現在では「終身雇用制度の崩壊」や「働き方改革」が叫ばれています。
なんな中、フリーランスという働き方を目指す人も増えてきています。
フリーランスの仕事はどのようなものがあるのでしょうか?
今回はフリーランスにはどんな仕事があるのか、フリーランスでおすすめの仕事などを紹介します。
フリーランスってなに?
そもそもフリーランスとは何でしょうか? 耳にしたことはあっても、実際にどのような働き方なのかは良く分からない、という方も多くいらっしゃいます。
多くの人は、フリーランスとは何となく「自由に働ける」「会社や上司に縛られないという意味なのかな? 」と漠然とお考えではないでしょうか。
これから「フリーランスの意味」「具体的な仕事内容」をお伝えします。
フリーランスの意味
フリーランスとは「企業や特定の組織に在籍することなく、個人で行う仕事」という意味です。仕事の範囲はビジネスからアートまで、幅広く存在します。
仕事の方法としては、取引先と仕事内容を確認したうえで値段や納期を直接交渉します。プレイヤーとマネージャーを一人で行うイメージです。
納税などは取引先企業で行うこともありますが、多くは自身で確定申告や源泉徴収を行うこととなります。
自由に働けるというメリットはありますが、仕事の管理や報酬の請求、経理などの事務など全て自分で行わなければなりません。
フリーランスの基本的な情報
フリーランスとして働く人の多くは30代~40代で、性別の割合は男性よりも女性の方が少し多いです。学歴で見ると、大卒・大学院卒で70%以上を占めます。
年収は1,000万円を超える人が10%近くいますが、400万円以下の方が最も多いです。
実際の仕事内容は文章を書く人は約25%と最も多く、続いてITエンジニア、ビジネス系と続きます。
地域別では、関東でフリーランスを行っている人が40%近くおり、その後近畿、中部、九州と続きます。
これから需要が高まるであろうフリーランスの仕事10選
フリーランスの仕事とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
一言でフリーランスといっても業務内容は多岐に渡ります。
ここでは、今後需要が高まる可能性が高いフリーランスの仕事を、10種類に厳選して紹介します。
自身のスキルや経験を照らし合わせて、フリーランスを行う際は何を選択するかの判断材料としてください。
Webエンジニア
エンジニアの仕事は、Webデザイナーが制作したデザインをもとに、HTMLやPHP、CSSなどの実装や設計などを行います。
最近ではリモートワークが可能になったため、より柔軟に働ける環境が整ってきました。
エンジニアは慢性的な人員不足が続いているため、フリーランスへの仕事の依頼は多いです。
企業からは突発的な受注増に対応するために、貴重な戦力をしてフリーランスを活用している企業もあります。
WEBデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザインを考えて、イラストレーターやフォトショップなどを使って見栄えを良くし、業績向上につながるためのサイトを構築する仕事です。
この仕事に就くには、デザインに関する基礎的な知識と、「どのようにすればサイトに閲覧者が増えるか」というマーケティングのセンスが求められます。
自分の趣味の延長として、自分も成長し、楽しみながらできる仕事であるとも言えます。
Webマーケター
WebマーケターはWebデザイナーと重複する部分もありますが、こちらはデザインよりも「閲覧者の増加」や、ECサイトであれば「申込者の増加」など、より実践的・経営的なものが求められます。
Webデザイナーではイラストレーターやフォトショップの知識が求められますが、こちらはSEO対策、SNS運用など、経営に近いものになります。
Google Analyticsなどサイトの解析システムを使うと、よりリアルにサイトとマーケティングをリンクさせることができます。
Webライター
ライターはブログやメディアのSEO記事、ニュース記事執筆のアシスタントとして、労働時間や文字数によって報酬を得る仕事です。
仕事内容によっては執筆する専門分野の知識が必要となり、今までの自分の経験を生かして報酬が得られます。
その一方で知識が不要なものもあり、Webや本などで調べて執筆をする仕事、誰かが話した内容を文字おこしするのみの仕事、文字おこしをした文章に誤字脱字があるかをチェックするのみの仕事もあります。
Webディレクター
Webディレクターとは、Webサイトを作る際に指揮を執る人のことです。例えばPMやPLと同行してクライアントの意見や要望、制作物の方向性をまとめ、要件定義を作成しながらデザイナーやコーダーなど関係者に指示を出します。
指示を出すだけではなく、制作物が納期に間に合うように順調に制作できているか、予定価格内で納品できそうかなどを日々確認します。
クライアントとかかわる密度も濃いので、継続受注への提案など営業的な面も含まれます。
Webコンサルタント
Webコンサルタントは企業に対してマーケティング改善による業績向上を実施します。似た言葉にITコンサルタントがあります。こちらは開発オペレーションの改善提案を強みとします。
いずれにしても、コンサルタントの知識を活かしてクライアント企業の問題を発見し改善提案、業績向上をフォローする仕事になります。
上記の能力の他に、社長や経営幹部の意向を引き出すコミュニケーション能力、スタッフを管理する能力、決算書を読み込む力も必要です。
インフルエンサー
インフルエンサーの収入は、twitterやInstagramなどのフォロワー数に左右されます。一般的に、インフルエンサーの単価は1フォロワーにつき1円と言われます。
インフルエンサーと聞くとモデルや芸能人が実施しているイメージを持たれますが、一般人でもインフルエンサーになることは可能です。例えばクリエイティブなものや専門的なもので、ニーズがあれば誰でもなることができます。
そのために、まずは自分の得意分野を探し、磨くことが大切になります。
ブロガー・アフィリエイター
アフィリエイトとは、インターネットを利用した広告宣伝の一つで、成果報酬型の広告のことです。ウェブサイトの閲覧者が掲載されている商品やサービスなどを購入し、生じた利益に応じて成功報酬が得られる広告手法です。アフィリエイターは実際にアフィリエイトを運用している人のことです。
月に5万円以上稼げている人は全体の5%程度ですので、多くの人は副業で行っています。専業で行っている人の中には1,000万円を稼ぐ人もいます。
YouTuber
今や子供がなりたい職業1位にランクインするYouTuberも、フリーランスの一部です。
YouTuberは動画共有サイトYouTubeに動画を公開し、バナー広告やプレロール広告などから収入を得ます。人気YouTuberになればグッズ販売を行って利益を得る人もいます。
この仕事を始めるには動画編集技術が必要になりますが、編集ソフトも豊富にあるため慣れればすぐに実施できます。
人気YouTuberは億を超える収入も望めます。
動画編集者・映像クリエイター
近年ではホームページやYouTubeなどで、動画を使って自社をPRする企業も増えてきました。その影響で動画編集のニーズは高まっており、人手不足の状態が続いています。
ニーズがある一方で、新たにこの仕事を始める人も増えています。そのため、動画編集未経験の状態で実績がないのにフリーランスになってしまうと、単価が安くなってしまう可能性が高いです。
まずはスキルを磨き、身近なところで実績を出してからフリーランスになりましょう。
また、フリーランスの仕事の実態については下記の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
フリーランスでおすすめの仕事
フリーランスとして働くにあたり、実際にどの仕事がおすすめになるのでしょうか。ここでは3つのジャンルに分けておすすめを紹介していきます。
具体的には「儲かる仕事」「楽な仕事」「スキル不要の仕事」です。
ご自身のスキルやライフスタイル、副業で検討している方は本業とのバランスに合わせて検討してみてください。
フリーランスで儲かる仕事
儲かる仕事は「コンサルタント」「IT系エンジニア・プログラマー」です。
コンサルタントは専門的かつ幅広い知識が必要ですが、クライアントから信用が得られ、成果を上げ続けることができれば高額な報酬を継続的に得られます。
1日の訪問で20万円以上の報酬を得ている人もいます。
IT系エンジニア・プログラマーは現在慢性的な人手不足のため、プロジェクトによっては高額な報酬を得られます。
どちらにしても、専門的な知識と経験が要求されます。
フリーランスで楽な仕事
楽な仕事は、「カスタマーサポート代行」「調査代行」です。
カスタマーサポートとは、クライアントから頂くマニュアルに沿って電話やメールを対応します。
調査代行とは、クライアントから指定されたものをインターネットで検索して、情報をまとめる仕事です。
楽な仕事の特徴として、作業に時間がかかったり、労働時間の拘束があったりします。しかし、仕事内容は複雑でなく、すぐに覚えられるので仕事としては楽です。
フリーランスでスキル不要な仕事
スキル不要な仕事は「ライター」「事務代行」です。
ライターは、案件にもよりますが基本的には文字を書く仕事ですので、タイピングさえできればご自身の持つ興味や知識をお金に変えることができます。ただしPCを使って資料の作成を求められることが多く、スマートフォンでの作成ニーズは少ないです。
事務代行はエクセルなどの表計算ソフトにデータを入力する仕事です。最低限のルールさえ身に付ければ、誰でも簡単に始められます。
フリーランスにおすすめの求人サイト
フリーランスが仕事を獲得する場合に、おすすめの求人サイトにはどのようなものがあるのでしょか?
ここでは、フリーランスにおすすめの求人サイトを紹介します。
IT求人ナビフリーランス
高額報酬でフリーランスを手厚くサポートするのが「IT求人ナビフリーランス」です。
webエンジニアやwebマーケターの案件も多く、 キャリアコーディネーターが、求職者の経歴、業界の動向などを考慮し、過去の事例をふまえて適した案件をマッチングします。
レバテックキャリア
「レバテックキャリア」は、相談者のライフプランをなによりも大事にし、IT・Web業界への転職・フリーランスの気持ちに寄り添って考えることをポリシーとしています。
レスポンスも早く親身に相談にも応じてくれるので、連絡が来ないと気を揉むことも少ないでしょう。
エンド直案件のみで仲介を挟まないため、高単価案件が実現でき、情報の伝達も迅速です。
PHPエンジニア、コーダー、デザイナー案件が多く、そのような職種の方は仕事が見つけやすいでしょう。
まとめ
フリーランスは自身がやりたい仕事で稼ぐことができます。
最初はうまくいかないこともたくさんあります。しかし、そのような経験はフリーランスを続けていくうえで大事な基礎になります。
働き方改革が進み、兼業・専業のフリーランスが急増し、できる仕事も多岐に渡ります。
ご自身のスキルや経験、またどの程度稼ぎたいのかを踏まえた上で、フリーランスを楽しんでください。
下記の記事ではフリーランスで仕事がない時にやるべきことを解説しています。
もうすでにフリーランスとして活動している方や、フリーランスを始めたばかりで仕事が上手く獲得できない方はぜひ読んでみて下さい。