東証一部上場企業に入社したと聞くと、勝ち組というイメージがあり就活生に非常に人気が高いです。
しかし、東証一部上場ということを具体的に知らない就活生も多く、東証一部上場企業の審査基準は知らない方もいます。
今回は、なぜ就活生に東証一部上場企業は人気が高いのかということを経験をもとに解説します。
就活生は東証一部上場企業に入社すると勝ち組と考える
東証一部上場企業に入社すると勝ち組になれると考える人は多いです。
東証一部上場企業の社員は、世間から勝ち組と思われている場合も多く、収入面や将来性も安定しているというイメージが強いことが理由となります。
しかし、勝ち組になりたいからといって、東証一部上場会社に就職することはおすすめしません。
将来的に自分が何をしたいか、どういったキャリアを歩みたいかということをしっかりと考えた上え企業選びをしましょう。
上場企業の意味を知っている就活生は少ない
上場企業という言葉はよく耳にしますが、その意味を知っている方は少ないです。
ここでは、上場企業の意味や、非常上場企業との違いを説明していきます。
上場企業とは証券取引所で株の売買がされている企業
一般的に上場企業とは、証券取引所などで株の売買がされている企業のことを指します。
証券取引所に株式を公開するためには、一定の基準をクリアしなければなりません。
そのため上場企業は、一般的に経営も安定していると考えられています。
上場企業と非上場企業の違いとは?
上場企業と非上場毛企業との違いは、証券取引所に株式を上場しているのかそうでないかということです。
一定の基準をクリアして証券取引所に株式を上場している企業を上場企業、そうでない企業のことを非上場企業といいます。
東証一部上場企業はなぜ就活生に人気があるのか?
東証一部上場企業は就活生の中で人気が高く、入社したいと思う学生も多いです。
しかし、なぜ東証一部上場企業に入社したいと思うのか?
実際に就活の際に、私の周りでも東証一部上場企業に入社したいと思う学生は多かったです。
ここではその疑問を解決していきます。
東証一部上場企業は数が少ない
東証一部上場企業は上場企業の中でも数が少ないです。
日本の企業は約550万社といわれていますが、東証一部上場企業の割合はわずかその0.1%以下となります。
その希少性の高さから、東証一部上場企業に憧れる就活生も多いです。
社会的信頼性が高いのが東証一部上場企業
上場企業の中でも東証一部上場と社会的信頼性が高いと思われます。
その理由の一つとして、東証一部上場企業の審査基準が非常に厳しいという点にあります。
そういった厳しい審査基準をクリアした企業ということもあり、就活生の中では将来的な安心感があるので、一般的な企業よりも人気となります。
東証一部上場企業は知名度が高い
東証一部上場企業はその他の企業と比べて知名度が高いです。
多くの就活生がその企業のことを知っているため、自然と人気が高くなります。
また、多くの方が知ってる企業ということは、安心感や信頼感につながるため、就活生は東証一部上場上場企業に入社したいと思うようになります。
給料や福利厚生がしっかりしている
東証一部上場上場企業は厳しい審査基準をクリアしているため、利益は経営面が安定している企業が多いです。
そのため、福利厚生もしっかりしています。
やはり、就活する場合に給料や福利厚生の安定は、企業を選ぶ際の重要なポイントとなります。
そのため、給料や福利厚生な手堅い東証一部上場企業は就活生に人気があります。
就活生に人気の東証一部上場企業への審査基準は?
東証一部に上場するためには非常に厳しい審査をクリアしなければなりません。
その審査基準とはいったいどのようなものなのでしょうか?
ここでは、東証一部に上場するための審査基準を紹介します。
東証一部上場企業の審査基準
東証一部へ上場するためには細かい基準がありますが、主な審査基準としては以下のようなものがあります。
- 株主2200人以上
- 2年間の利益総額5億円以上
- 時価総額250億円以上
- 取締役会を設置しての事業継続年数3年以上
- 虚偽の記載不適正意見等がない
上記のような審査基準を見るだけでも、東証一部へ上場するためには厳しい関門をクリアしなければならないということがわかります。
こういった厳しい審査基準をクリアしている企業は、経営も安定しているとみられるため就活での人気も高まります。
その他の上場企業との比較
東京証券取引所には、東証一部上場の他にも東証二部やマザーズ、JASDAQ等の証券取引場があります。
それらの証券取引所は、東証一部上場と比べ審査基準が緩くなっています。
東証二部は株主数800人以上で時価総額20億円以上などの審査基準を設けています。
マザーズにはベンチャー企業が多く上場しており、JASDAQには新興企業が多く上昇しています。
東証一部に上場するメリット
東証一部上場企業とは東証一部に株式を上場している企業のことをいいます。
厳しい審査基準をクリアした企業のみ東証一部に登場することができますが、東証一部上場した場合のメリットはどのようなことがあるのでしょうか?
企業の株価が上がる
東証一部に上場することにより企業の株価が上がります。
その理由として、上場するためには厳しい審査基準をクリアしなければならないからです。
厳しい審査基準をクリアしたということは、業績が良く健全な経営を行ってきた会社という認識ができます。
そのため、東証一部に上場すると企業の株式が買われ株価が上がります。
東証一部へ上場した場合の影響力はすごく、昇格後の半年で株価が2倍や3倍にも膨れ上がることもあります。
多くの資金を調達することができる
東証一部上場することにより株式を公開することになるので資金調達の方法が多岐にわたります。
そのため、上場していない企業よりも多くの資金を調達することが可能となります。
厳しい審査基準をクリアした企業ということもあり、信用も上がり銀行などからお金が借りやすいというメリットもあります。
従業員の意識も高まる
東証一部上場することにより従業員の意識も高まります。
その理由として株価が上がることにより、企業の株式を持っている従業員のやる気が出るからです。
また、資金調達をすることが容易になるため、企業自体も潰れにくくなります。
そのため従業員の意識が高くなり会社の業績も上がるという、良いスパイラルにつながることがあります。
東証一部に上場するデメリット
東証一部に上場するとたくさんのメリットを受けることができます。
しかし、デメリットもあります。
ここではそのデメリットを紹介していきます。
他の企業に買収されるリスクが上がる
東証一部に上場すると株式を公開しなければなりません。
自由に株式を取引されるため買収されるリスクも高くなります。
買収されると経営権を失ってしまう場合もあるため、自社の株式の取引管理は慎重に行わなければなりません。
上場する上でのメリットはたくさんありますが、他の企業に買収されてしまうと経営権を失ってしまう可能性があるので、その点においては考えなければならないポイントです。
企業の経営が複雑化してしまう
東証一部に上場すると、これまでのような自由な経営はできなくなる可能性が高いです。
その理由として企業は株主の意見を尊重しなければならないからです。
株主の意見を無視したりすると糾弾される恐れもあり、経営権を失う場合もあります。
長期的に物事を考え利益を追求する株主もいれば、短期的に多くの利益を得ることを考える株主もいます。
そういった株主の全ての意見を聞いて経営しなければならないので、とても経営が複雑化してしまうというデメリットがあります。
東証一部上場している企業
東証一部に上場してる企業はたくさんありますが、どのような企業が上昇しているのでしょうか?
東証一部に上場している企業には以下のような企業があります。
- パナソニック
- 日本航空(JAL)
- 味の素
- トヨタ自動車
- NTT
- ドコモ
- ソニー
- ソフトバンクグループ
- キーエンス
- ニコン
- ベネッセ
パナソニックは就活生の中でも、非常に人気が高い企業の一つです。
松下電器から社名を変更した企業で着々と事業を拡大しています。
日本航空(JAL)も就活生に人気の高い企業の一つです。
航空会社を目指す就活生にとっては憧れの企業となっています。
味の素は日本の最大手食品メーカーです。海外にも事業展開しています。
ニコンは主に精密機械事業や映像事業で日本で高いシェアを誇っている大手企業です。
以下の記事ではニコンの将来性について詳しく解説しています。
気になる方はぜひ、ご覧ください。
ベネッセは教育事業に力を入れている企業で、その他にも介護事業などを展開しています。
以下の記事では、ベネッセがブラックと言われる理由を解説しています。
気になる方は、ぜひご覧ください。
その他にも東証一部に上場している企業は、名前を聞いたことがある大手企業がたくさんあることがわかります。
東証一部に上場していない企業
有名な企業は東証一部に上場していると思っている就活生もいますが東証一部に登場していない企業もたくさんあります。
ここでは、東証一部に上場していない有名企業をあげていきます。
- サントリー
- JTB
- 集英社
- 佐川急便
- YKK
- ロッテ
- 小学館
- 朝日新聞
- 日本郵政
- エースコック
- ヤンマー
東証一部に上場していない有名な企業もたくさんあります。
そのため、就活生の中には、東証一部に上場している企業に入社することができれば勝ち組と考える方もいますが、そういったわけではありません。
東証一部に上場していることはあくまでも目安として考えよう
東証一部に上場することはたくさんのメリットとデメリットがあります。
また、東証一部に登場していない企業でも有名な企業や、優良な企業はたくさんあります。
そのため東証一部に上場しているということは、企業選びの一つの目安として考えましょう。
必ずしも東証一部に上場している企業が良い企業とは限りません。
大切なことは自分の行きたい業界や志望する企業などを研究し、自分に最適な働く場所を見つけることです。
東証一部上場企業で働きたい方におすすめの求人サイト
求人サイトによっては、企業からのオファーや転職エージェントから求人を紹介してもらうことも可能です。
ここでは、東証一部上場企業で働きたい方におすすめの求人サイトをご紹介します。
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まとめ
東証一部上場上場企業は厳しい審査基準をクリアしてるということもあり、安定した利益安定した経営が見込まれます。
また給料や福利厚生もしっかりしているため就活生にも非常に人気が高いです。
そのため、東証一部上場企業に入社することができれば勝ち組と考える就活生も少なくありません。
しかし、企業を選ぶ上で給料や福利厚生も大切ですが、やりがいや目標も大切となってきます。
下記の記事では、仕事はお金の為と割り切って働くメリットやデメリットを紹介しているので、気になる方は是非ご覧ください。