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【2021年版】外資系の販売職に転職したい方へ!転職成功のためのポイント

外資系のファッションブランドにはいろいろおしゃれなものもあり、こんな素敵な物に囲まれて、仕事ができたらいいなとあこがれてしまいます。

しかし、一方で、外資系の販売職に転職するのは、英語が話せなくても大丈夫か等、ちょっとハードルが高いなと思ってしまいます。

外資系の販売職への転職は、実際にはどうなのでしょうか。

求人サイトをで、外資系、販売職、転職などと検索すると、それなりにヒットするものがあります。

ここでは、外資系の販売職へ転職する場合のポイントや外資系の販売職で求められるスキルなどを分かりやすく解説します。

外資系の販売職への転職は簡単?難しい?

外資系の販売職への転職は簡単なのでしょうか。それとも難しいのでしょうか。

求人サイトをで、外資系、販売職、転職などと検索すると、それなりに求人募集がヒットします。

募集内容には、経験、資格不問などと書いてあることも多く、なんだ、外資系の販売職への転職は簡単かも、と思えるかもしれません。

また、外資系の転職活動にはLinkedinやSkypeを活用するなど、SNSやメッセンジャーサービスのやりとりも使われることも多くなっているようです。

SNSなども使えるのであれば、若い世代にはハードルも低く、転職もそんなに難しくもないようにも思えます。

外資系の販売職への転職は簡単なのでしょうか。

スキルも資格も本当に必要ないのでしょうか。

外資系の販売職で求められるスキル

外資系の販売職で求められるスキルはどのようなものがあるのでしょうか。

転職の際に外資系の販売職で求められるスキルをここでは解説していきます。

語学力

日本の外資系の販売店で販売しているだけでは、お客さんも基本的には日本人です。

それなら、それほど語学力が必要と思える場面はないのでは思うかもしれません。

しかし、海外旅行で日本を訪れる外国人や、日本在住の外国人で、そのブランドをひいきにしている人が購入に来る可能性もあり、接客に外国語が必要な場面もあるでしょう。

さらに、外資系企業では本国とのやり取りや社内公用語が英語であったり、在庫の管理やレポート作成を外国語で行わなければならない可能性も多々あります。

新入社員のうちは、英語、あるいはそのブランドがある本国の言葉がわからないとして、先輩に頼るという方法で済むかもしれません。

しかし、そんな状況が何年も許されるはずがありません。

あなたも次第に仕事に慣れてきて、より責任のある仕事を任されるようになってきます。

そんな時、そのブランドがある本国の言葉、あるいは、最低限として英語の能力は必要となってきます。

販売力

結果よりプロセスを重視したり、“人”を重視する日本の職場とは異なり、外資系企業では、“仕事”に対して評価が行われ、“報酬”が支払われます。

そのために必要なものが“販売力”。

これが、まさに、外資系の販売員のスキルとして問われるものです。

性別や、年齢、契約形態、しがらみに縛られない、評価をしてもらえるという点では、若い世代や、実力を信じる人達にとっては、快適な職場だといえます。

しかし一方、他面から見ると、“結果重視”の外資系企業では、目標達成に向けていくら努力を重ねたとしても、最終的に結果が伴っていなければ評価されません。

販売員の“結果”とは、売り上げをどれだけ上げるか、ということが結果であり、評価の対象です。

それは、はっきりとした数字として、上がってきます。 

“販売力”とは、お客様のニーズを把握し、ニーズを引き出し、適切のアドバイスを提供して、お客様に満足のいく商品を提供し、購入していただく力です。

どのようなコミュニケーションをとり、どのような商品をどのように見せれば、お客様の購入意欲が増すのか。

販売力は、結果重視の外資系販売員にとっては、最重要課題と言えます。

データの分析・管理能力

先に述べたように、企業の目的は売り上げをあげることです。

売り上げを上げるためには、どのようなものが、お客様に好まれるか、お客様が購入したいと思うものを限られた店の空間に並べる必要があります。

そのためにはお客様が好む仕入れを選択する必要があり、その仕入れの選択をする上で、どのような仕入れに対し、どのような売り上げがあったのか、仕入れや売り上げデータの管理・分析も欠かせません。

店長やマネージャーとなれば、売り上げの増減から対策を考えるのは当然です。

しかし、一販売員であっても、売員は歩合制であることも多く、言われるまま店に立っているだけではなく、どうすれば売り上げが上がるか、自ら考える必要があります。

一販売員であると、マネージャーや店長でなければ、店の仕入れや売り上げデータを見る立場にないかもしれません。

しかし、そこは外資系の良さです。

例えば、あなたがそれらのデータを見せてほしいと上司に頼んでみたらどうでしょうか。

年齢や、職種で人を評価し、限定し、出過ぎたことを嫌う日本企業とは異なり、「店長でもないのに黙っていなさい。」などと言われる可能性は低いといえます。

むしろ、積極的に、仕入れデータや売り上げデータを分析したいと言ってくる販売員を高く評価し、データを示してくれることが多いと思われます。

その時のためにも、仕入れや売り上げのデータの分析・管理能力スキルを身に着けておく必要があるでしょう。

ブランドの理解と商品知識

あなたが、もともと外資系の販売職に就きたいと思ったきっかけは、

素敵な商品に囲まれて仕事がしたい、というあこがれだけだっただけかもしれません。

しかし、外資系ファッションブランドで働く上では、“ブランドへの深い理解”と商品知識が求められます。

ただ、「素敵」「かっこいい」「可愛い」というような、あこがれの気持ちだけでは勤まりません。

各ブランドには、それぞれのブランドの世界観、デザイナーのこだわり、職人のこだわりが

あります。

そしてあなたは、このようなブランドの本当の価値まで突き詰めて理解をする必要があります。

さらに、ブランドの歴史を知り、変遷を知り、そのストーリーを知る必要があります。

それはあなた自身が、そのブランドに対する理解を深め、思いを深め、ブランドが持つ、世界観や熱い気持ちをお客様に伝えることが必要だからです。

コミュニケーション能力

お客様に商品を購入していただくには、お客様にヒアリングしてニーズを的確にとらえる、コミュニケーション能力が必要となります。

高価なブランドを取り扱う外資系販売員であれば、お客様の高いレベルに合わせた会話も必要となってきます。

普段から、自分自身の教養を高め、ブランドの商品知識はもちろん、それに関わる広い範囲の高い知識も必要とされる場面もあることでしょう。

また、コミュニケーション能力は、本社とのやり取りや上司、部下、同僚と関わる際にも必要となる能力といえるでしょう。

ITスキル

販売員にITスキルなんか必要?と思われるかもしれません。

しかし、これは必須といってよいものです。

コロナ禍によって、急速に加速しましたが、インターネット上での販売、やり取りも増えています。

それに伴うITツールもどんどん増え、改良もされていくので、苦手意識を持つことなく、使いこなしていく必要があります。

外資系の販売職で求められる資格

実際、外資系の販売職で資格がどうしても必要かといえば、そうではないといえるでしょう。

しかしながら、あったほうが能力を評価されやすいというものはあります。

もちろん、転職時だけでなく、就職後も、昇進などにも効果を発揮します。

ここでは二つのものを挙げてみます。

語学スキルTOEIC

語学スキルの基準の一つ、TOEICはビジネス英語として、有名なものです。

TOEICは、知識・教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定します。

特定の文化を知らないと理解できない表現を排除しているので、誰もが公平に受けることができる「グローバルスタンダード」として活用され、160か国で実施されています。

テスト結果は合格・不合格ではなくスコアで表示されるので、「現在地の正確な把握」や「目標設定」が可能です。

参照:TOEIC公式ページより

グローバルな試験ですので、外国企業に対しても、その能力を客観的に示すことができます。

外資系企業に勤めるなら最低700点以上が必要だといわれています。

受験地にもよりますし、現在コロナ禍で制限もありますが、年間数回受験可能です。

大手の企業では、入社時にスコアの基準点が設けられているところもあります。

外資系の販売員への転職時に、すぐに高いスコアを要求されることは基本的にはありません。

しかし、ゆくゆくは店長、マネージャーなどのポストを見据えるのであれば必要となってくるのは言うまでもありません。

英語に関する資格は下記の記事で詳しく解説しています。

リテールマーケティング(販売士)

リテールマーケティング(販売士)は、日本商工会議所の検定試験です。

これは日本の試験ですので、外資系とは直接関係がないと思われるかもしれません。

外資系の会社にこの資格を提示しても、どう評価してよいか判断に困ることでしょう。

しかし、外国であろうと日本であろうと、販売することには違いはなく、販売員として基礎知識を所有しているということは、必要です。

例え直接、職場で評価を得ることはなくてもこの検定試験を受験するために勉強した知識は必ず、あなたに自信をつけることでしょうし、現場で役立つことでしょう。

また、リテールマーケティング(販売士)は、40年以上の歴史があり、流通・小売分野の日本で唯一の公的な資格ということで、外資系の企業であっても、評価を得らえるかもしれません。

試験科目は、小売業の類型、マーチャンダイジング、ストアオペレーション、マーケティング、販売・経営管理の5科目で、販売はもとより、企画や営業に求められるあらゆるノウハウを網羅する内容になっています。

リテールマーケティング(販売士)は、その能力により、3段階に分かれ詳細については以下の通りです。

リテールマーケティング(販売士)1級

経営に関する極めて高度な知識を身につけ、商品計画からマーケティング、経営計画の立案や財務予測等の経営管理について適切な判断ができる。

マーケティングの責任者やコンサルタントとして戦略的に企業経営に関わる人材を目指す。

リテールマーケティング(販売士)2級

マーケティング、マーチャンダイジングをはじめとする流通・小売業における高度な専門知識を身につけている。

販売促進の企画・実行をリードし、店舗・売場を包括的にマネジメントする人材を目指す。

幹部・管理職への昇進条件として活用しているところもある。

リテールマーケティング(販売士)3級

マーケティングの基本的な考え方や流通・小売業で必要な基礎知識・技能を理解している。

接客や売場づくりなど、販売担当として必要な知識・技術を身につけた人材を目指す。

流通・小売業に限らず、BtoCの観点から社員教育に取り入れている卸売業や製造業もある。

このように、リテールマーケティング(販売士)の検定試験は、学習範囲が幅広く、仕入や在庫の知識を得ることができます。

そして、販売・接客をする上で必要なマナーや、従業員の育成や指導といったマネジメント、販売促進のための企画立案、商品予算の策定、マーケティングを学べます。

さらには人事・労務管理など、試験勉強に取り組むことで実践的な専門知識を身につけることができます。

受験資格は特になく、誰でも、どの級からでも受験可能です。

まとめ

外資系の販売職への転職についての必要なスキル、資格をまとめてみました。

一見、何のスキルも必要ではなく、転職が簡単そうに見える外資系の販売員ですが、

内容を詳細に見ていくと、深いものがあります。

それは、やはり“実力主義”の外資系の会社である、ということが大きな要因といえるでしょう。

転職自体は簡単かもしれませんが、きちんと続けるにはそれなりのスキルが必要、というのが事実です。

しかし、逆に言えば、以上に述べたような、外資系販売員に必要なスキル、資格を持って入れば、転職を恐れることはありません。

つまり、外資系の販売員に必要とされるスキル、資格は、この先グローバルな社会のビジネス界の“どこにでも通用するスキル、資格”であるということが言えると思います。

今の仕事、職場が、つらく、休みたいと思うことがあるあなた、

何か違うと疑問を持っているあなた、

勇気をもって、転職への一歩を踏み出してみましょう。

世代別の転職成功のポイントは下記の記事で詳しく解説しています。

本記事と合わせてぜひご覧ください。