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公務員のブラックランキング!絶対になってはいけない公務員の仕事10選!

皆さん公務員に対してどういうイメージがあるでしょうか?

「定時で帰れる」、「安定している」、「給与を沢山もらっている」など割とホワイトなイメージがあるのではないでしょうか?

ですが、実際のところはブラックな現実も多いです。

なので、今回の記事ではなぜ公務員がブラックと言われているのかという理由と、公務員のブラックランキングをそれぞれ紹介していきたいと思います。

公務員がブラックになる理由

公務員がブラックといわれているのには、以下のような様々な理由があります。

  • 仕事量が増えるばかりで実は残業が多い
  • 仕事ができる人は大事な仕事を任せられてしまい激務になり負担が大きくなる
  • 上司の命令は絶対と規定されている
  • 実は意外と夜勤の日もある

公務員の実態は思っているよりも厳しいものがあります。

では、その理由を一つ一つ見ていきましょう。

実は残業が多い

公務員は意外と残業が多い事もあり、それには以下のような理由があります。

  1. 起案文書や参考資料の作成といった事務仕事に加えて課長以下の一人一人に説明し、承諾を得る必要がある
  2. 事業を止める事は非常に難しく、新規事業を出すことを強く求められてしまい、その業務に追われていく

仕事上、内部での手続きが複雑で面倒なうえ、事業を減らすことができないのに、抱えている事業数が多く必然的に仕事量も増え残業も多くなってしまいます。

仕事ができる人ほど負担が大きい

公務員には思っている以上に仕事がデキない職員がいます。

また、働く職員のほとんどが定期的に部署移動があるため、上司にあたる多くの人が部下の仕事をきちんと理解しておらす、マネジメントをしていくのが難しい傾向にあります。

そのため、上司側が大事な仕事や困難な仕事を、「きちんと仕事をこなしてくれる部下」にしか仕事を任せられず、仕事ができる一部の職員に仕事が集中してしまいます。

上司のいうことは絶対

公務員は以下のように法律で上司の命令に従うように規定されています。

職員は、その職務を遂行するに当たって、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規定に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。

地方公務員法第32条

これを簡単に説明すると、公務員の仕事の基本は「忠実」です。

法律や条例で定めたことを忠実に守るほか、上司の命令にも忠実に従わなければなりません。

夜勤がある仕事も

公務員は規則を見てみると、「夜間特殊残業務手当」があり、夜勤のある職種があることを示しています。

例えば、警察官や消防官、自衛官などは、地震や大雨、台風等で災害が起きた時など対応のため夜勤をせざるをえないケースが多いようです。

また、刑務所の役員、税関、国保、防災対策の部署など、住民の安全確保のため夜勤があります。

絶対になってはいけない公務員の仕事10選!

公務員には国家公務員と地方公務員の2つに分けられています。

勤務先や仕事内容は多岐にわたり、中にはブラックな職種もあります。

そこで今回は、肉体的な面と精神的な面からみて、どの仕事がブラックなのかをランキングを付けて発表していきます。

1位:官僚

まず、第一位は官僚です。

官僚は、中央省庁に勤務する国家公務員で、国の法律や予算に基づき具体的な制作を考え、実務などを行っていきます。

とくに官僚は国会対応をしており、議員からは前日までに質問内容を伝えるという事前通告があり、それに基づき答弁を作るのが基本です。

遅ければ質問通告が夜11時を過ぎるので、そこから答弁作りが始まり、どの質問をどこの課で担当するかで揉めてしまい時間がかかることもあります。

官僚は民間企業と異なり、労働基準法も適用されず、残業も100時間も超えてしまうこともあります。

公務員の中でもダントツで激務度の高く残業も多く、繁忙期は睡眠時間の確保も難しく、仕事場で睡眠するということもあります。

2位:警察官

警察官は、窃盗や殺人・詐欺・組織犯罪などから住民を守り、住民が安全な生活を送れるよう地域の保安に努める公務員です。

警察は体育会系の風土があり、パワハラに近い指導を受けることもあるなど上下関係の厳しさがあります。

さらに、犯罪者を相手にしなければならず、暴力的な人や口汚い言葉で罵られることも日常茶飯事です。

また、勤務時間が長く36時間勤務で1日半働かなくてはいけません。

担当している事件によっては、2週間ほど泊まり込みで働くこともあります。

肉体的にも精神的にもかなり追い詰められそうですね。

3位:教師

教師は、小中高校などで生徒たちに勉強や社会のルール、道徳を教え、成長へと導く職員のことになります。

教師という仕事はとにかく忙しく、授業のない時間には生徒の日誌や課題に目を通しコメントを入れたり、授業の準備など事務仕事に追われます。

さらに思春期の子どもたちを相手にしたり、保護者からのクレームや要望に応えたりしなければなりません。

毎日4~5時間の残業があり、1か月に換算すると100時間も超えることがあります。

4位:消防士

消防士は地方自治体の消防本部や消防署に所属し、火災の消火や緊急活動を行って住民の安全を守る仕事になります。

最も大変なのは、体力的な厳しさがあることです。

現場では重さ10キロ以上の酸素呼吸器やヘルメット、防火服を身にまとい、高所など危険な場所で消火救助活動も行わなけらばなりません。

消防署などは24時間の労務体系が多いため、残業はあまりありませんが、急な出動要請などの不規則な生活を強いられるのでそういう面では大変です。

5位:刑務官

刑務官は法務所に属する国家公務員になるため、法務所管轄の刑事施設に勤務し、受刑者の監視を行いつつ、社会復帰のサポートをしていきます。

刑務官は受刑者の監督と指導をしなければならず、時には高圧な態度を取ったり、刑罰を与えたりと心を鬼にして仕事をしなければなりません。

また、勤務時間内は、刑事施設内のみで過ごすので、隔離された空間で8時間は過ごさなければならないので、ストレスも感じやすいです。

刑務所は24時間365日、多数の受刑者を収容しなければならず、刑務官の数が足りない場合残業したり、夜勤があるので体力的にはきついものがあります。

6位:自衛隊

自衛隊の任務は、日本国の防衛、災害派遣、国際平和協力活動など様々な仕事内容があります。

自衛隊は様々な規律があり、日頃の訓練やトレーニングも楽なものではないので、肉体的にも精神的にも鍛えられる環境があります。

新人や若手時代は、決められた時間に起きて仲間と協力しながら1日を過ごす必要があり、プライベートが制限されたりと我慢を強いられる場面も多くあります。

自衛隊の警護勤務は24時間体制で、交代で仮眠をとりながら任務にあたるので体力に自信がないとやっていけません。

また自衛隊には制度上「時間超過勤務」という概念がなく、残業と通常勤務線引きが難しいため残業手当が存在しません。

7位:海上保安官

海上保安官の仕事内容は、不審船の取締りや海洋情報を収集して海の安全と治安を守ることです。

任務を行う現場は厳しく、不審船を発見した差異は船に近づき警告を行ったり、時には威嚇射撃をしたりと、非常に危険な現場で仕事をしなければなりません。

また仕事柄、勤務時間はきっちりと決まっておらず、当たり前のように日が変わっても帰れない事や、巡査船などの乗務員は一度船に乗れば10日以上帰ってこれない場合もあります。

どんなに忙しく残業をしても、残業及び残業代という概念がなく、部署や船艇ごとにあらかじめ残業代の上限が決まっていることも多いので、覚悟をもって仕事に望む必要があります。

8位:外務省専門職

外務省は、日本と世界中の国々との良き関係を築き、経済や支援活動などにおいて様々な折衝や交流を行っていく公務員になります。

外務省での仕事は、海外勤務をしなければならず、発展途上国など治安が良くない地域で生活したりと、細心の注意を払い仕事をしなければなりません。

また、世界各国と安定した関係を保つため、常に外国語を勉強しなければなりません。

残業時間は時期や部署により異なりますが、国会期間中はとにかく忙しく全然休みが取れず、休日出勤や残業も長いといわれています。

9位:都道府県庁の本庁勤務

本庁勤務での仕事内容は、自治体行政全体の計画や企画、菅理を行っていきます。

本庁での勤務は、定形的な業務が少なく、自分で考え仕事を進めていく必要があるため、思考力、進行管理の徹底、セルフマネジメント能力など様々な能力が求められます。

責任ある仕事なので、失敗した時の影響が大きく、知事の謝罪や自身の懲戒処分に繋がることもあります。

残業時間としては、平均で月20~30時間程度。

多い人では月60時間の残業があったり、縦割り業務が多いため休暇を取得しにくいので、プライベートの時間を確保しにくいでしょう。

10位:政令都市の本庁勤務

市役所職員の仕事内容は幅広く、税金や福祉に関する業務、地域振興業務、地域の情報共有のための広報業務などをおこなっていきます。

市が管理する施設は、住民の生活に直結することが多く住民から様々な要求がきます。

すべての要求にこたえることはできないので、様々なことを勘案して落とし所を調節するなど、仕事内容は簡単ではありません。

市役所職員の休日出勤はほとんど無いですが、行事やイベントごとの際は休日出勤しなければならない場合もあります。

大きな都市である政令指定都市での勤務であれば、職員が多く自分の代わりも沢山いるので残業の時間も少なくなります。

しかし、部署によっては激務になる恐れもあります。

公務員の残業ランキング

公務員は高い能力が求められたり、残業の時間が多くなってしまうのが現実です。

ここからは、公務員の残業時間をもとに時間の多い部署をランキング形式で見ていきたいと思います。

【公務員残業時間ランキング】

順位機関名月間残業時間
財務省72.59
文部科学省72.43
経済産業省70.16
総務省61.48
内閣府60.68
警察庁58.56
外務省58.13
環境省54.06
衆議院50.86
10国土交通省50.40

様々なデータを調べてみると、公務員の長時間労働の最大の原因は夜中まで続く「国会対応」だという事がわかります。

国会や政治家等の急な対応、国会業務や予算編成、税制改正など長時間労働が基本なのでワークライフバランスに対する意識は民間企業に比べると乏しくなってしまいます。

また、ランキング外の職種でも残業が常態化しており、職種や部署によっては残業記録をつけていない場合もあります。

そのため、ランキング外の職種は残業が少ないというわけではありません。

公務員にもブラックな職種はある

ホワイトなイメージがある公務員ですが、仕事内容もハードで労働時間も長くブラックな職種もあるということがわかりました。

部署や職種により異なりますが、残業は普通であったり、災害時に出勤する必要があったり、国会への対応のため沢山の業務に追われたりなどとても大変です。

そのため、安易に「公務員だから安定していて楽だろう」という考えで就職しないほうが良いです。

ブラックな公務員よりも団体職員のほうがおすすめ

上記でも説明したように「安定していて楽そうだから」という理由で公務員を目指すのは危険です。

安定していて楽な仕事は、公務員の他にも団体職員があります。

団体職員は、民間の営利目的でない団体に属する職員のことで、準公務員と呼ばれています。

比較的ホワイトな職場で働きたい方は、団体職員への就職・転職も視野に入れておきましょう。

下記の記事では、団体職員への就職がおすすめな理由を解説しています。

本記事と合わせて読むことをお勧めします。

まとめ

公務員がブラックだといわれている理由や、絶対になってはいけない公務員、公務員の残業時間の多いランキングなどまとめ紹介してきました。

確かに公務員はブラックな側面も多いかもしれませんが、人によってはやりがいをもち働いている人もいます。

そのうえで、自分の仕事の価値観や性格などを考慮したうえで、公務員をやりたいのか考えてみましょう。

また、公務員への転職を考えるのであれば、社会人枠を利用したほうが転職活動を有利に進められます。

下記の記事では、社会人枠について詳しく解説していますので、公務員へ転職を希望している方はぜひ読んでみて下さい。