には会社からもらった離職票があります。
しかしよく見ると、そこには「自己都合で退職」の文字が!
会社側のパワハラで退職せざるをえなかったのに、どうして「自己都合」なの?
納得がいきませんよね。
実は「会社都合」で退職となると、会社側は「キャリアアップ助成金」や「トライアル雇用助成金」などの助成金が受けられなくなったり、減額されたりするのです。
だからできれば「自己都合」で退職してもらったほうが、会社はデメリットが少なくなります。
しかし「自己都合退職」になると、失業保険の手当支給までに時間がかかるのです。
「会社都合」なら1週間で受け取れる失業手当が、「自己都合」では3か月以上もかかってしまいます。
次の仕事がすぐ見つかればいいですが、せっかく雇用保険料を払い続けてきたのですから、必要な手当てはきちんと受け取りたいですよね。
でももう退職してしまったし、いまから会社に頼むのは難しい…と思っていませんか?
その変更の手続き、ハローワークで相談できるんです!
ハローワークでできる!退職理由を変更するには?
ハローワークで退職理由を変更するには、窓口での手続きが必要です。
この手続きに必要な書類は場合によって違いますが、大きくわけて「正しい離職理由」と「パワハラを受けていた証拠」の2つが必要です。
ハローワークの職員と相談しながら、必要な書類を整えましょう。
退職理由を変更するのに必要なもの1【正しい離職理由】
退職するに至った正しい理由を報告するための書類です。
「離職理由説明書」という書類を渡される場合や、離職票に直接退職の理由を書くこともあります。
これには、退職の原因となったパワハラの詳細を記す必要があります。
箇条書きでもいいので、それまであったことを整理して書き出してください。
また、会社側の申告に異議があることを示す申立書を提出するよう言われることもあります。
書き方はハローワークの職員が教えてくれますので、わからないところは質問しながら記入しましょう。
退職理由を変更するのに必要なもの2【パワハラを受けていた証拠】
パワハラの証拠となる証言を集めて、証拠として提出します。
職場の同僚に頼んで、実際にパワハラがあったことを証言してもらいましょう。
2人以上の証言が必要ですが、現役の社員には頼みづらい場合はすでに退職した人の証言も有効です。
まだ辞める前であれば、パワハラをされたときの音声記録も有益です。
罵倒の声や理不尽な命令、人格を否定するような発言などをこっそり録音しておきましょう。
また、日記や写真なども証拠に使えます。
特に暴力を受けたときは必ず写真や日付の記録を残しましょう。
申請が終わったら
必要な書類の提出が終わったら、指定された認定日にハローワークへ向かいましょう。
審査に無事合格していれば、10日ほどで失業手当が振り込まれます。
審査に合格できなかったら?
あれだけ一生懸命準備をしたのに、万が一、審査に通らなかったら?
そんなときは諦めてはいけません。
翌日から3か月以内であれば再審査の申請ができます。
ハローワークの窓口に再審査を希望する旨を伝えてください。
そもそも退職ができない!そんなときはどうすれば?
ここまで退職後の退職理由変更手続きについてご紹介してきましたが、「パワハラがひどすぎて辞めさせてもらえない」というケースもあるでしょう。
職業の自由は憲法でも定められている国民の権利です。
退職するかどうかは労働者が自由に決めていいはず。
しかし、実際には、「おまえはどこに行ってもやっていけない」などと人格を貶め、洗脳状態にしてしまう悪質なパワハラも報告されています。
そうなるまえに逃げ出すのが一番いいのですが、がんばり屋さんほど、ぎりぎりまで耐えてしまうもの。
限界まで傷ついているのが現状なのですから、できることならこれ以上悩むことなく問題を解決したいですよね。
そんなとき、あなたの退職を代行してくれるのが退職代行サービスです。
退職代行サービスって?
退職代行サービスとは2018年ころからテレビでも話題になり始めたサービスです。
退職を希望する本人に代わって会社との間を仲介し、必要な手続きを進めてくれます。
会社の人に会わずに済むので、嫌な思い出とも離れて、心穏やかにそれからの生活のことを考えることができますよ。
退職代行サービスに依頼すると会社への連絡は不要
基本的には退職代行サービスの会社がすべての手続きを行いますので、退職希望者は会社と直接連絡を取ることなく辞めることができます。
パワハラの相手ともやり取りをしなくて済むので、脅迫を受けたり、威圧的な態度を取られたりするトラブルの心配もありません。
意味もなく辞めるタイミングを延期されることもなくなるので、転職活動にもスムーズに移れます。
また、引継ぎなどの業務をしなくていいケースもあります。
ただし、会社から借り受けている機器や社内データなどは返却しなくてはなりません。
どこまで依頼できるかは代行業者や費用によっても違いますので、必ず確認しましょう。
退職代行サービスを受けるには?
市場にはさまざまな退職代行サービスがあります。
まずはサイトや口コミをチェックし、自分にあった業者を探しましょう。
依頼したい業者が決まったら、さっそく問い合わせです。
予算や依頼内容などの打ち合わせが終わったら料金の振込をし、あとは連絡を待つだけ。
業者の指示に従って、会社に送付する書類や返却物などを用意します。
会社との手続きは代行業者が行いますので、あとは離職票や雇用保険被保険者証などを受け取れば退職できます。
費用はかかりますが、辞めるときまでダメージを負いたくないですよね。
もう関係のない場所だと割り切って、あとは業者にお任せ、というのも悪いことではありません。
下記の記事では退職代行「NEXT」について詳しく解説しています。
気になる方はぜひご覧ください。
退職代行サービスを利用しないほうがいいケースって?
便利な退職代行サービスですが、どんな場合でも利用したほうがいい、というわけではありません。
「退職の手続きが面倒くさい」「辞めるというのが気まずい」など、安易な理由で退職代行サービスを頼るのは避けたいものです。
仕事は、基本的には人との人の関係性で成り立ちます。
今後のことを考えても、可能な限り円満に退職したいもの。
相手にこちらの話を聞く姿勢があれば、きちんと自分で手続きをし、挨拶を済ませて退職したいですよね。
ただし、「あなたのため」と言いながら無理難題を押し付けてくるタイプのパワハラもありますので注意しましょう。
悩んだら、信頼できる第三者の意見を聞くのもいいですよ。
まとめ
パワハラで退職した後にハローワークでできる相談と手続き、そして退職できなくてお困りの方のための退職代行サービスについてご紹介しました。
パワハラにあわないことが一番ですが、不幸にも被害にあってしまったときには無理をし過ぎてはいけません。
世の中にはいろんな人がいて、いろんな職場があります。
あなた自身の未来のために、よりよい環境を目指しましょう!
また、スムーズに退職するには次の仕事をあらかじめ決めておいたほうが良いです。
下記の記事では年代別の転職成功のポイントを詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。