企業・業界研究

ホテル業界の仕事はきつい?辞めたい理由と続けるための対策!辛い場合は転職も!

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華やかなイメージのあるホテル業界。高いホスピタリティを提供するプロの姿はかっこいいですよね。

しかし、その一方で「きつそう」「やめたい人が多いのでは?」という不安もあるかと思います。

どんな業界にもそれぞれの大変さがありますが、ホテル業界は本当に「きつい」仕事なのでしょうか。

今回は、ホテル業界の特徴から考えられるきついと感じる理由、働くことで得られるメリット、業界に向いている人などをご紹介します。

現在働いていて悩みを感じている人や、これからホテル業界に就職を考えている人もぜひ参考にしてください。

ホテル業界がきつい理由5選

厚生労働省が2019年に発表したデータによると、ホテル業界の年間離職率は33.6%、およそ3人に1人が仕事を辞めていることが明らかになっています。

ほかの業種と比べると約10%も高い水準で、数字を見るだけでも業界の過酷さを伺えますね。

具体的にどの部分が離職に繋がるのか、業務に焦点を当てて考えていきましょう。

参考:厚生労働省 2019 年(令和元年)雇用動向調査結果の概況

スタッフ1人に対して求められる業務量が多すぎる

ホテルスタッフの仕事は多種にわたります。

そのなかでも、お客様と深く関わりホテルの顔として認識されやすいのはフロントスタッフでしょう。

フロントスタッフは訪れたお客様のチェックインや出立するチェックアウト作業をメインとした受付業務を任されます。

そのほか、電話応対、予約受付のパソコン作業、宅配便の受け取りや配り分け、清掃スタッフとのやりとりまでも業務に含まれます。

毎日のチェックインが集中する時間帯は非常に忙しく、土日祝日はホテルの規模によっては、1人で100人以上のチェックイン作業をし続けることもよくあります。

もちろんチェックイン作業中に電話や予約が止まってくれることはありません。

トイレに行く時間もなく、膨大の業務をさばき続けるのは大変な負担になります。

体力が持たない

稼働時間が長く、残業時間が多いこともホテル業界の特徴として挙げられます。

お客様のペースに合わせたシフトの組み方になると休憩の取り方も特殊。

出勤してすぐに休憩をお願いされるケースもあります。

夜勤シフトでは仮眠時間が組み込まれていますが、仮眠中でもお客様からの依頼や問い合わせがあれば対応しなければなりません。

さらに、人員不足が続くホテルでは自分の業務が比較的落ち着いている時間帯もゆっくりできないのです。

部屋掃除、ベッドメイキング、レストラン、朝食や夕食をはじめとする宴会会場の手伝いに駆り出されます。

常に働きっぱなしで業務をこなし続けるのは、体力に自信がある人でもきついはずです。

身体に不調をきたしやすい

日勤と夜勤のシフトを繰り返す生活を続けるホテル業界のスタッフ。

不規則な生活リズムにより、時差ボケで常に身体がだるいと感じることも多くなりがちです。

休日は睡眠だけで1日を消費することも。

男性は革靴、女性はパンプスで立ち仕事をし続けるため、外反母趾、巻き爪、むくみなど、脚に関わる症状が出やすくなります。

かかとや指先に絆創膏を貼った痛み防止を常に行っている人もいます。

繫忙期パンプスで駆け回り働いていると、指先などの痛みで感覚が無くなってくることも。

お客様の荷物運びや、宴会会場の設営などで重たいものを持つ作業も多いため、腰への負担も大きく腰痛に悩む人もいます。

理不尽なクレームへの対応

ホテルは丁寧な接客を行い可能な限り要望に応える「お客様ファースト」の業界ですが、理不尽な要望やクレームに頭を悩ませていることも。

お酒に酔ったお客様に急に怒鳴られた、予約で満室なのに他の宿泊者を追い出して部屋を空けてほしいなど、対応に困る要望を出すお客様もいます。

クレームが生じるたび頭を下げることを繰り返した結果、ストレスが積み重なってしまうのです。

給料が低い

業務の過酷さに対して、ホテル業界の給料は安価です。

ホテルにより違いはありますが、平均年収は320万円、役職のないスタッフは平均年収250万円と言われています。

毎月の手取りは17万円前後。

基本手取りに夜勤手当を加えての金額が17万円のため、ほかの業界と比較してどれだけ給料が安いのかよくわかります。

ホテル業界はきついけど得られる喜び・メリットもある

ホテル業界の過酷さを紹介しましたが、もちろんきついだけでなく働くことで感じられる喜びや得られるメリットもたくさんあります。

膨大な業務をやり切ったときの達成感

ホテルの業務は多岐にわたり、その量も膨大です。

過酷な毎日ですが、そのぶん仕事をやり切ったときに得られる達成感は強くなります。

今までできなかったことができるようになる。

多量でイレギュラーが相次ぐ激務を、落ち着いて滞りなく捌くことができたなど、自分の成長を感じられる喜びも大きいでしょう。

強い達成感や自己成長への喜びは、仕事への向上心と前向きな姿勢へと繋がります。

スタッフの関係性が深まりやすい

お客様への細やかな気配りや高いホスピタリティを提供するためには、スタッフ間の丁寧なコミュニケーションが不可欠です。

業務の進め方やイレギュラー対応についての相談など、同じ課題に取り組むことにより相手への信頼感やチームとしての結びつきが生まれます。

日勤と夜勤を繰り返す不規則なシフトに加え稼働時間も長いため、自然と同じ時間を共有する機会が増えることも人間関係が深まる理由のひとつでしょう。

ホテル業界は勤務形態や業務内容が複雑なので、業界以外の人に悩みを理解されにくい、シフトの問題で他業種の人と予定が合わないこともあります。

そのためビジネスだけでなくプライベートでも関係性が深くなりやすいのが特徴です。

清掃スタッフのパートさんが優しい

ホテルはフロントスタッフをはじめ、レストランスタッフ、メンテナンススタッフ、事務スタッフなど様々な業務に特化したスタッフが勤務しています。

そのなかでも清掃スタッフ主婦パートの割合が多い傾向です。

自分の子どもと同年代のスタッフが正社員として業務に取り組んでいる姿を見て、励ましや優しい言葉をかけてくれることがあります。

疲れ切っているときほど温かい言葉や心遣いは身に沁みますよね。

お客様からの「ありがとう」

ホテル業界で働いているほとんどのスタッフは、人の役に立ちたいという想いを持っています。

そのためお客様から「ありがとう」の言葉をかけてもらうと、何事にも代えがたいやりがいと喜びを得られるのです。

たしかに、難しい要望やホテル業界ならではの苦労はあります。しかし、自分が取り組んだことに対してお客様から直接反応をいただける点は、ホテル業界の大きな魅力です。

きついホテル業界はどんな人が向いてる? 働き続けられる人の特徴

ホテル業界で働こうと思っているけれど、向いているかわからない。

思った以上に大変で、勤務を続けられるか不安で悩んでいませんか。

どのような人がホテル業に向いているのか、例を挙げて説明します。

臨機応変な行動に対してストレスを感じにくい

ホテルの業務はお客様を中心に回ります。

普段の接客はもちろん「この時間帯でも空いている観光地はありますか?」「部屋に不満を感じたから変更して欲しい」などイレギュラーな質問や対応を求められる機会が多いです。

ニュースで見るような事件や事故が起きることも。

そのためフォーマットに沿った正確な仕事や、繰り返し同じことを行う仕事を得意とする人は強いストレスを感じやすくなります。

体が丈夫で体力がある人

内容が多岐にわたり量も膨大なホテルの仕事。

常に立ちっぱなしで忙しいときは館内中を駆け回る事になるため、体力に自信がある人が向いているでしょう。

日勤と夜勤が入り混じるため、不規則な生活に陥りやすくなります。

時差ボケや体のだるさを日常的に感じやすくなるので、生活リズムが崩れても耐えられる体力や身体の丈夫さが必要です。

ミスが許されない場面で力を発揮できる

ホテルの使用用途は様々で、ミスの許されない場面が数多くあります。そのような場面で力を発揮できるかも重要な要素です。

宿泊ひとつをとっても記念日やプロポーズを計画していたり、結婚式や会見など人生に大きな影響を与える舞台として使用されるケースが多くあります。

一生に一度の思い出に花を添える役割を担っているホテルスタッフは、ミスが許されません。

また、ホテルは大きな金額の支払い対応を行う場面も多く存在します。

額が大きいとミスが発生した際、問題も大きくなります。

このようなプレッシャーのかかる状況下で力を発揮することができるかがホテルの仕事へ向いているか大きく関わってくるでしょう。

人から感謝される仕事がしたい

お客様に直接関わることでサービス提供を行うホテルスタッフは、自分が行ったサービスに対して相手が起こす反応を直接確かめられます。

「ありがとう」と直接伝えてもらえる機会に恵まれているのです。

人の役に立ちたい心を持ち人に感謝されることにやりがいを感じる人は、常に高い向上心を持ちながら仕事を続けることができます。

ホテル業界が本当にきついときは転職も考えてみよう

ホテルで働くことに憧れて就職したけど、実際に働き始めると覚悟していた以上にきつく後悔した。

やりがいを感じるけど心と身体が持たないと悩んでいる人は、転職を考えてみることをおすすめします。

スキルアップができ、心身ともに健康に仕事を行える環境を求める人は少なくありません。

実際にどのような業界へ転職を検討しているケースが多いのかを紹介します。

同業種(ホテル業界)

ホテルの仕事にやりがいを感じていて辞めたくないと考えている人は、同業界であるホテル業界に絞って転職を行うといいでしょう。

離職率が高く慢性的な人手不足が続いているため、同業種からの転職はアピール材料として有利になります。

今より条件の合うホテルやスキルアップ転職を目指す

一言にホテルといっても、シティホテル、ビジネスホテル、リゾートホテルなど種類も客層も様々。

24時間勤務の有無、給料形態、保険など自分が求めている条件に合う場所に移ることで現在の悩みが解消させる可能性は高まります。

また、他のホテルの管理職求人に挑戦してみるのもいいでしょう。

部下をまとめながら幅広い業務に携われ、給料も役職なしと比較して上がることが多いです。

ホテル内の別部署に移動する

ホテルスタッフはお客様と接するスタッフの印象が強いですが、営業、広報、経理、建物メンテナンスなど、裏側からホテルの快適な空間づくりを支える人たちも多く働いています。

裏側で働く管理部門では、一般の会社員と同じ9時~18時のように安定した時間帯で勤務が可能です。

イベント開催時など場合によって土日祝日も出勤や勤務時間のずれも生じますが、お客様へ直接サービス提供をする部門と比較して規則正しい生活を送れます。

異業種

ホテル業界以外で働いた経験がないため異業種で役立つスキルがない、と考えていませんか。

実は、ホテルでの勤務経験は異業種でも役立ち重宝させる可能性もあります。

飲食業

ホテルに訪れるお客様へ発揮していた細やかな接客技術は飲食業界でも役立つスキルです。

一組一組に丁寧な接客を行いたい場合は懐石料理を扱うお店、快活にたくさんの客様の接客を行いたい場合は居酒屋など、どのような接客を行いたいかで就職先を検討すると転職後にイメージのずれなく業務に励めるでしょう。

高級ブランド店

すべてのお客様に対しても失礼がないよう洗礼された立ち居振る舞いを身に着けているホテルスタッフは、正しいマナーやおもてなしの心が必要とされるサービス業で活躍できるでしょう。

富裕層のお客様対応も慣れているため緊張感にのまれることなくスマートな接客を行えますね。

コールセンター

理不尽なクレームやイレギュラーな対応を日々こなしていた経験は、コールセンター業務で必要とされる能力を満たしています。

お客様との距離感が変化し対面から電話越しになりますが、顔が見えないぶん丁寧に話を伺い寄り添いの姿勢で業務に臨む人材は重宝されるでしょう。

イベント会社

ホテルでは結婚式やパーティーなど多くのイベントが行われており、スタッフは成功のために工夫を凝らし業務に励みます。

結婚式作りを担当していた経験は運営や企画に、パーティーや宴会を支えていた経験は会場設営、出演、集客に役立つでしょう。

IT業界

専門職として敷居の高いイメージがありますが、IT業界は未経験者でも応募可能な企業が多い業界です。

プログラマーやエンジニアはホテルと同様に人手不足の傾向が見られるため、知識なく入社をしてもプロとして活躍できるようサポートをしてくれます。

手に職をつけたい、専門的な知識を身に付け自分の強みを増やしたいと考える人にとって好ましい業界でしょう。

外資系企業

未経験に対する求人が少なく転職のための難易度は低くありませんが、実務レベルの外国語力を持っていることは強みにつながります。

就職に挑戦したいと考える人は転職エージェントなどのプロに相談をしてもいいでしょう。

手厚いサポートや就職対策を行うことができます。

ホテル業界で働く今も、転職した未来でも役立つ資格

ホテル業界での勤務経験は役立つスキルですが、転職を考えると資格を取っておきたいことも事実です。

ホテル業界で活かせて転職時もアピールポイントに繋がる可能性のある資格を紹介します。

TOEIC

英語コミュニケーション能力を世界で統一した基準で測るテストです。

合格不合格ではなく990点満点中、何点取れるかで評価を行います。

日常生活をはじめとして国際的なビジネスの場において必要とされる、聞く、読む、話す、書くの4つの技能を磨くことができます。

転職時のアピール材料としてだけでなく、ホテル業務で活用している英語力の高さを数値化できる点が魅力です。

業務でよりスムーズなコミュニケーションを行うための勉強にも役立つため、興味のある人は挑戦してみるといいでしょう。

サービス接遇検定

サービスを通してお客様に寄り添い、おもてなしをするために相手を理解する方法、言葉遣い、立ち居振る舞い、対応能力などを磨く検定です。

相手に満足を得てもらうための振る舞いは、目に見える数値で測ることが困難なため、資格として自分の能力を分かりやすく提示できるメリットがあります。

サービス接遇を学ぶ検定なので接客業に特化している資格と考えられがちですが、相手を思いやりもてなす心を育てると考えられ、様々な企業や業界で注目されています。

このほかにも、成長のきっかけや今後の転職を見据えて自分に合った資格を勉強してみるといいでしょう。

転職エージェントに相談してみるのもおすすめ

転職すべきか悩んでいる、日々の激務で転職のために企業研究をする余裕がないという人は転職エージェントの活用がおすすめです。

転職のプロとして企業との繋がりを持ちながら相談者のキャリアサポートを行ってくれるため、一人で悩んで煮詰まっている人は視野を広げるための手段として活用できます。

転職の際は、企業の特徴を踏まえた対策や手厚いサポートを行ってくれる力強い存在です。

ホテル業界がきついと感じたらキャリアを見つめ直そう

ホテル業界はきついと感じることが少なくないため、悩みや苦労を抱える人もいます。

しかしやりがいを感じることができ向いている人にとっては、誇りを持ち働き続けることができる業界です。

今回紹介した内容を参考に自分のやりがいや環境を考え、今後のキャリアについて考えるきっかけにしてみてください。

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