事務職は一見目立たない職ですが、会社の経営を支えるために必須の職です。
また、40代の方が転職する際にも事務職はおすすめできる職になっています。
そこで、転職したいけど不安に思っている40代の方や、事務職に転職したい方のために事務職について徹底解説します。
40代の方が事務職を志望する際の志望動機に利用できる例文もご紹介しますので、参考にしてください。
事務職の概要
まずは事務職の概要をお伝えします。
事務職が気になっている方は、どんな業務をするのか知っておきましょう。
事務職の仕事内容
事務職の主な仕事内容は以下の通りです。
- 書類の作成と処理
- 電話応対
- データ入力
特に代表的な仕事は「書類の作成・処理」です。
会社が会社として経営を続けるためには様々な書類を管理する必要があり、その書類管理を事務職が担当します。
そのため、事務職が居ないと会社の経営が難しくなってしまうといっても過言ではありません。
また、デジタル化に伴いパソコンを使った「データ入力」も事務職が担当する主な仕事です。
売り上げや商品の情報、顧客リストが日々変動し積み重なっていくため、データをきちんと管理しないと会社が機能しなくなってしまいます。
事務職がデータ入力をすることで、企業が自社の分析をする際に役立つでしょう。
このように、事務職の仕事内容は会社にとって非常に重要です。
ただし、事務職の仕事内容は企業や事務職の種類によってかなり異なります。
自分が進みたい事務職の仕事内容はあらかじめ勉強しておきましょう。
事務職の給与
人によって個人差はあるものの、事務職の平均年収は約300万円が一般的です。
さらに詳しくお伝えすると、男性の場合は300万円台後半、女性の場合は300万円台前半が相場と考えると良いでしょう。
事務職の種類によっても年収は違いがあり、平均が低い事務職と高い事務職では年収が50万円程度異なります。
他にも、資格やスキル、扱える分野が多い人の場合は年収が増える傾向があるため、一概に事務職の年収は定義できないと考えた方が良いかもしれません。
つまり、事務職に転職した場合、自分が持っているスキルや技能次第では年収を大きく上げられる可能性があるということです。
転職した後でも構いませんが、事務職に就く上ではこの後解説するスキルを磨いておくことが良いでしょう。
事務職に必要なスキル
事務職に就くためには、必ず必要な資格はありません。
しかし、うまく仕事をこなすために持っておいた方がよいスキルはいくつかありますのでご紹介します。
- パソコンソフトのスキル
- コミュニケーションスキル
- 社会人として最低限のビジネスマナー
パソコンソフトのスキルは、上記でお伝えしたようなデータ入力をする際に必要なスキルです。
パソコンの基本操作はもちろん、事務職が使うことの多い「エクセル(Excel)」、「ワード(Word)」の使い方もしっかりと覚えておきましょう。
また、事務職は一人で黙々と仕事をするイメージがあるかもしれませんが、実態はそうではありません。
事務職は社内外との関わりが非常に多く、日々色々な立場の人と話をする機会が多くなります。
人と話す際に良い印象を与えられるよう、コミュニケーションスキルは磨いておくべきです。
その他、事務職だけに限った話ではありませんが、最低限社会人として通用するだけのビジネスマナーは持ち合わせておく必要があります。
40代で事務職に就きたい方が知っておくべきこととは?志望理由の例文も掲載
続いては、40代で事務職に転職したい方が知っておくと役立つ情報について解説します。
- 40代で事務職へ転職は可能かどうか
- 40代が事務職に転職する際利用できる志望動機
- 40代が事務職の面接を受ける際の質問内容
また、40代の方が事務職に転職する際に使える志望動機を利用した例文もご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
40代で事務職への転職は可能か?
結論から言うと、40代で事務職へ転職することは可能です。
もちろん新卒や20代の若手に比べると、転職活動が難しくなってしまう可能性はあります。
しかし、40代は若手に比べてスキルや社会経験を持ち合わせていることが多いため、会社にとって即戦力となるでしょう。
特に事務職は覚えることが多いので、もともと知っている知識が多ければ多いほど会社にとって雇用しやすい人材であると言えます。
もし出産や育児、その他の理由で会社勤めにブランクがあったとしても、過去に会社に勤めていた経験があれば40代でも充分採用してもらえるでしょう。
40代だからと言って事務職の転職をあきらめる必要はありません。
40代が事務職に転職する際使える志望動機
40代が事務職に転職する際には、会社にとってプラスになる志望動機があれば採用されやすいことは間違いありません。
そのため、事務職に転職したいと考えている方は、しっかりとした志望動機を持って面接に臨みましょう。
以下に、40代の方が事務職に転職する際使える志望動機をご紹介します。
- 前職で事務職に活かせる経験をしてきた
- 他の人よりも業務の効率化ができるため、事務職に向いていると考えた
- 新しい業界に魅力を感じ、自分の能力を試したくなった
40代が事務職に勤めるための転職活動をする際は、具体性のある志望動機を伝えることが重要です。
なぜ事務職として採用してほしいのか、自分が採用された場合は会社にどんなメリットがあるのかを丁寧に伝え、会社側が納得してくれるような工夫をしましょう。
志望動機をより具体的にするため、40代が事務職を受ける際の志望動機の例文をいくつかご用意しました。
ご自身の志望動機と照らし合わせて、なにかプラスにできるものがないか確認しておきましょう。
40代が事務職を受ける際の志望動機、例文①
「私は前職、営業部の事務職として組織を支えてまいりました。 事務職の仕事は大変なこともあり、多数の業務を任されることも多くありましたが、持ち前の対処能力を活かして乗り越えることができました。 事務職として適性があると自負しております。 そのため、御社の繁忙期でも力を落とすことなく業務に携わり、効率を保ったまま会社に貢献できると考えております」 |
まず、前職でも事務職を経験していた場合の志望動機の例文を提示しました。
前職で事務職の仕事内容を理解し業務に必要な経験があり、事務職は適性であることを示します。
そして、40代で会社が欲しがる人材の特性として「即戦力」が挙げられるため、即戦力があることを伝えることも大切です。
会社の繁忙期に支える能力があり、会社にとって利益になることをまとめておきましょう。
40代が事務職を受ける際の志望動機、例文②
「前職では、人事部として○年間勤務しておりました。 人事部門では人の面接や評価に関わり、人を見る目を養ってまいりました。 また、採用した若手社員の育成にも取り組み、悩みや相談を聞いてよりよい社内環境にするため尽力できた自信があります。 そのなかで、今度は違った視点から社員を支えたいと考えるようになりました。 御社の事務職で縁の下の力持ちとして、会社の管理をしていきたいです」 |
今度は前職が事務職ではない場合の志望動機をご紹介しました。
前職で違った職に就いていたにも関わらずなぜ事務職を志望するのか、その理由をはっきりと示すことが重要です。
また、前職で培った経験を話し、どう事務職で活かしていけるのかを説明できると、雇用する側にメリットがあると分かり、良い印象になるでしょう。
40代が事務職を受ける際の志望動機、NG例文
「私は前職営業職として、企業の売り上げに貢献してきました。 企業からも信頼を受けていたため、自信は大いにあります。 そのため、新しく御社で働く際にも自分の戦力で貢献できると考えております。 自分の才能を試し、新たにできる経験を増やしたいと考えたことも志望の理由です。 事務職で勤務し、御社の将来をよくするために役立ちたいと思っています」 |
志望動機を伝える場合は、前職でどのような経験をしたのかなるべく具体的にすることが重要です。
この志望理由ではどのように売り上げに貢献したのかという過程が分からず、志望者の実力が掴めません。
また、自己本位で抽象的な説明もあまりおすすめしません。
あくまで自分を採用すると雇用したい側にどうメリットがあるのか、採用者側の視点で考えましょう。
事務職への転職で人事にささる志望動機は、下記の記事で詳しく解説しています。
本記事と合わせてぜひご覧ください。
40代が事務職を志望する際に役立つ求人サイト
40代が事務職を志望する際には、自分にとって役立つ求人サイトを利用することでより転職活動がしやすくなります。
そのため、ここからは40代が事務職を志望する際に役立つ求人サイトをご紹介します
複数の求人サイトに登録することで、自分が求める条件での求人が見つかりやすくなります。
それぞれの求人サイトに特徴があるため、しっかりと把握しておきましょう。
doda
一つ目に紹介するのは、パーソナルキャリアが運営する総合転職サイト「doda」です。
dodaは転職サイトの満足度が数あるサイトの中で上位を誇っています。
その理由は、求人数の多さとキャリアアドバイザーの質が高いことです。
求人数は国内2位であり、自分が求める条件の求人が見つかりやすいことは間違いありません。
一般には出回らない非公開求人の割合も非常に高く、条件の良い求人を見つけられる可能性もあるでしょう。
また、キャリアアドバイザーの質は高く、自分の専任がついてアドバイスをしてくれます。
自分に合った条件をいくつか提案してくれて転職のイメージが付きやすくなった、親身に相談してくれたなどの口コミが多くありました。
さらに、セミナーやイベントの多さも特徴的です。
転職イベントに行くと、採用担当者と直接話せる機会も多く企業の様子を詳しく知れます。
自分が思ってもみなかった企業とつながりができたり、気になっていた企業と詳しく話せたりと、メリットが多くあるでしょう。
このように、dodaは質が高い求人サイトとして40代の方におすすめです。
マイナビエージェント
ご存じの方も多いであろう「マイナビエージェント」は、言わずと知れた国内最大級転職サイトであり、掲載件数は常時10,000件以上となっています。
プロの「履歴書コーチ」と言われるキャリアアドバイザーが、登録した履歴書を添削してくれ、アドバイスをくれることが特徴的です。
自分ではなかなかわからない履歴書の不備や改善点も丁寧に教えてくれるため、履歴書の採用率がぐっと上がります。
ぜひ利用して自分の経歴を上手く採用担当者に伝えましょう。
また、先ほどお伝えした通り掲載件数の多さも魅力的です。
そのため、40代の採用を積極的に行っている企業や、事務職志望の人材を非常に求めている企業も見つかるでしょう。
自分のこだわりを求めても、そのうえで見つかる企業があるかもしれません。
転職のノウハウを解説してくれる動画もあり、自分では知らなかった転職に役立つ知識も手に入れられるでしょう。
パソナキャリア
転職エージェントのパソナキャリアは、オリコン顧客満足度調査で3年連続第1位を獲得しています。
取り扱う求人の幅も広く、様々な業種・職種に対応しています。
もちろん、事務職の求人も豊富で、キャリアの棚卸しや職務経歴書の書き方のアドバイス、求人の紹介や面接日程調整、年齢交渉に至るまで、一連のサポートをしてくれます。
まとめ
本記事では40代で事務職に転職したい方へ向けて、事務職の概要と40代が転職する際に使える志望動機、例文をお伝えしました。
なぜ事務職を志望するのかを今一度考え、事務職のことについてもしっかりと勉強しておきましょう。
また、事務職に転職する際には志望動機をなるべく具体的にすることが重要です。
求職者の在り方がはっきりと見えれば見えるほど、採用者側も採用した際のことを考えられやすくなります。
志望動機の例文もいくつかご紹介しましたので、参考にしてください。
さらに、転職活動をする際には求人サイトを利用することがおすすめです。
ここでご紹介した求人サイトはどれも40代の方が事務職に転職する際に役立ちます。
事務職に転職するための手助けになることは間違いありませんので、転職活動を無事に終了するためにぜひ活用してください。
また、販売職から事務職へ転職する場合の、志望動機と自己PRの書き方は下記の記事で詳しく解説しています。
こちらもぜひご覧ください。