就活・転職生のための情報サイト「シュウカツ部!」

ノルマに追われるのはもう嫌だ! 別の業界に転職することはできるのか?

「ノルマが気になって家に帰っても落ち着かない」

「自分だけノルマが達成できなくて、職場では周りの目が気になってしまう」

ノルマに追われていると、このように感じる方もいるでしょう。

ノルマは目標をはっきりさせるのに効果的ですが、自分で自分を追い込んでしまう原因にもなります。

本記事では、ノルマを設定するメリット・デメリット、ノルマに追われているときの対処法、ノルマがつらくなった時の別の業界への転職方法を紹介します。

ノルマを設定するメリット

金融、保険、小売り、アパレルなど、どの業界の会社にもノルマは設定されています。

仕事をしている限り、ノルマから逃れることはほとんどできません。

時にはあなたを追い込む原因になるノルマですが、一方で良い面もあります。

ここでは、ノルマを設定するメリットを2つ紹介します。

メリット①:目標が明確になる

目標をはっきりさせたいときは、ノルマを設定するのが効果的だと言われています。

ゴールが明確になっていると、ゴールに向かってどのように行動したらいいか方針を立てやすくなるからです。

もし自分たちが何に向かって行動しているのか曖昧になっていると、それぞれの行動にばらつきが出てくるかもしれません。

そうするとトラブルが増えたりして、かえって仕事量が増えてしまいます。

スムーズに業務を進めるため、ノルマを設定する必要があるのです。

メリット②:モチベーションを維持できる

モチベーションを維持できるのも、ノルマを設定するメリットの一つです。

達成しなければならない最低ラインがないと、どこまで頑張ればいいのかわならないですよね。

もちろん「できるところまで全力でやりたい」という人もいますが、「これくらいでいいか」と程々のところで止めてしまう人もいます。

会社としては、雇っている以上社員には利益を出してもらわなければなりません。

社員のモチベーションを維持は会社の利益に繋がるので、ノルマを設定することは大切なことだと言えます。

ノルマを設定するデメリット

ノルマを設定することは働く人の士気を高めるというメリットがあります。

しかし、ノルマを達成することだけに気を取られると、その場しのぎの仕事や、ストレスの原因になるかもしれません。

ここではノルマを設定するデメリットを3つ紹介します。

ノルマに追われるのがつらいと感じている人は、自分に当てはめながら読んでみてください。

デメリット①:目先の利益に飛びつくようになってしまう

ノルマに設定された数字を満たすことが目的になり、目先の利益に飛びつくようになってしまうかもしれません。

ノルマに追われるのはしんどいですし、早く最低ラインを超えて楽になりたいという気持ちはわかります。

しかし、これでは冷静に判断できなくてうまい話に乗せられて損をしたり、長期的に安定した仕事ができなくなったりします。

ノルマを設定することは目先の利益を優先してしまい、長期的な目線をなくしてしまう可能性があるのです。

デメリット②:精神的に追い込まれてしまう

ノルマを達成することに必死になって、精神的に追い込まれてしまうこともあります。

周りは達成しているのに自分だけできていないと、焦りますよね。

そこで何とか工夫してノルマを達成しようとしたけれどから回ってしまい、さらに追い込まれることもあるでしょう。

残業時間が増えたり家に帰ってもノルマが気になったりして、落ち着くときがなくなってしまいます。

ノルマを設定することは、自分で自分を追い込むことに繋がる可能性があるのです。

デメリット③:社内いじめ・パワハラの原因になる

ノルマを達成できなかったら、上司から注意やお叱りを受けることになります。

職場にもよりますが、誰のせいなのか犯人捜しをする人もいるでしょう。

その時ターゲットにされるのは、ノルマを達成できなかった人であることがほとんどです。

周りが達成できたことを自分は達成できなかったので、いじめやパワハラをされても反撃することもできません。

ノルマがあることで順位が付いてしまい、社内いじめ・パワハラの原因になるかもしれないのです。

ノルマがつらいときの対処法

それではノルマがつらいときはどのように対処したら良いのでしょうか。

ノルマがつらいと感じている人の中には、このまま今の職場で働くことを考えている人もいれば、別の業界への転職を考えている人もいるでしょう。

ここではノルマがつらいときの対処法を5つ紹介します。

ノルマに追われることに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

対処法①:ノルマを達成している同僚を観察する

ノルマを達成している同僚を観察し、自分のやり方を改善するのは、有効な対処法の一つだと言えます。

同僚を観察するときは次のようなことに着目してください。

  • どんな資料を作成しているのか
  • 先方とはどんなことを話しているのか
  • 相手が同意したくなるような話し方・言い回しはないか

できる人と自分のやり方を照らし合わせて、良いところがあれば積極的に取り入れていきましょう。

対処法②:段階的に小さな目標を設定する

いきなり大きな目標を達成しようとすると、なかなかモチベーションを維持することができません。

そんなときは段階的に小さな目標を設定してはいかがでしょうか。

  1. 資料を作る
  2. 相手に話を聞いてもらう
  3. 1つ契約が取れた

これを何度も繰り返します。

小さな目標を達成するために一つ一つ丁寧に仕事をすると、積み上げたものがノルマの達成に繋がるのです。

対処法③:「ノルマは自分への期待の表れだ」と考え方を変える

「ノルマは自分を追い込む存在なんだ」と先入観を持っていることが原因で、ノルマが達成できなくなっていることがあります。

本来ならできるのに、気乗りしないまま仕事をしているので集中力が下がっている可能性があるのです。

心当たりがある方は一度考え方を変えてみてください。

プラスに考えるだけでやる気が出てくるかもしれません。

対処法④:誰かに相談する

誰かに相談すると、頭の中が整理されて解決策が出てくることがあります。

同僚にノルマを達成する方法を聞くのもいいですし、上司にノルマがキツイことを相談するのも良いでしょう。

職場の人に相談しにくいときは、友人やネット上の知り合いに聞くのも効果的です。

もうダメだと思う前に、一度誰かに相談してみてください。

対処法⑤:別の業界に転職する

ノルマに追われるのがつらいと感じたときは、別の業界に転職するのも一つの手段です。

なぜ別の業界に転職するのかというと、同じ業界だと業務の内容が似ていることが多いので、結局またノルマに追われる可能性があるからです。

今の仕事をしながら転職活動をするのは大変だと感じている方は、マイナビエージェントやdodaといった転職サイトを利用してはいかがでしょうか。

求人数が多く、面談・説明会などサポートもしっかりしているので、働きながら納得のいく転職活動ができます。

こちらの記事で転職サイトについて詳しく紹介しています。

また、上司からのパワハラや会社とのトラブルが心配な方は、退職代行サービスの利用を検討してみてください。

「退職代行ガーディアン」だと料金は一律で、24時間365日対応してもらうことができます。

退職代行サービスが気になる方は、こちらの記事をご覧ください。

ノルマが楽な業界3選

どの業界にも、営業にはノルマが設定されています。

特に金融、保険、不動産、人材などの個人を相手にすることが多い業界はノルマが厳しい傾向があります。

ノルマに追われるのがつらくて転職するのなら、転職先はノルマが楽なところが良いですよね。

ここでは、ノルマがつらくて転職しようとしている人に一度チェックしてほしい業界を3つ紹介します。

業界①:インフラ

ガスや電力といったエネルギー系のインフラ、鉄道などの交通系のインフラは、他の業界と比べると、営業ノルマが楽だと言われています。

その理由は、インフラ業界では営業を外注化していることが多いからです。

つまり、実際に営業をするのは代理店の人になるので、インフラ企業に勤めている人は他の業界ほど営業しなくてよくなるのです。

また、競争相手が比較的少ないのもノルマがきつくない理由の一つでしょう。

業界②:食品

食品業界も、比較的ノルマが楽な業界の一つです。

理由は、新規参入が難しいことと、取引の時は間に商社を挟むことが多いことが挙げられます。

食品業界は、原材料の仕入れ・工場などの設備・取引先の開拓など実際に商品を売れるようになるまでにやることが多いので、新規参入が難しいと言われています。

新規参入が難しいからこそ競合他社が少なく、そこまで営業ノルマの達成に必死にならなくて済むのです。

また、食品業界はメーカーと取引先である小売店との間に商社を挟むことが多いのが特徴です。

そのため食品メーカーの営業マンは商社の人と話をするぐらいで仕事が終わることもあります。

業界③:IT関連

IT関連も、ノルマが楽な業界に挙げられます。

IT業界では他の企業が興味を持つようなシステムを開発できるので注目度が高く、営業ノルマを達成しやすい傾向にあるのです。

例えば、このようなシステムがあります。

  • 人の仕事量を削減してくれるシステム
  • 顧客の集客に役立つマーケティングシステム
  • 新商品開発のための情報収集に役立つシステム

IT業界の営業では、人件費の削減や商品開発に役立つ、企業にとっては導入するとメリットがある商品を売り込むことになります。

そのため、IT関連はノルマを達成しやすい業界だと言えます。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

ノルマに追われない仕事を探そう!

この記事では、ノルマを設定するメリット・デメリット、ノルマに追われているときの対処法、ノルマがつらくなった時の別の業界への転職方法を紹介しました。

ノルマを設定すると目標が明確になってモチベーションを維持できるメリットがありますが、ノルマを達成することに必死になって精神的に追い込まれてしまうこともあります。

ノルマが比較的楽な業界は、インフラ・食品・IT関連です。

ノルマに追われるのがつらいと感じた時は、別の業界への転職も検討してみてください。