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ノルマが厳しい業界を徹底解説!ノルマを気にせず働ける仕事は?

「営業職が気になるけど、ノルマが厳しいところはどこだろう」

「今の仕事はノルマが厳しくて辛い。転職したい」

営業職のやりがいは大きいですが、ノルマは避けて通れない仕事です。

本記事ではノルマの厳しい業界をご紹介します。

  • ノルマの厳しい業界に入るメリット・デメリット
  • 営業経験が活かせる職種

上記についても紹介していますので、これから営業職を目指す人、営業職からの転職を希望している人の参考になれば幸いです。

ノルマが厳しい業界はどこ?

ノルマが厳しい業界は下記の通りです。

保険業界

保険の営業ノルマは厳しいと言われています。

新入社員の時には家族、友人から契約をとらなくてはいけない企業もあります。

個人に課されるノルマが高く、中には成果を壁に張り出す企業もあります。

また、若者の保険離れも進み、新規顧客獲得の困難な業界です。

保険業界については下記の記事で詳しく解説しています。

証券業界

証券業界はノルマが青天井の業界です。

ノルマを達成したら、さらに高いノルマを課される。

その繰り返しで、どんどんノルマが高くなります。

金融商品を販売する業界なので、営業成績が相場に左右されやすいのもノルマを達成しづらいポイントです。

相場が良い時はノルマを達成しやすいですが、相場が悪くなった時は営業しづらいです。

また、顧客の保有商品が値下がりしてしまった場合は、クレームに繋がりやすく精神的にも厳しい業界です。

銀行業界

銀行業界は貸金や預金、クレジットカード、カードローンなどの金融サービスに対する厳しいノルマがあります。

銀行業界はマイナス金利の影響で収益が悪化しており、その分ノルマも厳しくなっているのが現状です。

今後も業績悪化が懸念されている中で、どの企業も新規顧客開拓に力を入れているといえるでしょう。

また、窓口業務を希望している社員だとしても、入社1年目からクレジットカード契約などのノルマを課される場合が多いです。

銀行業界については下記の記事で詳しく解説しています。

リフォーム業界

リフォーム業界は飛び込み営業がメインになり、成約率が低い割にノルマが厳しい業界です。

また、競合も多く、価格競争が起きやすい業界でもあります。

契約が成立したとしても、利益率が低くなってしまう場合も多く、ノルマを達成しづらい業界だといえます。

契約後に他のリフォーム箇所を見つけ、追契約をとることもしなければならない企業もあります。

住宅販売業界

戸建て住宅ならば、少なくとも3か月に1棟の契約をとることが目標にしている企業が多いです。

3か月に1棟は少ないと思うかもしれませんが、そもそも住宅販売は契約までに時間がかかるため、ノルマは厳しいといえます。

また、昨今の若者の平均年収の減少を鑑みても、マイホームを検討する人が少ないのが現状です。

住宅・不動産業界については下記の記事で詳しく解説しています。

自動車販売業界

自動車販売業界は競合が多く、ノルマが厳しい業界です。

また、自動車保険など自動車販売以外にもノルマがある企業もあります。

若者の自動車離れが進み、自動車の購入希望者自体が減少しています。

また、カーシェアや車のサブスクなどにより自動車を購入せずに使用できる環境が整っているため、新規顧客開拓が難しい業界です。

ノルマが厳しくない業界はどこ?

ノルマが厳しくない業界は下記の通りです。

メーカー

食品業界や化学業界、製造業のメーカーが当てはまります。

ルート営業が中心となるためノルマが低いところが多いです。

ノルマというよりも、新商品の案内や問題解決の提案など、既存顧客との信頼関係を継続的に築くことが重要視されています。

メーカー営業については下記の記事で詳しく解説しています。

公務員

民間企業のようなノルマはありません。

ただし、公務員試験は年齢制限を設けています。

採用年の4月1日時点で30歳であれば、受験できる試験が多くありますので、20代であれば、公務員試験を受けてみても良いかもしれません。

また、一部の自治体では社会人経験者の採用枠もあります。

30歳以上でもチャンスはありますので、各自治体の募集要項を確認してみてください。

楽な公務員については下記の記事で詳しく解説しています。

フリーランス

フリーランスで働く場合、自分の裁量でノルマを決めることができます。

もちろん基本給などはないので、ノルマを低くした分だけ収入は減ります。

自由に設定できるからこその難しさはありますが、ノルマを達成できず、上司から叱責されるという心配はありません。

フリーランスの実態については下記の記事で詳しく解説しています。

ノルマが厳しい業界で働くメリット

ノルマが厳しい業界で働くメリットについてご紹介します。

結果が給与に反映されやすい

ノルマがある企業の場合、インセンティブ制度を導入している場合が多いです。

契約件数やノルマの達成度合いに応じて給与や賞与が上乗せされるので、勤務年数や年齢などは関係なく高収入のチャンスがあります。

自己成長を実感しやすい

実力主義の世界に身を置くことで、自己成長につなげることができます。

ノルマがあることで目標が明確になります。

目標達成のために何をすべきかを細分化して考えることができ、自分に足りないスキルを習得できるようになります。

ノルマが厳しい分、成長スピードも速いです。

コミュニケーション能力が上がる

コミュニケーション能力は営業には必須のスキルです。

マニュアル通りの提案では契約までに至らず、ノルマは達成できません。

顧客の話を聴き、顧客に合わせたプレゼンを行うことが重要になります。

経験を重ねることで聴く力、話す力が身に付いていきます。

やりがいを感じやすい

営業職は努力した分、数字という目で見える形で成果を得ることができます。

上司や他の社員からも分かりやすいので、明確な評価を受けることができ、やりがいを感じやすいです。

メンタルが強くなる

ノルマに対するプレッシャーはもちろん、新規顧客開拓では冷たい態度をとられることや、中には罵倒されてしまうこともあります。

最初は難しいかもしれませんが、経験を重ねるうちに気持ちの切り替えができるようになります。

真摯に受け止める事が必要な場合もありますが、聞き流す力を身につける事によって段々とメンタルは強くなっていきます。

起業を視野に入れられる

厳しいノルマを達成し続けるには、営業力だけではなく、広い人脈や強いメンタルを備えていなくてはなりません。

この総合的な営業力を活かして、独立を視野に入れることができます。

実際、営業職の人は独立を目標にしている人も少なくありません。

ノルマの厳しい業界で働くデメリット

ノルマが厳しい業界で働くメリットについてご紹介します。

収入が安定しない

インセンティブ制度を導入している企業では、契約件数やノルマの達成度合いに応じて給与や賞与に上乗せされて支給されます。

ノルマを達成できている場合は収入が上がりますが、ノルマを達成できないと収入は上がりません。

また、ノルマが厳しい企業の中には、基本給が少ない場合もあり、基本給だけでは生活できないこともあるのが現状です。

変動給の割合が大きい場合は収入が安定しません。

結果がすべて

どんなに営業回りを頑張り、何回も顧客と商談していたとしても、契約に至らなければ意味がありません。

営業回りの件数をノルマに課す企業もありますが、契約件数をノルマにする企業の方が多いのが現状です。

ノルマを達成できないと精神的苦痛を味わいやすい

ノルマを達成できなかった時は、上司からの叱責は避けられません。

企業によっては成果を張り出されるので、営業成績の良い社員と比べてしまい、自信を失うこともあります。

また、他の社員からの評価が気になってしまい、社内での居心地が悪くなってしまうこともあります。

悔しさを糧にできない場合は、悪循環に陥りやすく、精神的に辛い状況が続いてしまいます。

常に数字に追われるプレッシャー

月末になってもノルマを達成できていない時には焦りが生じます。

また、企業によってはノルマを達成すると、翌月はさらに多くのノルマが課される場合もあります。

役職や勤務年数、ノルマの達成度合い、会社の経営状況などによりノルマは変化しますが、ノルマに追われるプレッシャーは常に存在します。

休みを取りづらい

ノルマを達成させるためには、顧客の都合に合わせなくてはなりません。

個人の顧客の場合は休日にアポが入ることが多いです。

自分が休みの日だとしても、アポをとって商談をしなくてはならないことがあります。

また、顧客とより良い関係を築くために、接待や講演会などのイベントにも積極的に参加することが求められます。

土曜日や日曜日に開催されることが多いので、どうしても自分の休日を犠牲にしなくてはならず、休息を取りづらい環境になります。

気になる企業がノルマの厳しい業界の場合だったら?

ノルマが厳しいのは嫌だけど、気になる企業がノルマの厳しい業界だった。

そんな時は、どうしてその企業に魅力を感じるのか考えてみましょう。

給与が高いことや福利厚生、勤務地が魅力ならば、他の企業を探してみても良いです。

わざわざノルマの厳しい業界に行かなくても、同じような条件の企業が他の業界で見つかるかもしれません。

事業内容や企業理念に魅力を感じている場合は、営業職以外の職種に就くことも考えてみましょう。

営業職以外の職種でも企業に貢献できます。

また、営業経験が強みになる職種もたくさんあります。

総務や広報など営業職以外で働くことも視野に入れて、募集要項を確認してみてはいかがでしょうか。

このように、なぜその企業が気になるのかを深掘りすることで、新たな選択肢が生まれる可能性があります。

その中で、取扱商品が気に入っていて、絶対に自分の手で売りたい。

そう思った場合は、覚悟を決めて挑戦しましょう。

やっぱりノルマは嫌だ!営業経験を活かせる職種とは?

ノルマが厳しくない業界だとしても、営業職は少なからずノルマがあります。

ノルマに追われるのは嫌だと思っているのであれば、他の職種を検討するのはいかがでしょうか。

営業の経験は他の職種にも活かせることが多く、実際に多くの営業経験者は異なる業種に転職しています。

営業職の経験を強みにできる職種として以下の4職種をご紹介します。

ぜひ転職の際に参考にしてみてください。

調達

調達とは、自社製品を製造するのに必要な材料や、自社で販売する商品を仕入れる職種です。

商品を売る営業と、商品を仕入れる調達は、相反する職種と思われがちですが、実は必要なスキルは似ているのです。

まず、安く仕入れるために価格交渉をしなければならないので交渉力が必要になります。

また、新たな調達先を開拓することも大切な業務の1つなので、新規顧客を獲得してきた営業職での経験は役立ちます。

そして何より、仕入れ先や関係部署とは常に良好な関係を築く必要があり、コミュニケーションのスキルは必須です。

営業職で培った交渉力やコミュニケーション能力、そして営業力は調達でも必要なスキルと言えます。

広報

広報とは企業の情報を発信し、認知を高め、ブランディングをする職種です。

企業と社会を繋げる役割を担っています。

企業の商品や技術、サービスを社会に向けて発信するだけでなく、不祥事などに対する謝罪や説明などの危機管理の対応も含まれます。

営業時には、顧客に商品やサービスの魅力が伝わるようにプレゼンし、謝罪の際は最大限の誠意が伝わるように対応をしていたと思います。

広報の業務は営業の業務に通じるところが多く、このような経験は広報でも役立ちます。

人事

人事とは、社員の採用、研修、評価などに関わる職種です。

社員全員と関わるだけでなく、産業医や社会保険労務士など社外の人とも関わることが多く、コミュニケーション能力が求められます。

また、経営陣と社員の橋渡し的な存在となる人事は、経営戦略を理解し人事に反映させなくてはならないため、論理的思考が必要になります。

論理的思考とは複雑な物事を整理し、筋道を立てて問題解決を図る思考です。

営業をする際、顧客に分かりやすく、そして説得力のある話し方を意識していませんでしたか?

それが論理的思考です。

営業経験で培ったコミュニケーション能力や論理的思考は人事でも役立ちます。

秘書

秘書とは、社長などの重要なポジションにいる上司が、本来の業務に集中できるようにサポートをする職種です。

上司がいかに仕事に集中できるかを考えながら先回りをして行動し、細やかな配慮をすることが求められます。

また、上司の人間関係を把握し、円滑なコミュニケーションがとれるようにサポートをしなくてはなりません。

関係者の名前や顔、趣味などはすべて記憶しておく必要があります。

顧客の情報を収集し、ホスピタリティのある接客で顧客からの信頼を得ていた営業職には、ぴったりの職種といえます。

まとめ

ノルマが厳しい業界について解説しました。

この記事のポイントは以下の通りです。

  • 営業職ならばノルマは避けて通れない
  • 特にノルマが厳しい業界は、保険・金融・住宅関連
  • ノルマが比較的少ない業界は食品・化学・製造のメーカー
  • 営業職に就きたいならばメリット、デメリットを見てから判断しよう
  • ノルマが嫌なら営業職以外を考えよう
  • 営業経験は他業種に活かせる

ノルマがある業界は実力主義の厳しい世界です。

営業職が向く人、向かない人は必ずいます。

ノルマの少ない業界を検討することや、営業職以外にも目を向けることで、自分に合った仕事を見つけ、仕事の幅を広げましょう。