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資格取得の相場を紹介!人気おすすめ資格取得にかかる費用や時間は?

「今の仕事が辛い」「このままこの会社で働いていていいのかな?」「転職に向けて資格取得したいけど、どの資格を取ればいいの?」などと悩んでいる方も多いと思います。

もし資格を取得することによるメリットがはっきりとわかれば、どの資格を取ろうかというプランやキャリアアップのビジョンも見えてきますよね。

この記事ではさまざまな資格の手当の相場や取得のメリットについて紹介していきます。

いくつかの業界ごとにわかりやすく紹介していきますので、気になるものだけでもご覧ください。

資格取得の概要とメリット

資格は大きく「国家資格」と「民間資格」に分かれています。

民間資格は団体や企業が試験を行って認定する資格になります。

国家資格は法律で定められた資格で、民間資格よりも社会的な信頼性が高いことが特長です。

また公的資格というものもあり、これは官庁や大臣が認定する形式になっているものの、実際には民間団体や公益法人が運営するものです。

これらの資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

1つ目のメリットは職業選択の幅が広がるということです。

医師、税理士、弁護士などの職業は資格を持っていなければそもそも就職することができません。

こういった専門職に就くための資格は難易度が高い一方で、取得できれば大きなキャリアアップが望めるというメリットがあります。

2つ目のメリットは資格手当がもらえるということです。

資格手当は資格の種類や企業によっても金額は変わってきますが、平均すると国家資格の方が民間資格よりも金額は高い傾向にあります。

また資格手当を導入している企業の割合は毎年ばらつきがあるものの、おおむね5割と言われており、資格取得のメリットに数えていいでしょう。

また毎月の手当のほかにも資格取得時に報奨金を支払う企業もあるようです。

業界ごとにおすすめの資格について紹介

ここからはおすすめの資格をいくつか紹介していきます。

資格取得の難易度やメリット、手当の平均金額などがわかりますのでぜひご覧ください。

(1)情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は経済産業省が「情報処理の促進に関する法律」に基づいて実施する試験です。

この試験は技術者だけでなく、ユーザーにも取得のメリットがあるような資格もあり、幅広い分野の試験を受けることができます。

ここでは代表的なものである基本情報技術者について紹介していきます。

基本情報技術者

この資格は情報技術系の専門学生も受験するような試験です。

内容は統計や数学、アルゴリズムやデータ構造、セキュリティなど多岐にわたります。

合格率も3割前後と比較的難易度の高い試験ですが、この資格を取得することでITに関する基本的な知識を身につけている証明になります。

またこの試験の特徴として社会人が受験者の7割で、そのうち半数がIT業界の仕事に従事しています。

逆に言えば、のこりの半数はIT業界以外の社会人が受験しているということなので、転職前の資格取得を目指す人も多いです。

この資格一つでIT業界へ就職できる可能性が高まりますので、ぜひとも取得しておきたい資格の一つということになります。

まずは基本情報技術者の資格を取得して、業界で経験を積み、また新たな資格を取得することでキャリアアップを目指しましょう。

この資格の手当平均額は4,650円です。

(2)cisco技術者認定試験

ciscoとはアメリカに本社を置くコンピュータネットワークに使用される通信機器の製造・販売を行っている企業です。

コンピュータネットワークの制御装置を製造・販売する企業としては世界最大の規模をほこります。

cisco技術者認定試験は世界共通基準の資格であり、これに関する資格を持っているだけで業界では大きな強みとなるでしょう。

cisco技術者認定試験には5つのグレードがあり、上から「アーキテクト」「エキスパート」「プロフェッショナル」「アソシエイト」「エントリー」となっております。

経験や知識を積み上げることで上のグレードの資格を取得できるようにもなり、キャリアアップにつながっていくでしょう。

ここでは代表的なcisco技術者認定試験の資格で代表的なものを紹介していきます。

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

CCNAはcisco技術者認定試験の「アソシエイト」のグレードに属する試験です。

試験の分野は9つの分野に分かれており、1つ1つが特定の分野に特化した試験内容となっています。

資格手当の平均額は11,250円とやや高めの金額です。

CCNAの資格には有効期限があり、3年で喪失してしまいますが、転職のために取るということであれば十分な期間と言えるでしょう。

また1つ上のグレードである「プロフェッショナル」になるとCCNPという資格もあります。

CCNPの資格手当平均額は19,250円とさらに高い金額です。

また初歩からしっかり身に着けたいということであれば、手当が出ない可能性もありますが、「エントリー」のCCTから取得していくこともできます。

CCNAは経験の目安が1~3年となっていますが、取得のメリットも大きいのでIT業界を目指すのであればぜひとも身に着けておきたい資格です。

こうしたIT業界の資格は取得の難易度が高い一方で資格手当の金額も高い傾向にあります。

またエンジニアの場合、将来的には独立してフリーランスとして稼ぐことで大幅なキャリアアップを目指すことができるというメリットもあります。

こうした面からエンジニア系の資格は難易度こそ高いものの、おすすめの資格と言えるでしょう。

(3)危険物取扱者

危険物取扱者は火災や爆発が起こるような危険物の取扱をするために必要な国家資格です。

甲種、乙種、丙種の3種類があり、もっとも取得しやすい資格が丙種となります。

丙種はガソリン・灯油・軽油・重油といった特定の危険物の取扱に関する資格です。

受験資格はなく、だれでも受験することができます。

丙種は主にガソリンスタンドの店員やガソリン・灯油の配送スタッフ、廃油処理工場などで実務的な仕事にあたる際に必要となります。

丙種の合格率は約50%であり、専門資格であることを考えればそれほど低くないと言えるでしょう。

資格手当の平均は3,000円から10,000円となっています。

丙種だけでなく、乙種、甲種と上位の資格を取得できれば職業選択の幅はさらに広がります。

たとえば乙種以上の資格を取得することで保安の定期監督や立ち合い業務をできるようになり、キャリアアップを目指せるので、この点からも危険物取扱者はおすすめです。

(4)医療事務系の資格

医療事務系の資格はいくつかありますが、いずれも民間資格です。

医療事務の仕事自体に特別な資格が必要というわけではありませんが、医療にかかわる仕事である以上、ある程度の専門知識は必要となります。

その知識を身についていることを証明でき、また医療という安定した業界に転職しやすくなるというメリットがあります。

そんな医療事務系の資格を2つほど紹介していきます。

医事コンピュータ技能検定

医事コンピュータ技能検定は診療報酬の請求事務に必要なコンピュータの基礎知識やレセプトコンピュータを使ったレセプト作成が正しくできるかを証明する資格です。

レセプトというのは医療機関が患者の治療や診察を行った際の費用を保険者へ請求する際の明細書です。

ほとんどの病院はこうした保険診療の請求をオンラインで行っているので、医療事務には必須の知識と言えるでしょう。

試験は準1級、2級、3級の3つに分かれており、もっとも簡単な3級の合格率は6割ほどです。

医療事務が未経験の方でも比較的取得しやすい資格となっています。

診療報酬請求事務能力認定試験

医療事務の資格においてもっとも難しいと言われることもある資格で、合格率は3割ほどとなっています。

さらに医療事務の資格で唯一の国家資格でもあり、その価値はかなり高いと言えるでしょう。

資格手当も5,000円から10,000円です。

この資格を取得できれば、医療事務でのキャリアアップを目指していけるでしょう。

(5)日商簿記検定

次に紹介するのは日商簿記検定です。

日商簿記検定は日本商工会議所による簿記検定で1~3級があります。

簿記はさまざまな場面で必要となる知識です。

経理だけでなく、財務や一般事務でも役立ちます。

この資格を取得することでビジネスパーソンとして基礎的な知識を手にいれることができ、なおかつ転職の幅も広がるでしょう。

1級はかなりの難易度で取得が大変ですが、2級であれば合計200時間程度の勉強で取得することができます。

1日2時間であれば3か月ほどなのでそれほど無理のない計画を立てられると思います。

また試験も2,6,11月と1年に複数回行われるので、それだけ取得のチャンスも多いこともおすすめのポイントです。

資格手当の平均額は1,2級合わせて3,000円から20,000円となっており、1級の専門性が高い分、上限が高くなっています。

(6)FP技能士(ファイナンシャル・プランニング)

FP技能士とは日本FP協会と金融財政事情研究会の2団体がそれぞれ実施する試験に合格することで取得できる国家資格です。

FP技能士の試験は顧客の収入や支出、資産などの状況から適切なライフプランを示す能力を図るものとなっています。

FP技能士の資格が役立つ職業は幅広く、銀行のような金融業、生命保険などの保険業、不動産会社でも活用できます。

資格を持っている人の平均年収は約300万円と決して高くはないですが、独立ということも視野にいれれば高収入が望める分野です。

また会社員の場合も、営業成績によって給料が変動する業界が多いので自身のスキル次第では十分な収入とキャリアを築くことができます。

またIT系の資格と比較すれば、2級までは取得しやすい国家資格という点もおすすめです。

資格手当は2級以上でつくケースが多く、その場合の金額は10,000円から30,000円ほどと言われています。

(7)MOS(マイクロ・オフィス・スペシャリスト)

MOSはExcel、Word、Powerpointなどビジネスで使用するソフトの基本的な操作ができることを証明する資格です。

マイクロソフトのソフトはプレゼンや会議の資料作成や書類の作成など、さまざまな場面で使用されます。

この資格を持っていることでこれらのソフトの使用について問題ないということを証明できるのです。

専門性の低い資格ですが、あらゆる場面で役立つので転職の幅を広げることに役立つ資格と言えるでしょう。

資格手当の相場は1,000円程度と高くはないですが、転職の際にはそれ以上の価値を持つことになる資格です。

(8)TOEIC

TOEICはビジネスシーンや日常会話でつかわれる英語の能力を図る試験です。

最近では英語を社内の公用語とする企業も増えており、その必要性は増してきています。

試験は990点満点で、600点以上だと上場企業、700点以上だと外資系企業に求められるレベルに達します。

英語はこれからの時代に必ず需要が高まるスキルになりますので、TOEICで高得点をとっておくことはキャリアアップに重要だと言えます。

また大手企業では多額の報奨金を出しているケースもあり、ソフトバンクは800点以上で30万円、900点以上で100万円にもなります。

また採用基準にTOEICの点数をいれている企業もあるので、希望する企業によっては必須のものだと言えるでしょう。

TOEICに関しては下記の記事で詳しく解説しています。

キャリアアップ・転職のための資格取得まとめ

ここまでいくつかの資格を紹介してきたものを表にまとめました。

資格 資格手当の相場
基本情報技術者認定試験 約4,650円
CCNA 約11,250円
CCNP 約19,250円
危険物取扱者 3,000円から10,000円
診療報酬請求事務能力認定試験 5,000円から10,000円
日商簿記検定(1、2級) 3,000円から20,000円()
MOS 約1,000円
TOEIC 報奨金が出る

資格はここで紹介したもの以外にも、多くの種類の資格があります。

資格には特定の業界に特化したものもあれば、さまざまな業界で活用できるものもあり、自身の目的にあった資格の取得を目指すことが重要です。

また傾向として、専門性の高い資格ほど手当の相場が高くなります。

専門性の高い資格を持っているということは、それだけ業界から必要とされる人材と言えますので安定したキャリアを目指したいという方は専門性を重視するとよいでしょう。

専門性が低くとも日商簿記、MOS、TOEICのような資格は幅広い職種で役に立つ資格です。

こうした資格を持ったうえで、さまざまな企業で経験を積むことができれば将来のキャリアプランの幅も広がっていきます。

資格の取得はキャリアの選択肢を広げることにつながります。

資格という明確な強みを持っているからこそ、任される仕事が増えて収入アップにつながるほか、転職活動にも躊躇なく踏み切れるというメリットもあります。

また、無資格でもできる楽な仕事は下記の記事で詳しく解説しています。

ぜひご覧ください。